この糞貴族に祝福なんてあるわけねぇだろ!   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
このファンサ終とのことで、なんとかモチベをやりくりして書きました。
そして、U-NEXTにて今更ながら世代である遊☆戯☆王5D'sにハマりつつあります…おっせェな周回遅れだよコイツ()


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  K月n日『芸術も科学も爆発だ』

 

 

 

 でぎだぁぁぁぁあ!!!!!!

 

 

 マナタイトや黒色火薬よりも爆発力も物質的にも安定した無煙火薬が遂に完成した!これがあれば高価なマナタイトも魔弾用に節約できるし煤まみれになるわ爆発力弱いわの欠陥だらけの黒色火薬を使わなくて済む!!

 

 

 まず、硫黄と…言い方は悪くなるが人糞や馬糞から錬金した硝石の混合物を燃焼させて硫酸を作り、その硫酸に硝石を入れて混酸を作る。それを熱して、木綿、セルロースとも言われる物質を漬けると、ニトロセルロースができる。

 

 

 それらとはまた別に、オリーブ油に水を加えて加熱して、脂肪酸とグリセリンにする。そこに木材や生ゴミを燃やした灰を加熱し、水と反応させて作った水酸化カリウムを混ぜ、脂肪酸と水酸化カリウムを結合させることで石鹸が出来る。だが、これはぶっちゃけ副産物だ。私にとっての本命は、このグリセリンである。

 

 

 先ほどの混酸にグリセリンを少しずつ垂らすと、ニトログリセリンの混合物になる。これを水に注ぐと油のようにニトログリセリンだけが浮き出てくるので、それを丁寧に集めることで、超危険物質ことニトログリセリンができる。

 

 

 そして最後に、ニトロセルロースとニトログリセリンを4:1の比率で丁寧に混ぜれば完成だ。

 

 

 な、長かった…何度爆発で黒焦げアフロヘアになったことか…特にニトログリセリンだよ。屋敷から離れた実験室で調合をしていたが、念のためにクルセイダーの防御スキルを大量のスキルポイントはたいて取っておいて正解だった。本当にちょっとくしゃみしただけでチャプンと音を立ててボォン!!だもん。

 

 

 しかし、アクシズ教の連中はやらかしたな…。

 

 

 まさか大量の硫黄をガラクタ感覚で流してくれるとは想定外だった。

 

 

 彼らにとって、硫黄は温泉の成分にあれば良いのであって、腐卵臭がするし金属に悪影響あるし、何より使い道がマッチ以外にわからん硫黄はゴミでしかなかったのだろう。

 

 

 まぁ、ほとんどの硫黄は貰ったし、1t100万エリスで譲ってくれるという念書もアクシズ教団の、えーと…あぁ思い出した。ゼスタだったか。お偉いさんのサインの教団の印もある。今後はアルモーダンの近くで発見された硫黄の鉱脈から採掘する予定だ。

 

 

 というか、アルモーダンで色々とやらかしたアクシズ教団を再三の注意にも関わらず懲りなかったために追放&以降のアルモーダンにおける教会の設置及び宗教活動を禁止したのを根に持っていたところに硫黄を欲したので、これ幸いとばかりに高値で売りつけて、してやったりとでも思っているのだろう。

 

 

 まぁ、その内手を切るつもりだから何とでも思ってくれればいいが。

 

 

 そんなどうでもいい話はさておいて、現在私は人生最大の懸念事項に目を通していた。

 

 

 机の上にある書類の表紙に書いてある文章は、『魔王軍幹部ベルディアのアクセル近郊への定住化に伴う被害報告及び騎士団派遣依頼』。

 

 

 そう、原作が始まってしまったのだ。

 

 

 …取り敢えず王都に騎士団派遣要請するか。

 

 

 報連相大事。マジで。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

 

「お前らばかりに負担はかけさせねぇ!」

 

「囲めば必ず隙ができるはずだ!」

 

「そこに魔法を叩き込め!」

 

 

 冒険者たちが、部下を失った黒い首無し騎士…魔王軍幹部にしてデュラハンのベルディアを取り囲んで各々の得物を構える。その後ろではウィザードやプリーストたちがベルディアが苦手とする水属性の魔法や浄化魔法を構えている。そして、冒険者たちが雄叫びを上げながらベルディアに突進していった。

 

「お前らダメだ!待て!」

 

「愚かな」

 

 

 茶髪の少年…転生者であるカズマが静止するも、一歩遅かった。ベルディアは己の頭を空高く投げ上げ、上空で眼を開く。その開眼した瞳は未来予知のように全ての攻撃を見切る、というベルディアの十八番とも言える先読みのスキルを発動して冒険者たちを一掃しようとし…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 爆発音がした直後、ベルディアの頭が弾き飛ばされた。

 

 

 

「ぐへっ!?一体なんギャアアアアア!!!?」

 

 

 

 ベルディアの頭が地面に落ちた瞬間、人間でいう左耳の下辺りが青白く光った。そしてそこを中心に、神聖な力がアンデッドであるベルディアの頭を駆け巡る。アンデッドにとって神聖な力や浄化は劇毒でしかない。故に、ベルディアは頭と身体が別々に苦しむ、というなんとも言えない状態になっていた。

 

 

 

「な、なにが………!?」

 

 

 ベルディアの頭部はブスブスと黒い煙を上げながら吹き飛ばされた方とは逆の…アクセルの門の方を見る。そして、門の…より正確にはその門の上の通路に立ち、何やら黒い筒のようなものをこちらに向ける人影を見つけた。冒険者たちも釣られて門を見上げる。

 

 

「むぅ…ある程度消耗した状態なら一発でいけると思ったんだが…やはり魔王軍幹部はアークプリーストの『セイクリッド・ターンアンデッド』を籠めた物でも『魔弾』一発では無理か。あれ一発に合計50万エリスはかかってるんだがなぁ…」

 

 

 人影…アルダープを視認した冒険者たちは口々に話し始めた。

 

 

「あれって…領主のアルダープ様か!?」

 

「援軍だ!援軍が来たぞ!!」

 

「そういうことだ、魔王軍幹部ベルディア。一応王都に騎士団派遣要請もしている。が、まぁ現地で対処すればそれに越したことはないので…悪いがここで討伐させてもらう。『銃兵隊』構え!」

 

 

 その言葉と同時に、画一化された軽装鎧に身を包んだ十数人ほどの兵士たちが一斉に壁の隙間から銃…アサルトライフルを突き出し、照準をベルディアに合わせた。

 

 

()ぇっ!!」
 

 

 

 アルダープのその掛け声と同時に、ダダダダと耳を劈くような音を立てて何発もの弾丸がベルディアの身体と頭に降り注いだ。弾はベルディアの身体の鎧に5㎜程しかめり込まないが、そこから大量の水が吹き出して瞬く間にベルディアの身体を濡らしていく。

 

 

「アアああアァアァぁアバぁァ!!!!止め、止めゴボボボボ!!!??」

 

 

 ベルディアは必死に逃げようと踠くも、聖属性で削られた後に水属性の魔法を籠めた弾丸と、自身の弱点を的確に、そして大量に突かれているために、満足に動けなかった。

 

 

「弾切れした兵士は後方部隊とすぐに交替しろ!敵は魔王軍幹部!兎に角攻めの姿勢を崩すな!!交替し次第次弾装填!交替した部隊の弾が切れたら再び交替して撃て!敵に休む暇を与えるな!」

 

 

 弾切れした兵士たちは、すぐに後方で待機していた部隊と入れ替わり、弾倉を外して腰のポーチから別の弾倉を装填する。それを何度も繰り返すこと5分ほどで、ベルディアは瀕死(既に死んでいるが)まで追い込まれた。

 

 

「あれが噂に聞く『ジュウキ』か…てっきり弓矢みたいなものかと思っていたが、全然違うぞ…」

 

「いや、弓矢でもあれには敵わないだろ…見ろ、ほとんど外れてないんだぞ。しかも、弓矢と違って飛ばしてるものがまったく見えない」 

 

「どれだけ速いんだよ…」

 

 

 口々に話す冒険者たちの中で、彼らとはまた違った反応を見せていたのは、茶髪の少年…カズマを中心としたパーティーだった。

 

 

「…アイツ、絶対転生者だろ。なんでこんなファンタジー世界に銃器なんかあるんだよ」

 

「カズマ!あれが何なのか知ってるんですか!?あんなカッコいい武器、紅魔の里にはありませんよ!」

 

「あれはアレクセイ候…このアクセルやその周囲を治める貴族が自ら開発した武器だ。あれ以外にも様々な種類がある。ああいった武器や他の発明品、更にはそれによって発展した都市の利益で、今やアレクセイ家はダスティネス家、シンフォニア家と並ぶ三大貴族の一角と言われる程に発展した…そして、それを一代で成したのがあの方だ」

 

「ちょっと、私そんなの知らないんだけど!?何よアイツ!あんなのを転生させた覚え無いんですけど!?」

 

「お前は黙ってろ」

 

「なぁんでよ~!?あのデュラハンを追い詰めたの私たちなんですけど!?それをあんな横取りみたいなことするとか最低なんですけど~!?」

 

 

 ワイワイぎゃあぎゃあと騒いでいる一行がか細い断末魔を上げて消えるベルディアに気づいたのは、ベルディアが消滅して鬨が上がった時だったとさ。

 

 

 

⚫⚪⚫⚪⚫⚪⚫⚪
 

 

 

 

「金が無い」

 

 

 冬になり、依頼が少なくなった冒険者ギルドにて、カズマはテーブルに両手を置きながら真面目な顔でそう言った。

 

 

「あの領主が冒険者全員に配ってくれた報償金もこの駄女神が酒代やらギャンブルやらに突っ込んでパーにしやがったからな」

 

「だってだって!勝てると思ったんだもーん!」

 

「何が「勝てると思った」だ!お前は一回自分の幸運値の低さを学習しろやこの駄女神がァァ!」

 

「あーっ!また駄女神って言った!二回も言ったーー!!?」

 

「うるっせえぇぇ!!!」

 

 

 ぶちギレた顔で青髪の女神(笑)…アクアの両頬を引きちぎらんばかりに伸ばして暴れる二人に、やれやれといった口調で、紅を基調とした中二病全開の服装の少女…めぐみんが仲裁する。それに同調したのは、白銀の鎧を身に纏う女性…ダクネスだ。

 

 

「まぁまぁ、二人ともその辺にしましょう。喧嘩したところでお金が戻るわけでもありませんし」

 

「めぐみんの言う通りだ。が…」

 

「今は冬。前の雪精討伐でも散々な目に遭ったからな…かといって、残ってるのは冬特有の凶暴なモンスターの討伐依頼ばっかり………せめてこの駄女神がもうちょい残していてくれりゃ良かったんだが、よりによってつぎ込んだのは俺らの報償金全額だ。このまま馬小屋で凍死とか、それこそ洒落になんねーぞ」

 

 

 あーあとカズマが頭の後ろで手を組んで椅子にもたれ掛かり、ふと自分のパーティーメンバーの方を向くと、ダクネスが手を顎に当てて何やら考え込んでいた。

 

 

「…どしたダクネス」

 

「ん?いや…この冬でも、ある程度安定して稼げる仕事に少し心当たりがあってな」

 

「とか言って、どうせ怪しい仕事なんだろ。お前のことだ、ムチで打たれながらの重労働とかじゃねーのか?」

 

「た、たしかにそれには少し興味を引かれるが…そうじゃない。歴とした、正当かつ真っ当な労働だ。どうする?」

 

「………」

 

 

 生粋のドMであるためか、少しだけ頬を紅潮させながらそう言うダクネスの言葉に、今度はカズマが手を顎に当てた。

 

 

「…どのみち、冬を越せる分は稼がないと、か…しょうがねぇ。やってみるよ、その仕事」

 

「そうか。では早速行こう。幸い、領地の主要都市とのテレポート屋は、冒険者カードがあれば控除されるようになっているからな」

 

「おいダクネス。行くってどこに?」

 

 

 善は急げとばかりに立ち上がって、冒険者ギルドの大扉の方へ向かうダクネスを呼ぶカズマの方を、ダクネスは大扉の取っ手を掴んで振り向いた。

 

 

「決まってるだろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「このアクセルを含むアルダープ領の最大にして最巧の技術都市――」

 

「アルモーダンだ」

 




次回、『苦労人たちの遭遇!』
ライディングデュエル・アクセラレーション!()

連載すべき?

  • 是非してほしい!いやしろ(豹変)
  • 過労死されちゃいそうなのでしないで
  • 晩御飯おいちい!!
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