[side:
目が覚めると、見覚えの無い真っ白な天井があった。
嗅ぎなれない消毒液の匂いが鼻をつく。
「…知らない天井だ…」
現世で死ぬまでに言いたいセリフ第7位のセリフをぼやきながら体を起こそうとするが右腕に違和感があり失敗した。
違和感の出どころの右腕に視線を向けるとそこには肘から先が無くなった腕があった。
「へっ…」
自分のものか確かめるように右腕をゆっくり上げようとする。
すると前腕部の無い腕も同様にゆっくりと持ち上がる。
現実を理解した俺の呼吸が乱れる。
自分の心音がうるさい。
思考が箸を突き刺してかきまぜたようにぐちゃぐちゃと絡まる。
右腕が無い
なら後ろ盾の無い俺はどうなる?
実験台になるしかない
あんな場所、もう嫌だ
実験台になんてなりたくない
怖い…嫌だ…誰か…
「あ、あぁ。あ、ああ…」
「あぁああぁあぁぁあああ!」
深夜の部屋に俺の叫び声だけが響いていた。
▼▼▼
彼が意識を取り戻したことが学園中に伝わったのは彼が目を覚ました日の朝のことであった。
早朝の保健室には件の男性適合者
楯無は茫然自失となり泣き腫らした目で天井を見つめるだけの彼に話しかけていた
「…生きていて良かったわ。
「……」
「…あなたの義手は今週中に届くそうよ。黒子重工が最新式の物を用意していると聞いているわ。」
「………」
「それと、修理中のISは義手と一緒に来るみたい。」
「…結局、実験台になるのによ…」
彼が投げやりに吐いた言葉に楯無は一瞬視線を逸らす。
「どうせ!俺はここから消えるのにッ!なんでそんなこと言うんだよッ!」
涙をボロボロと零しながら叫ぶ
「
「は?…提、案…?」
「そう!
生徒会なら
…ちょ~っと書類仕事を手伝ってもらうけど…
あなたに損は無いわよ!」
「…俺は助かるんですか?
上体を勢い良く起こし、楯無の肩を掴み、縋るように尋ねる
「えぇ!私、更識楯無の名に懸けて、あなたの身を脅かす無粋な輩からあなたを守るわ!」
「でも、なんで師匠が、ここまで…?」
「そりゃあ勿論、
妹がより良い学校生活を送るために尽力するのは姉として当然の務めよ!
私も…
「?…あ、ありがとうございます。」
楯無の最後の言葉は
「どういたしまして。それじゃあ必要な書類は放課後までに用意するから来れるようなら生徒会室にお願いね。
それじゃあ私はこれで!お大事にね!」
「え…は、はい!」
楯無は話が済むと風のように去って行ってしまった。
保健室には少しだけ明るい顔になった
▼▼▼
・
・
・
639:名無しの転生者 ID:CMvX9RSBm
もう丸一週間経つがイッチはまだ浮上してないのかい?
640:名無しの転生者 ID:HY6MxgG4l
>>639
そうだよ
641:名無しの転生者 ID:7Ani3Sy70
>>639
マジで音沙汰無しや
642:名無しの転生者 ID:Ri/EZWlkd
マジで死んじゃった説無い?
643:名無しの転生者 ID:hdbUopC/H
無人機にバラされたってマ?
644:名無しの転生者 ID:PRYlSr5EW
イッチ、クソザコナメクジやん
645:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
スレ民よ!私は帰ってきた!
646:名無しの転生者 ID:FvX7JYktz
>>645
ファッ!!
647:名無しの転生者 ID:VbaoLPOjX
>>645
イッチの帰還だ
648:名無しの転生者 ID:MEVKJ2yJ0
>>645
何があったのかキリキリ吐け
649:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>648
おk
無人機に『重装型・打鉄』の右腕の肘関節部分とワイの鳩尾をぶっ刺されてきたで
マジで死ぬかと思った
血が止まらなかったし
右腕の肘から先無くなってるし
んでその後丸2日意識不明のまま寝て~
残りの5日で勉強の遅れを取り戻すのとメンタルケアとリハビリとで浮上が遅くなったで。
650:名無しの転生者 ID:3EMCNQuy3
>>649
しっかり生死の境彷徨ってきて草
651:名無しの転生者 ID:vIoMT1M7b
>>649
その重症でなんで生きてるんだよ
652:名無しの転生者 ID:/W6CkTxFw
>>649
待て、右腕無くなったんか?
653:名無しの転生者 ID:xQYow+xbw
>>652
ナイーヨッ!右腕、ナイーヨッ!
654:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>652
マジやで
ほれ証拠
【画像】
655:名無しの転生者 ID:okFJCCWpA
>>654
SEKIRO!!
656:名無しの転生者 ID:RePqy/F5U
>>654
仕込み義手付けようぜ
657:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>656
残念だが既に黒子重工に最新式の義手を用意してもらったんや
この後、修理に出してたISと一緒に受け取りや
658:名無しの転生者 ID:5jHeOeEUx
>>657
チッ
659:名無しの転生者 ID:xbyjV6m0a
>>657
俺達に夢見せろよ
660:名無しの転生者 ID:goK7nX5IO
>>657
てかイッチは右腕欠損+メンタルケア必要なレベルの精神状態って大丈夫だったんか?
661:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>660
大丈夫な訳ないだろJK
パイロットとしてやってけないから研究施設に送れって幾つかの国が学園に圧力かけてきたわ
ま、師匠とちっふーと猗窩座のおっちゃんに土下座して頼んで全部はね除けて貰ったけど
662:名無しの転生者 ID:EWq3g9BsJ
>>661
過去一情けない解決方法で草
663:名無しの転生者 ID:T1oKXDiqx
>>661
ちっふーに土下座するイッチ想像して嗤った
664:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
後、簪ちゃんと無事和解できたわ
今、仮面ライダーWについて語り合ってる。
665:名無しの転生者 ID:fLL+H8VNX
>>664
ハァ?
666:名無しの転生者 ID:39yLIjSdK
>>664
何故あの嫌われようからそうなる?
667:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>666
私にも分からん
668:名無しの転生者 ID:1BjxRgWRv
>>667
無人機から簪ちゃん助けたのが簪ちゃんのヒーローセンサーに引っ掛かったとか?
669:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>668
あーそれかも
なんかくさいセリフ吐いた記憶あるわ
670:名無しの転生者 ID:xQy6NuleS
>>669
100%それだよ
671:名無しの転生者 ID:B1jmHnJbD
>>669
やったなイッチ
簪ちゃん√開拓や
672:名無しの転生者 ID:FnTea9Tbb
>>669
羨ましい奴め
673:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>671
つってもなー
今ぐらいの距離感が一番居心地が良いからな~
告って周りの人間関係がギクシャクするのが嫌だし
少なくとも師匠と簪ちゃんが和解するまではこのままが良いなぁ
674:名無しの転生者 ID:wdRh8F0bI
>>673
その隙にワンサマーにNTRされても知らんぞ
675:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>674
今の好感度でNTRされるなんてこと無いやろ
賭けても良いで
676:名無しの転生者 ID:7Dwrtbc0o
>>675
フラグ止めろ(建前)
ナイスゥ!(本音)
677:名無しの転生者 ID:0/3HPnp9I
>>675
ワイNTRるに50万ドルク
678:名無しの転生者 ID:azKw11TfZ
>>677
ワイもそれに100万ヴァリス
679:名無しの転生者 ID:OtVZVgl4C
>>677
ならワイはNTRるに500万マニー
680:名無しの転生者 ID:1pbp/x3jd
>>677
>>678
>>679
賭けになってないだろうが!
あ、ワイはNTRる方に1500万ベリー
681:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
>>677
>>678
>>679
>>680
お前ら覚えておけよマジで
682:名無しの転生者 ID:BwiTFnz4x
>>681
おぉ~怖いねぇ~
683:名無しの転生者 ID:3BrvRvp04
>>681
出た、負け惜しみ~
684:名無しの転生者 ID:KF4FkN+sr
>>681
イッチがワンサマに勝てるわけ無いやろいい加減にしろ!
685:名無しの転生者 ID:OriWtJgeH
>>681
脳破壊されるイッチが今から楽しみや
686:二人目のイッチ ID:FK7QyQHwJ
義手の最終調整に呼ばれたから落ちるわ
お前らには純愛の素晴らしさを
687:名無しの転生者 ID:RlAO2ftZt
>>686
ならばこちらはNTRだ
688:名無しの転生者 ID:ronXycdts
>>687
最低な夏油止めろ
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[side:簪]
寮への道すがらを私と私の隣を歩く
すごく気まずい
原因は分かっている。私が彼に意識を取り戻した日の夕方に彼に向かって言った言葉だ。
『貴方は私のヒーローです!』
今思い出しても顔が熱くなる。何故私はあんなことを言えたのだろうか。
「…は、
「ひゃっ!ひゃい!」
急に話し掛けられたからか彼は変な返事をしてしまっていた。
「…あ、あのッ!この前、酷いこと言っちゃってごめんなさい!」
彼の顔を伺うと豆鉄砲を食らったハトのような表情をしていた。
「え、あ、あぁ。大丈夫だ、問題無い。」
「ほ、本当?」
「あぁ。仲直りできたからな。」
彼は微笑を浮かべてそう返す。
「でも…」
私が食い下がろうとすると彼はいつもより明るい声で遮った。
「では、後で一緒にドライブ見るとしよう。それでチャラだ。」
「えっ?そんなので良いの?」
「あぁ。簪さんと話してると楽しいからな、それで充分だ。
…欲を言えばドライブのキャラを推して貰えればなぁ~とは思うが」
「…フフフッ」
「何故笑うんだ」
拗ねたようにそう言う
さっきまであった気まずさは嘘のように無くなっていた。
・イッチ
PTSDを発症してヘタレ化進行中。
恐怖心から若干メンタルが不安定。
無人機に腕を貫かれた上でお腹にもブレードが刺さった。
義手がメカメカしいデザインでウキウキ。
かんちゃんと和解もできてウキウキ。
・かんちゃん
イッチに対する感情はまだloveではなく憧れよりのlike。
姉とはまだ和解できてない。
・カイチョー
縋り付くイッチを見てSに目覚めた。
生徒会にイッチを引き込めてウキウキ。
・スレ民
純愛派とNTR派の比率は3:7
Ifルート(ほぼバットエンド)
-
いる
-
いらない