ルフィが大好きな夢女子、ウタに転生したので赤髪海賊団には着いて行かずにルフィと一緒に海賊になることにします。   作:七竹真

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転生者の独白は大体物語の始まりである。

 ONE PIECE。それは誰もが知る超人気な海洋冒険ロマン作品、海賊が主人公の週刊少年ジャンプに連載されているマンガだ。悪魔の実という不思議な能力を手に入れられる果実や覇気という不思議な力、歴史の本文(ポーネグリフ)と呼ばれる世界の闇に葬られた歴史の書かれた石碑…。現実の世界ではありえないようなものがたくさんある世界を舞台に広げられる冒険に、読者はみんな魅了されるだろう。私、宇多川詩子もその一人だった。

 私の場合、主人公のモンキー・D・ルフィが大好きだった。何がかっこいいってその心、言葉、見た目、もう全部好き!大好き!!好きすぎて愛してる!両想いになれたら死んでもいいわ!

 そんな私にだが、1人だけ天敵がいる。いや、夢女子全体の天敵と言うべきか。FILM REDで明らかになった公式が作った夢女子こと"世界の歌姫"ウタである。さっきも言ったけど日本で暮らしていた時の私の名前は詩子といい、名前も似ていた。決して姉妹がバンドをやってたりはしないし、私自身がR18なお姉さんでも無い。まあ、明らかに好きな描写のあるハンコックや多分惚れるでしょみたいな要素のあるナミとかしらほしとかレベッカとか夢女子ならではの御都合主義で好意を消せるけどウタだけは消せないのだ。だって幼馴染だぜ?あのラストだぜ?ONE PIECEが好きな人間ならわかるとは思うけど、ゼファー先生やテゾーロ並に不憫な人だし、実際私も映画を見て好きになってしまったからわかる。消せない!なかったことにはできない!幸せになって欲しいって思っちゃうの!名前も似てるし!これ大事ね。

 そんな風に思っていた私にもチャンスが訪れた。

 なんとウタちゃんに転生したのだ―!うっひょー、神!

 まあただ、いわゆるフュージョンやポタラ合体と同じように、悟空とベジータでゴジータと同じように、ウタと詩子でウタⅡとか超ウタとか真ウタとかそういう感じなのだ!まあ好きに呼んでくれたまえ!って言いたかったんだけどさぁ。別々の精神がある状態なんですけど、神様。いや、私を転生させたの神様かニカ様かイム様かだれかわかってないんだけど。

 ふつうさぁ、ウタちゃんと一つになってるか私がウタちゃんになってたりするんじゃない?こういうのって。なんでウタ:幼少期と詩子:社畜で精神世界で対話しないといけないのさ。えぇ!?

 

『独白はそれくらいでいい、うたこおねえさん?』

『うん、その呼び方はやめようか!?』

 その呼び方だとさっきも登場した腐女子でショタコンで婚活中の26歳になっちゃうでしょうが!私は25だったし、腐女子じゃなくて夢女子だったし、ショタコンじゃなくてルフィコンですぅ!

『私もさあ、こうやって6歳になってちょっとずつ大人になってきてるの。そのルフィ?とかいう知らない人の話されるのもうんざりなんだけど。恋人居なくて淋しいおねえさんの妄想に付き合うのも嫌になってくるわけ。』

『精神世界から出れないくせによく言うわ、クソガキ!』

『はぁ!?あんたが乗っ取ってるだけでしょ!』

 

 実はそうなのだ。正確には乗っ取っているわけでは無く、元々ウタに転生して私の自我だけあったのに、急にウタちゃんの自我が芽生えたというのが正しい。あとから出てきたのにアタシが乗っ取ってるとか厚かましいにもほどがあるし、まじでうっせぇわなんよねぇ。

 

 これは一つの肉体の中に後から生えたウタと転生した詩子がいるウタ?と海賊・麦わらのルフィとする冒険の物語。

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