からくりサーカスパロ・クラウディア序章   作:ネコシマれーな

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人物相関図のような前書きストーリーでづ
阿紫花がプラプラ散歩します。

台本形式。


第1話

 

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倉庫街のような場所をフラフラと歩く足取りは観光客宜しく行く先を定められないご様子。

口笛など吹いて見るものの、高すぎる壁と散乱する大道具、

開いた鉄の扉の中に向かってクラクションを鳴らしつづける大型トラック。

走りまわる人、人、人。

転がってきた角材をピョイと飛び越えると開けっぱなしの扉を覗きこんで気がつかれないくらいの溜め息。

阿紫花英良。歩いている猫背の男の名前。

ポケットに突っ込んだままの両手、ぼさぼさの髪と眠たげな目。

刑事コロンボ宜しく眉の片端を持ち上げて困ったように笑うと、

元来た道を戻ろうと…

 

   ???:「阿紫花君じゃないかい?」

 

声に振り向くと、其処でニコニコと笑うのは黒いスーツにサングラス,非常識なまでの顎鬚の男。

 

   阿紫花:「ああ、フェイスレス監督、探しやしたよ、この辺は雑然としてていけねェや」

フェイスレス:「撮影現場ってのは何処もこんなモンなんだよ」

   阿紫花:「まァアタシは仕事するだけですからね。で、何処行ったんです彼女は?」

フェイスレス:「今、役者は丁度休憩中だろうよ」

   阿紫花:「休憩ですかい?」

フェイスレス:「そうそう、休憩中」

   阿紫花:「彼女も?」

フェイスレス:「そう、彼女も」

   

お互いにニヤニヤと笑いあいながら言葉を交わし、そのまま歩き始める。

向かった先の楽屋裏。

床に置かれた棺のようなベッドの中に横たわり動かない女。

阿紫花の足が其処に向かって真っ直ぐと進む。

 

   阿紫花:「どうですかクラウディアは」

フェイスレス:「相変わらず綺麗だよ」

   阿紫花:「はっ、そりゃそうでしょうねぇ…」

フェイスレス:「保護者としては男に預けるのは相当不安だろう阿紫花君?」

 

フェイスレスの言葉をパタパタと片手を振って払いのけ、鼻で笑って彼女の前へ。

横たわる女の姿は美しくそして目を開いたまま天井を見つめている。

その髪に触れ、手触りを楽しんだ後、おもむろに腹部に手をかけるとその目がぎょろりと動いた。

それを確かめるとまぁ納得したという様子で阿紫花が立ちあがる。

 

フェイスレス:「どうだね?」

   阿紫花:「まぁ大事に使ってもらってるようでこっちも安心ですかね」

フェイスレス:「…その言葉に付け加える事は?」

   阿紫花:「…そうですねぇ、”今のトコロ”ッて付けといてくだせェ」

フェイスレス:「無茶はしないよ、こんな芸術作品にね」

   阿紫花:「何度も言うがアンタはホントに奇特な男でさぁね」

 

カタン、と音がして女が立ちあがる。

真っ直ぐに歩き、壁にぶつかりそうになった瞬間に向きを変えて歩く。

そしてついと手を伸ばし。

その手の平を覗きこむ。

その手に握りこむのは誰の時か。

 

フェイスレス:「ハイハイ、もう耳にタコだよ。でもね、君にしか作れんだろ、クラウディアは。」

   阿紫花:「どうですかね?」

フェイスレス:「君のおかげでイイ映画が取れそうだよ」

   阿紫花:「個人営業のしがない時計屋に

        そんなスケールのでっけぇこと言っても理解できやせんよ。そんじゃ、また見に来ますんで」

フェイスレス:「ああ、なにかあったらすぐに連絡するからね頼むよ」

   阿紫花:「へいへい」

 

時計人形クラウディア。

音も絶てずに時を刻んで佇まいだけは人らしく。

綺麗であればそれでいい。

美しく目を見張るような時計を作ってくれ

その言葉で動いた小さな時計屋の主人。

 

まぁ。たまにはね。気晴らしにね…

 

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倉庫街のような場所をフラフラと歩く足取りは観光客宜しく行く先を定められないご様子。

口笛など吹いて見るものの、高すぎる壁と散乱する大道具、

開いた鉄の扉の中に向かってクラクションを鳴らしつづける大型トラック。

走りまわる人、人、人。

転がってきた角材をピョイと飛び越えると開けっぱなしの扉を覗きこんで気がつかれないくらいの溜め息。

阿紫花英良。歩いている猫背の男の名前。

ポケットに突っ込んだままの両手、ぼさぼさの髪と眠たげな目。

刑事コロンボ宜しく眉の片端を持ち上げて困ったように笑うと、

元来た道を戻ろうと…

 

   ???:「阿紫花君じゃないかい?」

 

声に振り向くと、其処でニコニコと笑うのは黒いスーツにサングラス,非常識なまでの顎鬚の男。

 

   阿紫花:「ああ、フェイスレス監督、探しやしたよ、この辺は雑然としてていけねェや」

フェイスレス:「撮影現場ってのは何処もこんなモンなんだよ」

   阿紫花:「まァアタシは仕事するだけですからね。で、何処行ったんです彼女は?」

フェイスレス:「今、役者は丁度休憩中だろうよ」

   阿紫花:「休憩ですかい?」

フェイスレス:「そうそう、休憩中」

   阿紫花:「彼女も?」

フェイスレス:「そう、彼女も」

   

お互いにニヤニヤと笑いあいながら言葉を交わし、そのまま歩き始める。

向かった先の楽屋裏。

床に置かれた棺のようなベッドの中に横たわり動かない女。

阿紫花の足が其処に向かって真っ直ぐと進む。

 

   阿紫花:「どうですかクラウディアは」

フェイスレス:「相変わらず綺麗だよ」

   阿紫花:「はっ、そりゃそうでしょうねぇ…」

フェイスレス:「保護者としては男に預けるのは相当不安だろう阿紫花君?」

 

フェイスレスの言葉をパタパタと片手を振って払いのけ、鼻で笑って彼女の前へ。

横たわる女の姿は美しくそして目を開いたまま天井を見つめている。

その髪に触れ、手触りを楽しんだ後、おもむろに腹部に手をかけるとその目がぎょろりと動いた。

それを確かめるとまぁ納得したという様子で阿紫花が立ちあがる。

 

フェイスレス:「どうだね?」

   阿紫花:「まぁ大事に使ってもらってるようでこっちも安心ですかね」

フェイスレス:「…その言葉に付け加える事は?」

   阿紫花:「…そうですねぇ、”今のトコロ”ッて付けといてくだせェ」

フェイスレス:「無茶はしないよ、こんな芸術作品にね」

   阿紫花:「何度も言うがアンタはホントに奇特な男でさぁね」

 

カタン、と音がして女が立ちあがる。

真っ直ぐに歩き、壁にぶつかりそうになった瞬間に向きを変えて歩く。

そしてついと手を伸ばし。

その手の平を覗きこむ。

その手に握りこむのは誰の時か。

 

フェイスレス:「ハイハイ、もう耳にタコだよ。でもね、君にしか作れんだろ、クラウディアは。」

   阿紫花:「どうですかね?」

フェイスレス:「君のおかげでイイ映画が取れそうだよ」

   阿紫花:「個人営業のしがない時計屋に

        そんなスケールのでっけぇこと言っても理解できやせんよ。そんじゃ、また見に来ますんで」

フェイスレス:「ああ、なにかあったらすぐに連絡するからね頼むよ」

   阿紫花:「へいへい」

 

時計人形クラウディア。

音も絶てずに時を刻んで佇まいだけは人らしく。

綺麗であればそれでいい。

美しく目を見張るような時計を作ってくれ

その言葉で動いた小さな時計屋の主人。

 

まぁ。たまにはね。気晴らしにね…

 




続きます
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