皇太子はツラいよ!   作:ミスター仙人

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第三章 第21話

 「『機動武人(モビルウォリアー)』って凄いんだね! 私来月から士官学校生だから、この機体のパイロットを目指すわ!」

 

 「私もそうするわ! 戦闘艦の艦長を目指してたけど、艦長は長い経験を積んでからで良いし、『機動武人(モビルウォリアー)』のパイロットって魅力的よね!」

 

 そう言ってセラスとシェリスの妹達は、『機動武人(モビルウォリアー)』の専用シミュレーターから降りてきて、興奮しながら僕と弟に言って来た。

 

 弟も専用シミュレーターに乗ってみて興奮していたから、妹達と一緒になって将来の展望を語って居る。

 

 弟と妹達の学友達も、次々と専用シミュレーターに乗り込んで行き、妹達と同様に興奮して感動を共有しあっている。

 

 そんな様子を僕と同僚達が監督してると、漸く月からの新造戦闘艦を含む新たな艦隊が、僕達の巨大コロニーのドッキングポートに入港して来た。

 

 此の新たな艦隊こそが、僕の『神機』軍団の中核である『神威執行艦隊(ゴッドブレイカー・フリート)』である。

 

 そしていよいよ僕の『神機』軍団の旗艦である巨大宇宙戦闘艦が入港して来る。

 

 此の宇宙戦闘艦の名こそ『神威(カムイ)』!

 宇宙要塞艦程ではないが、全長7キロメートルに及ぶ『神機』と『機動武人(モビルウォリアー)』の母艦でありながら、戦闘艦としての機動性と戦闘力を誇る。

 

 此の『神威(カムイ)』とは別に、『竜機人(ドラゴノイド)』と『竜機神(ドラグゴッド)』の母艦となる『竜闘艦(ドラゴンウォリアー・シップ)』と云う全長10キロメートルに及ぶ超巨大戦闘艦が、此の艦隊には存在する。

 

 つまり帝国航宙軍の最高戦力が、僕の『神機』軍団に集中する事になる。

 

 しかし、考えて見れば想定されている目標である『アルカディア』星系には、複数の『宇宙大怪獣』が存在していると思われる。

 

 『宇宙大怪獣』には、『神機』軍団以外の帝国航宙軍の艦隊では傷一つ付かないのだから、戦力を集中させて一点突破で一体ずつ倒して行くしか無い。

 

 本来の軍編成では、僕や親友達の様な下士官が帝国軍の最高戦力を駆使するのは、絶対に有り得ないのだが、理屈や理論を抜きにして実力だけで軍編成するしか無いので、此の編成で行くしか無い。

 

 なので帝国の上層部は少しでも僕達をフォローする為に、『神威(カムイ)』始め此の艦隊の艦長連中は歴戦の軍人がなっていて、乗り込んでいる軍人達も経験豊富な軍人ばかりである。

 

 全く帝国軍の気遣いは大変有り難い話しなので、僕としても全幅の信頼を軍人船員全てに抱いている。

 

 今回は僕達の『神機』を乗せない形での艦隊運動や、ドラゴン達の連携訓練を終えて此の巨大コロニーに入港して来たのだ。

 

 正式な受任を受け取って僕達との紹介をしあって、ドッキングポートからコロニー内部の宿泊所に移って貰い、懇親会を翌日に行う事となった。

 

 さて、此れから本当の意味で僕の『神機』軍団が始動するのだ、責任感を非常に重く感じるが、何れは帝国を背負うことになる以上、この位の重みは当然としなければと自覚する。

 

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