寝台特急「北斗星」&特急スーパーひたち連続殺人 作:新庄雄太郎
「ほう、3人の女子高生が発見者か。」
「はい、彼女たちの話だと列車に乗っていた時に死体を発見したんです。」
「なるほど、それで死因の方は。」
「はい、現場からにすると恐らくウイスキーの瓶に入っていた毒を混入され、毒殺と考えられます。」
「ほう、毒殺か。」
「ええ、話によるとそのウイスキーはルームサービスの物と分かりました。」
「現場は寝台特急「北斗星」のロイヤルだそうです。」
「ロイヤルで毒殺か。」
「ええ。」
捜査の結果、個室寝台「ロイヤル」で起きた殺人は毒殺と判明された。
「被害者の関係を当たって見た方がいいですね。」
「ええ。」
「班長、聞き込みしたほうがいいんじゃないでしょうか。」
桜井は高杉に言った。
「そうだな。」
「高山、時刻表を持って来い。」
「はい、主任。」
と、南は早速時刻表を調べることにした。
被害者が乗った寝台特急「北斗星2号」は札幌を17時13分発車して、南千歳、苫小牧、登別、東室蘭、伊達紋別、洞爺、長万部、函館、八戸、仙台、福島、郡山、宇都宮、大宮、終着の上野へは9時17分に到着と確認した。
「と言う事は、犯人は八戸か宇都宮辺りで殺害したって事も考えられますね。」
「ええ。」
「この捜査は調べる必要があるな。」
「ええ。」
「そうだな、その関係者を当たって見ようか。」
「うん。」
「出張帰りに殺されたんじゃないかな。」
「と言う事は、犯人はその会社員の中に入るって事か。」
「それも考えられるな。」
そう言って、南と高山は会社の同僚に聞き込みをした。
「ええ、確かに細田は私の同僚でした、今は札幌へ転勤し、出張として東京本社へ来たんです。」
「それで、寝台特急「北斗星」に乗って東京へ行ったんですか。」
「ええ、彼は飛行機が苦手だったので。」
「ほう、それで寝台特急「北斗星」に乗って東京へ行ったのか。」
「はい、ここに来る予定だったが、まさか個室寝台で殺されるなんて。」
「そうですか、それであなたは事件当日は何していましたか。」
高山は森本に言った。
「私は東北へ旅をしていました。」
「ほう、東北ですか。」
「ええ、寝台特急「北斗星」には乗りませんでしたが、上野から常磐線経由の特急に乗りました。」
「何処へ旅行したか、わかりますか。」
「ええ、その日は上野から仙台へ行って、その後は松島と鳴子峡の紅葉に見てきました、後は温泉もね。」
「そうですか、上野から仙台へは常磐線って事は特急「スーパーひたち」ですね。」
「さすがですね、公安さんその通りですよ、帰りは仙台から東北新幹線に乗って東京へ帰りました。」
「それで、何時の東北新幹線か覚えています。」
「そうだな、帰りは「やまびこ」に乗って東京へ帰ったからな。」
「そうですか、どうもありがとうございました。」
南と高山は、高杉に報告した。
「えっ、森本は事件当日は東北へ旅行していた。」
「はい、森本の話によると上野から常磐線に乗って仙台へ行き、そこから鳴子峡へ行ったと言ってるんです。」
「なるほど、つまり彼は鉄壁のアリバイがあったって事だな。」
「ええ、上野から仙台へ行くには新幹線「やまびこ」で行くはずなのに何で常磐線を利用したんですかね。」
「きっと、仙台へ行くには早く行けれる特急に乗ったんじゃないか。」
「そうですよね。」
と、高杉は高山に言った。
本当に彼は上野から仙台へ行く時は常磐線に乗ったのか。
彼は、アリバイは成立になるのか?