オールマイトの自由メシ   作:ジャックマン二

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今回はよくお世話になっているラーメン屋、そう日高屋のお話です
セットも旨いし期間限定も面白いしでちょくちょく顔を出してしまうのですよね


十四話 対大衆ラーメン屋

 

本日、休みのオールマイトは駅前に来ていた。

特にこれといった理由は無く、仕事ばかりでそう言えば此処辺りを見てなかったな程度の軽い気持ちだ。

 

「へぇ〜、駅前は食事処とかスーパーとか結構あるんだなぁ」

 

普段使いのスーパーが北にあるとすれば駅は南、つまり常に反対方向で物事を済ませていたので割りと新鮮な気持ちで街を見て回る。

 

チェーンの居酒屋やらコンビニやらと割りとどこでも見かけそうな建物ばかりの中、ひときは異色を放つ建物が一つ。

 

「ら、ラーメン屋目高屋?」

 

シックな色合いの店ばかりの中にギラギラと光る看板は嫌でも目立ってしまう。

表に出ている食品サンプルを少し見て、何かが琴線に触れたからか元気に入店しているゴリラゴリラゴリラ。

 

「うーむ、この何処にでも有りそうな店内の作り。

メニューもごく普通のラーメン屋、実に落ち着くな」

 

知っての通り、このゴリラは普段はコンビニや富岡屋で食事を済ませるのでこういった普通の店にはあまり行かないのだ。

小さめなテーブル席に着くとすぐさまメニューを開く、シンプルなレイアウトなのだがセットが多く、ついついそちらへ目が奪われてしまう。

 

「へぇ〜ラーメンとチャーハンと餃子の王道セットか……豚骨のセットにでもしようか……!?!?!?

ちょ、ちょい飲み?えっ、普通こういうのってラーメン屋だと推さないよね!?」

 

ラーメン目高屋。

ここは親会社が割りと広くやっているお陰でえっ!?って思うような事をちょいちょいしでかすのだ。

ちなみに系列店の一つは立ち飲み目高屋、居酒屋もしている。

それを知ったオールマイトは(おかしくないんだ)と納得し、ちょい飲みセットを注文して適当に待った。

 

「おまたせしました、コチラちょい飲みセットで〜す

それと生とコロッケとキムチ奴になりまーす」

 

「ありがとう」

 

キンキンに冷やされたグラスに注がれた黄金の液体、そして細切れチャーシューとメンマと煮卵のセット。

見るからに揚げたてホクホクのコロッケと冷奴の上にキムチを乗せた物。

ビジュアルだけで腹が減るほどの見事な布陣だ。

 

「うぅむ、コロラーとしてコロッケは外せないがこのキムチ奴は色的に頼んでしまった。

さて、何からいただくべきかな?」

 

とか言いつつ、箸はコロッケへと向かっていた。

コロッケに箸を入れると、サクッとした触感と溢れ出てくる湯気。

これを見ただけで「ゴクリ」と喉を鳴らしてしまう。

 

「私だけかな?揚げたてサクサクってさ、この触感が美味しいよね

サクッとしたでもパン粉を細かくしたタイプか大雑把かで大きく違うし、揚げ方でも違うし」

 

なんて言いつつ四分の一にしたコロッケを口に放り込む。

 

「はふっ!?はふい!?」

 

舌を火傷しそうな程に熱いコロッケの熱を取るべく、慌ててビールを流し込んだ。

 

「くぅぅううううう旨い!!!

これぞ揚げ物の王道!!!

熱々をはふはふしてビールでキューっとって幸せコンボすぎる!!!」

 

気持ちは解るが声は抑えるべきだ。

なんて言いつつ、次はちょい飲みセットへと箸を伸ばしている。

 

「シンプルな醤油味のコリコリメンマ、そして結構固めな煮玉子!

トドメにちょっと嬉しい細切りのチャーシュー!

そうそう、これくらいの歯応えトリオが良いのよ

雄英ビッグスリーと並ぶおつまみビッグスリーだよねぇ、半熟煮玉子のトロットロも良いけどこういった固茹で卵も黄身がしっかりしてて美味しいんだよね」

 

ちょうどメンマが半分になった頃にビールが尽きたのでおかわりを注文。

すぐに来るので店員がしっかり教育されていることに関心しているゴリラ。

 

(私は教師としてはダメダメだったなぁ……何も彼等に教えられなかった

その点、相澤君は教師の鏡だった

今頃皆は元気にしてるだろうか?)

 

少し酒が入ったせいでネガティブになっているオールマイト。

そんな時、店員が声をかけてきた。

 

「ハァ……申し訳ありません……ハァ……只今満席でして……相席してもよろしいでしょうか?」

 

「えっ!?あっ!?どうぞどうぞ」

 

「ありがとうございます……ハァ……」

 

気づけば店内は混雑しており、ダウナーな店員から相席しても良いかと聞かれて慌てて許可をする。

 

「失礼します」

 

「いえいえ……っ!?!?!?」

 

向かいの席に座ったのはスーツ姿のよく似合う男性だ。

だがその顔がかつての宿敵に似ており、動揺してしまうオールマイト。

 

「おや私の顔に何か?」

 

「知り合いに似ていたもので驚いてしまって……」

 

「ほぉ、実は私も貴方が知り合いに似ていて少し驚いていますよ

あ、私は柵と言って近くの塾で講師をしております」

 

「私は八木と申します

近所でトラックドライバーをしています」

 

「八木さんはよく外食を?」

 

「仕事柄多いですね」

 

「なら今度いい店を教えてください」

 

こんな感じで朗らかな時間を過ごすのだった。

ちなみに柵ことオール・フォー・ワンはシンプルに醤油ラーメンとチャーハン餃子のセットを。

オールマイトはキムチ奴を食べるなりとんこつラーメンのセットを頼むのだった。

 

「ふふふ……下手にカスタムせずにシンプルにいただく醤油ラーメン

これは店の力が解るね」

 

「ラー油を入れたとんこつラーメン、旨辛スープが素晴らしい

赤と白のコンストラクションも美しい……目でも舌でも美味しいとか反則でしょ」

 

「……」

 

「……」

 

((次はあっちにしよう))

 

(ハァ……あの人……オールマイトに似てるな……ハァ……この世界は素晴らしい……ハァ……悪だった俺には眩しすぎる……ハァ……)

 

(赤黒さん今日も素敵です〜)

 

オールマイト対目高屋ラーメン

勝者無し

オール・フォー・ワン乱入による無効試合。




赤黒知染
ラーメン目高屋やコンビニでバイトしている人。
よくため息を吐いているが何故か容姿が滅茶苦茶良くなっている(火傷なしの轟レベル)のでクールなイケメン、ダウナーなイケメンと超高評価。
ヒーローらしい無償の奉仕を本人が好んでいるので町の清掃活動やボランティアに参加しまくっているのでファンクラブが出来てしまっている。
本人に自覚無しな上、将来の夢で警察官や消防士といった現代のヒーローを目指しているので女っ気は無いらしい。
最近、よく買い物に来るドライバーに何か感じているらしい。

サクサクのフライとカリカリの天婦羅、どちらがお好き?

  • 断然フライ
  • 天婦羅以外の選択肢有る?
  • 下らん両方好きだ
  • 油がキツイから無理かな
  • ハァ……俺は天婦羅が好きだ
  • 僕はフライかな
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