全ては幻想郷のために   作:nyagou

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本作品は『東方project』の二次創作です。原作に作者の発想、解釈を加えたものになります。その点ご了承ください。


仲間とはなんぞや

また、家族を失った。自分のこの呪われた能力のせいで。咲夜はその現実に愕然としていた。

 

「…殺してはないわ。一応。」

 

霊夢は咲夜を振り返りながらそう言った。

 

「大人しく拘束されていたら、こんなことにはならなかったのよ」

 

「…拘束されたらどうなるの?」

 

「紫に引き渡す。その後は恐らく首脳による東方裁判にかけられたのち…紅魔館は反逆者レベル3〈インサレクシオンニスト〉として監視されることになるわ。…何で博麗神社を襲撃しようと思ったの?」

 

「私が襲撃したって本当に心の底からそう思ってる?」

 

「…」

 

「本当に私が襲撃したならこんなに簡単にやられるわけない。それに…」

 

「何よ。やられてるフリしてるだけじゃないの?」

 

「私達、仲間でしょ」

 

「…!」

 

「かつては異変で争ったこともあったけど…今は異変で協力するようになった。人間嫌いに陥っていた私を救ってくれた。そうしたのは、霊夢あなたじゃない」

 

「…別に救おうだなんて…」

 

「現に救われてるんだから仕方ないじゃない。…さて私の言い分はここまでよ。あとは好きにしなさい。ただ…紅魔館のみんなが監視されるというのは納得いかないわ」

 

「じゃあどうするのよ?」

 

「とことん抗わさせてもらう!」

 

咲夜がナイフを構える。

 

霊夢も大幣の先を咲夜に向ける。

 

「美鈴の弔い合戦よ!覚悟なさい!」

 

「…全ては幻想郷のために!」

 

両者が踏み込んで一気に近づく。

 

「秘技『殺人ドール』!」

 

「神霊『夢想封印・瞬』!」

 

咲夜は四方八方にナイフを投げまくった後、時を止めて一部のナイフの軌道をめちゃくちゃにした。

 

霊夢は高速で動きつつ札をばら撒くー

 

「ーっやったわね、このヤロー!」

 

一部のナイフの軌道がめちゃくちゃになったことで他のナイフが乱反射して霊夢の肩に刺さった。

 

「浅かったようね。次は仕留める!」

 

「何おう!前のようにボコボコにしてやるわ!」

 

再び2人が構えようとした次の刹那ー

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』」

 

2人の間を神速の槍が飛ぶ。

 

「もういいだろ、霊夢」

 

現れたのはレミリアだった。

 

「心が泣いているぞ」

 

「そうね…咲夜は犯人ではないと認めるわ」

 

霊夢は両手を上げた。

 

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「失礼します、レミリ…いや、お嬢様」

 

「霊夢ね。入りなさい」

 

霊夢がレミリアの部屋に入る。既に咲夜もいた。

 

「ごめんなさい。咲夜が襲撃したというのは完全に勘違いでした」

 

「そういう正直なところ悪くないわ…にしてもあの魔道具の表示時間が2時間もずれてるっていうのは災難だったわね」

 

「後で見たら正午の鐘が魔道具では午前10時になってたわ。だから咲夜は午後1時に出てるから実際には午後3時に出てる。完全に犯行時刻から外れてるわね」

 

道理で魔理沙がポンコツだと言うわけだ。

 

「よくそこまで分析できたわね」

 

「巫女の意地ってやつよ」

 

「もっともそのおかげでこんなことになったのだろうがな」

 

「そうね…犯人探しに躍起になりすぎたかしら」

 

「瞬間移動っていえば私ってところがありますから仕方ないところではありますけどね」

 

「ほんとにごめんね、咲夜。疑ってしまって」

 

「…まあ、そっちにはそっちのメンツというものがあったのでしょう。今は理解してるつもりよ」

 

「ありがとう!今度神社に来てくれたら茶菓子ぐらいなら出すわ」

 

「いや、謝罪として菓子折りを出しなさい」

 

「そこまで儲かってる神社ならいいんだけどねえ」

 

「全く…神社の修理費払ってるのにこの態度なんだから…」

 

呆れる咲夜。

 

「それにしても何で全然誰も来なかったの?多人数との戦闘を警戒してたからちょっと拍子抜けだったのだけど?」

 

「ああ、私が全員眠らせた」

 

「「眠らせた?!」」

 

「運命をみてあなた達が戦うことはわかっていた。だから他人が関わらないように運命を誘導したのよ」

 

「運命ってほんと便利ねえ」

 

「そうでもないわよ」

 

「そうなの?」

 

「私が見ることができるのはあくまで『このままだと起こる未来』。しかもそれとは反する行動を取ろうとするとその行動が起こるまで運命が定まらないから未来は見られない。万能というわけではないのよ」

 

「なるほどねえ…だから、私と咲夜との戦闘までは止められなかったというわけね」

 

「いや、それは始めから止めるつもりはなかった」

 

「え?」

 

「妖怪であろうと人間であろうと…戦うことでしか分かり合えない。人妖が戦うのは必然と私は考えてる」

 

「何で?」

 

「それがこの世界…幻想郷を形作ったからよ」

 

「…どういうことよ」

 

「うーん、、、言葉での説明は難しそうだな。咲夜、シャンパンタワー持ってきて」

 

「シャンパンタワー?!」




【反逆者レベル】レベル1エビルファイター:事件を起こした者
        レベル2インサージェント:ある首脳に対する反抗
        レベル3インサレクシオンニスト:暴力による体制の変革未遂
        レベル4トレイアー:部分的に体制の変革を実行しているあるいは計画する者
        レベル5レブル:幻想郷の破滅を計画する者

毎日投稿をサボったわけではありません。ただ構成を考えるのは一朝一夕には上手くいかな((殴
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