異世界魔女の配信生活 作:龍翠
涼み所。入ってすぐ右側に、冷たい水を入れられる場所や、アイスを入れたケースがある。ジュースも販売してるみたい。コーラだけだけど。
「フルーツ牛乳がない。コーヒー牛乳がない。だめ」
「過激派すぎる……」
『炭酸苦手な子だからね、仕方ないね』
『有料でいいからコーヒー牛乳ぐらいは置いてほしかったなって以前行った時に思ったなあ』
『まあアイスが食べ放題だから多少はね?』
ん。それはそう。アイスを食べないといけない。食べ放題だからね。だからってあまり食べ過ぎると怒られそうだから、ほどほどにしておこう。ほどほど。
「十本ぐらいならいい?」
「…………。全種類一個ずつまでで」
「ん」
『お母さんかな?』
『それでも全種類食べるのは笑うんよ』
『止めなければ食べ尽くしそうだけどな!』
そんなことは……ない、よ? 多分。
「アイス。アイス」
どんなアイスがあるんだろう。楽しみ。
『なんだろう、リタちゃんが心なしかうきうきしてる気がする』
『ぶんぶん振られるわんこの尻尾を幻視しました』
『奇遇だな、俺もだ』
『リタちゃん! 今こそわんこになる魔法を使うんだ!』
「必要性がないからやだ」
『ですよねー!』
視聴者さんはあの魔法が好きすぎると思う。ちょっと意味が分からない。
アイスケースの中にはアイスがいっぱい入ってる。棒のアイスだね。ソーダと、四種類あるフルーツ味、それにバニラにチョコをコーティングしたチョコバニラ。あと、チョコモナカもある。
とりあえず全種類一個ずつ。ちゃんと溶けないように魔法を使って持っていく。七種類。いっぱい。
『結果的に十個近くなってるw』
『そんなに食べるとお腹が冷えちゃうよ! ぽんぽんが痛くなっちゃうよ!』
これぐらいなら大丈夫だよ。
「私はチョコバニラとチョコモナカで……。もう少し食べたくなっちゃうけど……」
「いっぱい食べよう」
「お腹が冷えちゃうからね……」
そんなに気にしないといけないのかな。大変そう。
アイスをもらってから、奥のちょっと広いスペースへ。窓の側にも椅子が並んでいたから、そこに座った。それじゃあ、アイスを食べる。もぐり。
「んー……。美味しい。でも普通のアイス」
「食べ放題だからね。でも普通に美味しい」
「ん」
あのジェラートみたいにすっごく美味しいっていうわけじゃないけど、よくある市販のアイスぐらいは美味しい。予想を裏切らない味だね。これならいっぱい食べられる。
「個人的にはチョコモナカが食べやすいかなあ。生地があるから、そこまで口が冷えないから」
「もぐもぐ」
「あははー」
『一心不乱に食べる魔女』
『アイスが好きな子に育っちゃって……』
『アイスはお菓子とはまた別の特別感があるからね!』
「もぐもぐ……。アイスはお菓子」
『なん、だと……!?』
『まさかのひとくくりw』
さっぱりしていたり甘かったり、とても美味しい。だからお菓子だね。
持ってきたアイスを食べ終えて、満足。もっと食べたいところだけど、明日の夜も温泉には入るだろうから、その時のお楽しみということで。あまり食べ過ぎても飽きちゃうかもしれないからね。
真美と部屋に戻って、少しして……。
「じゃあ、リタちゃん。夜鳴きそばを食べに行こう」
「ん」
よく分からないけど、何か食べ物に誘われたから行ってみる。
『まったりした時間だと思ったら、思い出したかのように食べ物の時間にw』
『夜鳴きそばはいいぞ!』
なんだかよく分からないけど、おそばを食べられるらしい。食べ物いっぱいだね。
真美と一緒に、二階にある食堂へ。たくさんの人が並んでいて、みんなの視線がこっちを向くけど、手を振るだけにする。ふりふり。
そうして少し待ったら、私たちの番。お盆に載ったラーメンを渡してくれた。おそばじゃなくてラーメンみたい。
さらに少し進んで、トッピング。何も入ってないラーメンだと思ったら、トッピングはここから自由に入れられるらしいね。メンマとかナルトとかネギとか……。好きなだけ入れられるらしい。すごい。
『なお麺は中華そばです。つるつるののどごし』
『食べたい!』
泊まればいいと思う。真美が言うには、宿泊客は無料なんだとか。
トッピングをいっぱい入れて、空いてる席に座る。それじゃあ、いただきます。
「ん……。あっさり醤油味。感動するほど美味しいってわけじゃないけど、もう夜だしこれぐらいがちょうどいいかも」
「小腹満たしにちょうどいい感じだよ。夜とか何か食べたいなって時に最適」
「ほうほう」
『あかんお腹減ってきた』
『カップ麺でも食べるか』
『おのれ真美ちゃん!』
「私何も悪くないと思うんですけど!?」
わりと美味しい夜鳴きそばを教えてくれたのは真美だからね。仕方ないと思う。
ずるずると食べて、完食。これもわりと良かった。明日も食べられるのなら食べたいね。
部屋に戻った後は、二人でのんびりと。だらだらテレビ見たり、お話ししたり……。明日は一日あるから、たくさんの場所に行くことになると思う。とっても楽しみだ。
でも、まずは朝ご飯、だね。ここの朝ご飯はすごく美味しいらしい。海の幸がいっぱいなんだとか。他にもいろいろあるらしいし、早く食べたい。明日が楽しみだね。
「リタちゃん、電気消すよー」
「ん」
とりあえず今日はもう寝る。明日にわくわくしながら、ね。
ベッドに潜り込んで、目を閉じた。おやすみなさい。
『おやすみー』
『あ、配信はやりっぱなしなんだ……』
『リタちゃんの寝顔配信だ!』
んー……。切るのを忘れただけだけど……。まあ、いっか……。
壁|w・)夜鳴きそばは結構遅めの時間です。太りそ……けふん。