皇太子はツラいよ!   作:ミスター仙人

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第一章 第35話

 「・・・堪能してくれたかな? アポロ皇子・・・。」

 

 「ええ、多分この話しを父様が僕から聞いたら、さぞや羨ましく思い、ルシウス設計技師の行方を追って、アスガルド城の敷地に似たような大浴場を造らせたいと願うでしょうね!」

 

 と李世民皇帝陛下は露天風呂で、僕との会話で此の大浴場『極楽湯』を絶賛されて、非常にご満悦の様で、露天風呂のお湯の上に浮かべたお盆に載せている、お酒を一緒に露天風呂を共に入っている廷臣の方々と酌み交わして、酒の肴として『日の本諸島』から入って来た食文化の『刺身盛り』を、僕等もお相伴させて戴き(僕達はお酒では無くフルーツジュース)、廷臣の子弟の方々も舌鼓を打った。

 

 そして最後に、柑橘湯に入浴してシャワーを浴びて、浴衣に着替えてから建物内のラウンジ男性陣全員で向かい、ルシウス設計技師のお勧めである冷たい『珈琲牛乳』或いは『フルーツ牛乳』を全員戴いた。

 身体が火照っている処に、冷たい飲料を喉を通して胃に流し込む快感は、筆舌に尽くし難いもので、流石はルシウス設計技師だと、感心してしまった。

 

 ラウンジで僕達は、崑崙皇国の廷臣達の子弟達と団欒していると、話題がプチ・パワードスーツの大会や最近の魔法事情で盛り上がっていると、浴衣を着た女性陣が大浴場の『極楽湯』から出てラウンジに居る僕達に合流して来た。

 

 「アポロ、その飲み物は何? 私達にもよこしなさいよ!」

 

 「何だか凄く美味しそうね。 ケント! あたしの分を持ってきなさい!」

 

 「そこの貴方達、我等の分の『フルーツ牛乳』を、持ってらっしゃい!

 みんなのお代わりの分もね!」

 

 とサクラちゃんとマリアちゃん、そして褒姒の女3人で姦しく、僕達と職員に命令をして来た。

 

 其れに対して後からやって来た妲己皇妃殿下が、3人の頭を突然取り出してきた紙製の『ハリセン』で、スパパパーンとひっぱたいた!

 

 「「「痛ーいっ!」」」」

 

 と3人は叩かれた頭を抱えて、涙目で妲己皇妃殿下に恨みがましそうに見てる。

 

 「アンタ達! 男の子を奴隷のように扱うんじゃありません!

 今からそんな様子だと、将来は我儘で自堕落な女性になってしまいますよ!」

 

 片手に紙製のハリセンを握りしめて、パンッ!と反対の手の平で鳴らして、妲己皇妃殿下は3人を見下ろしている。

 

 《コッ、コワイ・・・》

 

 思わず妲己皇妃殿下の剣幕に恐怖を感じ、僕達も身を竦ませてしまった。

 

 妲己皇妃殿下の横に李世民皇帝陛下がやって来て、

 

 「まあ妲己、其処まで怒らないでくれよ! 君達も旅行先で浮かれてしまったんだろう?

 だけど、褒姒! お前はその態度はいただけないな。 礼儀を弁えた行動をしなさい!

 出来ないなら当然厳しい措置を取るぞ!」

 

 「判りました、ちょっとアポロが来てくれて浮かれてました、ごめんなさい!」

 

 とペコリと僕達の方を見て、頭を下げた。

 

 そうこうしている内に、飲料とお菓子が職員の手で運ばれて来たので、女性陣も美味しく飲み食いしてとても喜んでいた。

 

 そんな楽しい時間を過ごして、泊まっている離宮に幾人かの同世代の子供が合流し、夜更けまで話し込んで非常に楽しかった。

 

 朝、僕は予定通りに『南京』のショッピング・ドームに朝食後に向かい、様々な買い物をして色んな崑崙皇国の最近の特産品を見学して、興味が持てた商品は帝国に送って貰った。

 

 お昼になって、神機『応龍』が収まっている倉庫に向かい、ケントが確認作業を終えてから例の鄱陽湖の特別ドームに搬送して貰う。

 

 きっと、八仙の方々が良い形で活用してくれるだろう。

 

 明日は、崑崙皇国を出て日の本諸島に向かう事を、李世民皇帝陛下に報告をすると、其の場に居た褒姒が突然僕達と武術の試合を行いたいと言ってきて、

 

 「良いよ! ただこの際だから、今此の『南京』に居られる拳王『ダルマ』様と剣王『カイエン』様もお呼びして、その門下生の手練ともお手合わせしたいな!」

 

 「判ったわ! 我も拳王『ダルマ』様と剣王『カイエン』様の手練の門下生と対戦するのも面白そうだし、是非お呼びしましょう!」

 

 非常に乗り気な褒姒が、其れ其れの道場に連絡を入れて、アポイントを取っていた。

 

 結構簡単に、両道場からの連絡が来て、夕方に剣王『カイエン』様の道場で試合を行う事が決まった。

 中々良さそうな展開に、僕は楽しみになり、アーガマに一旦荷物を置きに戻り、出場するかとケントとクーガーに聞くと、ケントは遠慮してクーガーは是非参加したいと申し出てきた。

 

 さて、久々に会える拳王『ダルマ』様と剣王『カイエン』様には、僕の成長を見て貰うかな!

 

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