今回は音波さん出てきません。
ヒーロー達はヴィラン連合にカチコミに行くための準備をしていた。
「オールマイト、人員は誰にしたのかね?」
おっさん口調の女性がオールマイトに話しかけてきた。
「ああ、この作戦に人員を貸してくれたことに感謝するよ。コンボイ。」
「なに、子供をさらうとは許せない行為だ。」
彼女は謎ヒーロー、コンボイ。彼女の事務所に所属しているサイドキックの数は世界最高人数でギネスに乗るくらいだ。
「それで私の他に誰を濃霧格納庫へ送るのかな?」
オールマイトとコンボイはそれから少し話したあとに分かれる。
テーレテーテーレ(エンブレムターン ヒーローサイドからヴィランサイド)
さて、場所は変わりヴィラン連合のアジト(バー)。
死柄木は爆豪とエネミーにヴィランになるように誘ったのである。
そして勿論2人は拒否したのである。
そこで死柄木はテレビをつけ、雄英高校の謝罪会見の映像を見せた。
「不思議なもんだよなぁ。何故ヒーローが責められてる!?奴らは少ーし対応がズレてただけだ。守るのが仕事だから?誰にだってミスの一つや二つある。[おまえらは完璧でいろ]って!?現代ヒーローってのは堅っ苦しいなァ、爆豪くん、エネミーくんよ。」
「守るという行為に対価が発生した時点でヒーローはヒーローでなくなった。これがステインのご教示。」
「そうだ、君たちだってこんな社会はおかしいと思うだろう?声は上げずとも、多くの人間が同じ想いを抱いているはずだ。ならば、俺たちはその代弁者として問おう!ヒーローとは何か、正義とは何か、この社会は本当にこのままでいいのか。国民一人一人に考えてもらう!俺たちの戦いは『問い』!俺たちは勝つつもりだ!」
「無意味な熱弁お疲れ様。」
エネミーがボヤく。
それに死柄木はイラッとした。その時、爆豪の拘束がはずれ、死柄木を爆破で攻撃する。
「黙って聞いてりゃダラッダラよォ、馬鹿は要約出来ねーから話が長ぇ。要は[嫌がらせしてえから仲間になって下さい]だろ!?無駄だよ。俺はオールマイトが勝つ姿に憧れた。誰が何言ってこようが、そこァもう曲がらねえ。」
どうやったかは不明だが、エネミーが拘束を解いたようだ。
「俺も同意見だ。俺は
「てめぇはどっちの意見だよ。」
エネミーの意見に爆豪が突っ込む。
「その気がねえなら懐柔されたフリでもしときゃいいものを、やっちまったな。」
「したくねーモンは嘘でもしねんだよ、俺ァ。こんな辛気くせーとこ長居する気もねえ。」
「俺は居心地良いけどな。」
死柄木が装着している手が落ちているのを見て黒霧が
「いけません死柄木、落ち着いて。」
「手を出すなよ、おまえら。こいつは大切なコマだ。出来れば少し耳を傾けて欲しかったな。爆豪くん、君とはわかり合えると思ってた。」
死柄木はエネミーの方を見ると、
「君とはわかりあえそうだ。次は音波くんをヴィランに誘うとしよう。」
「ぜひ頼むぜ。無駄だけどな。」
「無駄?なぜだい?」
死柄木はエネミーに問う。
「音波の心が壊れているからだよ。それこそヒーローでもヴィランでも直せない。」
その発言には全員が驚く。
「おい、赤青。それってどういうことだ?」
爆豪が聞いてくる。
「そりゃ、そのままの意味だ。ヴィランのせいで家族を失った音波は自暴自棄になった所を通りすがりの高校生の5人組に助けられた。ヒーローを目指すようになったがカセットロンを作りすぎてしまった。俺たちカセットロンは音波の感情が分離して生まれた存在だ。元から壊れかけた心が大量に分離してしまったらどうなる?感情は壊れてしまう。その上カセットロンの1人が行方不明になったのもある。音波には[ヒーローになる意思]以外はほとんど残ってない。もしヴィランが音波の家族を殺さなかったら、どうなってたかはわからなかったぞ。説得頑張れよ。」
爆豪は絶句する。
「仕方がない。ヒーロー達も調査を進めていると言っていた。悠長に説得してられない。先生、力を貸せ。」
死柄木はモニターに向かって先生とよぶ。モニターの向こうには誰かがいるのだろう。
「先生ぇ?てめェがボスじゃねえのかよ、白けんな。」
「こんなガキが1人でなにができる、裏に大物がいるに決まってんだよ。」
「黒霧、コンプレス、また眠らせてしまっておけ、ここまで人の話聞かねーとは逆に感心するぜ。」
「聞いて欲しけりゃ土下座して死ね。」
爆豪とエネミーはどうすれば脱出できるか考えてるとドアからノックの音がした。
「どーもォ、ピザーラ神野店ですー。」
その瞬間に壁が吹き飛び、オールマイト他数名のヒーローがやってくる。
シンリンカムイがヴィラン連合の面々を拘束すると、黄色いヒーローと肩にミサイルを載せ[539]と背中に書かれたヒーローが麻酔銃を撃つ。茶毘と黒霧は気絶する。
「吾輩の開発したショックガンの威力はどうかね?」
「ははははは、黒霧くん、そこで永遠に冷たくなってな!」
「さすが若手実力派だ、シンリンカムイ。ショックガンの開発も見事だ、ホイルジャック。そして射撃ご苦労、バンブル。もう逃げられんぞ、ヴィラン連合。何故って!?
我々が来た。」
そこにエッジショットが入ってくる。
「攻勢時ほど守りが疎かになるものだ。ピザーラ神野店は俺たちだけじゃない、外はあのエンデヴァーをはじめ手練のヒーローと警察が包囲してる。」
エッジショットが鍵を開けると外からヒーローと警察が入ってくる。
「君が爆豪くんだね。怪我はないかい?」
ナース服のヒーロー、ラチェットが爆豪に話しかける。
「ねぇよ、クソが。」
「元気で何よりだ。」
メイド服を着たヒーロー、マイスターはカセットテープになったエネミーをポケットに入れて言う。
「邪魔して済まないんだがね、爆豪くん達をヴィランにさせる気は無いんだよ。」
「やはり君はまだまだ青二才だ、死柄木弔。ヴィラン連合よ君らは舐めすぎた、少年の魂を、警察のたゆまぬ捜査を、そして、我々の怒りを。おいたが過ぎたな、ここで終わりだ死柄木弔。」
「終わりだと?ふざけるな。始まったばかりだ。正義だの平和だのあやふやなもんでフタされたこの掃き溜めをぶっ壊す。その為にオールマイトを取り除く。仲間も集まり始めた。ふざけるな、ここからなんだよ。」
そこに老人のヒーローが現れる。名前はグラントリノ。
「さっき言ったろ、おとなしくしといた方が身の為だって。引石健磁、迫圧紘、伊口秀一、渡我被身子、分倍河原仁、口論戦車。少ない情報と時間の中おまわりさんが夜なべして素性をつきとめたそうだ、わかるかね?もう逃げ場ァねえってことよ。なァ死柄木、聞きてえんだが、おまえさんのボスはどこにいる?」
死柄木は絶望した。
「こんなあっけなく、ふざけるな、失せろ、消えろ
おまえが、嫌いだ!!」
その声と同時に脳無が大量に出てくる。
それに爆豪やヴィラン連合の口から謎の液体が出て、この場から消える。
「マイスター!エネミーは!?」
「彼女なら無事です。それよりオールマイト、早く脳無格納庫へ行ってください!コンボイ司令とジーニストがマスクをした人物と交戦中との連絡が入りました!そいつがラスボスです。」
テーレテーテーレ(エンブレムターン ヒーローサイドからヴィランサイド)
さて、時は戻り脳無格納庫。
ジーニストやコンボイを含めヒーローたちが脳無格納庫を制圧していた。
「ラグドールよ、返事をするのだ!」
虎が声をかけるが、ラグドールの様子が少しおかしかった。
「彼女の方が重症だ。ラチェットはこっちに呼べばよかった。」
「なにをされたのだラグドール!」
「すまない虎、前々から良い個性だと。丁度良いから貰うことにしたんだ。こんな身体になってから、ストックも随分減ってしまってね。」
虎とアイアンハイドとギャングオルカがラグドールの心配をしてると聞き慣れない声が聞こえた。
コンボイとジーニストが攻撃体制に入る。
「ちょ、ジーニストさん、もし民間人だったら!!」
「状況を考えろ。その一瞬の迷いが現場を左右する、ヴィランには何もさせるな。」
しかし、その瞬間。凄い衝撃波が放たれ、ヒーロー達が吹き飛ばされ―――
―――なかった。
「咄嗟の判断とはいえ、見事だったぞ、トレイルブレイカー。」
間一髪でコンボイのサイドキックの1人、トレイルブレイカーが個性でバリアを貼り、ジーニストが周りのヒーローや警察を個性で攻撃から逃がす。
「せっかく弔が自分で考え自身で導き始めたんだ。出来れば邪魔はよして欲しかったな。」
ただならぬ殺気を出すマスクの人物。
コンボイのサイドキックのアイアンハイドとゴングが反応する。
「おまえがラスボスか!ようし、引きずり下ろして細切れにしてやる!」
「怪力ゴング様を知らないか!?」
「落ち着けアイアンハイド、ゴング、君達は危ないから下がってろ!!」
アイアンハイドは攻撃しようとするが止められる。
「ものすごい殺気だ。」
「私にいい考えがある。」
「いい考えとは?」
コンボイのいい考えとは!?
「虎はすぐに病院へラグドールを連れて行け。私とジーニストがこいつの相手をする。他のものは二次被害に備え避難誘導だ。」
「「「「了解!!」」」」
コンボイの言ったとおりに行動するヒーローと警察。
コンボイとジーニストはマスクの人物、否、オール・フォー・ワンと対峙する。
さあ、戦いだ!
ちなみにコンボイの擬人化は公式のイメージです。
登場カセットロン
・エネミー