異世界魔女の配信生活   作:龍翠

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ここから第47話のイメージ。



旅行計画!

 

 朝。真美のお家に行ったら、なんだかすっごくにこやかな顔で待たれていた。

 

「リタちゃん、待ってたよ」

「ん……。な、なに?」

「旅行、行こう!」

 

 そう言って真美が見せてきたものは、なにかのチケット。初めて見るチケットだね。なんだろう、これ。

 

「なにこれ」

「カレーの会社の社長さんにもらったんだ。飛行機のチケットだよ。ホテルも予約済み」

「飛行機……!」

 

 飛行機。テレビで見たことがある。空を飛ぶ乗り物だ。一度乗ってみたかった。生身で飛ぶのは簡単だけど、あんな大きな機械で飛ぶなんて考えられなかったから。

 

「いつ?」

「今日です。二泊三日。行き先は北海道の函館だけど」

「函館」

 

 北海道は行ったことがあるけど、函館はなかった。北海道はすごく広い場所だし、違う街ならもう一度行くのもいいと思う。

 

「でも急だね」

「渡されたのが昨日だったからね……。いろいろと経由して、私の手元に来たみたいだから」

「なるほど」

 

 真美には認識阻害がかかってるからね。多分、真美に渡したい誰かがどうにか渡そうとした結果、カレーの会社の社長さんに渡って、そして真美に手渡されたということかな。それが昨日、と。

 

「かなりぎりぎりだけど、せっかくだから行ってみたいなって。空港の人も期待してるだろうし」

「空港の人?」

「この島に新設された空港からの発着便だよ」

「おー」

 

 空港、あったんだね。飛行機に乗るのは楽しみだ。

 チケットを見ると、時間は十一時になってる。今は七時ぐらいだから、もうちょっと時間的に余裕はある。その間に準備、だね。

 

「でもよかったよ。獣人さんの国でのお話が明日とかにならなくて」

「その場合はこっちを優先するから気にしなくていい」

「いや気にするからね!? 相手は王様だからね!?」

 

 王様なだけだからやっぱり気にしなくていいと思う。

 真美はもう準備してるらしくて、キャリーケースっていうのかな。それが部屋の隅に置いてあった。着替えとかを入れてるらしい。

 ちなみに、ちいちゃんはお留守番。遠出のお泊まりだから、さすがに心配でお母さんが許可しなかったとのこと。旅行中はお母さんがちょっとがんばるらしい。大変だ。

 

「あと……。師匠さんもどうかなって。というより、どうしても未成年だけになっちゃうから、保護者として来てくれると安心だから……」

「ん。聞いてみる」

 

 というわけで、早速精霊の森に転移した。配信はまだだったから、師匠は何も知らないはず。そう思ってお家に行ったら、カリちゃんと将棋をしていた。日本で買ってきたらしい。

 

「師匠」

「うん? リタ? どうした、日本に行ったんじゃなかったのか」

「今から函館に行くから準備をしてほしい」

「決定事項を伝えられただと……!?」

 

 行きたくないなら諦めるけど……。だめかな?

 じっと師匠を見ていたら、師匠は苦笑いしながら立ち上がった。来てくれるみたい。

 

「じゃあ行くか。別に準備なんてしなくても、何か足りなくなったら取りに来ればいいだろ」

「ん」

 

 それもそうだね。ここには旅行中でも帰ってこられるから。

 

「悪いな、カリちゃん。途中でやめることになって」

「いえいえー。函館がどんな場所なのか分かりませんがー。お気をつけてー。お土産、楽しみにしてますー」

「ん。美味しいものを買ってくる」

「食べ物限定なんだな……」

 

 お土産は食べ物が一番だと思うから。美味しいものを食べたら幸せになれるから。

 次に世界樹に行って函館に行くことを伝える。二泊三日だ。精霊様に言ったら、なんだかすごく微妙そうな顔になった。ちょっと嫌そうな顔だ。

 

「に、二泊、ですか……」

「ん。だめ?」

「いえ……。ついに二泊するようになるのですね……。そのままずるずると、こっちに帰ってこなくなる、ということになりませんか……?」

「ならないよ。私のお家はここだから」

 

 精霊様はちょっと心配性だと思う。それだけは絶対にないのに。

 

「飛行機、乗ってみたかった。精霊様、知ってる? すごく大きな鉄の塊が空を飛ぶらしいよ」

「鉄の塊が、ですか。それは……どのように?」

「テレビで見たけど、揚力というのを利用してるみたい。大きな翼で、こう、ふわっと」

「ふむ……。なるほど。科学というのはすごいですね。魔力も使わずに空を飛ぶなんて」

「ん。すごい」

 

 手間がかかるから大変だと思うけど、数百人を一度に運べるというのは本当にすごいと思う。科学のすごいところだね。

 

「気をつけて行ってきなさい。真美さんにあまり迷惑をかけてはいけませんよ」

「それを精霊様が言うの?」

「…………」

 

 精霊様の頬がちょっと引きつった。師匠も目を逸らしてる。二人にはちょっと反省してほしい。

 それじゃあ、と師匠と一緒に真美のお家に転移した。次は空港だね。

 




壁|w・)というわけで、函館です。先に言っておくとかなり長くなると思います。
いっぱいりょこ……取材してきたからね! いっぱい書くよ!

なおリタに回ってきたチケットが誰からのものかは……。こまけえことは気にするな!
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