インドの山奥で修行したらしい。

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たぶん私前世の行いがヨガッたですよ。ナマステー


連邦のニュータイプ狙撃兵

 星1号作戦開始から2時間。私のエリアに敵来てない。凄くいいこと。わたし前世でハヌマンでも助けたかしら? チューブ飯のカレーは美味しいけどたまにはビリヤニや妹が焼いたタンドリーチキン食べたい……

 

 このゆるゆるカレー男が数時間後、ビグロ2機、ゲルググ6機にドム4機を沈め、数多の連邦軍兵士を救う活躍をするとは誰が考えただろう?星1号作戦は計画当初の布陣からは少々配置を変えていた。まさかのレビル艦隊消失により随伴したガード部隊(ジム)が全滅。デギン公ごと焼き払うその様を見て、一部兵士は「ジオン側に独眼竜がおるぞ!」と沸き立ったという。

 

減少した兵力を補う為、佐官以上の将校で作戦を練り直し、局面により隊のファンクションを切り替えるというアイデアが採用され、ジムスナイパーカスタム数機がガードカスタム仕様に組み替えられた。インターセプトカスタムが邀撃任務から対艦爆撃に任務をシフトした際、ガードカスタムで邀撃任務までカバーする様になったのだ。

 

 

結果的にスナイパーカスタムのパイロットの内数人がガードカスタム任務に就く事になるのだが、当然の結果とはいえ撃墜技能が低いものから居残り部隊が選抜された。今回の主人公であるカレー男もその一人なのだが……

 

「スナイパーはそゆことしないよ……」

 

ソロモン戦にて浮遊岩塊に隠れ、スナイパーカスタムでセンサー範囲外の敵を撃墜する。何故かティキンと頭に稲妻が光るとセンサー有効範囲外の敵が見えてしまう。歩兵の頃からそうだった。砲兵に回されてもそうだった。彼だけには見えて、その他の誰からも見えなかった。人はいつしか天眼のシュリニヴァーサ、天シュリなどと呼ぶ様になった。彼の一撃はインドラの矢、狙い違わず必ず何かを撃破する……MSパイロットにされる前までは。

 

コクピット内でヨガをして、たまに我に返って前に弾を撃ち(センサー範囲外で命中しているので、機体の記録画像としては虚空に無駄弾を撃っているようにしか見えない)、気が付けばチューブ飯のカレー食ってる。

実際にはソロモン攻略戦で8機MSの核融合炉を打ち抜き、6機までを機関停止に仕留めた彼に対し、キラー中隊長は戦闘忌避だ、サボタージュだと痛烈に面罵した。

ニュータイプで本物のスナイパーという超絶使える奴なのに。小さな戦場では戦果が見えても、大規模な戦場では彼の戦績は見えなくなってしまう。

 

 

彼の能力は防御でも遺憾無く発揮された。ドロスからの長距離砲撃を予見してガーディアンシールド3枚重ねで弾いただけでもマゼランに搭乗している数百人を救っている筈だ。

記録映像上はいきなりガーディアンシールドでドミノ始めたかと思ったら偶然弾が飛んで来たとしか思えない。後置いた後に奇妙な踊りをMSにとらせていたのも悪かった。どう見てもふざけているようにしか見えない。

彼風に言うのであれば、前世の因縁が悪かった。托鉢のお坊さんを悪し様に追い払ったとかやらかしてしまったのだろう。前世が悪いのでは仕方ない。

 

 

インターセプトカスタムが攻勢に転じて、ガードカスタム部隊が邀撃任務を開始してからも不幸は続く。

ビグロを珍しく撃ち漏らして接近を許した時、クローの一撃で機体が僅かに損傷。なんと間の悪いことに記録装置がピンポイントで機能停止。彼の星1号作戦最期の「公式シーン」はビグロに吹っ飛ばされた所で終わってしまった!

 

僚機は見た。

吹っ飛ばされながらもビグロの腕をビームダガーで切り裂く勇姿を。ただ、後で記録見返したら斬りつけるシーンは丁度飛んで来たクソでかいガーディアンシールドで隠れてしまっていた。体勢を崩しながら僚機に襲い掛かるビグロをカレー男が華麗に銃殺! 記録映像上は誰かが撃ち抜いたところまでは記録されていたが、誰が撃ったかまでは判別できなかった。そんなのばっかりだ!(その後ドムだのゲルググなども盾バルカンで破壊してるが、カメラ故障で戦績認定ならず)

カレー男の前世って提婆達多(お釈迦様暗殺未遂)あたりではなかろうか。

 

彼は除隊後、草加市内のインド料理屋ニュールドリでタンドリーチキンを焼きながら、数奇な運命でソロモンの亡霊と恐れられた妹の菩提を弔っている。




シュリニヴァーサ・スン 少尉

ムンバイ出身。幼少の兄弟を養う為に富裕層向けヨーガ教室の下働きしてたら門前の小僧がヨーガを大悟してインド西部のグルの下に送られる。ヨーガ教室開けたら生活が楽になるとヨガの修行してたら毎度おなじみ印パ紛争が勃発し、グルと共にスナイパーとして戦争参加(13歳)
その後紛争介入した地球連邦軍に現地ボランティア(義勇兵)として戦時任官。グルは死亡。グルの死と共にニュータイプ能力が覚醒して「言う事聞いたら少なくとも死なず、存分に働けば勝利が確約される」という事で連邦軍歩兵隊の中では知る人ぞ知る存在となる。

ジムの正式配備と共に歩兵隊が再編され機械化歩兵隊に配属。給与は全額実家に送るが妹が行方不明になっていることを知る。MSの操縦はさほど上手く無いが射撃センスは抜群でセンサー有効範囲外への射撃という神業を見せるが、当時は連邦軍内にニュータイプ研究施設は無かった……結果的に1年戦争末期にMS内でカレー食ってMSをインド式に踊らせてたアホという評定で中尉から少尉に降格。ニュータイプ能力はソロモンの亡霊と呼ばれた妹をやや上回るぐらい高いのだが……退役してカレー屋で働いている。

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