異世界魔女の配信生活   作:龍翠

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うにうに

 

 やってきたのは、ホテルと函館駅の間にあるお店。うにでとても有名なお店らしい。うにと言えばここ、なんだとか。人もすでに並んでる。

 

「予約してるから気にせず入れるからね」

「おー」

 

 予約。とてもいいシステム。

 

『ここちょっとお高いお店やんけ』

『うに以外もあるぞ!』

 

 でもせっかくなら、うにというものを食べてみようと思う。うに。

 

「うにうに」

「リタちゃん?」

 

『たまに子供っぽくなるリタちゃん』

『うにうにしたいよな。うにうに』

『うにうにしたいとは』

 

 知らない。視聴者さんが勝手に言い始めたことだから。

 開店の時間になって、お店の中に案内される。案内された先は……個室だった。すごい。

 

「個室」

「ちょっとびっくりした……。個室で予約はしてなかったんだけど」

 

『リタちゃんだから配慮してくれたとか?』

『俺、家族で予約して行ったら何も言ってないのに個室だったぞ』

『人数で決めてるのかね?』

 

 どうなんだろう。私には分からないけど。

 個室は、四人がけのテーブルが一つあるだけのシンプルな部屋。一応、窓はあるけど景色が見えるわけじゃない。町の中だからね。

 椅子に座って、メニューを見る。うにうに。

 

「うに丼でいい?」

「ん」

「師匠さんもいいですか?」

「いいぞ」

 

 というわけで、みんなでうに丼を注文。ちなみに私は三人前頼んでみたら、そのまま受けてくれた。問題ないらしい。いっぱい食べられる。

 うに。首相さんと会う時に食べるお寿司でうには何度か見たことがある。ちょっと茶色っぽい、不思議なやつだ。ぐにゃぐにゃのうにうにのやつだね。ちょっと甘くて美味しかった。量は少なかったけど。それがいっぱい食べられるのかな?

 

『うに丼は憧れるけど値段がなあ』

『結構な高級食材』

『美味しいけども!』

 

 ん……。楽しみ、だね。

 少し待つと、うに丼が運ばれてきた。お吸い物もセットだ。少し小さめの丼にご飯が盛られていて、その上に茶色いものが綺麗に盛り付けられてる。うに。

 それじゃあ、いただきます。

 

「おお……。なんだか不思議な食感。あと、結構甘いね。濃厚な甘みがある」

 

 甘いお菓子じゃないのに、すごく濃厚な甘みがある。それにクリーミーな食感で、これはすごくいいものだと思う。とても、美味しい。もぐもぐ。

 

「わあ……。本当に美味しい。こんなに美味しいうには初めてだよ」

「もぐもぐ。真美も作ればいい」

「いやあ……。心桜島にうにはないからね……。やっぱりこういう素材の味は、産地での美味しさがあると思うよ」

「そうなんだ」

 

 新鮮さが大事ってことかな。なんとなく分かる。

 この盛り付けもすごく丁寧だと思う。ちょっと丸みをつけて盛り付けられたうにが、綺麗に円形に並べられてる。見た目が華やかだね。

 

「見た目がとてもいい」

「うに丼と言えばその盛り付けだと思う」

 

『わかる』

『ぐちゃぐちゃにされて出されたらちょっと萎える』

『美味しいけどね。見た目は大事』

 

 ぐちゃぐちゃにされて出されたら、ちょっとうに丼を食べてるっていうイメージが薄くなっちゃうね。もちろん味は変わらないけど。やっぱり料理は見た目も大事だと思うから。

 もぐもぐと食べて、完食。とっても美味しくて……。

 

「あ、ウニグラタンっていうのがあるよ」

「食べる」

「あはは」

 

 ウニグラタン。とても気になる。

 真美が注文して、しばらく待ってウニグラタンが運ばれてきた。お皿の上に、さらにとげとげした器にグラタンが盛り付けられてる。グラタンの中央には、うに。

 

「このとげとげはなに?」

「うにだよ。この柔らかいうには、その殻の中身」

「おー」

 

 うにってこんなにとげとげしてるんだ。身を守るためのもの、かな? 賢い。

 ウニグラタンを食べよう。もぐり。

 

「んー……。グラタンは、わりと普通のグラタン、だね」

 

 もちろん美味しいグラタンだけど、それでもうにの味がすごくするグラタンというわけでもない。でも中央にうにが盛り付けられていて、それを一緒に食べればしっかりとうにの味のグラタンだ。

 んー……。うに丼ほどのインパクトはないけど、これも美味しい。うに。とてもいいもの。

 

「んふー」

 

『リタちゃんご満悦』

『先生! うに丼の出前、くっそ高いのに売り切れてます!』

『経済効果やばそうw』

 

 うにうに。とてもいいもの。みんなも食べよう。

 しっかりと完食して、ついでにお土産にもう少しうに丼とウニグラタンを作ってもらった。精霊様のお土産に一つずつと、私もまた食べたいからもう一つ。また来よう。

 最後にいつもの写真を撮って、ホテルに帰ることになった。とても満足。

 

「それじゃあ、リタちゃん。帰り道にちょっとお店があるんだけど、寄ってもいいかな?」

「ん。何のお店?」

「コンビニ、みたいなものかな?」

「ん……?」

 

 コンビニなら別に日本のどこでもわりと行けると思うけど……。特別なお店、なのかな?

 

「あー……。あそこか。焼き鳥弁当買わないとな」

「そう、それです!」

 

『焼き鳥弁当? どこでも買えるのでは?』

『あーはいはい。焼き鳥(豚)のお弁当ね』

『まるで意味が分からんぞ!』

 

 本当にどういうことなの……? よく分からないけど、行けば分かるかな。

 それじゃあ、そのお店に行こう。真美の案内に従って、お店に向かうことになった。

 




壁|w・)うにうにする。意味:?(シッショ:わからん。リタに聞け)
リタ「視聴者さんが言った」
視聴者「!?」
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