異世界魔女の配信生活 作:龍翠
五稜郭タワーのカレー屋さんに寄って、カレーをいっぱい食べて。その後は、お昼まではのんびり散策。美味しい和菓子のお店も見つけたから和菓子も食べた。美味しかったです。もぐもぐ。
そうして、お昼。函館空港に到着。十三時に出発する飛行機に乗って、心桜島空港まで行くことになる。とりあえず今回は忘れずに……。
「真美。真美。ここに荷物を入れるの?」
「そうだよ」
荷物を預けないとね。そのために、さっきの町歩きでキャリーケースというものを買っておいたから。
アイテムボックスからキャリーケースを取り出す。薄い青色のもの。あまり大きくない、普段使いもできそうなものだ。普段使いしないけど。アイテムボックスに入れるし。
えっと……。まずはキャリーケースを、この不思議な機械の中に入れるんだね。奥までしっかりと入れる。んー……。これでよし。
「まさか中身が空のものが預けられるなんて予想してないだろうなあ」
「ん?」
「なんでもないよ」
『めちゃくちゃ軽くてびっくりしそうw』
『よいしょと持ち上げて軽くてひっくり返りそう』
『リタちゃんの荷物だと気づいて真っ青になって土下座しに来そう』
私をなんだと思ってるの? 正直、なくされたとしても別に何か言うつもりすらないよ。さすがにないとは思うけど。
搭乗券を機械に読み込ませると、機械の画面に注意事項が出てくる。んと……。いろいろな確認。とりあえず確認ボタンをぺちぺちと。
何度かそうすると、ちょっと長い紙が出てきた。手荷物タグ、というものらしい。これを荷物に取り付ける。キャリーケースの取っ手にくるっと回して、ぺたぺたして……。これでよし。
最後に画面に出ている確認ボタンをぺちっとすれば、自動的にフタみたいなのが下りてきて、キャリーケースが取り出せなくなった。そのままキャリーケース側の床が持ち上がって、奥側に運ばれて……。最後に控えみたいなのが出てきた。
手荷物をお預かりしました、みたいな音声が流れて、また手前側のフタが開く。私のキャリーケースは奥側にいって、今はもう空っぽ。次の人が使えるようになった。
すごい。とても、すごい。
「おー……!」
「リタちゃんの目がすごくきらきらしてる……」
『機械大好き魔女』
『いつものことだけど男の子みたいwww』
『それはそうと機械をぺちぺちしちゃだめです!』
だって、すごいから。自動的に荷物を預けてくれるなんてすごい。この子はとてもすごい子。ぺちぺち。なでなで。
「真美。真美。もう一回。もう一回」
「もうキャリーケースがないよ」
「そうだった……」
『しょんぼり魔女』
『表情が薄いのに残念そうにしてるのは分かるw』
『後ろの人のを見させてもらえばいいんじゃない?』
おー。それはとってもいいアイデアだ。
というわけで。後ろに並んでる人にお願いしてみたら、少し驚いていたみたいだったけど苦笑いでどうぞと言ってくれた。じゃあちょっと見せてもらおう。
荷物を入れて、タグを取り付けて、運ばれる……。おー。次の人のも見たい。
おー……。おー……!
「師匠さん。リタちゃんが飽きずにずっと見てます。どうしましょう」
「なんか楽しいらしいな……。どうしよう」
「他の人にすごく微笑ましそうに見られてます。ちょっと恥ずかしいです」
「耐えろ。あ、俺は買い物に行ってくるわ」
「見捨てられた!?」
『シッショwww』
『こいつ最悪転移でどうにかなるからってw』
『買い物ならリタちゃん連れて行けるだろうにw』
この機械、とてもすごい。見ていて楽しい。もうちょっと。もうちょっとだけ、ね。
手荷物預けをのんびりと見てから、お買い物。いつの間にか師匠がいなくなってると思ったら、売店にいるらしい。とてもずるいと思う。私も何かお買い物したい。
二階の搭乗口の側にあるお店。ここにはやっぱりお土産がたくさん置いてあるみたい。そして師匠はすぐに見つかった。冷蔵コーナーを見てるね。
「師匠。師匠。何を買うの?」
「うん? ああ、もう満足したのか、リタ。イカの塩辛を買おうかなって」
「しおから」
師匠が言うには、美味しいらしい。じゃあ私も買いたい。というわけで、師匠と一緒に十個ほど買うことに。カウンターに持っていったら、店員さんがちょっと戸惑っていた。
「保冷バッグは……」
「いらない」
「知ってた」
『知ってたwww』
『さては貴様、視聴者だな!?』
『今となっては知らない人の方が珍しいのではw』
買った塩辛をアイテムボックスに入れて、次は保安検査。杖とかもアイテムボックスに……。
「ついに……存在そのものが危険物の二人組がここに……!」
「また言われた……」
『草』
『事実だからね、仕方ないね』
『でも事前に話が通っているのかほぼ素通りなのは草なんだ』
ささっと検査を受けて、待合室に。あとはここでのんびりと……。あ、売店がある。
『そして吸い寄せられるように売店へ』
『さっきも売店にいたのにw』
『売ってるものは大差ないだろw』
そうだね。売ってるものは同じだ。何も買わなくても……。あ。
「北海道限定ミルクコーヒー……!」
「こんなのあるんだ……」
『結構ミルク感があって美味しいやつ』
『通販もあるぞ!』
美味しそうだからたくさん買っておこう。とりあえず十本ほど購入させてもらった。もちろんアイテムボックスに。あとで飲もうかな。
その後は発着する飛行機を眺めたりしてから、時間になったので搭乗口に向かうことになった。
壁|w・)機械大好き魔女。無表情お目々きらきらまじょっこはいかが?