この糞貴族に祝福なんてあるわけねぇだろ!   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
というわけで、古都内乱編が難産なので気分転換に投稿です。
では、どうぞ。


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 G月l日『これ大丈夫か?』

 

 

 

 少々まずいことになった。

 

 

 ダスティネス家から四歳になる娘の誕生日パーティーの招待状が届いたのだ。

 

 

 娘の名はララティーナ。

 

 

 そう、アルダープの堕落の原因の一つであるあの金髪ドMクルセイ…おっと、これ以上言ったらダスティネス家に潰されるな。

 

 

 とまぁ、そんなこんなで誕生日パーティーに呼ばれたので行ってみることにする。というか行かないと色々まずい。王家の懐刀認定されるほどの大貴族の誘いを易々と断るわけにもいかないのである。

 

 

 正直、行きたくないのが本音であるが。

 

 

 

 G月o日『誕生日パーティー当日』

 

 

 早速現地、ダスティネス家の屋敷に着いた。

 

 

 しかし、道中で風景を覗いてはいたが、やはり大貴族、それも寛容な性格で知られるダスティネス家。他の貴族の領地と比べて民衆の顔に暗い色は殆どない。それだけ統治が上手くいっている証拠だ。ダスティネス家の課税は他の貴族の領地に比べればかなり軽いらしい。というより他の貴族の課税が高すぎる、というのが正解だが。

 

 

 着いて早々に「ようこそいらっしゃいました。アレクセイ殿。お噂はかねがね…」と当主殿が挨拶してくるので、こちらも「いえいえダスティネス殿。今回は、お招きいただき感謝します。娘さんも、お元気そうですね」とこちらも返しておく。まぁ、ここら辺は社交辞令だな。

 

 

 そのまま会場の方へ歩いていくが、途中ですれ違う中堅層の貴族からは

 

「あれが最弱職の貴族か…」

 

「貴族の誇りすら忘れる愚か者め…」

 

「汚ならしい最弱職の臭いだ…誰か香水を撒け」

 

 

 だのなんだのほざいているが、だったら俺を超える発明でもしてみろボケという話である。現に、経済発展においてはこのパーティーに参加している貴族の中でも五指に入るぐらいだからな。統治の上手さにかけてコイツらに遅れは取らん。

 

 

 だいたい、冒険者が最弱なのはスキルポイント効率の問題であって、逆に考えれば効率の問題さえ解決すれば誰でも英雄級の実力を手に入れ得る可能性を秘めているのだから、最弱などと言うのはそれすら分からぬ愚者と自己評価しているに等しい。

 

 

 ちなみに現在の私の保有スキルとしては、銃火器製作に必須の『鍛冶スキル』、そして銃火器と相性が良い『狙撃』と『敵感知』、『千里眼』。後はそれを補助するためのアークプリーストの『ブレッシング』、接近された時のために、クルセイダーの防御、及び状態異常耐性スキル。そして緊急離脱のために、アークウィザードの『テレポート』と『魔力増強』を取得している。食事でかなりの経験値とポイントが取れるとはいえ、スキルや魔法習得、それも上位のものとなるとかなり多くのポイントが失くなるので、かなり慎重に取った結果がこれだ。

 

 

 これにより、幸運値を増幅させて精度を上げ、打たれ強く、魔力が続く限り位置を変えながら狙撃する最悪のスナイパーが完成したのだ。尚、剣による近接戦闘のスキルは取っていない。そこまでスキルポイントに余裕が無い上に自身のあまり高くない筋力では焼け石に水ならぬモヤシに重い筋トレだからである。正直セイクリッド・ハイネスヒールズとまではいかなくても、ヒールぐらいは取るべきかとも考えたが、テレポートに使う魔力は確保しないといけないのでやめた。

 

 

 そして、なんやかんやで誕生日パーティーが始まった。大きな広間の奥、段の上に設置された豪華な椅子にちょこりんと座っているのは、まだ(←ここ大事)無垢さが残る、それでいてどこか緊張気味の金髪幼女…このパーティーの主役であるダスティネス・フォード・ララティーナだ。

 

 

 一部の貴族たちが鼻の下を伸ばしながら挨拶に行っているが、正直自分としてはこんな視線に晒されたからあの性癖に目覚めたんだろうかとジト目で見ながら料理に舌鼓を打っている。

 

 

 しかし、やはり料理とは大切だ。

 

 

 具材は生前の日本準拠(ただし生態や入手方法はその限りではない)なので、必然的に生前の料理は再現可能だ。特に、アルモーダンの外にある私の直轄地では魚の栽培、及び畜産をメインに推し進めている。麦畑を併設することで、そこで収穫できる小麦の籾殻を飼料や肥料として流用し、かなり品質の良い、それでいて大量に生産できる肉や魚介が獲れたので、カツにしたり刺身にしたりと試行錯誤を繰り返している。

 

 

 こういった貴族の集まりで出てくる高級料理も良い。しかし、それはあくまでたまに食べるから良さが浮き出るのであって、日常的に食べれば飽きる。というか味が上品過ぎて安らぐべき食事の時間すらも堅苦しくなってしまう。それはよくない。

 

 

 どこかのノッキングなマスターの言葉を借りるようだが、食事はどんな時に食べても美味い。それが不味いと感じるのは、心が不調だからである。どれほどの高級料理だろうと、毎日堅苦しく食べるようでは不味くなる。

 

 

 なので、私はたまにアルモーダンにある料理店で一般人と一緒に食事をする。

 

 

 最初の頃は目を見開く者が多かったが、何度もしている内にそれも収まっていった。たまに「領主のおじちゃんだ!」とか言って子供が寄ってくる始末だ。それを青ざめて咎め、平謝りする親が大半だが、個人的には子供が元気なのは領地が元気な証拠なので、大変よろしいと思っている。

 

 

 ちなみに、美味いと思った料理店には精進してくれとの願いを込めて無償の資金を私のポケットマネーから出している。こうすることで、他の料理店を刺激してより食事の発展に努めるためだ。

 

 

 と、そんなことを考えている内に広間が暗くなり、当主からのスピーチが始まる…そんな時。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 轟音と共に屋敷が揺れた。

 




 現在のアルダープを一言で表すと、スキル同士のシナジーがスナイパーとして最強クラスのものになるように構成されており、近接戦闘になってもある程度は対処できるが、複数人でフルボッコにしてくるなどの戦術がめっぽう苦手。
 つまりこのアルダープを倒すために最適な戦術としては、「ひたすら人海戦術とゾンビアタックで魔力切れを狙い、魔力が切れたらゾンビアタックで多対一の近接戦闘に持ち込んでフルボッコにする」という脳筋戦法か、「銃火器では傷つかない程に硬質の装甲で身を固めて魔力切れを狙い(以下略)」という脳筋(以下略)などが挙げられる。
 尚、クルセイダーのスキルはあくまで保険の類いであり、このアルダープの本職は冒険者(後衛主体)なので、遠距離火力は高く、防御と体力はそれなりだが、近接火力がゴミなので近接戦闘に弱いということである。  
 そのため、本職のタンク職がヘイトを買うなどしてアルダープへの近接戦闘を避けると◎。
 …あれ?ダクネスルート凸った?

連載すべき?

  • 是非してほしい!いやしろ(豹変)
  • 過労死されちゃいそうなのでしないで
  • 晩御飯おいちい!!
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