嗚呼、残酷なシャケ生よ。   作:ノリと勢い

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シャケは"ケモ"に入るか否か

 

 

 

 

 さて。突然だが君たちは、ケモナーだろうか。

ケモナーとやらの人種なら問いたい。

 

 

 

「クッズシ〜!!」

 

「……やめろ、離れろ。」

 

「…当ててる、と言ったら?」

 

「お前マジでやめろふざけんな。」

 

 

 

 シャケは"ケモ"に入るのか。

 ………小一時間教えを乞いたいんすけど。

 

 

 彼女は【ベニイロ】である。一応俺とは幼馴染ではあるが困る点がある。

 俺には分からないのだが顔が良い。らしい。

 軍にもごく少数しか居ない雌のシャケであり、学校やらに例えればマドンナとでも言うのだろうか。前記した通り雌の数が少ないので雄達のオアシスなのである。

 

 軍に入り雌の中で首席を取っているあたり本物の天才で、到底俺程度じゃ釣り合わないしこいつが寄ってくるせいで雄たちから僻まれているのである。解せぬ。

 襲われたこともあるらしいが首席に相応しい戦闘力はある為、一部のオオモノですら敵うかどうか怪しい程である。俺も数回負けかけた事がある。

 同種族の嫉妬とは見苦しいものだ。ザコシャケ等は俺を人質に取ろうとしたり俺を消そうとしたりといった作戦をしてくる。まぁ弱いやつほど群れるとは良く言ったものでそれほど苦戦はしないんだが。

 

 ……話を戻すが、胸がどこの箇所にあるかとかすらも分からない。だってこいつらシャケなんだもの。

 同種族から見ていっくら顔が良くても声が良くてもスタイルが良くても、生憎こちらは人間の感性だ。

 ケモナー……この場合はサモナー?いや、別の意味になるか。俺は当然シャケナー(仮)では無いので性欲が湧かない。むしろ萎える。

 

 

 おい神。なぜ俺の価値観変えなかったし。可愛い女の子にすり寄られたかった……ッ!例え中身がシャケでもとりあえずその美貌とやらを自分でも認識した状態でそいつにモテたかった…ッッ!!!

 

 許さんぞ神ィ"ッ…!!!!!

 

 …………転生しただけでも温情だってか?笑える。

 ……いや。一応可愛いオーラというか、性的な意味で本能的に可愛いとは感じるのだ。

 

 だが、察してくれ。シャケの顔がアレだ。

 

 性格も絶対に良いし可愛いと断言していい。それは分かる。分かるんだよ。分かるんだけども……ッ!

 

 すまない。シャケってだけで消し飛ぶ。あと過信とかでは無いが俺の事を好きらしい。は?ウッソだろお前。

 どうしろと?

 

 

「ふへへへへ……、いつものクズシくんだぜ…」

 

 

 うこごっ…周りからの視線がァッ……

 今押し倒されて抱きつかれてクンカクンカされてます。ちょっこいつ力強っ。うっ良い匂い。

 あっこいつシャケだった(冷静)(絶望)

 こんなんシャケじゃなかったらとっくに好きになってしまっているだろう、見方によっては良かったのかもしれない。

 でも周りから見てリア充なのに自分から見たらグロい相手と異種族デート♡なのが解せん。

 どうにかしろ神。

 

 

 というかこんなセリフを言っている幼馴染低身長系天然屈強美少女が自分に抱きついて居るところを想像してみてくれ。どうだ?大抵の人は嫉妬やらすると思う。

 

 さて、ここで180度変えようか。

 「グギィヤアッ…♡」とか言いながら自分の体に抱きついて剥がそうとしても剥がれない強靭無敵なグロいシャケとして見てみよう。

 

 選別だ。萎えたら正常。

 萎えなかったら君は立派な変態だ。おめでとう。

 

 

 正直精神が削れるレベルでキッッッッツい。

 

 大体なんでイカタコは人型になれるのにシャケはなれねぇんだよおかしいだろ……

 人の形にモテたかった……………ッ!

 そんな願いは虚しく朽ち果て、周りの雌は見て見ぬふりをし、近づいてきた雄達は無意味に嫉妬の視線を俺に押し付けながら遠ざかってゆく。おい助けろ。

 

 

「……ん?おお、ここに居たんかクズシ。っは、今日も元気に惚気か。お幸せなこった……」

 

「…元気に、見えるか、これが。」

 

「なぁ、クズシ。」

 

「あ"?」

 

「ワイに、雌の影、あると思うか?」

 

「…………」

 

「無いやろ?

 ちったぁどういう立場か分かれゴル"ァ"ァ"!」

「落ち着けガンモ。ベニイロさんも居るんだぞ。」

「黙っとけガトル!!ここは戦場やァ"…」

「そうかぁフィジカルクソ雑魚ウミウシィー」

「おまぶっ殺すぞ。」

「煽るなガトル。」

「お前ははよ結婚しとけやァ"ァ"ァ"!!!」

「だってさクズくん。ほら婚姻届。」

「なぜ持っている。怖い。」

「備えあれば?」

「うれしいな!」

「やかましいわ。」

 

 

 ガトルとガンモが俺達を見つけ、煩く叫びながら近づいてくる。あぁ、平和な日常。

 人間の姿なら尚の事良かったろうに。

 

 

 ……マジでこれどうしよう。とりあえず走るか。

 

 

「……すまんが昼の休息時間は終わりだ。

 失礼させてもらう。」

 

「なっ!?早っ!」

 

「あいつまた強くなってねェか…?………まぁいい、んじゃ俺らも行くか。」

 

「は?ワイはもっとベニイロさんを見てたグフッ」

 

「申し訳ありませんベニさん。今戻りますんで。」

 

「おっけー。ほなまた〜!」

 

「(コクッ)」

 

 

 

 

 

 

 ……人間だったら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず願うのはまぁ……………

全員で生き残れたらいいな。

 

 

 











なんかシャケとタコが滅茶苦茶シリアスなのにイカの奴らだけバグってるよね。楽観的というか。

"イカ"れてやがる、つってね☆(氷河期到来)


正直、このシャケに転生してみたいと思う?

  • イグザクトリー(その通りでございます)
  • ンンンンンヌォッッット(ねっとり)
  • どっちでもええやんかぁ!!!!(迫真)
  • ふふ……その…下品なんですが…ぼっ喜(殴
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