異世界魔女の配信生活   作:龍翠

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真美の麻婆焼きそば

 

 転移して向かった先は、真美のお家。すでに真美も帰ってきていて、晩ご飯の準備中だった。何を作ってるのかな?

 

「真美。真美。何を作ってるの?」

「ああ、おかえりリタちゃん。配信を見てたら食べたくなったから、麻婆焼きそばを作ろうかなって。だから麻婆豆腐を作ってるよ」

「おー」

 

『麻婆焼きそばを食べに行った意味は』

『麻婆焼きそばを食べなければ麻婆焼きそばを食べられなかったから!』

『でも同じものでリタちゃんは飽きない?』

 

 そんな不思議な心配をされても困る。

 

「毎日同じものを食べろって言われたら困るけど……。二食連続とかなら別に飽きないよ」

 

『ほう。じゃあカレーでも毎日になったら厳しいのかな』

 

「カレーで飽きる……?」

 

『あっ(察し)』

『カレーは飽きる飽きないの問題じゃないからな!』

 

 毎日出されても飽きる気がしないから大丈夫。だから。

 

「毎日カレーでもいいよ?」

「え、あ、いや……。か、勘弁してください……」

 

 真美に言ってみたら苦笑いでそう言われてしまった。ちょっと残念。

 

『草』

『やめてあげなさいw』

『リタちゃん、一般の人は毎日カレーとか飽きちゃうからな?』

 

「地球人はおかしい」

 

『この件に関してはおかしいのはリタちゃんだと断言します』

『おいシッショ、なんとかしろよ!』

『正直俺もどうしてリタがここまでカレー狂いになったのかわかんないから……』

『リタちゃんにカレーを与えた真美ちゃんが悪い!』

 

「理不尽だ!」

 

 そう言いながらも真美はお鍋をぐつぐつとしてる。まだもう少しかかりそうだから、先にお土産を渡しておこう。ということで。

 

「キツネのぬいぐるみ」

「あ、うん」

「あと、牛タンカレー」

「もらってたんだ……」

「ん。私の分は別にあるから、これは真美たちで食べてほしい」

 

 お肉の店主さんから、ちゃんともらっておいた。大きなお鍋一つ分。森に帰ったら師匠と一緒に食べようと思ってる。

 リビングに行くとちいちゃんが絵本を読んでいたから、ちいちゃんにもぬいぐるみを渡しておいた。キツネのぬいぐるみ。ちいちゃんは分かりやすいぐらいに喜んでくれる。

 

「かわいい!」

「ん……」

 

『おまかわ』

『かわいいがかわいいを渡してかわいいがかわいいとかわいい喜んでるかわいい!』

 

 ぬいぐるみをもふもふしてるちいちゃんは確かにかわいいと思うよ。

 ちいちゃんの魔法の練習は、まああまり変化はなし。気長に頑張ってほしいと思う。

 そうしてのんびりとちいちゃんと遊んでいたら、晩ご飯の時間になった。真美特製の麻婆焼きそばだ。レシピ通りに作った上で、真美なりに少しアレンジしてるらしい。

 

『なんだろう。普通ならレシピ通りじゃなかったら不安なのに、真美ちゃんだと期待してしまう』

『リタちゃんの変化に乏しい表情から好みを見つけ出すガチ勢だ。面構えが違う』

『どこに面構えの要素があったんだよw』

 

 そんなことより、早速食べてみよう。まずは麻婆豆腐だけで食べてみる。

 

「おー……。お店で食べたものより、辛さがちょっと抑えられてる、けど……。こっちの方が好き」

 

 さすが真美だ。私好みの味になってる。とっても美味しい。

 

「うん。よかった」

 

『さすが真美さんやで!』

『これはもうリタちゃん専属料理人を名乗っていいレベル』

『実質的にすでになっているのでは?』

『晩ご飯も別に約束してないのに普通にいるからなw』

 

 そういえばそうだった。居座っちゃったけど……。

 

「ああ、大丈夫大丈夫。気にしなくていいよ」

「本当に?」

「うん。たくさん食べてね」

「ん」

 

 じゃあ、遠慮なく食べよう。麻婆豆腐と焼きそばを絡めて食べる。んー……。やっぱりこれ、とってもいい組み合わせだと思う。普通のソース焼きそばももちろん美味しいけど、こっちも悪くない。

 もぐもぐとしっかり食べて、完食。うん。とっても美味しかった。

 

「美味しかった」

「うん。そう言ってもらえると嬉しいよ」

「いつも美味しい」

「あ、あはは……」

「とても感謝してる」

「急にどうしてそんな褒め殺ししてくるの!?」

 

 いや、単純にちゃんと感想と感謝を伝えておこうと思っただけだけど……。おかしかったかな? 全部本当に思ってることだから、撤回したりはしないけど。

 

『真美ちゃん顔真っ赤やな』

『俺もリタちゃんに感謝してほしいです!』

『そもそもお前は何の役にも立ってないだろ』

『ひでえwww』

 

 視聴者さんにもいつも感謝してるけど、ね。

 魔法で食器を綺麗にして、一緒にお片付け。その後は帰るだけだ。師匠と精霊様と一緒に、牛タンカレーを食べないと。

 

「そろそろ帰る。麻婆焼きそば、ありがとう。美味しかった」

「あ、うん。いえいえ。また何か作るね」

「ん。期待してる」

「最近リタちゃんの期待が重い……!」

 

『がんばれ、超がんばれ』

『リタちゃんのご飯は真美ちゃんにしか任せられへんからな!』

『これもリタちゃんの胃袋を掴んだ責任です』

 

「そんなつもりなかったのに!」

 

 でも、無理そうならちゃんと断ってほしい。私も、さすがに私をいつも優先してほしいなんて言わないから。

 そう言うと、真美はなんだか楽しそうに笑って頭を撫でてきた。よく分からないけど……。気持ちいいから、まあいっか。

 




壁|w・)もぐもぐ!
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