存在の居所・ザベルザロックというID
7,680文字15分
ザベル主人公
我々は名前というパスコードで区別されて居るのか、其れとも…


そこで行われていたのは、乱舞とも言える戦いだった。
魔界の貴公子、デミトリ・マキシモフ。
対するは、勝気な少女、レイレイだった。

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攻守攻勢俺がザベルザロックだ的なw


存在の居所・ザベルザロックというID

そこで行われていたのは、乱舞とも言える戦いだった。

魔界の貴公子、デミトリ・マキシモフ。

対するは、勝気な少女、レイレイだった。

デミトリの咆哮と共に巨大な炎が巻き起こる…!

すべてが飲みこまれる恐怖、それに立ち向かう小さな投げ捨てられた命。

 

空の遠くで、泣き声が聞こえたような気がした。

 

レイレイ:あんたなんか、こうだっ!

 

そう叫んで引きずりそうなソデから、大きな鉄球を振り飛ばす。

笑いながら、それを避けるデミトリ。

勝ち目は、無い。

 

デミトリ:死にに来たか。小娘。

レイレイ:死ね!死んで!お願い!

 

闇雲に、暗器を放つ。

すべてが意味無く消え去るのを、その目で確かめてしまう恐怖。

 

デミトリ:バカめ。もう終わりにしようではないか、あまりにもばかばかしすぎる。

レイレイ:そんな…!まだまだ、なんだから!

デミトリ:その勇気に免じて、この私の虜にしてやろう。

レイレイ:ふざけるな…!………!?

デミトリ:私の、目を、見たな…

レイレイ:……

デミトリ:さぁ、こちらにおいで…

 

 

デミトリの目が怪しく光る。何物をも逃さない、帝王の瞳。

小さなキョンシ-、レイレイの身体は、ゆらりと、抵抗するでもなく、そちらに引きずられていく。

もう、どうにもならない。

すべてが、終わる。

 

 

???:そうはさせねぇゼ!この女は俺のもんだァッァア!

デミトリ:!!

 

 

叫び声の主を確かめるより先に、

その攻撃がデミトリの身体に降り注ぐ…!

 

 

デミトリ:グゥゥ…この…電撃…。

ザベル:死ねやァああ!

デミトリ:クックック…甘い、な…ザベルよ!

ザベル:なんだと!?!

 

 

電撃を食らったその身体のまま、光り輝きながら、デミトリはザベルを捕らえた。

デミトリの太い指が、喉に食い込む。

 

 

ザベル:グ…。ゲッ

デミトリ:お前が、餌食か。それも、面白い、かも、な?

ザベル:ぎぃぃ…こ、この…

デミトリ:貴様の存在を…否定してやろう…

 

 

ブシュ…

喉元から、血が吹き出る。

止めど無く、止まらず。

ようやく、デミトリがその傷口からその牙を抜き取ったときには、すべてが終わっていた。

 

 

しんとした、その空間。

誰も動かない。

 

 

デミトリ:何が…私を…こうさせるのか…お前が身を持って私に知らせるがいい…

 

 

高笑いしながら、頭を抱える。

絶えがたい頭痛、苦悩、苦しみ。

この恐怖はいつになったらやむのか。

そして闇にまぎれる。

何もなかったかのように、その地は落ちつく。

痛みと、静かな息だけがかすかに聞こえる。

 

 

レイレイ:ザベル…あんた、余計なコトするから…

ザベル:…

レイレイ:死んじゃったの?

ザベル:俺ァ…元から死んでらァ…

レイレイ:ザベル!

ザベル:あんたは、俺の女だ…

レイレイ:何言ってんだ!あたしは誰のものでもない!

ザベル:……体が…。空っぽになったみてぇだ…

 

 

ゆっくりと体を起こす。

その首に、ちいさな傷跡が二点。

血の、刻印。

 

 

ザベル:デミトリに…血をすわれたらしいな

レイレイ:大丈夫なのか?

ザベル:変な気分だ。俺は、今、なんなんだ?

レイレイ:え?

ザベル:俺は、ゾンビなのか、吸血鬼なのか

レイレイ:そ、そんな…

ザベル:あの野郎…ふざけやがって!ぶっ殺してやる!

     …痛…頭が…。くそ…これは、一体…

 

 

~コンピューターのような声~

  認識ID一致シマセン。不明物体トシテ、危険物扱イトシマス。

  ピピィィィィィィイイガァァァィアガピガァァァァ 

  認識IDと一致シマセン。認識サレマセン。

  存在ヲ、認メマセン。

 

 

 

----------------------------------

 

 

 

渇く…体が、精神が…渇く。

潤さねばならない。分かっている。

 

 

ザベル:マジでこりゃ…吸血鬼になっちまったみてぇだな

 

 

そう一人ごちて、夜の町の冷たい石畳を踏みしめる。

暗い闇。今まで俺が生きてきた、そして死んでからも、これからも。

その闇は俺の居場所だった。

そのなかで、ゆっくりと息をする。

後ろから、ずっとついてきているのは、レイレイだった。

ザベルを伺うように、少し離れてついてくる。

 

 

ザベル:レイレイ…当分俺にちかづかねぇほうが、身のためだぜ…

レイレイ:でも、あたしのせいだ。

ザベル:ンじゃ一緒に吸血鬼にでもなるかぁ?

レイレイ:あんたは、血が欲しいの?

ザベル:……

レイレイ:何を捜してるの、今…

ザベル:俺を…潤すことの出来るものさ。

レイレイ:血が、欲しいなら…あたしが…!

ザベル:バァーカ。俺はゾンビだ、吸血鬼じゃねぇゼ

レイレイ:でも!

ザベル:俺が欲しいのは、悲鳴と、肉を切る感触、それだけだ!

デミトリ:やはり求めるか。お前は、だれだ。

ザベル:デミトリ?!

 

 

闇のかなた、上空からの声!

見ると、闇よりももっと深い闇が、その中を支配している。

デミトリ、だった。

 

 

デミトリ:お前は、何物だ

ザベル:何を言ってんだ?バカかてめぇ

デミトリ:私は、吸血鬼か、魔王か、帝王か。

ザベル:なに…?

デミトリ:お前は、なんだ。

ザベル:俺は…

デミトリ:答えてくれ。

ザベル:てめぇのせいで、こんがらがってんじゃねぇか!

デミトリ:知りたかったのだよ、私の力が介入して、お前がどうなるのか。

ザベル:殺されたいか、テメェ

 

 

認識サレマセン

 

 

ザベル:な…なに…?

 

 

ハイジョシマス

排除

ハイジョシマス

 

 

デミトリ:まさか…本当だったのか?!

ザベル:な、なんだッてんだァ!?テメェ、なにか知ってやがるな?!

 

 

絶句しているデミトリ。

聞こえてくる、機械音。

ガシャリ、ガシャリ。

音の主を捜して見まわすが、なにも見えない。

 

 

ザベル:…!!!!!

 

 

不意に衝撃を受けて、吹っ飛ぶ。

飛んだ体を空中で立てなおし、壁に着地する。

衝撃は軽いものだったが、攻撃の筋が見えない!

 

 

ザベル:ど、どこにいやがる?!

デミトリ:見えない…なんなのだ、これは?!

ザベル:デミトリ!説明しろっ!

デミトリ:お前は存在を否定された!

ザベル:なに?!……グ…また、かッ!?

 

 

音がする。

間近で!

 

 

デミトリ:これが、存在を分かつと言う…!

ザベル:ダークハンターか?!

デミトリ:人間界では、「真実」と呼ばれるものだ!

ザベル:し、真実?!なんでそんなもんが……ゲェエエエエ!

 

 

デミトリに気を奪われたその瞬間

ザベルの腹に大きな穴があく!

 

 

ザベル:ゲ…な…なん…だと…!?

デミトリ:まさか、姿が見えないものとは…。

 

 

どうしても、姿が見えない、

見えない、真実。

本当の物はいつも隠れてやってくる。

それは運命と呼ばれたこともあったか。

レイレイが、ザベルの前に立ったとたん、ガシャリ、と言う音がやんだ。

 

 

レイレイ:あたしには、興味が無いってことか

ザベル:あぶねぇから、どいてろってばよ

レイレイ:大丈夫…あたしを攻撃する気はまったく無い。あんただけだ、対象は。

 

 

排除…シマス

 

 

ザベル:テメェ!姿を見せろ!なにもんだ!?

 

 

我ID…真実。真実。IDヲ持タヌ物、排除。認識、サレナイ

 

 

ザベル:ID…だと?

 

 

IDヲ、提示セヨ

 

 

ザベル:なんだ、そりゃ…

デミトリ:お前には、もう属性がない。

ザベル:意味がわからねぇよ!

デミトリ:私は、吸血鬼、小娘は、キョンシ-。恐らく、それがIDだ。

ザベル:俺は、なんでもないから、認識されない、と

 

 

ID認識サレマセン…排除!

 

 

ザベル:ケ、さっきから声がしてるから、居場所はわかってんだゼ?!

レイレイ:ザベル!

 

 

レイレイの後ろをすり抜け、電ノコで斬りつける!

ガリガリガリガリ!

硬いものに当たって、鈍い音がした。

火花が、飛び散る!

 

 

ザベル:硬ェ野郎だな!

 

 

実体こそ見えぬものの、体は存在するようだった。

間髪いれずに、その場に電撃を放つ!

 

 

ザベル:痺れて見るかァ?!デスボルテージ!

 

 

ガガガガガガガガ!!火炎と電撃の中で、土偶のような機械が浮かび上がる!

 

 

デミトリ:な…フォボス!?

レイレイ:なんで、こいつが?!

 

 

そう、その機械の実体の形は、フォボスそのものだった。

だが、実態を見せたそれは、電撃を浴びただけで、すでに動かなくなった。

ジジジジ…。という音だけが、残っている。

抜け殻の、フォボス。

 

 

ザベル:一体、なんだっってんだ?!理解できねぇゾ!

デミトリ:これが、真実の、実体、だと!?

ザベル:まったく、理解できネェ!シット!むなくそがワリイゼ!

レイレイ:ザベル

ザベル:なんだよ?

レイレイ:あんた、吸血鬼とゾンビのハーフなの?

ザベル:しらネェ

レイレイ:さっき…炎を操ってたのよ…あんた…

ザベル:……自分が燃えねぇように気を付けネェとだな

レイレイ:そう言う問題じゃないでしょ!?

ザベル:まぁ、深く考えたってはじまらねぇや!気持ちよく行こうぜェ

 

 

そう言って大笑いする。

真実を消したかもしれないと言う、不安感。

何がおきているのか理解できない、不安感。

とにかく笑い飛ばして、いつものように何も気にしないで好きなようにやる。

そうしないと、俺は、自分の存在に自信が持てない…

 

 

ワレワレハ、スベテノ思考ノウエニ、存在スル

 

----------------------------------------------------------

 

 

 

 

 

それは、長く続かなかった。

静寂など、もう、ありえなかった。

 

 

ザベル:な、なんでテメェが?!

ガロン:……排除!

 

 

ザベルの声など聞こえないと言った風で、掴み掛かってくる。

倒しても、その次が、あった。

 

 

  ザベル:マルゥ!逃げるぜ!?

ル・マルタ:はい~!

 

 

声と共に、ザベルを体に吸収して、瞬間的に移動する。

その瞬間、ガロンが崩れ落ちるのが見えた。

体に食らった牙の跡から、声が聞こえる

排除、排除

認識されません

 

 

  ザベル:グゥゥゥ…おかしくなりそうだ…って元からイカレてるけどなァ

ル・マルタ:一体どうしちゃったんですか、最近こんなことばかり…

  ザベル:わからねぇ…なにが。起きてるのか。それをつきとめるのが

ル・マルタ:先決、ですね!

  ザベル:ったくよぉ、俺よりイカレられると、調子狂うぜ、実際…

 

 

そう言って立ち上がったザベルの周りを、すでに取り囲んでいる、面々。

 

 

  ザベル:今度は…人間かよ

 

 

どこから集まったのか、生きている人間のようだった。

全員が、一様に、意識のぬけた表情をしている。

口々に呟く。

排除。

ID。

認識。

存在。

 

 

  ザベル:神経を逆なでするようなことばかりだぜ…キレそうだ…全員、殺してやるッ!

ル・マルタ:だめですよ、ザベル様!レイレイ様との約束が!

  ザベル:ち…ッ

 

 

何年前かに、交わした約束。人間には、手を出さない。

それだけ約束すれば、俺は、女を手にいれることが出来た。

自分でもイカレてるとは思った。殺せば、同じことだったと思いつつ。

その要求を飲んだ後に見た、彼女の笑顔が、ナイフを曇らせる。

 

 

   人間達:排除。

   ザベル:何もかもが、おれを否定しようとしてるってのか?

   人間達:世界ガ、IDノ、提示ヲ求メテイル

   ザベル:IDってのはなんなんだよ!

 ル・マルタ:IDヲ、テイジセヨ

   ザベル:!

 

 

振り向いたその先に、巨大化していくマルタの姿があった!

 

 

  ザベル:マル?!

ル・マルタ:ミトメ…マセン…

  ザベル:信じられねぇ!一体、一体?!やめろ、おれは、俺は本当に存在するのか?!

ル・マルタ:ミトメマセン!

  ザベル:おれは、ここにいる、そうだよな。なァ?!

ル・マルタ:存在ヲ、ミトメマセン

  ザベル:……じゃあ…今までの俺は…どこに行っちまったんだ

 

 

ふらふらとしながら、後ずさりする。

力が、抜けていくようだ。

 

 

  人間達:ソノママ消エル

  ザベル:お前らが、真実という名のものなら。俺は、それ以外のものと言うことか

  人間達:消エル

  ザベル:俺は、誰なんだ…

 

 

一瞬、意識が掻き消えたように思った。

肩を掴む、強い衝撃に、はっとする。

宙に浮いている自分、そして、その肩を掴んでいたのは。

 

 

 モリガン:意識が飛んだらオシマイなのよ?しってた?

  ザベル:モリガン…あんたは、誰なんだ

 モリガン:モリガン・アーンスランド。

  ザベル:俺は、もう、いないのか

 モリガン:知らないわ。

  ザベル:……

 モリガン:あんた、そうやってると、ただの死体ね

  ザベル:死体だ、俺は、元から、死んでる

 モリガン:じゃあ、死ぬ?

  ザベル:お前は。何故…真実と同化しない?

 モリガン:私は、真実と常に同化している。

  ザベル:?

 モリガン:わかったら、ご褒美を上げるわ

  ザベル:調子に乗るなよ…テメェ

 

 

肩を掴んでいる腕に気づいて、そこで言葉を止める。

 

 

 モリガン:すべてが真実だったら、どう思う?

 

 

ゆっくりと、城の前にザベルを下ろしながら、モリガンが問う。

アーンスランド城だ。

すべてが、大きかった、その、答えも、問いも。

 

 

  ザベル:すべてが真実だったら、そうだな、面白くねぇ

 モリガン:ウフフフフ、あんたらしいわ。

  ザベル:聞いてる意味がわからねぇ…

 モリガン:イイ?自分が真実なのと、すベてが真実なのとの違いはわかる?

  ザベル:なんだそりゃ

 モリガン:それが理解できたら、多分

  ザベル:多分?

 モリガン:あら、時間だわ、これからデートなの…じゃね

 

 

そう言ってウインクすると、さっと消えてしまう。

 

 

  ザベル:自分で考えろってか

 

取り残されたそこで、思考だけが廻る。

モリガンは、何故、真実にとらわれて

俺を襲って来たりしなかったのだろう。

 

そもそも、真実ってのは、どこから沸いてきやがるんだ

どこから。

頭が、ズキズキと痛んだ。

 

 

 

       ……簡単なヤツだ。まったく、単純でイイ。私の疑問を、解決してくれ、

       その身が滅びぬうちに。

       この、死に急ごうとする私の、この精神が滅びぬうちに!

 

 

 

 

 

 

 

----------------------------------------------------

 

 

 

 

 

一人、森を歩く。

目立たない所にいなければ知らないうちに見つけられて攻撃を受ける。

身体も、精神も、ボロボロになりかけていた。

 

 

 

ザベル:このトリックはどうなってるんだ…どこに居ても見つけられちまう…

     いや、見付けられちまうんじゃない、あるものすべてが俺を否定して…ッ否定…

    俺は…ここにいてイイのか…

 

 

やっとのことで木に寄りかかる。

身体がこんなに重いものだとは思わなかった。

 

 

ザベル:調子…狂うぜ…

 

 

ざわざわと葉ズレの音が聞こえる。

俺しかいない空間。

他に何もいない世界。

それだったら俺は存在してもいいのだろうか。

俺しかいなければ…否定されることもない…。

すべてが真実

自分が真実…

すべてとはありとあらゆるものが真実

 

 

ザベル:くそぉぉぉぉ!そもそも真実ってのはなんなんだ!

 

 

そう叫んで後ろ手に木の幹を叩く。

何度も、何度も叩く。

いたい。

痛いよ、からだが、俺の腕が、俺の心が

イタイ

イタイよ

 

 

レイレイ:ハイジョシマス

ザベル:!

 

 

愕然とする。

いまここで俺を殺しにやってきたのは

あまりにも

 

 

レイレイ:存在ヲ、ミトメマセン!

ザベル:やめろ!レイレイ、お前まで俺を否定するのか?!

レイレイ:存在シナイモノガ、ココニアルコト自体、間違ッテイル。

ザベル:……!も…もう…俺はいなくなってしまいたい…

 

 

レイレイの操る幅広の剣が、俺の肩をえぐる。

腕が飛び、身体半分が吹っ飛んだ。

 

 

ザベル:これでも死なねぇ俺が怖いよ…

レイレイ:ハイジョ!

ザベル:アンタはさァ

レイレイ:I…D…

ザベル:自分が存在するって言いきれるのか?

レイレイ:…

ザベル:アンタが真実なら、この空気は真実なのか…?

レイレイ:……

ザベル:せめてそれくらい教えてくれよ…じゃないと…俺は…自分がわからない…

レイレイ:クウキ

ザベル:そうだ…これは空気…でも空気には心がない

レイレイ:…

ザベル:真実ってのは、誰が作り出したものなんだ?!

レイレイ:認識サレナケレバ

ザベル:認識ってのは、誰がするんだ?

レイレイ:シンジツ

ザベル:シンジツってのは…真実…ッてのは…

レイレイ:ニンシキ

ザベル:誰が…する?誰が…

レイレイ:IDヲテイジセヨ!

ザベル:真実って…まさか…俺…ハハハハハ…そうか…真実ってのは…誰が作っても

レイレイ:テイジセヨ!

ザベル:……なんかよ…俺、いまちょっとサァ…

レイレイ:シネ!!!

 

 

そう言って飛びあがる。

木の枝を片腕で掴むと、反動をつけてレイレイに飛びこむ!

 

 

ザベル:決めたゼェェェ!!!!俺は俺だ!それがIDだ!

レイレイ:!!!

 

 

ドガン!

ザベルが着地したその下に、レイレイが動けないでいた。

その頭を掴んでキスをする。

 

 

ザベル:もうイイ。殺せるモンならやってみな

レイレイ:死ね

ザベル:は?

レイレイ:何すんだァあっ!

ザベル:うへぇ?!レイレイ?

 

 

レイレイのでっかいパンチを食らって3メートルほど吹っ飛ぶ。

上半身を起こして、唖然としてレイレイを見る。

 

 

ザベル:レイレイなのか?

レイレイ:何言ってんだ、なんでアンタがここに…って言うかここ何処?

ザベル:レイレイなんだな?!

レイレイ:当たり前じゃない…ってアンタ!?なによその腕!?

ザベル:お前が切ったんじゃないか

レイレイ:あたしが?!冗談じゃない、アンタなんか斬ったら刃が腐るわよ

ザベル:一体、どうしたって言うんだ…

レイレイ:まさかあたしが…。フォボスみたいにあんたを殺そうとしたの?

ザベル:まぁまぁ、気にすんなよ…なんだかちょっと気分がいいんだ、難しいことはぬきにしようぜ

レイレイ:なによ、それ…腕…大丈夫なの?

ザベル:まだくっ付くだろ。ほら

 

 

ちぎれた腕と吹っ飛んだ身体を集めてくっ付けて見せる。

傷はあと方もなく消え、元通りになる。

 

 

レイレイ:聞いていい?

ザベル:なんだ

レイレイ:アンタは、何?

ザベル:俺か?俺はな…

 

 

にっと笑って空に向かって言う。

 

 

ザベル:ゾンビでも吸血鬼でもねぇ。俺はザベルザロックだ!

 

 

FIN

 

 




読んでくれてありがとう~
格ゲーはしなぬ

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