謎の土地で、自分たちが不法入国者として処罰の対象になっている事実を知ったナミとウタは、ウェーバーを走らせ、ルフィたちがいる砂浜へと戻っていた。
「大丈夫かしら、あいつら……」
雲の海を駆け抜けながら、ナミは不安げに呟く。
「心配することなんてないよ! ルフィたちなら誰がきても負けないもん!」
「だから不安なのよ! あいつらが喧嘩を始めちゃったら、あの光の柱に襲われるかもしれないのよ!?」
「…………あー、それは……うん。ルフィなら、大丈夫!」
「あんた今、光の柱にやられる前提で想像したでしょ」
「うっ。確かに、コニスさんたちも危ないかもしれないなら、注意しないとね」
「そうよ。……あ、見えてきたわ!」
ナミが指差した先には、先ほどウタたちがコニスと出会った海岸があり、ルフィたちが既に二人を待っているようだったが、そこには背中に翼を生やした白服の男たちもいた。
まだ何も起こってはいない……が。
何かが起こる前に、ナミが叫ぶ。
「ちょっと待って! その人たちに逆らっちゃダメ!」
不法入国者として問題を起こしてしまえば、空島での満足な探索などできなくなる。
加えて、コニスたちへの危険も考えれば、今は相手の言うことを素直に聞くべきだ。
「逆らうなって……! じゃあ不法入国料の700万ベリーを払えってのか?」
「よかった。まだ罰金で済むのね……」
「う、うん! お金で解決できるなら——」
「高すぎるわよッ!!」
「ぐあァ!?」
「隊長〜〜〜!!!」
「ナミ〜〜〜!?!?!?」
ウェイバーのアクセルをさらに踏み込んで、白服の隊長の顔面に突っ込んだナミと、その後ろで目玉を飛び出すほどに驚くウタ。
綺麗な弧を描いてぶっ飛んだ白服を全員が目で追い、その頭が雲の地面に突き刺さってから、慌てて部下たちが駆け寄る。
その騒ぎを見てようやくナミは我に帰って、
「ハッ! しまった! 理不尽な高額請求でつい……!!」
うっかり! という顔でウェイバーから降りたナミは、あんぐりと口を開けてるウタを無視してパガヤへと声をかける。
「あ、おじさん。ウェイバー、ありがとう! 楽しかったわ!」
「いえいえ、どうもすいません。それよりも、あなた方、大変なことに……!」
「そうだよ! どうするの、ナミ!」
「決まってるじゃない! 迷惑かける前に逃げるわよ!」
とにもかくにも、先ほどの光の柱に襲われたらひとたまりもない。
どんな手段を使ってあの攻撃をしているのか分からないが、空島の人間を敵に回した以上、どこかへ逃げるしかない。
なのだが。
「待て〜い!!!」
ナミが吹っ飛ばした白ベレー帽の男が、腫れた頬をおさえながらゆっくりと立ち上がる。
「すでに逃げ場などない……! お前たちは第5級の犯罪者だ……!」
そして。
先ほどの聞いた名前を、白ベレー帽の男が口にした。
「
「エネル……!? さっきも聞いた……!」
名前に反応したウタの横で、コニスは別の単語を復唱した。
「雲流し……!? それはもう、死刑と言っているようなもの……!」
「ルフィ! 私たち、空の上でもお尋ね者だって!」
「ほんとか!? 腕が鳴るなァ〜!」
「あんたら事の重大さが分かってなさすぎよ、アホっ!」
「そうです! 行き場のない小さな島雲の上で死ぬまで彷徨い続けることになるのですよ!」
「なるほど。例の空から降ってきたガレオン船は、その雲流しの刑で処されてしまったのね」
「ってことは私たち、死んじゃうじゃないの! 嫌よ、私!」
あまりに重い罪に頭を抱えるナミの横で、ウタはえっへんと腕を組んで胸を張る。
「大丈夫だよ、ナミ」
「引っ捕えろ!!」
白ベレー帽の言葉にも、ウタは動じない。
「ルフィ。ジャンプして避けて」
「……? おう、分かった!」
兵隊たちが後ろで弓を弾き始めた段階で、ウタの指示でルフィは飛び上がる。
その直後。
「
放たれた矢の軌道が、蛇のような雲になり、ルフィたちへと向かっていく。
一味の誰にも矢は当たらなかったが、兵隊たちの狙いは別だ。
「ウソップ。見えてるよね?」
「あ、ああ!! この程度なら、狙える!」
ウソップはゴーグルを装着し、パチンコを引く。
「なるほど!」
空中に飛び上がって全体を見ているルフィが、感心した声を出したのは、兵隊たちが作り出した細長い雲の使い方だった。
「雲を導線にしてスケートの要領で距離を詰める。面白い発想ね」
他人事のようにロビンが呟く。
だが、一味の全員に慌てた様子はない。
「カルー。後ろにいなさい」
「クエっ!?」
勇気を持ってビビを守るように立っていたカルーを制して、ビビは一歩前に踏み出すが、
「ビビが戦うまでもないよ。ルフィたちに任せておきなって」
爽やかに笑ったウタは、空を見上げる。
「ゴムゴムの……花火!!」
「ぐあああああ!?!?」
四方八方に飛び出すルフィのパンチとキックが、兵隊たちを吹き飛ばした。
そして、ルフィの攻撃から逃れた者もウソップの狙撃とゾロとサンジの攻撃で呆気なく倒れた。
「あのホワイトベレーを……」
「やっつけちゃった。青海の人はここでは運動能力が落ちるのに……」
麦わらの一味の強さにドン引きしているコニスとパガヤたちの視界の隅で、白ベレー帽の隊長がゆっくりと立ち上がる。
「我々の言う事を大人しく聞いていればよかったものを……」
ハハハハ……という乾いた笑いが響く。
「これでもはや第2級犯罪者……! お前たちは、
ウタたちは、コニスの家で冒険の準備をしていた。
捨て台詞を吐いて去ったホワイトベレーたちの言うように、麦わらの一味は空島でも犯罪者の烙印が押されている。このままではコニスたちに迷惑をかけてしまうから、足早に出立しなければならないのだ。
ナミは光の柱を見た張本人だからか、すぐに帰ることを提案した。
だが、そんな提案をルフィとウタが飲むわけはなく、
「おれは行っちゃいけない場所へ冒険に行くんだ!」
「私、さっきの奴らにガツンと言ってやらないと気が済まないよ!」
冒険の匂いを嗅ぎつけたルフィと、光の柱にやられてしまった男を見たウタが見つめる先は、奇しくも同じ
航海士であるナミも、この二人が決めた進路を変えることはできないと踏んだのか、諦めて船へと戻り、出航の準備を始めていた。
同じように、ゾロとロビン、チョッパーが船へと戻る。
対して、冒険の準備のためにコニスの家で弁当の準備をするサンジと、弁当箱の中に何を詰め込むかを指示するルフィとウタ。そのそばには、冒険の準備というだけで居ても立っても居られないビビとカルー。
そして、メリー号の修理道具を整えるウソップと、一味はほんの少しだけ二手に分かれた。
「ねえね、サンジ! 私、ご飯食べられなかったから、とりあえず種類を多くしてほしいな! 空島の食べ物、いろんなの食べたい!」
「はいよ。見た目も完璧にしてやるよ」
「やったー! ありがと、サンジ!」
「いいってことよ。女の子を食事で楽しませるのが、おれの仕事だからな」
「なんでそんな手間かけてんだ? 腹に入れば全部同じだろ」
「元も子もねえこと言うんじゃねえよ!」
「いいか、まずは食は視覚からだ!」
「そうだよ! そんなことも分からないなんて、ルフィってば子ども〜!」
「ああ!? なんだ、ウタ! おれが子どもだってのか!」
「あはははっ! そうやってすぐに怒るのも子どもっぽい!」
「ムキーーーっ!」
ルフィはウタに茶化されてドタドタと地団駄を踏む。
その様子を見て笑うビビは、パガヤたちの家にある
「ねえ、ウタ。入ってはいけない場所に行くって、なんだかワクワクするわね」
「分かる! シャンクスたちが宝物をしまってる船室に忍び込んでいろいろ盗んでたの、楽しかったし!」
「私も昔、かくれんぼで葬祭殿の地下に入ってとっても怒られたの!」
「あはははっ! 怒られるよね〜! かくれんぼといえば、私も小さい頃に——」
ウタも楽しく話していたが、突然、その笑顔が固まり、ピクリと髪の毛が跳ねる。
直後、慌てて振り返ったのはウタとウソップだった。
「「船の様子がおかしい……!!」」
すぐに様子を見ようとベランダへと飛び出したウタとウソップが見たのは、後ろ向きで進み始めている船だった。
「あいつらどこに行くんだ!?」
「船を出したわけじゃねえ!」
「うん。船底に、何かいる……!」
それの名前を告げたのは、パガヤだった。
「あれは、白々海名物、超特急エビ!!」
船の何倍もある巨大なエビが雲から飛び出し、メリー号を持ち上げて進み始める。
すぐさま反応したのは、ビビだった。
悪魔の実の力を使い、純白の翼を宿したビビが、空を飛んでメリー号へと向かい始める。
「私なら飛んで追いつける……!」
既に遠くへ離れてしまっているメリー号。唯一声が届くビビへ、ウタは叫ぶ。
「ビビ! メリー号のこと、任せたよ!」
「任せて! ウタも後で必ず来てよね!」
「もちろん!」
ぐっと親指を立てて、ウタはその背中を見送った。
あっという間にどこかへ連れ去られていったメリー号と、それを追いかけるビビを見つめながら、パガヤは呟く。
「超特急エビは神の使い。運ぶものは神への供え物。行き先はおそらく、
「生け贄!?」
「とはいえ、すぐに命が奪われることはありません。彼らは生け贄という名の人質。試練を受けて裁かれるのは、あなた方四人なのです……!」
パガヤはルフィたちが持っていたスカイピアの地図を取り出し、『試練』についての説明を初めてくれた。
「つまり、ミルキーウェイってところを船で渡って、北東の祭壇に行けば、メリー号があるってこと?」
「その通りで、すいません」
「神官って奴らをぶっ飛ばせばいいんだな!」
「油断はなりません! 神官たちの強さはあなた方の想像を超えるものでしょう。そしてなにより……」
パガヤはゴクリと生唾を飲んで、
「
ピクッとウタの髪の毛が反応した。
神という言葉に、反応したようだった。
「空島には神様がいるんだね」
「ええ。逆らえば『天の裁き』が下ります。私は、あなたたちが祭壇へ向かうのがとても恐ろしくて……」
「大丈夫だよ。私たちは、そんなところで旅をやめるつもりはないから。ね、ルフィ?」
「おう! いろいろ教えてくれてありがとな、おっさん!」
「い、いえ。私なんて……すいません」
深く頭を下げるパガヤを見て、ウタは踵を返して、先へ進む意志を見せる。
「行こっか! カルーも、置いてかれちゃったしね!」
「ク、クエ〜……」
流れでビビについていくことができなかったカルーは、凹みながらもとぼとぼとウタと歩き始める。
目指すは、生け贄の祭壇だ。
最初に訪れたのは、ウタたちのいる南西のエンジェル島から東へ進んだ、ラブリー通り。
島国の特性を活かし、路面店の上にもさらに路面店を浮かべることで縦のスペースを上手く利用したエンジェル島唯一の繁華街である。
軒先に並ぶ珍しい品々を眺めながらも、繁華街に満ちる警戒した空気に、ウタたちは気づいていた。
「露骨に避けられてるな、おれたち……」
「犯罪者だって知れちまってるんだろ。……ああ、天使たちがおれを避けてる……」
「あっはっは! 気分いいな、真ん中ガラ空きだ!」
「…………」
そんな中で、ウタは黙って歩いていた。
何を考えているのかは誰にも分からず、しかし元気がないというわけでもなさそうなので、ルフィたちは気にせずに歩いていく。
「お、真ん中に何かあるぞ?」
「ドロ人形にしか見えねえが……」
見かけたのは、円柱のガラスに入った不思議な像。どんな動物にも分類できない不気味さを醸し出しているが、敵意を見せないように腕のようなものを交差して閉じている。
「それはヴァース。空に住む人々の永遠の憧れそのものです」
「これが憧れぇ!?」
「ふふ。青海の人には理解し難いですよね。さあ、着きましたよ。船着場です」
コニスが指差す先には、ぷかぷかと雲の海に浮かぶ船たちが並んでいた。その中には、豪華なゴンドラも並んでおり、ルフィたちは楽しそうに飛び跳ねる。
「おお! カッコいいなァ! おれ、あれに乗りてえ!」
「バカ野郎。ロビンちゃんとナミさんを助けるんだろ。ビビちゃんも心配だ。真面目にやれ」
「あ、みなさんの船はこちらのカラス丸です」
「そんなバカな!?」
案内されたのは、四人で乗るのが精一杯なほど質素な船。ピョコンと出ている黒い頭は可愛いが、これから仲間を助けに行くというのには幾分か心許ない。
「少し前まで、ウェイバーに乗れなかった私が使っていたものです。速くはないですけど、二つ
笑顔で説明をしてくれたコニスだが、それを聞いていたルフィの視線は隣のゴンドラへと向いていた。
「おれ、アッチがいいな……」
「おい! このクソ恩知らずが! コニスちゃんの気遣いをだな……」
「そうだよ、ルフィ! まずはお礼でしょ! ありがとう、コニス!」
唐突に、ウタはコニスの手を取って笑顔で言った。
ウタはコニスの手をぎゅっと握って、
「ここまで案内してくれてありがとう! 私たちは大丈夫だから、もうお家に帰りなよ! パガヤさんも待ってるよ!」
「え、ええ。……そうですね」
「いろいろありがとうね。また会えたらゆっくりお茶でもして、一緒に歌を歌おうよ!」
「…………私と、ですか……?」
「大丈夫。絶対に、生きて帰ってくるから」
「………………!!!」
コニスの笑顔が、急に引き攣り始めた。
ぎゅっと唇を噛んで、コニスは呟く。
「ウタさんは、おかしいと思わないんですか?」
途端、ざわっと周囲の空島の人々の空気がピリつく。
その異常さに、サンジとウソップはもう気づいている。そして、本能的にルフィもその異変を感じ取っていた。
「お前、なんか顔色悪くないか? 怖かったらおれたちだけでここに来たのに」
「……それ、は」
次の言葉を紡ごうとしたコニスの唇に、ウタはそっと指を当てた。
「私たちには、言わなくていいよ」
コニスの気持ちを聞き取っているウタだからこそ、優しく言う。
「大丈夫。全部、分かってるから」
「…………じゃあ、どうして私のいう通りに……」
「悪者になるのは慣れてるからさ。こういうときは海賊に押し付けちゃっていいんだよ。こうすれば、コニスは大丈夫でしょ?」
「ごめんなさい……ウタさん……! 私、怖くて……!!」
ポロポロと涙を流しながら、コニスは崩れ落ちた。
その姿を見て、ウタは振り返って。
「ねえ。全部、聞いてるんだよね」
そこにいた全員が、その声の向けた先が自分ではないとすぐにわかった。
だが。
『分かりやすく広げているといえ、我が
その場にいる人間で、その言葉を聞き取れたものはいない。
ウタの並外れた『聞く力』にだけが、その言葉を本能的に捉えていた。
唯一、その返事を受け取ったウタは、問いかける。
「あなた、誰」
『我は、神なり』
ウタは、そんな言葉を聞き取った。
こいつだ、と思った。
この空島の立ち入ってはならぬ土地にいる神と呼ばれる者。
「ねえ。あなたのせいで、コニスが泣いてるんだけど」
『心外だな。私は何もしていないというのに』
「言うことを聞かなかったら、あの柱で攻撃するんでしょ。命令してるようなものだよ」
『……? 神に歯向かえば、天罰が下るのは当然のことではないか?』
「そっかぁ。話、通じないね」
ウタはため息を吐いた。
この空島に、彼らの会話の全てを聞き取れたものは一人もいない。どちらか一方の独り言としてしか、皆は感じることができない。
だが、明確に。
「私は、神様が本当にいるかどうかなんて分からないけどさ」
周囲の人々が話す相手を理解できる言葉を、ウタは言う。
「少なくとも、あなたは神なんかじゃない」
それはまごうことなき、宣戦布告だった。
「仲間を連れ去って、コニスを泣かせた。私は、そんな相手を許すつもりなんてない」
『貴様こそ、何も理解ができていないらしいな』
ピリ、と。
周囲の空気が軽く弾ける。
最初に理解したのは、コニスだった。
「に、逃げてください、ウタさん! あなたが言ったことは、全て神に届いているんです!」
強くウタのことを抱きしめて、コニスは叫ぶ。
「今ならまだ間に合います! 私は、あなたに死んでほしくないんです……!」
「大丈夫だよ、コニス」
ウタは、ニカっと笑って、
「私は、こんなところじゃ死なないから」
直後、ウタの耳に声が届く。
『それならば、教えてやろう。恐れ慄くがよい。我が神であるという事実にな』
ウタを中心にして、光が溢れ始めた。
全員が確信した。天罰が下る。
真っ先に動いたのは、ルフィだった。
「ウタ、避けろッ!!」
ビリビリと震える空気の中で、即座に飛び出してウタとコニスを掴んで飛ぶが、ルフィの動きでも、光の柱の範囲から抜け出せていない。
「ダメだ、デケェ……!!」
ズンッ!!!!!
天罰が下った。
足元には穴が空き、焦げたような臭いが当たりに満ちる。
彼らの視界に、三人の姿はない。
間に合わなかったと、全員が感じた。
だが、
「三人とも、無事である」
声は、空中から聞こえた。
全員の視線が上へと引っ張られ、その姿を捉える。
そこにいたのは、おかしな柄をした翼の生えた馬に乗る騎士。
「ウ〜〜〜ム、我輩、空の騎士!! これはサービスだぞ!」
「あはははっ! ほら、死ななかった!」
楽しそうに笑うウタは、抱えられながら騎士へ礼を言う。
「ありがとう、騎士さん!」
「次はホイッスルをちゃんと使うのだぞ」
ポイっとウタとルフィを投げ下ろした空の騎士は、コニスを後ろに乗せて、
「この娘は我輩に預けよ。みすみすエネルに狙わせはせぬ。おぬしらは……」
「神の島に仲間がいるの。助けに行かなくちゃ」
「そうだ。みんなのところにおれたちは行かなきゃならねえ」
「そうか……幸運あれ」
去っていく空の騎士を見送ったウタたちは、改めてカラス丸に乗りこむ。
「ほら、カルーも行くよ!」
「クエっ!?」
怖いから隙があればこっそり逃げようとしていたカルーの翼を掴んで、ウタは引っ張り込む。
「ビビのところ、行くんでしょ?」
「ク、クエッ!!」
ビシッと翼を上げたカルーを見て、ウタは微笑んで先を見つめる。
「さあ、行こう、ルフィ!」
「ああ! 行くぞ、
ルフィ、ウタ、ウソップ、サンジ、カルー。
カラス丸に乗るには幾分かぎゅうぎゅう詰めの四人+一羽が、仲間の元へ向かって進み始めた。