異世界魔女の配信生活   作:龍翠

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特別編・アメリカ

 

 お昼頃に訪れたのは、アメリカという国のパビリオン。たくさんの人がすでに並んでいて、とても賑やか。これは、入るまでに時間がかかりそうかな?

 でも待っている間も飽きないように工夫はされてる。アメリカ館の壁には映像が流れていて、アメリカのいろんな地域の紹介がされていってる。

 

「すごいね。東京みたいなところもあれば、自然がいっぱいのところもあるみたい」

 

『アメリカは国土がすごいから』

『なんと日本の二十倍以上の広さだぞ!』

 

「二十倍」

 

 それはすごい。そんなに広いのなら、どうやって管理してるのかな。とても大変そう。

 三十分ほど待って、建物の中に入れた。

 まずは、通路。壁面には今やっている研究のことや取り組みのことが写真付きで分かりやすく解説されてる。ちゃんと日本語だね。英語、だっけ。それだけしかなかったら分からないところだった。

 じっくり読みたいところだけど……。あまり読む時間はなさそう。さっと読んでいこう。

 

『でもリタちゃんならそのさっとで全部読んでそう』

『見たもののほとんど忘れないらしいから……』

『記憶をたぐり寄せてあとで読み返すイメージとか!?』

『それは楽しそうw』

 

 楽しいけど、いろいろと大変でもある。どうでもいい、と思ったものだと、思い出すのに時間がかかったりするから。

 さらに歩いて、大部屋、かな? 台の上に女の人が立っていて、部屋の周囲は、モニターって言えばいいのかな。映像が流れるようになってるみたい。

 そこで女の人の説明と一緒に映像が流れていく。マスコットキャラ、かな? そういうのもいた。星形のマスコット。かわいい、かな……?

 それを見終わったら、次の展示コーナーへ。次は……。

 

「宇宙開発、だって」

 

『宇宙開発!』

『俺ここが見たいんだよなあ!』

『宇宙にはロマンがあるんじゃよ……ロマンが……』

 

「ふうん」

 

『反応が薄いw』

 

 ロマンと言われてもよく分からないから。

 でも……。宇宙で活動するための技術とか、他の星に行くための技術とか、そういうのはとても興味がある。だって、とてもすごいと思うから。

 確かに私は、行こうと思えば宇宙に行ける。他の星にだって行ける。でもそれは魔法を使ってるし、私の世界の誰でもが使える魔法じゃない。私と師匠しか使えないと思う。

 もちろん宇宙技術も限られた人だけが扱える技術なんだろうけど……。それでも、世界に二人だけとか、そういうものじゃない。いずれは一般の人も宇宙に行けるように、とかも聞いたことがあるし、科学ってすごいと思う。

 

「あとでゆっくり思い出す」

 

『読み直すレベルの気軽さ』

『これが……魔女!』

 

 関係ないと思います。

 最後の映像は、宇宙船の真下、というイメージみたい。天井に筒みたいなのがあった。カウントダウンが始まって……ゼロになったら、ぶわっと煙みたいなのが出てきた。

 ロケットで宇宙に行くイメージ、だって。ちょっと楽しいかも。

 

『リタちゃんがうきうきしてる?』

『楽しんではいる……のか?』

 

 うん。私は結構楽しい。すごいよね、ロケット。重力とかがあるのに、むりやり星の外に飛び出すなんて……。私には考えつかないことだ。

 

「ロケット、実物見てみたい」

 

『配信で言ったらどこかの国が招待してくれそう』

『外国からロケット発射するので来てくださいって言われたらどうする?』

 

「んー……。説明されても分からないだろうから行かない」

 

『あー……w』

 

 どうせなら説明してほしいからね。日本語で説明してくれるのなら、考える、かな?

 見終わったら、最後の展示物。月の石、だって。みんなで並んで一人ずつ見るから、五秒ほどしか見れないみたい。ちょっと短いけど、人数が多いから仕方ないと思う。この後のグループもまだまだあるだろうから。

 

「これが、月の石」

 

 ちっちゃい石だね。ケースに入っていて、分かりにくい、けど……。うん。

 

「よくわからない」

 

『ですよねw』

『ごめんぶっちゃけただの石じゃんって思ったw』

 

 何か特別なことでもあるのかな? 必要なら取りに行ってあげるけど。

 これでアメリカ館の展示内容は終わり。宇宙技術のコーナーはすごく興味深かった。宇宙はとっても広いからね。私でも果ては分からないぐらいだから。

 そうして、最後は……。

 

「レストラン!」

 

『やっぱり食べ物やないかーい!』

『ちなみにここもパビリオンに入らなくても利用できます』

 

 ハンバーガーの本場、みたいなことを聞いていたから、とても楽しみだった。

 お店に入ってすぐの人に注文。マスコットの名前が入ってるバーガーにしようかな。

 注文して待っていたら、なんだろう、いろんな人に話しかけられた。でも外国語も多くて分からなくて……。でもカメラを掲げられたから、写真を撮りたいってことだと思う。

 頷いて、一緒に撮って、と何度か繰り返したら、私の商品ができあがったらしい。カウンターで受け取って……。それじゃあ、いただきます。

 

「んー……」

 

『どきどき』

『どう? どう?』

 

「…………。美味しいけど、値段を考えると私は日本のハンバーガーでいいかな」

 

『あー……』

『万博、いろいろ高いからなあ』

 

 仕方ない部分もあることは分かってるけどね。味の方も、私は日本のバーガーの方が好き。でも、悪くはなかったよ。美味しかったのは間違いないから。

 最後に近くにいた人と写真を撮って、その場を後にした。

 




壁|w・)美味しくはあったんだけどねー……。
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