【急募】IS世界で生き残る方法【助けて】   作:ポブラノ

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前回の投稿から4日。当作品の感想は、曇らせ・ヤンデレ・わからせの3つに別れ、混沌を極めていた…。

感想、高評価励みになります。
お陰さまでこの度日間総合ランキング17位を達成しました。本当にありがとうございます。


【イッチを】IS世界で生き残る方法を考えるスレpart5-3【わからせ】

[side:(ハジメ)

 ツーマンセルトーナメントの第1回戦第1試合目は一夏&シャルペアVSラウラ&(ハジメ)ペアである。

 

 どこからどう見ても恣意的に組まれた対戦カードである。対戦ありがとうございました。

 

まぁ、明らかにパワーバランスの狂った催しなので当然の処置ではあるだろう。納得はしていないが。

ちなみに隣でトーナメント表を見ているラウラさん「早くに決着を付けられる。」とウキウキでした。

 

 

 

 試合開始の10分前、第3アリーナのBピットには俺とラウラさん、それと山ちゃん先生が居る。

 

「一ノ瀬くんは辛かったらすぐに言ってくださいね。まだ本調子ではないんですから、絶対に無理はしないで下さい。

ラウラさんも十分理解しているとは思いますが、気を付けて下さい。」

 

「分かりました、山田先生。

今のところは落ち着いてるので大丈夫ですよ。」

 

「……了解。」

 

山ちゃん先生の注意を聞きながら俺たちのペアはISの最終調整を進める。

 

 山ちゃん先生が注意事項を伝え終え、ピットを出ていったすぐ後、Yシャツに白衣で無精髭を生やしただらしのないおっちゃんがピットに入ってきた。

 

「調子どうだ?テストパイロット様(モルモットさん)よ?」

 

「…貴方が来るまでは良かったですよ。猗窩座のおっちゃん。」

 

「だから俺はアカザでもおっちゃんでもねぇよ。」

 

「誤差でしょうよ。赤沢も猗窩座も、おっちゃんもおニーサンも。」

 

「ひっでー論理だなそりゃァ」

 

ケラケラと笑う彼は黒子重工のIS関連の責任者、赤沢・修二。今年で24歳のマッドサイエンティストである。

神経を苛立たせる軽薄な笑みと真っ白な白衣がトレードマークだ。

 

 

「それでどうしたんですか。こんなとこで油売っていられるほど暇な立場では無いでしょう?」

 

俺の問いかけにおっちゃんは軽薄な笑みを崩さず答える。

 

「いや~関係者席の隣がデュノア社の社長夫人でよ~居づらくてこっち来たって訳よ。」

 

「…ちっ!」

 

「うぉ、急にスゲェ舌打ち。」

 

これはON(仕事)の時もOFF(仕事以外)の時も一様にうざいので苦手である。隙あらば俺をモルモットにしようとすることも苦手な要因だ。

 

「ま、気張ってけよ。そこの嬢ちゃんもな。」

 

そう言うと手をひらひらと振って出ていってしまった。

 

マジで冷やかしに来ただけかよあのマダオ((研究以外は)まるでダメなおっさん)

 

「3分前だ。さっさと行くぞ。」

 

「あ、あぁ。」

 

ラウラさんが無愛想に俺へと投げ掛けた言葉に返事して、俺はカタパルトの方に向かった。

 

ちなみに、予め決めていた作戦はこうだ。

 

ラウラさんが前に出て暴れて、俺が後方からサポート。以上ッ!作戦終わりッ!閉廷!解散!

 

…実際、それがお互いにやりやすかったのが始末に終えない。

 

 何はともあれこの試合、原作のようにラウラさんがVT(ヴァルキリー・トレース)システムを起動させないように立ち回る事がミソだ。

あんな物騒なもの隣で使われたら速攻で俺が三枚におろされる結末が容易に想像できる。

それだけは何としてでも回避しなくては。

 

 

 俺は寝不足の頭にこびりつく鈍い右腕の痛みを振り払うように、カタパルトの台座の上に『重装型・打鉄』の両脚を乗せた。

 

▼▼▼

 

 第3アリーナ全体に響く低めのブザー音によって、ツーマンセルトーナメントの第1回戦第1試合の幕は切って落とされた。

 

 一番槍をつけたのはラウラ・ボーデヴィッヒと『シュヴァルツェア・レーゲン』。一夏の駆る『白式』目掛けプラズマ手刀を振り下ろす。

対する一夏は寸のでのところで回避し、すれ違い様に『雪片弐型(ゆきひらにがた)』で切りつける。

 

「貴様は私が倒す!今!ここで!」

 

「鈴とセシリアの借りは返してもらう!」

 

数合の打ち合いの後、白と黒のISは速度をぐんぐんと上げ、アリーナの上空、天井の防護シールドギリギリの高度での高速戦闘に切り替わっていった。

 

 

 

 一方アリーナ低空、シャルの駆る『ラファール・リヴァイヴ・カスタムⅡ』が一ノ瀬が乗る『重装型・打鉄』を追う形で戦闘が展開されていた。

 

両手に装備したアサルトライフルで鉛弾をばら蒔きながら近づこうとするシャルに対して(ハジメ)はホバー移動の要領で地面スレスレを滑るように飛び、左手に持ったシールドで機体を守りながら右手と右肩のサブアームにそれぞれ装備したサブマシンガンを牽制に放つ。

 

「…逃げてばかりじゃあ、勝てないよ!」

 

「お生憎様、相方が優秀だからそうガツガツ行く必要が無いのさ。

それより、そちらの相方はかなり苦戦しているようだが、放っておいて大丈夫なのか?」

 

「ならッ、早く君を片付けて援護に行かないとだねッ!」

 

「…墓穴掘ったくさいなこれ」

 

 

アリーナ低空での戦闘はお互いに少しの余裕を残している。

 

 

 

第3アリーナは観客席の一角では篠ノ之・箒、更識・簪、布仏・本音の3人が並んで試合を観戦していた。

 

「…一夏のやつめ。威勢の良いことを言っていた癖に手も足も出ずに遊ばれているとは情けない。」

 

「織斑くんの場合は相手が悪すぎるだけで仕方の無いことだよ。それに比べて(ハジメ)くんは…

相手のシャルルくんはバリアエネルギーを一気に削れるような武装を使ってないし、『重装型・打鉄』の装甲も厚いんだから被弾するのを割りきって立ち回ればすぐに勝てるのに…

 

2人ともどこか落ち着かない様子でそれぞれ親しい人物を酷評している。

 

「しののんもかんちゃんもそうピリピリしないでよ~」

 

「「ピリピリしてない!」」

 

「ぴぇっ!

…あ、おりむーが攻勢に出たよ~」

 

アリーナに『零落白夜』の青白い光が走った。

 

▼▼▼

[side:(ハジメ)

 一夏の剣から出る青白い光、『零落白夜』の起動を見た瞬間、俺の中で何かが崩れる音がした。

 

身体は蛇に睨まれた蛙のようにすくむ。

焼けるような痛みが右腕に走り、胃袋の中身は喉奥までせり上がる。

視野の中に光の線が走り、視界は不規則に回りながら歪んでいく。

脳裏には砂煙の中から無人機が襲い掛かってくる光景が何度もフラッシュバックする。

 

「うっ…あうぅ…」

 

俺は堪らず両膝をつき、自分の右腕を掴みながらその場でうずくまる。

 

「は、(ハジメ)くん!?」

 

シャルの慌てたような声が遠くから聞こえる。

 

「うぐっ…おぇっ」

 

胃の中身をまとめて地面にぶちまけた後、揺れる視界に目を回しながら俺の意識は暗闇に沈んでいった。

 

 

 

 

 

 気がつくと、俺は雨の降りしきる墓地の一角に立っていた。目の前には苔むした西洋風の墓標。

ふと辺りを視線を向けると目の前のものと同じ形をした墓標がズラリと並んでいた。

どれも表面には褪せた緑色の苔がへばりついている。

ものによっては植物の蔦が絡み付いていたり、端が欠けていたりしている。

 

「…ここはどこだ?俺はさっきまでアリーナで…「()()()()()()。」…は?」

 

狼狽える俺の声を遮った凛とした女性の声。

 

 声の主を探そうと辺りを見回すと、右隣の墓標の前に真っ黒な喪服を着た女性が佇んでいた。

墓標の苔に青を足したような色の髪を腰まで伸ばし、喪服と同様に真っ黒なこうもり傘をさしている。

 

()()()()()()()()()()()()()。」

 

「急に何を…「()()()()()()()()()()()()()。」」

 

喪服の女性は一方的に言い放つと踵を返し俺から離れていく。

 

「待て!ここは一体、ぐっ…」

 

この場を去っていく彼女を追い掛けようとすると突然、激しい頭痛が俺を襲う。

歩みを止めることなく墓地の奥へ向かう喪服の女の背を最後に俺の意識は遠のいていった。

 

 

 

▼▼▼

[side:ラウラ]

 ツーマンセルトーナメントはペアの一ノ瀬が体調不良から続行不可となり私達のペアの棄権となった。

その後の結果については、1年4組の日本代表候補生、更識・簪と1組の布仏・本音のペアが優勝したそうだ。

閉会式で学園長から表彰を受け取っていたが、彼女らは心ここにあらずと言った具合であった。

 

 

私としては織斑・一夏との決着を着けられず消化不良であるが、それと同様に胸中を占めるのは一ノ瀬の容態についてだ。

山田先生から聞いた限りでは、意識は戻ったものの、精神的なダメージが大きく、しばらくは経過観察に努めるそうだ。

 

 一ノ瀬は一夏の『零落白夜』の発動に反応してああなった。恐らく、『零落白夜』に強いトラウマを持っているからあのような反応をしたのだろう。

更に彼は右腕を左手で押さえてうずくまっていた。つまり右腕を失った事故に『零落白夜』が関わっているとみた。

 

 この2点からの推測だが、一夏の使用した『零落白夜』を避けようとして事故が発生。一ノ瀬は右腕を失い、『零落白夜』に強いトラウマを残した。といった筋書きが考察できる。

 

───我ながら名推理だ。

 

 だが、今優先すべきは原因の究明ではなく、一刻も早く一ノ瀬のトラウマを克服させることだ。

 

 私はいかにして一ノ瀬のトラウマを取り除くか、無い頭を捻る。

 

その日はずっとそれについて考えていのだが、妙案は思い付かなかった。




・イッチ
 こんなになっちゃった……(精神崩壊)
 トラウマは現状『零落白夜』『無人機』の2つ。
 自分の弱さを理解(わか)らされた。

・ラウラ
 イッチの相方。
 原作に比べてマイルドな仕上がり。
 イッチが昼飯を奢りまくったので好感度は高め。
 トラウマ克服の方法を模索中。

・ワンサマー
 イッチの様なことをまた引き起こさないようにと使った力が他でもないイッチの精神を破壊した気分はどうだッ!感想を述べよッ!
 多分1番曇ってる。

・赤沢・修二
 イッチがさっさとモルモットにならないかなぁと思っている。
 人の心はアンインストール済み。


自分の性癖に正直になったら原作の流れから外れました。
どうしましょ(ノープラン)

追記
曇らせタグを追加しました。

Ifルート(ほぼバットエンド)

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