「さあ、今日は一日徹底的に遊び尽くすわよ!」
「嗚呼そうだね、先ずは何処に行きたい?」
褒姒にそう聞いてみると非常に嬉しそうに、此処惑星アルカディアの現地キャラクターを模したグッズを買い漁り、頭に被るタイプのアクセサリーを着けてキャラクターの立体ホログラムと記念撮影を、仲の良い同僚の子供達と一緒に自分の端末で撮りまくらせた。
その後、絶叫系のアトラクションでは自分等にとって何の刺激にもならないから、大人しい遊覧タイプの乗り物で、惑星アルカディアの歴史を再現するアトラクションを4つ程乗ってから、『神機』メインパイロット達と幾人かの惑星アルカディア出身の御家族で、レストランの一角を借りて勧められた郷土料理をメインに昼食を摂る事にした。
「此の郷土料理は凄く美味しい料理ね! こっちの魚料理は味付けが素晴らしいし、海藻のサラダはサッパリしてるから私好みだわ!」
「このパスタに似た麺料理モチモチしてて、変わった食感の練り込まれた具材が楽しいわ」
「私は此の肉料理が好み! こんなに柔らかいお肉は惑星アレスで食べた事無いわよ!」
と女性陣が大盛りあがりして、男性陣も、
「いや~、此の『カルバトーレ』というノンアルコールドリンク、炭酸の具合が絶妙で気分が爽快になるぜ!」
「凄く甘くて美味しいデザートでもっと食べたいな! 御代わりもらおーっと!」
とかなり好評で、自分は此の郷土料理を勧めてくれた惑星アルカディア出身の御家族に感謝した。
すると御家族の旦那さんが、
「とんでもないですよ、アポロニウス代表! 私共も惑星アレスから提供される数々の食材や料理の数々には、驚嘆する程のショックととても考えさせられたので、是非にも互いに高め合える事で新しい料理や味を出せると期待しています!」
「お兄ちゃん、あたしはこのお菓子がだ~い好き! とっても可愛くてやわらか~い!」
旦那さんから感謝の返しを述べられたが、直ぐに幼い娘さんが喜んでいるコメントを頂けて、思わず顔が綻んでしまい、和気藹藹とした感じで昼食を楽しめた。
「次のアトラクションは自分が選んで良いかな?」
「んっ?! 何々? もしかしてお勧めのアトラクションが有るのアポロ!」
「そうだよ。 実は以前からカリナさんの娘さんである、『オクタヴィア・ローゼンバーグ』嬢が自分の所に『アルカディア軍事同盟代表』就任祝いに来た時に、帝国の歴史をなぞるアトラクションの説明を詳細に教えてくれたんだよ。
中々面白そうだったから、凄く気になっていてね。
折角『ローゼンバーグ・ランド』で遊べるんだから、是非体験したいと思うんだよ!」
「『オクタヴィア・ローゼンバーグ』嬢っていえば物凄い才媛という噂で、『カトル財閥』に於ける『アリスタCEO』の懐刀として有名な方よね!」
「嗚呼、見事な銀髪の方で印象深い女性だったよ!」
「ふ~ん、美人だったの?」
「確かに美人だったけど、何故か妹達と似た印象を受けるんだよね、何でだろう? 年齢が近い所為かな?」
「まあ、良いわ! それではそのアトラクションに向かいましょうか」
という訳で我々はそのアトラクション、『シャイニングスター・アドベンチャーロード』に向かった。
此のアトラクションは、最初に歴史絵巻がスターヴェーク王国崩壊が序章となって、第一章として父上とクレリア母上の出会いから冒険者として『シャイニングスター 』が結成されて行く道程が語られ、いよいよガンツという『魔の大樹海』の至近距離に有る都市で『クラン・シャイニングスター』が始動する処で歴史絵巻は終わり、此処からはお客様参加型のアトラクションが始まる。
其の際に参加者は、大別して3つの職業の選択肢を選ばせられる。
職業の選択肢は『戦士』・『魔法使い』・『回復術士』である。
『戦士』は基本的に武装は剣と槍なのだが、遠距離武器として弓とスリングショットを持つ。
『魔法使い』は基本的に武装は杖で、遠距離は魔法での攻撃でフレイムアロー・ウインド・カッター・ファイアーグレネードが使用出来る。
『回復術士』は基本的に武装は盾とメイスで、全体ヒールと個別ヒールを使用できるが遠距離攻撃は出来ない。
どう考えても真実の歴史とはかなり違うが、幼い子供に軍隊式の編成などは判る筈も無いので、遊戯施設のアトラクションでは判り易い職業の方が良いのだろう。
自分は非常に興味の有る『魔法使い』を選び、褒姒も同じく『魔法使い』を選ぶ。
『戦士』はケントとサクラそしてマリアが選び、『回復術士』はロンだけが選んだ。
第一ステージから第五ステージがお客様参加型アトラクションで、簡単にキャラクターを操作出来る様になっていた。
第一ステージは魔物を狩って行くのだが、その数を競う事でグループ毎に順位を着けて記念品やトロフィーランクが与えられる。
結構本格的な戦闘シーンで展開されて、幼い子供用でもあるから血の表現は無くて、魔物は倒されると光りとなって消えて行く。
《・・・此れは結構楽しいな・・・。》
日頃、圧倒的な実力を自分は自覚してる分、ある程度の実力しか出せないキャラクターを操作して、没入感もある感覚は非常に新鮮だ。
気がつけば我々六人全員が、熱中して各ステージを何度も挑戦していた。