どうも皆さん、ジュークです。(豹変)
というわけで、無事第一志望ではないけど良いとこに受かった記念で一発目、どうぞ!!
G月K日『ご都合主義的都市計画報告』
実は私は、以前からとある計画を進めていた。
それは、以前まで私が住んでいた屋敷から離れた領地内に新しい都市を建設しようという計画だ。
この計画を実行する理由は二つある。
一つは機動要塞デストロイヤーのフラグ回避。
これは私がアルダープの憑依体である以上避けては通れないことだ。一応調べさせたところ、やはりと言うべきか、デストロイヤーは以前まで私が住んでいた屋敷を通過するルートを暴走しているらしい。原作ではクセが強いとはいえ、上級職ばかりで固められた主人公のパーティですらギリギリだったのだ。たとえ銃器があろうと、悔しいがあれに勝てる自信は皆無である。
そんなところに住み続けるメリットは無い。確かに先祖代々住み続けていただけあって歴史ある建物だが、それとメイドや執事たちの命を天秤にかけるなら、私は躊躇わず後者を選ぶ。歴史のために死んでいい人間など、私の屋敷にはいないのだからな。
二つ目は、銃器に必要な金属や、それを買うための資金集めだ。数年前に念願の黒色火薬を開発したことで、マナタイトを魔弾や一部の装備用に節約できるようになったとはいえ、現在考えている『あるもの』を実装させるには領地内の資源だけでは少々心細い。故に都市を建設し、なるべく領地内の資源の使用を控えよう、という二つの理由から、私が十六歳、ベルゼルグ王国の法律で成人した時に掲げた一大プロジェクトである。
そして今更こんなことを書いていることからもわかる通り、都市は無事完成した。
その名も、技術都市『アルモーダン』。私のアイデアが詰め込まれた現代(にこの世界の技術でできる限り近づけた)都市である。
都市の形状としては、水堀の内側にある円形の外壁の更に内側に商業区画と居住区画。その中央に壁と内側の水堀を挟んで私の現在の屋敷がある、といった構図だ。ドーナツの縁が外壁で、穴の中央に跳ね橋で行き来する屋敷がある、といえばわかりやすいだろうか。
このアルモーダンの最大の目玉は何といっても内側の壁から八方向に、そして外側の壁に沿って走る路面鉄道である。
当初は都市同士を繋ぐ長距離大型蒸気機関車を計画していたが、速い物に反応するリザードランナー、硬い物に反応する走り鷹鳶とかいう畜生や、初心者殺しなどのある程度の知性があるモンスターに線路を壊されるなどの問題点が浮上したことで却下となった。
その代案が都市内を走る路面鉄道である。
電車でない理由としては、魔力を用いて発生させる蒸気が動力、エネルギーは別の大型マナタイトを充電器代わりに蓄えた魔力と、電気を使用していないからだ。
八方向の路面鉄道は内側の壁兼操車場と、外側の壁の近くとを往復、外側の壁を走る路面鉄道は、そのまま外周をぐるぐる回るものが、それぞれ二本ずつ走っている。一応駅もあるが、速度自体は敢えて走って飛び乗れる程度に抑え、乗りやすくしている。速くし過ぎたら事故ることもあるだろうし。
運賃は、基本的にどこまで乗っても一人一回百エリス。お財布にもなるべく優しくしてある。
二つ目の目玉は、徹底した都市内の衛生管理の仕組みだ。
アルモーダンには、東西南北4ヵ所の門兼検問所と、北西、北東、南西、南東の4ヵ所の冒険者ギルドが外壁と合体する形で建設されている。冒険者ギルド内での依頼は基本的に4ヵ所共通だが、そこでは他の都市にはあまりない、『冒険者以外でも受注できる依頼』がある。
内容は『都市内清掃』と、至極単純。
受注した者には、その場で四つの細長い筒状の籠を纏めた背負い袋式ゴミ籠とゴミ拾い用長トングが支給される。そして、受けた当日以内にできる限り都市内に落ちている生ゴミ、紙系ゴミ、ビン、鉄クズを拾って籠にそれぞれ分別しながら収集し、都市内のゴミ処理場兼肥料販売所まで持っていけば、その量に応じて報酬が支払われる。
相場は生ゴミ、可燃ゴミは1gで五十エリス、ビンは1本百エリス、鉄クズは1g二百エリスとなっている。尚、ゴミ処理場にて生ゴミは新たに開発した魔法で急速発酵させ、紙系ゴミは燃やして灰にして、『クリエイト・アース』で作った良質の土と混ぜた合成肥料として販売所で1キロ一万エリスで販売している。どうやらクリエイト・アースで作った土と生ゴミや灰から作った肥料は丁寧に混ぜることで相乗効果を発揮するらしく、購入した農家からは高評価を頂いている。ビンは浄化魔法で綺麗に洗浄して再利用、鉄クズは溶かして精錬し直し、新たな金属類や、銃器の原材料として有効活用だ。
都市が完成したばかりの当初はまだ衛生管理がそこまで浸透しておらず、それぞれ五分の一での買い取りだったが、子供たちのちょっとしたお小遣い稼ぎや、駆け出し冒険者の糊口凌ぎのために都市中のゴミというゴミが集められた結果、ゴミが激減したため、この価格となった。
ちなみに、ゴミをわざと自分たちで作ったり、都市内の飲食店などの店が集積所に集めたゴミを使われたりしないよう、買い取りの際には魔道具を用いた確認が行われている。基本的にはないが、たま~にそういったズルがあるのだ。
更には地下下水道の清掃。こちらはこれまた支給された清掃した面積を計測できる魔道具を搭載した清掃道具で清掃した面積に応じて報酬が支払われる。相場は5㎡につき千エリス。浄化魔法での清掃は十エリス。魔法で手抜きせず地道にやってくださいという私からのメッセージである。床だけでなく、壁や天井も報酬の該当範囲に含まれるので意外と面積は広く掃除場所には困らないが、やはりゴミ収集よりは大変なので報酬も多めだ。
そして最後が、『都市内への武器類の持ち込み禁止』というルールである。
まず、東西南北にある門兼検問所に隣接する形でのみ設置されているテレポート屋や馬車などでアルモーダンを訪れた者は、一部例外を除いて隣接された預かり所へ武器(剣、槍、盾、斧、短剣などから、杖やステッキなどの物も含めて全部)を預け、預けた預かり所の文字(例えば、西門の預かり所に預けた場合はWの意味を持つ文字)と番号が彫られたプレートを渡され、都市から出る際にプレートを返して武器を受け取る、といった方式となっている。万が一プレートを紛失した場合はすぐに最寄りの衛兵駐屯地か門へ行き、番号と預けた武器を言えば、魔道具による確認の後に予備のプレートが発行される仕組みだ。
これは、都市内で武器を持つ者をできる限り犯罪鎮圧のための衛兵(パラライズやスリープなど、動きを封じる状態異常系魔法を籠めた魔弾が装填されたライフルを標準装備させている)、それも訓練所で厳しい精神的、技術的、身体的試験を合格し、銃を持つ許可を与えられた者のみに留め、犯罪鎮圧、予防をより効果的にするためである。
ちなみにだが、私が今まで開発した銃はすべて外へ持ち出すことは禁止している。というのも、流出した銃や魔弾の技術が魔王軍に知られ、悪用されてはたまったものではないからだ。なので、衛兵たちは魔道具などを用いて採用した、外に銃などの技術を持ち出さないような人格者を大前提としている。
個人的にこの都市計画の中で思ったことだが、何と言うか、『早起きは三文の徳』と、入り鉄砲に出女ならぬ『入り武器に出銃』とかいう江戸時代じみたことになってる気がするのは気のせいだろうか…?まぁ、都市内の清潔さの向上や犯罪率の低下に繋がっているから、結果オーライではあるのだが。
最近耳にするSDGsに配慮した都市となりました(このすば世界にSDGsという概念があるかどうかは不明だが)
路面鉄道は某天空の城で○ズーたちが乗った機関車と某夢の国の今は無きジョ○ートロ○ーから思いついたぜ。ありがとうジョリ○トロリ○。夢の国(厳密にはシーの方)には小学校低学年の時に親に半ば無理矢理タ○ー・オブ・テラーに相乗りさせられてギャン泣きしてその晩悪夢に魘されたトラウマがあるが、お前は平和だった…。
連載すべき?
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是非してほしい!いやしろ(豹変)
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過労死されちゃいそうなのでしないで
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晩御飯おいちい!!