「会議を始めます」
司会の八雲藍が宣言した。
「この度、博麗の巫女が幻想郷を守る我々を裏切り、異変を起こそうと試みました。西行妖を満開にしようとしたのです」
「異変を起こす巫女などあってはならない。当然、博麗霊夢は博麗の巫女を辞任すべきだ」
神奈子が悪い笑みを浮かべながら言い放った。
「是非、次期博麗の巫女には人にして神となった自慢の我が子の東風谷早苗を…」
「どの口で言ってるのよ。そっちも異変を起こしたでしょうが…藍、続きを」
紫がピシャリと舌鋒を封じる。神奈子はバツが悪そうに黙る。
「しかし、これは今回の会議の本当の議題とは違うのです」
「ちょっと待って」
映姫がツッコむ。
「今回は巫女の処罰のための会議ではないのですか?私はそのために来たのですが…」
「いえ、建前はそうなんですけど…まあ、もう少し見ていてください。きっとあなたも興味を持つと思いますから」
紫が珍しく敬語を使う。
「問題はその直前に起こったことなのです…幽々子様、ご説明を」
藍が幽々子に話を振った。
(これは面白くなってきたわね)
霊夢が心の中でニヤリとする。
「ええ…実は巫女が来た時には私は留守にしてたのよ。その前に襲撃があって負傷してしまってね」
「襲撃?!」
「はっきり言って…瞬殺って感じだったわ。気づいたら背後を取られて、ブッ刺されて…敵ながら首脳相手に見事としか言いようがない…」
「結局この会議で何がしたいのだ?」
神子が腹立ち紛れに言う。
「話が全く見えてこないのだが」
「首脳は幻想郷の強大な勢力の長に与える称号…」
紫がため息をつくように言う。
「当然、その長も強い。だから、首脳が敗北するなんてありえないのよ、普通ならね」
「普通ならって…どう言うことだ?」
「例外がある。あんまり考えたくはないが…!」
「その例外とは?」
紫が息を呑んで言い放った。
「首脳…あるいはその部下が首脳を襲った時よ!」
首脳の顔がひきつる。
「…つまり、この中に白玉楼を襲った首謀者がいる、と…そう言いたいのね?」
永琳が固唾を飲んで言う。
「そうよ。そこで今回集まってもらったのよ」
「そもそも、どっちも巫女が襲ったのではないか?」
神奈子が声を上げる。
「それはない。わざわざ2回も侵攻する理由がないから」
紫が反論する。
「では、レミリアさんではないでしょうか?」
聖が意見を述べる。
「最近、博麗の巫女に自身のメイドを戦力として提供することを容認するなど、肩入れが激しい。何より『運命を操る能力』で幽々子さんの行動を先読みし、討つことができる」
「そんなコソコソとしたこと、この私がすると思うの?!そもそも、そっちにも襲撃出来そうな能力を持つ部下がいるでしょ!」
「何を!」
「そもそも、確かに絞れるとはいえ…犯人は分からないのでは?」
お燐の近くにいる怨霊が喋った。こうやってさとりは会議に参加しているようだ。
「背後を取るのに能力はほとんど関係ありません…気配でわかりますもの。言いたいのはそういうことじゃないですよね、紫さん?」
「地底の妖怪のくせに生意気な…まあ、いいわ。そうよ。私も今ここで詮索してもどうせわからないのはわかってるわ」
「じゃあ、何で…」
「白玉楼の件で判るように、これから首脳同士の衝突があり得る。そこで…古代術式『至高顕現』を解放する!」
「至高顕現?!」
聞いたこともない術式に首脳はもちろん、霊夢達も頭をポカーンとさせた。
グダグダになりながらも何とか出来ました。
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