改めて軍部主導の全体会議が行われ、今後の帝国の指針が決まり、父様の帝国のみならず全世界への発表が行われた。
「全世界の皆様! 此れより帝国から重大発表を行いますので、なるべく視聴出来ないご家族にも、ナノム・ネットワークで今回の発表内容を知る様にお勧め下さい!
ご存知の通り此の惑星アレスは、我々を滅ぼすべくやって来るバグスの大艦隊に対して、宇宙で対抗する為に惑星アレスの周りを2重に取り巻く『オービタルリングⅠ・Ⅱ』を建造する事で、防衛陣地を確保した上で宇宙空間での戦闘を可能に致しました。
そして、神々(調整者)が我々に遺してくれていた月の施設によって、我々は恒星間航行が出来る技術とFLT通信と云う星間連絡に用いられる超光速通信を手に入れました。
此のFLT通信を得られたお陰で我々は、他の星系での同胞たる『人類に連なる者』と連絡を取れる筈でした。
しかし、幾ら我々からのFLT通信での送信を行おうと、本来の『人類銀河帝国』を始め他の『人類に連なる者』の星間国家からの返事は、此の3年間梨の礫だったのです。
其処で我々は、方向を変えてFLT通信での送信に探知魔法と情報収集端子を、全方向に発信する事に致しました。
そして、此の3年間で極小ではありますが、様々な情報の痕跡を探り当てる事に成功し、其れを復元する事で或る重大な事実に辿り着きました。
其の重大な事実とは(此処で父様は沈痛な表情となり)、本来の『人類銀河帝国』の首都であるアサポート星系第3惑星アデルは既に失陥し、その後数多くの星間国家が星系毎、バグスの大艦隊によって滅ぼされていました。
事ここに至って我々帝国は、独力にて本来の『人類銀河帝国』から切り離された数多の構成国家を、バグスの魔の手から救い出し我等の庇護の元で、新たなる星間国家の連帯国家として再編成し、真実の『人類銀河帝国』を新たに作り上げたいと考えて居ります!
どうか、此の『人類に連なる者』としての危機に対して、大いなる協力と他の星間国家への慈悲の心を抱いて下さる事を切に願いあげます!」
と父様は、惑星アレスの民全てに願い出た。
そして人類銀河帝国航宙軍が、月面上で現在保有する帝国の軍事力の中でも宇宙戦闘艦を、惑星アレスの住民に披露した!
人類銀河帝国航宙軍の艦艇の内容は、大きく5種類。
宇宙戦闘艦種類
・宇宙要塞艦(6隻)
全長10キロメートルに及ぶ、宇宙戦闘艦としては最大の大きさを誇り、艦隊を組む際に必ず一隻配備され、他の宇宙戦闘艦の母艦ともなる。
主機は縮退炉で補機はモノポールエンジン。
他の宇宙戦闘艦の補給・修理を担う事と輸送を主任務とする為に戦闘力は殆ど無いが、防御力は宇宙戦闘艦群の中でも随一である。
超長距離ワープを連続で行える程の大出力を誇り、随伴する宇宙戦闘艦を範囲バリアーで包みワープを行える。
・宇宙戦艦(20隻)
全長1キロメートルの宇宙戦闘艦。 事実上の主力戦闘艦でカイザー砲を連装で持ち、連射・拡散で発射する事が出来る。
主機は縮退炉で補機はモノポールエンジン。
主砲3門と副砲2門、パルスレーザー砲40門、魚雷発射管6門等を基本武装としている。
・宇宙巡航艦(50隻)
全長700メートルの宇宙戦闘艦。
カイザー砲を単装で持ち、連射・拡散で発射する事が出来る。
主機は縮退炉で補機はモノポールエンジン。
主砲2門と副砲1門、パルスレーザー砲20門、魚雷発射管4門等を基本武装としている。
・宇宙戦闘空母(6隻)
全長2キロメートルの宇宙戦闘艦。 宇宙要塞艦と一個艦隊のワンセットとなり、宇宙空間戦闘を行う『ドラゴン』達の『ライデン装備』の換装と補給、救護所を兼ねる。
現在『ドラゴン』(千頭)の宇宙空間戦闘装備『ライデン装備』は、此の宇宙戦闘空母からの魔力供給によりバリアーと魔法砲撃を無制限に行える。
主機は縮退炉で補機はモノポールエンジン。
主砲4門と副砲4門、パルスレーザー砲80門を持つが、機動力は殆ど無い。
・宇宙戦闘突撃艦(1000隻)
全長300メートルの宇宙戦闘艦。
先頭部分に衝角(ラム)が50メートルに渡って存在し、其の衝角(ラム)を各種魔法でコーティングして、敵の船体に衝角(ラム)攻撃を加えた後にコーティングしていた魔法砲撃を、敵の船内に叩き込む事を主任務とする。
主機はモノポールエンジン。
基本的に人は乗り込まない無人艦艇で、宇宙要塞艦からの指令で運用される。
此れが、現在保有する人類銀河帝国航宙軍の宇宙戦闘艦である。
当然、此れ以外の地上への揚陸艦や、補給艦、医療専用艦、物流用の宇宙用コンテナ船が存在する。
こうして、人類銀河帝国航宙軍は惑星アレスの全世界に対して、不退転の意思と現在の保有する宇宙戦闘艦を披露したのであった。