音楽の皇帝   作:スココLU

4 / 7
クズなオリ主


「才能あるってつれぇわw」のゴードンから誘われて経過した年を間違えていたので修正しました。
9年→5年


白金様、武蔵様。
誤字修正ありがとうございました。


自由って、いいね

偉大なる航路、後半の海。別名【新世界】。

海軍や世界政府の影響力が低く、四皇と呼ばれる海賊が君臨する海。また、他の海の常識が一切通用しない非常識な海域。

過去にこの海を制したのは【海賊王】ただ一人。

大海賊時代以前から危険な海であり、大海賊時代以降は海賊の増加により、一般人が安全に住める場所が無いと言ってもいいほどの海であった。

 

そんな海域のとある名もなき島にて一つの海賊団が宴会を行っていた。

 

「グラララ、今日の酒は格別にうまいな」

 

立派な白いひげを生やした巨漢の男が大きな酒の器を片手で持ち、酒をがぶ飲みしていた。その口からは酒が溢れ、彼のズボンを濃く染めていく。

名を“白ひげ”エドワード・ニューゲート。白ひげ海賊団船長であり、四皇の一人だ。

そんな彼に一人の男性が近づいていく。

 

「親父、これ以上飲むと体に悪いよい」

 

パイナップルのような髪型に、十字と錨のようなタトゥーを胸に入れた男は白ひげを呆れた表情で見ていた。

男の名は“不死鳥”マルコ。白ひげ海賊団一番隊隊長であり、血は繋がっていないが白ひげの息子の一人である。

 

「ん~?バカ野郎。あの曲を聴いて飲まずにいられるか」

 

白ひげは注意してくる息子に唾を飛ばしながら、再度酒を口につける。

 

「まぁ、確かに今日ほど酒がうまいと思ったことはないよい」

 

マルコは飛んできた酒臭い唾をふき取り、頭をかきながら白ひげの言葉に賛同する。

二人の視線はどんちゃん騒ぎをする仲間たちの方へと向けられた。その中には見知らぬ青年もいた。

 

「ハハハ!お前すげぇな!あんなにうまい演奏は聴いたことないぜ!なぁティーチ!」

「ゼハハハ!まったくだ!」

 

白ひげ四番隊隊長サッチとその親友のティーチが間に青年を挟んで笑い合う。

 

「ガハハハ!当たり前だろ!俺は音楽の天才だぞ。こんなの朝飯前よ!」

 

青年、ヴェンも二人の肩を組み、豪快に笑った。

三人の周囲では白ひげ海賊団のメンバーが騒ぎ声を上げていた。

 

「おいヴェンよ!お前も仲間になれよ!全員歓迎するぜ!」

 

誰かがそんなことを言うと、他のメンバーも賛同の声を上げる。

ヴェンは満更ではない顔をしていた。

 

「え~どうしよっかな~。うヘヘヘ」

 

酔っぱらっているのか気色悪い笑い声を上げるヴェン。しかし、誰も気にせずに宴を楽しんでいた。

そんな彼らの下にマルコが近づいてくる。

 

「おい、そろそろ終いにするよい。お前も飲みすぎだ」

 

マルコはヴェンをサッチたちから引き離すと、水が入ったグラスを差し出した。

 

「おうサンキュ~」

 

ヴェンはマルコに支えられながら水を飲む。徐々に頭が冴えてきたヴェンはあることを考えていた。

 

(何でおれ、四皇と仲良くなってんだ?)

 

マルコに支えながらヴェンはエレジアを発った後の過去を思い出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレジアを追い出されて2年。その間、たくさんの島に訪れた。その中で印象深かったのは…4つぐらいかな。

 

最初はアラバスタ王国だった。

その時は最初の外の島、それも原作でもでた有名な島だけあって、心が躍っていた。

ゴードンから貰ったお金を何も考えずに使用して、飯を食い、観光を楽しんだ。

その結果、一文無しになった。

焦ってゲリラライブをしてみたが、誰も金を恵んでくれなかった。…自分、これでもエレジアの宝なんだがなぁ。

 

だが、神は自分を見捨ててはいなかった。

嘆いていた自分に幸運の女神が下りてきたのだ。青い髪をした少女の女神が。

彼女のおかげで当時の国王に王城に呼ばれ、飯をごちそうになった。お礼の代わりに演奏したらさらにお金もくれた。…もうけw。

その後はアルバーナを発って、次の島に向かった。それにしても、あの子の名前聞いとけばよかったなぁ…。

 

次はウォーターセブンだった。

アラバスタの国王には造船業が盛んと聞いてたし、原作だと水の都だったんだが…。どこが水の都やねん。

絶望に沈んだドブの都やんけ。あの国王嘘つきやがったな。

 

まぁ、こんなしけた場所なんかまったく興味ないが…あまりにも空気が暗すぎるから一曲演奏してやったわ。

そしたらあいつら自分にめっちゃ感謝してたわw。しまいには救世主とか崇めるやつ出てきて、にやける顔を抑えるのが大変だったw。

その後は変な笑い声のでかい魚人に金をもらって、交易船に乗り、島をでた。最後まであいつら手ぇ振ってたな。

 

その次は…シャボンディ諸島だったかな?

原作で変なシャボンだらけだったから一番記憶に残ってたけど、本当に変なシャボンだったわ。

何だこれ。何でシャボンのくせに強度あるんだよ。シャボンごときに押し負けて道行く人々に笑われたんだが?

まぁ、演奏したら金いっぱいもらえたからそれで許したる。そん時もすがってくる奴負ったけど無視無視。

さっさと交易船に乗って次の島行こう。そういや、でっかい船があったけど何だったんだあれ?めっちゃ金ぴかだったけど。

 

最後は魚人島。

島は魚人や人魚ばっかで面白かったな。ここから原作知らないから、新鮮な物ばっかで楽しかった。

それにしても人魚って下は裸なんか?何も履いてないように見えるけど。

一回それ聞いたらしょっ引かれて大変だった…。その場に魚人の王子いなかったら終わってた。

 

お礼の代わりに演奏したら魚人島の歌姫と連れてきて一緒に演奏したな~。終わった後、お相手冷や汗かいてたけど。

その後は島を発とうとしたらたくさんの魚人に囲まれた。どうやら王様が島全体に聞こえるようにしたらしい。可愛い子に囲まれて幸福だったムフ~。

魚人島はめっちゃいいところだったし、もう一度来ようかな。

 

海の中怖すぎるだろ。海王類や巨大魚ばっかじゃん…。もう二度と行かん。

 

その後は知らない島を転々と旅したなぁ。どこもかしこもへんてこな島だらけだったけど。

それで確か…少し大きな島で白ひげ海賊団に出会ったんだ。

 

 

 

 

 

その時はくつろいでた島に海賊が来て、村が襲われてた。

…それ以前にも海賊には出くわしたけど、海軍にすぐ倒されてたからどうも思わなかったが、やっぱ海賊クソだわ。

それであいつら俺の楽器を奪いやがった。馬鹿野郎!そいつらいくらすると思ってんだ!持ってくなら金置いてけ!

 

ん?何か壁にぶつかってんな。いや壁じゃなくて、でかい男か。

俺の楽器持ってたやつも十分でかかったが、あいつはそれよりでかいな。ていうかどこかで見たような…。う~ん、どこで見たかな~。

黒い頭の布に大きい薙刀、傷だらけの上半身に白いズボン。そして一番特徴的な白いひげ…ひげ?

 

「し、白ひげ!?なぜ四皇がここに!?」

 

あぁ、白ひげか…白ひげ!?あの世界最強の白ひげ!?あの鬼より怖い白ひげ!?

なんでこんなとこいるんだよ!ここ平和な島って酒場の店主言ってたじゃないか!

海賊の縄張りだから大丈夫って言ったじゃないか!ほらあのひげが生えた立派な旗!

 

…白ひげですねぇ。まごうことなき白ひげの旗ですねぇ。俺、いつの間にか白ひげの縄張りにいたのか~。

あ、海賊が白ひげに吹っ飛ばされた。楽器が白ひげの足元に…。

仕方ない…さっさと逃げよう。

 

「おいそこの小僧。これお前のだろ」

 

う~ん、死!

 

 

 

 

 

んで、そこからなんやかんやあって白ひげ海賊団と仲良くなった。

あいつら毎日のように宴はするし、金はくれねぇけど、自分の演奏を楽しんでくれるから好きだわ。

いずれあいつらには完成した自分の曲を聴かせてぇな~。

 

「お~い今日の新聞来たぞ~」

 

お?マルコが新聞もってやってきた。自分も見たいけどあいつらが見てからにするか。

さ~て今のうちにチューニングしとこ。

 

「おいヴェン!これ見ろ!」

 

ん?どうしたんだ?みんなそんな怖い顔をして。

なになに…

 

「“音楽の皇帝、現る”。って俺の写真じゃん。これ俺のことか。音楽の皇帝…」

 

…いい二つ名じゃないか。よし!これから“音楽の皇帝”と名乗ろう!ぐへへへ、これでかわいい子が来たり、お金いっぱい入ったりするかな~。

 

「そっちじゃねぇよい!上の記事だ!上!」

 

上?えーと…

 

「“エレジア滅亡。犯人は赤髪海賊団”…へー」

 

故郷滅んだんか…ふーん。

 

 

 

 

どうでもいいや。

 




次回で過去編は終わりそうです。
次の次から映画本編入ります!


…たぶん。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。