皇太子はツラいよ!   作:ミスター仙人

105 / 188
第三章 第19話

 「乗り心地はどうだクーガー!」

 

 「素晴らしいですよ! パワードスーツに比べてフィードバックが素晴らしくて、脳波コントロールで殆どが動かせるので、かなり操作の追従性が凄いので操縦を考えずに攻撃に集中出来ますよ!」

 

 とクーガーは、手放しで『機動武人(モビルウォリアー)』の操作性を含む能力に満足したらしく、喜びを込めたコメントを僕に言って来た。

 

 「此の機体との一体感は、本当に病みつきになりますよ! ですが此の機体ならアポロ様と同じ戦場に立てますよ!」

 

 「全くだぜ! 今まで主君たるアポロ様の近くで従軍出来ず、切歯扼腕していたが此れで存分にバグス共と宇宙空間で闘えるぜ!」

 

 「嗚呼、然も此の『機動武人(モビルウォリアー)』は、自分自身の意志力に寄って『魔法の矢(マジックアロー)』を出せるから、俺の弓矢で直に『宇宙大怪獣』に俺の剛弓の矢を突き立ててやる!」

 

 そんな風に、『源家』の武人で『ナイツ・オブ・ラウンド』の『源義経』・『源義家』・『源為朝』が、勇ましく言ってくれる。

 

 そして、褒姒の旗下にして『七虎将』の面々が、僕に報告して来た。

 

 「まるで念力マシーンですよ此の機体は! 宇宙空間でも吾の『双剣』を存分に振るえるなんて凄すぎます!」

 

 「然り、長兄の言う通りだな! 某の思う儘『青龍偃月刀』を振るえるとは有り難い!」

 

 「長兄と次兄も見てくれよ! 俺の『蛇矛』の冴えを! 必ずバグスのBG-X型戦列艦だろうが串刺しにして葬ってやるぜ!」

 

 と『劉玄徳』・『関雲長』・『張益徳』の三兄弟が僕に嬉しそうに報告して来て、他の『七虎将』である『趙雲子龍(ちょううんしりゅう)』・『馬超孟起(ばちょうもうき)』・『黄忠漢升(こうちゅうかんしょう)』・『姜維伯約(きょういはくやく)』は、夢中になって其れ其れの特色に合わせた『機動武人(モビルウォリアー)』で、型稽古をしながら使い勝手を確認しあっている。

 

 今現在、20機分の『機動武人(モビルウォリアー)』の素体が用意されているが、此の『七虎将』と『ナイツ・オブ・ラウンド』の4人、そして軍師の2人である『安倍晴明』と『諸葛亮』が乗る機体が準備出来ている。

 

 そして、1ヶ月程の習熟訓練を終えていよいよ僕達の『神機』との連携訓練を始めた。

 

 僕やケント達との『神機』と、編隊を組んで宇宙空間での行軍や様々な機動運動を訓練して行く。

 

 此の訓練は非常に重要で、一つの戦闘集団として『神機』と連携出来れば、例え『宇宙大怪獣』の群れと対峙しても、足手まといにならずに行動してくれれば、様々な選択手段が見えて来る。

 

 そんな訓練を日々熟していると、弟の『ルーファス』が夏休みを利用して、久し振りに僕達の拠点である巨大スペースコロニーに滞在しに来訪して来た。

 

 「兄上、お久しぶりです!」

 

 「おお、ルーファス! 地上での帝国の催し事を幾つも任せていて申し訳無いな。

 父様とクレリア母様が地上には居られるから、大丈夫だとは思うが無理をせずに学生生活を楽しめよ!」

 

 15歳になって体格が大人並に大きくなって、僕と同じ185センチメートル有り、かなりモテているそうで彼女候補が20人くらいくっついて来ている。

 

 何とも、羨ましい話しだ。

 

 僕の周りには親友の女友達や褒姒、其れ以外には女の軍人くらいしか女性の接触は無い。

 

 其の事を、若干茶化して弟を揶揄すると、心外だと言わんばかりに弟が憤慨して僕に喰って掛かってきた。

 

 「兄上は、本当に自分が見えて居ないんですね! そもそも兄上が僕のガールフレンドだと思っている彼女達は、全員帝国の英雄たる兄上や『神機』のメインパイロット達に憧れて、来訪したんですよ!

 其れに、彼女達以外の後で来訪予定である例のシレノス星系の避難民が、3日後に色々とお願いが有るらしいんで、しっかりと会話して上げて下さいね」

 

 何だか、僕がまるで朴念仁過ぎて女性からの好意に気付いておらず、折角慕われているのに全て無駄にしていると弟には思われている様だ。

 

 その事を、同じく夏休みを利用して1週間前から、セリーナ・シャロン母様達と一緒に滞在している、セラスとシェリスの妹達に弟の僕への評価が可怪しいと伝えると、呆れた感じで弟の意見に賛成して僕を攻めて来た。

 

 「兄ちゃんは、本当に鈍いんだね! 褒姒姉さんが可哀想でしょうが無いよ!」

 

 「兄君は、ストイック過ぎますよ! 周囲の女性陣が兄君を巡って互いに牽制しあって、告白していない事実も判って無いんでしょう?」

 

 と妹達に言われてしまった。

 

 正直、妹達の言葉は僕の考えでは単なる勘繰りに過ぎず、褒姒達彼女等はきっと同僚以上の感情は無いに違い無い。

 

 まあ、そんな事よりシレノス星系の避難民の方々が、来訪する際のお願いがどの様な内容か予想してみようと、色々と僕の軍師二人に相談する事にした。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。