【完結】ロリコンハゲトレーナー(仮)に拾われたら地獄でした 作:シェーク両面粒高
という訳で未実装ウマ娘の元ネタにあたる実馬たちの紹介です。キャラ紹介の域を超えているので怒られるかもしれませんが……ま、ええやろ!の精神で書きました。海外のそれも障害馬なんてサッパリだ!って方ばかりだろうから詳しく説明した……ってことで。日本語版wikiもないですし。
だらだらと書き連ねるのでご容赦を。
お叱り受けるようなら今話は削除します。
※2023年4月29日、22/23シーズンを終えてロリウマ娘3人のモデルとなった実馬について追記。誰も見てないでしょうけど自己満足のため書きます! 偶然見た人はラッキーですね()
※※2024年6月2日、23/24シーズンを終えて3人について書くべきだと思って追々記。
〇ロリウマ娘
・ハニー:ハニーサックル(Honeysuckle)
拙作では勝利にこだわる高飛車なお嬢様キャラとして登場させていただきました。ハニーサックルはスイカズラの英名なのでその花の髪飾りをつけて、勝負服を模した水色地に白の水玉模様のワンピースを着ています。
元ネタは2マイル~2マイル4ハロンのハードルを主戦場にしているアイルランドの現役8歳牝馬。戦績はなんと16戦16勝無敗! GⅠ12勝! 2マイルハードルの大一番であるチェルトナムフェスティバルのチャンピオンハードル(Champion Hurdle:GⅠ)を連覇、牝馬ながらオス馬たちを薙ぎ倒し、鞍上の女性騎手レイチェル・ブラックモアと共に文字通り絶対女王として英愛短距離ハードル界を席巻している。現時点で間違いなくレジェンド馬。22/23シーズンも現役続行。無敗記録はどこまで続いていくのか。
その特徴は何と言ってもその抜群にキレる脚とその持続力です。鞍上が促したらものすごい勢いで先頭まであっという間に躍り出ます。
しかし、その無敗記録に挑む1頭の怪物が現れた。現在ハードル競争3戦3勝無敗(平均着差16馬身)、スプリームノーヴィスハードル(Supreme Novices' Hurdle:GⅠ)というハードルの経験が浅い馬たちのレースで22馬身差で勝利した、イギリスの名門ニッキー・ヘンダーソン厩舎が送る怪物コンスティチュションヒル(Constitution Hill)。根拠のない予想ではあるが、23年3月のチャンピオンハードルで激突するのではないだろうか?
ハニーサックルが怪物を退けて絶対女王として君臨し続けるのか。それとも怪物コンスティチュションヒルが世代交代を告げるのか。対戦が今から楽しみで仕方がない。
※以下追記
迎えた22/23シーズン。このシーズンで引退が示唆されていたハニーサックル。無敗のまま現役生活を終えるのかと期待されて始まったシーズンですが、初戦となるレースでまさかの3着に敗れ無敗記録は潰えてしまいました。相手関係や馬場を考えても負ける要素は見当たらなかったのですが、衝撃的な敗戦にフェアリーハウス競馬場は静まり返りました。そして次戦のアイリッシュチャンピオンハードルも2着に敗れまさかの連敗。1着のステイトマンは確かに強い馬なのですが……やはり衰えなのかとか、もう終わってしまったのだとか、そんな声をネットで散見しました。
そして引退レースとなる英愛障害の大一番チェルトナムフェスティバルにて陣営は選択を迫られます。3連覇を狙ってチャンピオンハードルに行くか、3年前に勝った牝馬限定戦のメアズハードルに行くか。チャンピオンハードルには今シーズンも12馬身、17馬身差で勝ち、圧勝に次ぐ圧勝で5戦5勝無敗の怪物コンスティチュションヒルが待っていました。
陣営が下した決断は……メアズハードルでした。当然賛否の声が上がりました。どんな内容かは言わないでも分かると思います。
3月14日、チェルトナムフェスティバル1日目。第4レースのチャンピオンハードルでは、ステイトマンに9馬身差つけてコンスティチュションヒルが圧勝していました。
そして第5レース、メアズハードル。ハニーサックルは先団につけて追走します。ゆったりとしたペースで流れた牝馬戦らしいレースでした。最後の直線に向いて逃げるラヴエンボワとハニーサックルの2頭が抜け出します。先頭にいるラヴエンボワを狙いますが、中々捉えきれずクビ差ほどリードを許していました。しかし、残り100mを過ぎたあたりで遂にハニーサックルが捉えます! そして1馬身半差抜け出したところがゴールでした。
ハニーサックルは見事に引退レースを勝利で飾り、ターフに別れを告げました。実況の「Honeysuckle will have her fairytale ending!」は間違いなく名実況でしょう。勝利した後のレイチェルの様子、歓声をもって迎えるスタンドと、ウィナーズエンクロージャーの雰囲気……まさしくそれはfairytale endingで、今年のチェルトナムフェスティバルで最も印象的な瞬間だったと思います。私は泣きました()
個人的にはもちろん無敗のまま終わって欲しかったという思いもありました。コンスティチュションヒルと戦って欲しかったという思いもありました。
でも、こんなに感動的な最後を見ることができるなんて……月並みな表現ですが胸がいっぱいになりました。無敗で歩んできたからこそ、最後まで勝ちにこだわった彼女に相応しい結末だったと思います。
女性騎手と牝馬のコンビとして英愛ハードル界を席巻し、凄まじい人気を得ていた人馬の物語は感動的なエンディングを迎えました。19戦17勝、GⅠ13勝の輝かしい戦績でした。
馬と騎手だけでなく陣営も、そして英愛の障害競馬そのものにも惜しみない拍手を送りたいです。
※※以下追々記
引退したハニーサックルは2024年3月29日にウォークインザパークとの間に初仔となる牝馬を出産。母親も仔も無事で何よりです。この血を繋げていけたら素敵ですね。
ちなみに同年3月31日にはHoneysuckle Mares Novice Hurdleという彼女の名前を関したGⅠレースが行われ、なんと勝馬がハニーサックルと同じ馬主、つまり同じ勝負服の馬でした。運命的ですね~、こういうの本当に良いです。
……ただの自分語りになったけど許して亭ゆるして
・エナ:エナーグメン(Energumene)
後述するように馬場も苦にしない強い逃げ馬ってことで元気いっぱいのキャラとして登場させていただきました。勝負服を模した青と白の縞々リボンを右耳につけてます。
元ネタは2マイルチェイスを主戦場にしているアイルランドの現役8歳セン馬。アイルランドの名門ウィリー・マリンズ厩舎所属。チェイスレースの戦績は8戦7勝でGⅠ4勝。敗北したのはシシュキンの2着になったクラレンスハウスチェイス(Clarence House Chase:GⅠ)のみ。短距離チェイスの大一番、22年のクイーンマザーチャンピオンチェイス(Queen Mother Champion Chase:GⅠ)覇者。
この馬を語る上でライバルであるシシュキンの存在は外せない。22年1月、クラレンスハウスチェイスにてお互い無敗のGⅠ馬であった同世代のエナーグメンとシシュキンが激突。昨年同レースを勝った馬を置き去りにして完全に2頭のマッチレースとなり、ゴール前でシシュキンがエナーグメンを差し切って勝利した。文句なしの名レースなので興味のある方はぜひ。ちなみに3話の後書きでエナとシューについて " A Clash for the Ages"と書きましたが、これはAt The Racesという英国の競馬専門チャンネルが音楽つけて当レースを編集した動画のタイトルとなっています。これカッコいいのでぜひ……これだけリンク張っておきますかね→https://youtu.be/PQgWn2Gfkvw 青い勝負服がエナーグメン、黄色と黒のチェック柄の勝負服がシシュキンです。
そして3月、クイーンマザーチャンピオンチェイスで2頭は再戦。雨が降りしきる中、再び名勝負が見られるか……という大方の予想は外れ、重い馬場に苦しみ足を取られまくっていたシシュキンは競争中止。レースはエナーグメンが8馬身半差で圧勝。
そのあと4月はアイルランドのチャンピオンチェイスをこれまた8馬身半差で圧勝した。
特徴としては控える競馬でクイーンマザーチャンピオンチェイスは勝ちましたが、それまでは逃げで結果を残していた逃げ馬です。一瞬のキレではシシュキンに及ばないものの、ペースを保って走る安定性は特筆するべきものがあります。
※以下追記
22/23シーズン初戦のGⅡのレースは15馬身差で勝利。やっぱりエナーグメン、このまま順調に……とは行かず、馬場の凍結によりアスコットからチェルトナムの代替開催になった、去年シシュキンとの名勝負が繰り広げられたクラレンスハウスチェイスにて、控えた影響や飛越ミスにて6馬身ほど離された3着に敗れてしまいます。ちなみにシシュキンは今レースには出ておらず、彼に今シーズンのレースで勝ったエドワードストーンが2着、3番人気のエディタードゥジートがマイペースで逃げ切って1着でした。
そして上記2頭も揃ったチェルトナムフェスティバル2日目、クイーンマザーチャンピオンチェイス。エドワードストーンと僅差の1番人気に推されたエナーグメンは逃げるエディタードゥジートにプレッシャーをかけ続け、道中からは先頭に立つこともありました。そしてレースはハイペースになり、ついていけない馬が続々と脱落し、終わってみればエナーグメンが10馬身差の圧勝劇を演じました。
次走のパンチェスタウンのチャンピオンチェイスは飛越ミスもあって同厩舎の古豪シャクンポーソワに迫られますがなんとか凌いで勝利。今シーズンを4戦3勝としました。
来シーズンはクイーンマザーチャンピオンチェイス3連覇を目指すと思われます。当レースを3勝したのは80年代中盤のバズワースボーイのみであり、そこに肩を並べることができるのか、要注目です。ちなみにバズワースボーイは三連覇でその内容が凄まじく83年36馬身、84年10馬身、85年10馬身でいずれもぶっちぎりで圧勝しており、2マイルチェイサー歴代最強馬候補の一頭です。
※※以下追々記
なんとシーズン前に故障で早々に今シーズンの全休が決定。今期のノービスあがりはジョンボンやエルファビオーロなどタレント揃いであったため対戦が見られなかったのが非常に残念ですが、来年はチャンピオンチェイス3勝目を目指してぜひとも頑張ってほしいです。
・シュー:シシュキン(Shishkin)
シシュキンという有名な画家がいたことから絵を描く設定にして芸術家っぽくベレー帽を右耳に被っています。黄色のベレー帽に黒色の星のワッペンはレース時の帽子の模様から。エナーグメンと対になるようにおとなしい性格としました。
元ネタは2マイルチェイスを主戦場にしているイギリスの現役8歳セン馬。ニッキー・ヘンダーソン厩舎所属。チェイスレースの戦績は8戦7勝でGⅠ3勝。ハードルでもGⅠ1勝している。
大方はエナーグメンの項で説明した通り。クイーンマザーチャンピオンチェイスで重馬場に苦しみ競争中止。初めての敗北を喫した。その後どうも骨の異常(骨折ではない)が見つかったらしく、21/22シーズンを終了。ヘンダーソンによると復帰は12月あたりになるらしい。
チェイスでは8戦とも全て1番人気で完全にこの路線の主役でした。競争中止したクイーンマザーチャンピオンチェイスでも単勝1.8倍と普通に走ればエナーグメンには勝てるとの見られてました。前走で勝ってましたしね。
特徴としてはキレのある脚と、それをアスコットの坂でも持続させる能力です。これでエナーグメンをぶっ差しました。ちょっと飛越が危なっかしいところがありますが。
※以下追記
22/23シーズン、初戦となったティングルクリークチェイスにてエドワードストーンの3着に敗れ黒星スタート。調教師は2マイルのスピードは合わなくなったと確か言っていて、ノド鳴りの手術を受けた後に5ハロン伸ばしたアスコットチェイス(2m5f)のレースに出て見事勝利! 復活をアピールしました。実況の「This is the Shishkin we know and love. The real Shishkin is back with a vengence~」の下りが好きです。
チェルトナムフェスティバルでは2m4.5fのライアンエアーチェイスに出走。しかし飛越ミスがあり、そこから猛追しますが間に合わず2着に敗れます。
グランドナショナルミーティングでは3mの長距離チェイスのGⅠに出走し見事勝利! 来年はゴールドカップに挑戦でしょうか?
2マイルチェイス路線では現時点でこの2頭が突き抜けて強いです。この2頭の激突とライバル関係の行方に注目です。もしかしたら競馬史に残る関係になるかも……と21/22シーズンまでは思ってはいましたが、シシュキンの路線変更に伴い2頭が対戦することはありませんでした。
※※以下追々記
……正直こんなこと書きたくなかったです。しかし、当馬をモデルとした以上記載すべきだと思いました。
23/24シーズン、シシュキンはGⅡを勝利するも他のレースで発馬拒否や落馬など、どこかちぐはぐな競馬が続いていました。能力は誰もが認めるところなだけにもどかしい日々の中のことでした。当時はやんちゃな馬になったな~と笑って見ていたんですけどね……。
今シーズンラストのレースとなるパンチェスタウンゴールドカップ出走を控えた4月28日、馬房内の事故にてシシュキンが骨折し安楽死処分となったと調教師であるニッキーヘンダーソンからコメントが出ました。類まれな才能を秘めた名馬は10歳にしてこの世を去りました。
……あの日のことは覚えています。帰宅後つべを開くとホームにAt The Racesから“Thanks Shishkin”というタイトルの動画が表示されていて、ものすごく嫌な予感がしてレーポスを見に行ったら“Shishkin dies in tragic accident in stable”と出ていて案の上でした。かなりの反応がニッキーの元へ寄せられたようで、彼の人気の高さがうかがえました。
私が勝手に当馬をモデルとしてキャラを作り上げて勝手に書いているだけではありますが、モデルとして使った馬がまさか現役中に亡くなって、個人的にはかなりの喪失感でした。
シシュキンとエナーグメン、チェイス無敗のGⅠ馬同士のマッチレースとなった2022年のクラレンスハウスチェイスは間違いなく語り継がれていくレースだと思います。
感動と興奮をありがとう。安らかに。
スプリンターサクレは本編中に解説入れましたし、デザートオーキッドも日本語で解説したサイトがあるので説明は割愛します。日本馬に例えるならスプリンターサクレはディープインパクトがトウカイテイオーした馬、デザートオーキッドは逃げるオグリキャップみたいな感じです(地方要素はありませんが、絶大な人気を誇る芦毛のアイドルホースってことで)。
もし要望があれば書きますが……まあ、そんな要望はないでしょ。
実はロリウマ娘3人は最初コートスター、デンマン、ロングランの3頭にしようと思っていたのですが、興味を持ってもらえるなら現役馬の方がいいかなと思って上記3頭にしました。ロングランじゃなくてネプチューンコロンジだろと突っ込んだそこのあなた、正しいです。
拙作で登場させたのは主に英愛障害競馬の2マイルハードルとチェイス路線のトップホースたちです。
これ以外に3マイルの長距離路線もありますし、フランスなど他の国でも障害競馬は盛んです。クロスカントリーなるもっと過酷な障害レースもあります。
日本語の記事はほとんどないので調べるのには骨が折れますが、すごく魅力的な世界が広がっているのでぜひレースなど見ていただければ!
次は日本馬である主人公周りの馬たちを紹介します。
・レオ:マイネルレオーネ
今作の主人公。ニシノフラワーより小さい。
22年10月時点で現役。親父はアレに加えて超気性難サッカーボーイの2×2という衝撃的な配合の馬。なので外面は普通だけど内面は毒舌の気性難のキャラといたしました。実馬は大人しいらしいですけどね。主な勝鞍は21年ペガサスジャンプステークス(OP)。22年中山GJ3着。
ペガサスジャンプステークスを勝った繋がりでクロとプロンを採用しました。本馬が勝った時「たしか前にもマイネルの馬勝ってたよな……」って感じで残りの2頭を選出しました。クロとプロンの登場シーンで翼の生えたウマ娘のキーホルダーの描写を入れましたが、これはペガサスを暗示したものとなっていました。
その本馬最大の特徴はちっちゃい……ええそうです。ちっちゃいです。基本400キロ前後、昔は300キロ台のこともあった馬。レースで見ると明らかに他のウマ娘より小柄です。なのに10歳ながらあの22年中山GJをあの脚で追い込んできて3着……あの物凄い脚に惚れ惚れしまして、この小説を書くきっかけとなりました。
ちなみにこの馬、キタサンブラックと同厩舎同世代なんですよね。併せ馬をしてたとかしてなかったとか。
・クロ:マイネルクロップ プロン:マイネルプロンプト
ペガサスジャンプステークスを勝ったマイネルの馬ということでこの2頭を選出。
調べてみるとマイネルクロップはダート重賞2勝してから障害に行ったという異色の経歴。現在は競走馬を引退して早稲田大学の馬術部で頑張っているようです。その馬術部が彼の動画を上げてくれてて、好物のリンゴをうまそうに食べるシーンがあったことからリンゴ好きという設定に。
マイネルプロンプトは未勝利に勝てずサラオクに出品させる予定だったそうですが、骨折も見つかり出品取りやめ。そこから園田に移籍して勝利し中央に戻ってきたという中々ドラマのある馬です。根性ありますよね。22年10月時点で現役。
・ワル子:完全オリジナルウマ娘。癖のあるキャラですし、安易に実馬を敵キャラに設定したくなかったのでオリウマ娘に落ち着きました。
こんな所でしょうか。
ちょうどこの10月から11月~4月までが英愛障害競馬のシーズンです。3月のチェルトナムフェスティバルへ向けてどの馬も始動していきます。
拙作が障害競馬に触れるひとつのきっかけとなれば、これほど嬉しいことはありません。誰か一人でも障害競馬に興味を持って見てみようかなと思っていただければ幸いです。
……コートスターとデンマンに「トモダチ以上仲間でライバル」って言わせたかったんですよねえ……