ここはイオリ模型店、ここは駅前でも無く商店街の近くでも無い、人通りの少ない道に建っている個人模型店である。
「・・・やっぱり今日も来ないなぁ」
店番をする少年、彼の名はイオリ・セイ。私立聖鳳学園に通う中等部1年生で母が居ない時はよく店番をしている。
店番をしていると、ドアがセイの不意を突くかのように開いた。
「いらっしゃいませ!!」
入ってきたのはセイよりも一回り身長の高い少年だった。少年はSEED系列の戸棚をうろうろしているとドアの近くにある展示用の棚に気付き、近くへ行く。少し見学しているとセイの方を向き、セイに質問する。
「あのぉ、このガンダム。なんていうヤツですか?」
少年が指差していたのはHGフォースインパルスガンダムだ。セイが少年に近づき、ペラペラと解説していく。
「それは型式番号ZGMF-X56Sインパルスガンダムですね。インパルス本体の機体構造は従来のMSと大きく異なる分離構造であり、上半身を構成する「チェストフライヤー」、下半身を構成する「レッグフライヤー」、コックピットを構成する「コアスプレンダー」の3つのパーツから成り立ってます。換装式バックパック「シルエット」も含め4つのパーツで成り立ちますね。インパルスは「1機のMS」では無く、合体してMSとして「も」運用出来る「3機の航空機」として、制限された機体数以上の・・・」
「あ、も・・・もう結構です。」
セイが解説に熱が入り過ぎていると少年にとめられる。セイは顔を真っ赤にして後ろを向いてしまう。少年はSEED系列の戸棚からインパルスを一箱取り、レジに向かう。顔を真っ赤にしていたセイもすぐにレジへと戻り、御会計をする。
「有り難う御座いました!!」
「あの、外のスペース借りて作って行っていいですかね?」
少年はどうやらここで作って行きたいらしい。セイは承諾し小さな机と工具を用意してくれた。日曜日の午前中だった為か少しすると常連客らしき少年が来る。
「お?セイ、今日は外で新人さんにレクチャーですか?」
「いらっしゃいシキくん、今日も暇してるの?」
シキと呼ばれた少年は普段は暇だからという理由でこの店に来ているらしい。シキとセイが何気ない会話を交わしている中、少年はインパルスをせっせと組んでいた。
「・・・できた!!」
セイはできたと言う声に一瞬驚く。セイは動揺したままその少年が組んだインパルスをじっくりと見始める。
「凄い・・・あんな短時間でこんなにキレイに作れるなんて・・・」
「素組みですけど、褒めてくれて有り難う御座います。」
シキは完成したインパルスを見た後、セイの耳元で囁くように問いただした。
「何時間くらいで作ったの?これ・・・」
「50分くらいだよ・・・ランナーの処理もうまし合わせ目も全然分からないし・・・」
「はぁ!?50分!?」
シキはセイの耳元で大きな声を張り上げてしまう。セイは半泣きになりながらも少年に話しかける。
「ねぇ、組み立てたんだしガンプラバトルしていかない?」
「・・・ガンプラバトル?」
少年は少し考えた後、うなずく。早速と言わんばかりにセイはその少年をバトルスペースへと誘導する。シキもそれについていく。
「ところでキミの名前は?僕はイオリ・セイ、あいつはアオノメ・シキ、よろしくね!!」
「僕はツバサ、シュセキ・ツバサだ。」
互いに名前を教え終わり、バトルスペースへと入って行く。
表現力クソだな・・・てか長い!!