皇太子はツラいよ!   作:ミスター仙人

99 / 188
第三章 第13話

 敵甲冑魚型『宇宙大怪獣』との戦いを終えて、僕達『神機』部隊は脱出組に合流するべく、超長距離ワープに突入して、3度目の超長距離ワープで合流を果たすと、『メタトロン』のハイパーシフト(位相差ジャンプ)と宇宙要塞艦の超長距離ワープを連携させて、一気に惑星アレスとシレノス星系との中間まで来ていた、『スターロード』開設艦隊と合流出来た。

 

 僕の親友であるロンとマリアに再会し、健闘を称えてくれたのでお礼を返してから、気を付けて『スターロード』開設艦隊を護衛して行く2人に、何時でも『宇宙大怪獣』が襲って来たら僕達『神機』部隊を呼んで欲しいと言って置いた。

 

 1日休息をした後、此処まで造られている『スターロード』を通って、僕達遠征軍の艦隊は惑星アレスに帰還する。

 

 此の『スターロード』と云う存在は、神々(調整者)が遺してくれていた技術で、元々存在する『スターウェイ(星の繋がりの道)』をより活性化させて、色々な星々をまるで惑星アレスを縦横無尽に走っている『龍脈』と呼ばれる存在の様に繋ぎ、その中を通れば一切の動力やエネルギーを必要とせずに進む事が出来る『星の道』すなわち『スターロード』なのである。

 

 然も、此の『スターロード』は任意の速度で進む事が出来るので、最高速ならば超長距離ワープよりも4倍

早く惑星アレスに到達出来る。

 

 なので凡そ3週間で、惑星アレスに帰還する運びになり、その間はゆっくりと『スターロード』を進ませながら艦隊を休ませながら帰路に着いた。

 

 僕と『神機』部隊の親友達と『キャメロット』と『百八家』の仲間の内、今回の遠征に従軍している僕より年長の軍人達と、今回の遠征での出来事を話し合った。

 

 従軍している僕より年長の軍人達の仲間達は、惑星シレノスでの捕虜収容所や、食肉工場での戦闘に参加してパワードスーツでの最前線を戦い抜いていた。

 

 集まった全員で、各々が戦った戦場の現実を話し合い、其れ其れの戦場での動画や資料を見せ合い、感想を述べあった。

 

 「しかし、凄まじいな此の敵甲冑魚型『宇宙大怪獣』は、とても生物とは思えねえぜ!

 大体どんな生体なんだよ! とても生命維持するに足るエネルギーを何で賄うんだ?

 全然思いつかねえよ!」

 

 と航宙軍で少佐の『源為朝』殿が慨嘆して見せたので、一つの推論である『宇宙大怪獣』は『不死生物(ノスフェラトゥ)』で、生命活動を行わず動く事が出来ているのでは無いかと云う、実際に聖魔法に弱かった事実と不自然な身体の一部分が欠けても動き続けた事実をみんなに見せた。

 

 「・・・成る程、と云う事はもしかするとバグス達は、『不死生物(ノスフェラトゥ)』属性の『宇宙大怪獣』を作ったのか、或いは元々は生物だった『宇宙大怪獣』を『不死生物(ノスフェラトゥ)』属性にしてコントロールしているのか・・・。」

 

 と航宙軍で大尉の『黄忠』殿が、僕の推論に納得しながらも新たな疑問点を上げて来た。

 

 その議題をみんなで討論していると、宇宙要塞艦の艦橋からのコールサインが来たので、僕と『神機』部隊の面々は宇宙要塞艦の艦橋に向かった。

 

 其処では、『楊大眼』上級大将とケントの父上であるケニー中将が僕達を待って居たのだが、其れ以外にも10人程の人々が僕達を待って居たようだ。

 

 「おお、来てくれたか。 皆さん、この者達が貴方方の星から最終的に、敵の『宇宙大怪獣』を葬った者達ですよ!」

 

 その言葉は、惑星アレスの標準言語と違い、本来の『人類銀河帝国』で使われている帝国言語で話されたので、此の10人の正体が判った。

 

 『楊大眼』上級大将とケニー中将もそうだが、帝国航宙軍は全員帝国言語をナノムネットワークでの催眠学習で学んでいるので、全員何不自由なく使い熟す事が出来る。

 なので、シレノスとシリウスの惑星避難民である事が判った。

 

 その避難民の代表者と思われる人物が、

 

 「皆様、大変ありがとうございました! 我々にこの3年間塗炭の苦しみを強いていたバグス共の最強戦力である『宇宙大怪獣』を、見事に討滅して下さった勇者の方々が、此の様にお若い面々だとは知りませんでした!

 シレノス星系の避難民代表として、御礼申し上げます!」

 

 と帝国言語で頭を10人全員で下げて御礼を言われた。

 

 「いえいえ、頭をお上げして下さい! 我々も貴方方と同じ『人類に連なる者』として、貴方方の窮状を知ってあまりの状態に見兼ねて当然救助に向かったまでです。

 其れに、貴方方は『人類銀河帝国』に属していたとの事、是非その辺りの情報も得たいので協力して貰いたいと思います!」

 

 と返事をすると、当然協力致しますと答えてくれた。

 

 その後、僕達と『キャメロット』と『百八家』の仲間達は、彼等シレノス星系の避難民が分乗している輸送艦に招かれて、歓待を受ける事になった。

 

 其の際に、僕は小さな女の子と17歳位の女子から感謝された。

 何でも、僕が『メタトロン』で救出用のバルーンで救った避難民だった様だ。

 救われた後で、捕虜収容所で救助された家族と合流出来たそうで、僕達帝国航宙軍に大変感謝したいと言われたので、小さい女の子の頭を撫でて上げて「良かったね!」と言って上げたら、「ウン!」と頷いてはにかんでいた。

 他の人々からも感謝され、惑星アレスでは出来るだけの生活環境を整えている事を伝え、非常に安心してもらえた。

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。