異世界魔女の配信生活   作:龍翠

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特別編・ジョルモモとロティチャナイ

 

 ネパールのレストランもパビリオンに入らなくてもいいようになっていた。ただここは、レストランとはまたちょっと違うかも。建物が円になるように作られていて、いくつかのお店が入ってる。好きなものを選んで買う、みたいなシステムだね。

 

「何がおすすめ?」

 

『ネパールは、モモかな。蒸し餃子みたいなやつ』

『ジョルモモおすすめ! ぴりっとしていてカレーっぽい!』

 

「カレー!」

 

 それは絶対に食べないといけない! ジョルモモだね。んと……。あそこだ。

 

『毎度のことながらカレーに反応しすぎだろw』

『ていうかあれ、そんなカレーっぽかったかな?』

 モモハウス、みたいな店名があって、そこでモモを買えるみたい。ジョルモモもそこに書かれてあった。どんな食べ物かな。モモと聞くと果物の桃を連想するけど、全然違うものではあるみたいだけど。

 

「い、いらっしゃいませ! ジョルモモですね!」

「ん」

「ご用意しております!」

 

『なあんで注文受ける前から用意しているんですかねえ?』

『実は配信を見ていたとか?』

『忙しそうだしそれはないと思うけど』

『受付は日本人みたいだし、リタちゃんを見かけて来るだろうと思っていたのかも』

 

 私はすぐに食べられるならなんでもいいよ。

 お金を支払って、器を受け取る。ちょっと赤っぽい、かな? 濃いオレンジ色って言った方がいいかも。そんなスープに丸いお団子みたいなのが入ってる。餃子っぽいってコメントであったし、入っているのはお肉かも。

 他の人がお店に行けるように、ちょっと離れる。それじゃあ、食べてみよう。フタをはずして、ぱくりと食べる。んー……。

 

「冷めてる」

 

『ありゃ』

『俺が食べた時も冷めてたから、そういう料理なのかも?』

 

 そうなのかもしれない。冷めてるからって不味いわけじゃないけど。

 生地は、もちもちとしてる。もちもちしていて、中はお肉や野菜をこねた具がたっぷりだ。スープに浸かっているからか、ちょっとしっとりしてるね。

 スープは……。うん。カレーとは違うと思う。でもピリ辛で、スパイシー。

 モモだけでも美味しいと思うけど、ピリ辛のスープと一緒に食べる美味しさもあると思う。モモの中にスープが入って、これはこれですごく美味しい。

 うん。これはとてもいいもの。すごく美味しい。外国の食べ物にも美味しいものがあるんだね。プティーンといいこれといい、外国の料理も侮れない。

 

「美味しい。好き」

 

『これは高評価ではなかろうか!?』

『もしかして、リタちゃんが外国に行く日も近いかも!』

 

「それはない」

 

『ですよねー』

『外国に行かない理由は料理とはそもそも別問題だからね』

 

 そういうこと。外国の料理は気になるけど、言葉が通じない国に行こうとは思えない。また新しく言語を覚えるのは面倒だよ。

 だから、ここでいっぱい食べないとね。

 

「ジョルモモ十個ください」

「は、はい!」

 

『そうなるよねw』

『ここはあとで人気が出そう』

『今のうちに俺も行こうかなー!』

 

 ジョルモモ、美味しかったよ。オススメだ。

 

 

 

 次に向かったのは、マレーシアのレストラン。万博に何度も行ったという人から強くおすすめされた。ここのロティチャナイという料理が美味しいらしい。

 ただとても有名らしくて、ちょっと待つことになってしまった。美味しいものはみんな食べたいだろうから、ちゃんと待とう。

 そうしてしばらく列に並んで、ロティチャナイを注文。できあがるまでまた少し待たないといけないみたい。今作ってるのかな?

 カウンターの前で待ってるんだけど、その横のカウンターでは店員さんが何かを指先に載せて回していた。白くて薄い生地みたいなやつ。あれを焼いてるのかな。

 

『どんな反応するか楽しみ』

『おらわくわくしてきたぞ!』

 

 そんなにすごい料理なの?

 少し待って、料理を渡された。スプーンとフォークが必要らしいから、それももらって外に出る。ふたのある器だったから、ふたをとって……。

 

「カレー……! カレーだ! カレー!」

 

『落ち着けwww』

『ロティチャナイに大興奮する魔女』

『これが見たかったw』

 

 すごい。今回は本当にカレーだ。カレーだ! 早速食べよう!

 カレーと一緒に入っているのは、パンみたいな食べ物。薄く引き延ばして焼いたもの、だね。多分店員さんが回していた生地だと思う。

 生地は……もちもち。外はかりっと香ばしくて中はもちっと。あと、ほんのりちょっとだけ甘いかも。

 そのパンを手でちぎって、カレーをつけて食べる。カレーは二種類入ってるね。とりあえず濃いめのこのカレーから……。

 ちょっと辛めのカレーだ。スパイシー。でもほんのり甘いパンにずごく合っていて、とても美味しい。パンにぺたぺたカレーをつけて、載せて、食べる。これはとてもいいもの!

 次はもう一つのカレー。こっちは色がちょっと薄いね。食べてみると、ちょっと甘めのカレーだった。カレーらしいスパイシーな味もあって、こっちもすごく美味しい。

 

「んふー」

 

『めちゃくちゃ美味そうなんですが』

『絶対にリタちゃんも気に入ってくれると思ってた!』

『喜んでもらえて素直に嬉しい』

 

 本当にとても美味しい。食べてよかった。来てよかった。とりあえず追加で十個注文しておいた。本当は百個ぐらい追加したかったけど、さすがに怒られそうだからね。

 まさか万博でこんなに美味しいカレーを食べられるとは思わなかった。もうすごく満足してる。とても、良かった。

 

『めちゃくちゃ満足しているのは伝わってくるw』

『ちなみに真美ちゃんのカレーとどっちがいいですか?』

 

「真美のカレー」

 

『即答w』

『顔を真っ赤にしてる真美ちゃんが想像できるw』

『余計なこと聞かなくていいんだよ!』

『さーせんwww』

 

 真美のカレーは私の好みの味だからね。仕方ないと思う。

 美味しいカレーも食べられたし、次はまたパビリオンを見学しよう。

 




壁|w・)ジョルモモはほかほかかなと思ってたら冷たくてびっくりしました。
それが通常なのかは分からない……!
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