アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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#2.5部#
101話・合併個展


12月1日。モロスターアート。

 

紫「引っ越し先の邸宅どうだった?」

 

優之「結構広いぞ。1つしか買えなかったドリームも5つに増えて遊び度増えたしな。」

 

茂成「今度遊びに行ってもいいか?」

 

優之「歓迎するぜ。何せ諸星財閥が所有している元カルチャー研究所だったしね。」

 

結衣「所有権は諸星財閥が持ってるんですよね?」

 

優之「ああ。でも家賃はおあにた荘と同じ値段で構わないって。そうそうコレ。引っ越し先の邸宅。」

 

スマホのギャラリーから引っ越し先の邸宅の外装と内装を見せた。

 

奈々「わあー!凄いですね!」

 

優之「研究所だった内装を、諸星財閥が住宅用に改装してくれてな。リビングやそれぞれの部屋が広いから住み心地抜群だ。」

 

奈々「優之さんって、諸星様に気に入られていますね。」

 

優之「そう言う君達も茂成も、諸星様から強い信頼を得ているじゃん。」

 

茂成「まあ確かに。俺達だけじゃなく、他の皆も諸星様が信頼して下さってるしな。」

 

”コンコン”

 

アトリエにニコが入って来た。

 

ニコ「皆さん、お時間宜しいでしょうか?」

 

優之・茂成・紫・結衣・奈々「ん?」

 

 

 

 

 

 

モロスターアート・応接室。

 

優之「ニコさん。お話とは何でしょう?」

 

ニコ「実は皆さんに、個展の話があるんです。」

 

紫「個展!」

 

茂成「急に来ましたね。」

 

紫「それで私達それぞれに個展のお話が?」

 

ニコ「いえ、今回は皆さん同じですよ。」

 

紫「同じ?」

 

ニコ「はい。今回の個展は、皆さんで合併した個展を開催しようと言うものです。」

 

紫・結衣・奈々「合併した個展!?」

 

優之「思い切りましたね。諸星様からのアイディアですかそれ?」

 

ニコ「ええ。皆さんは素晴らしい個展を開いて、それが大盛況を収める程の結果を残しました。そこで諸星様は、皆さんと合併した個展を開けばと仰っておりました。以前に皆さんがマニスティンホテルのポスターイラストを合作したのを聞きまして、お話を持ち込みました。」

 

茂成「合併個展。以前にもこう言うのあったんですか?」

 

ニコ「はい。その時の皆さんは独立していますが、その当時はとても話題を呼んだと言います。」

 

優之「面白そうですね。合併個展。皆はどう?」

 

紫「うん!皆で開く個展なんて楽しそう!」

 

奈々「私もやってみようかな?」

 

茂成「俺もやってみたい!」

 

結衣「因みにニコさん、テーマは自由ですか?」

 

ニコ「テーマは自由です。皆さんで話し合って決めて下さい。」

 

 

 

 

 

 

5人はアトリエに戻り、テーマを何にするか話し合う。

 

茂成「それで、テーマは何にする?」

 

紫「やっぱりここは、子供から大人まで楽しめるのが良いかな。」

 

結衣「例えば?」

 

紫「う〜ん・・・食べ物とか?」

 

結衣「スタンダードなテーマね。奈々はどうなの?」

 

奈々「私はやっぱり・・・動物かな?猫とか犬とか。結衣ちゃんは?」

 

結衣「私は、街とかどうかしら?茂成さんは?」

 

茂成「俺は・・・アニメ系かな?」

 

紫「やっぱり皆バラバラだと決まらないね。そう言えば優之さんは?」

 

一方の優之は、1冊の本を読んでいる。

 

優之「フフフフフ。」

 

紫「本読んで笑ってる・・・」

 

茂成「お前何漫画読んでんだよ。って、え?」

 

だが彼が読んでるのは漫画ではなく、ファンタジー背景描き方教室と言う本だった。

 

茂成「ファンタジー背景の本?」

 

優之「なぁ皆、背景画は得意だよな?」

 

奈々「え、ええ。」

 

優之「なら話は早い。合併個展のテーマは、ファンタジーでどうだ?」

 

紫・結衣・奈々「ファンタジー?」

 

茂成「自分の好きなファンタジー背景を展示するって事か?」

 

優之「そう。ジャンルは自由。おとぎの世界だったり、定番の異世界系でもOK。皆で各々好きなファンタジーを描く。それが俺のアイディアだ。」

 

茂成「ファンタジー背景かぁ。考えてもみなかった。今まで日本の観光スポットを個展にしてたしな。」

 

優之「茂成はどうだ?」

 

茂成「うん。面白そうだな!俺やってみたい!」

 

優之「3人はどうだ?ファンタジーテーマで。」

 

紫「今までやってこなかったけど、やってみたくなった!」

 

奈々「私もやってみたいです!」

 

結衣「2人が賛成するなら、私も是非。」

 

紫「それで、キャンバスのサイズはどうしようかな?」

 

茂成「デカい奴にしようぜ。紫達は3人の合作でやってくれ。」

 

優之「決まりだな。」

 

合併個展のテーマは、ファンタジー。

 

 

 

 

 

 

モロスターアート・図書室。ここはモロスターアートに所属してるアーティスト、独立したアーティスト達の作品が本となって保管されている図書室。上の壁にはモロスターアートの画家が描いた作品が幾つか飾られている。

 

優之「さて、皆はこの図書室から自分の好きな世界観の資料を見付けて参考を取り入れてくれ。」

 

紫「うん!」

 

茂成「なぁ、皆それぞれ何を描くか隠しながら描かないか?」

 

結衣「どう言う事ですか?」

 

茂成「それぞれ別室で描きたい絵を描いて、合併個展当日まで発表しないって意味。」

 

優之「面白そうだな。やってみようぜ。」

 

 

 

 

5人は各々何を描くか企画する。

 

紫「私達はやっぱり、メルヘンチックな世界観が良いかな?」

 

結衣「それだったら、絵本のようなおとぎの世界が良いんじゃないかしら?」

 

奈々「じゃあさ、その背景画に動物とか花とか描こうよ。」

 

3人の描く作品はおとぎの世界。

 

 

 

 

茂成「俺はやっぱり、モンハンのような世界が好きだな。そうだなぁ、完全な異世界系にしてみるか。魔法やモンスターのありふれた世界に挑戦してみようか。」

 

茂成の描く作品は魔法やモンスターがありふれた異世界。

 

 

 

 

優之「あったあった。コレコレ。俺こう言う世界観が好きなんだよねぇ〜。」

 

優之が描く作品は何なのか。

 

 

 

 

 

 

各々が別室で描く。紫と結衣と奈々は3人で合作。

 

結衣「紫、そこだと目立ち過ぎじゃない?」

 

紫「そうかな?ここなら良いと思ったんだけど。」

 

結衣「これは背景が主役なのよ?動物が中心に登場しちゃったら。」

 

紫「ああそうだったね。ごめんごめん。」

 

奈々「結衣ちゃん。花とかの植物も控えた方が良いかな?」

 

結衣「そうねぇ。花びらは幾つか描いても良いかも。」

 

 

 

 

更に別室。

 

茂成「左上に地獄の廃都。右上に天空の宮殿。真ん中にモンハンの4人のハンター。双剣と太刀とハンマーとヘビィボウガンのハンター達。彼らは神秘の森を抜けようと歩いている。」

 

 

 

 

もう1つの別室。

 

優之「ここはこうで・・・ここはこう言う風に描けば・・・おお良いじゃん!」

 

5人は各々絵を描き進める。

 

 

 

 

 

 

12月14日。諸星美術館。

 

淳一「今日は5人の合併個展なんだってな。」

 

樹々「展示されているのは3枚の巨大なキャンバス。それぞれがファンタジーの背景を描いている。」

 

真奈美「ファンタジーの背景ね〜。楽しみだわ。」

 

舞「あ、皆ー!」

 

優之「おう皆。」

 

紫「ようこそおいで下さいました!」

 

康介「5人が合併して個展を開くなんて珍しいね。」

 

奈々「諸星様から提案を貰いまして。」

 

悠里「皆が描いたファンタジーはどんな感じなの?」

 

茂成「それは中に入ってからのお楽しみ。それぞれ展示部屋がある。絵と世界観に合わせて内装も豪華仕様になってるんだ。」

 

有香奈「楽しみだわ。」

 

彩乃「既にお客様が多く来ておられますね。」

 

奈々「それではご案内しますね。」

 

 

 

 

合併個展。紫達合作の部屋。

 

結衣「私達の展示室からどうぞ。」

 

佑美「わあお!メルヘン!」

 

3人合作の絵は、おとぎの世界のようなメルヘンファンタジー。部屋には草木や花の飾り、動物の置物などがあり世界観ぴったりになってる。

 

悠里「素敵!」

 

真吾「凄い可愛いお部屋だね!」

 

奈々「小さな子供達や懐かしんで欲しい大人の方達の為に合作したんです。」

 

淳一「確かに可愛い部屋だな。来てくれたお客さんも楽しんでくれているみたいだ。」

 

悠里「特に女の子達に人気だね。」

 

 

 

 

茂成作の部屋。

 

優之「おお凄え!」

 

描いたファンタジーは、魔法やモンスターがありふれた異世界ファンタジー。部屋には西洋の武器や盾や鎧、氷と火の装飾が飾られている。

 

茂成「やっぱり俺としては、モンハンの世界や定番の異世界系のような世界観を取り入れてみたんだ。」

 

優之「成る程な。氷や火は氷山と火山を表現してるんだな。西洋の武器とかはレプリカか?」

 

茂成「全部レプリカだ。流石に本物を飾る訳にはいかないからな。」

 

康介「これは男達の心を掴みそうだね。」

 

淳一「確かに。次は優之の部屋か。」

 

茂成「お前の事だから多分特撮系の奴だと思うな。」

 

優之「それはどうかな?」

 

 

 

 

優之作の部屋。

 

茂成「こ、これは・・・!!」

 

描いたファンタジーは、なんとスチームパンク。ヴィクトリア朝の衣装や蒸気で使う銃や機械が飾られている。

 

淳一「こ、これは!機械の世界観を用いたスチームパンク!」

 

樹々「凄い・・・!」

 

康介「蒸気の武器や機械、そしてヴィクトリア朝の衣装!」

 

有香奈「この衣装、深雪に似合いそうだね。」

 

茂成「お前がスチームパンクを描いたなんて珍しいな。」

 

優之「昔、スチームボーイを見てたんだ。まあストーリーはアレだったけど、スチームパンクの世界に魅了されてずっと憧れていたんだ。」

 

茂成「成る程。だからテーマをファンタジーにしたのもこれの為か。」

 

優之「まあ俺の我儘がおまけ付きだな。」

 

茂成「でも分かる。俺もスチームパンク好きだ。」

 

 

 

 

 

 

12月16日。モロスターアート。

 

紫「個展大成功したね!」

 

奈々「また合併個展の話が来るのかな?」

 

結衣「だとしたら、今度は別のテーマを決めないとね。」

 

優之「・・・なぁ皆。」

 

紫・結衣・奈々「ん?」

 

優之「3人ってさ、何でモロスターアートに入ったの?」

 

茂成「どうした急に?」

 

優之「いや俺さ、3人がモロスターアートに入った経緯とか知らないし。」

 

紫「そう言えば教えてなかったね。実は私のお母さんが画家でね。お母さんみたいな画家になろうと思ってモロスターアートに入ったんだ。」

 

結衣「私は親が世界的な画家で、紫と同じように画家になろうかって思って。」

 

奈々「私は成り行きですね。2人がモロスターアートに入るって言ってたから私も入ったんです。」

 

優之「結構王道な理由だね。そして諸星様にスカウトされモロスターアートに入ったと。」

 

紫「そうだね。特に結衣ちゃんは、星川先生の小説の挿絵を描きたいからここに入ったのが本音なんだけどね。」

 

結衣「紫!」

 

優之「志歩ガチ勢だもんな結衣は。茂成は偶然だったもんな。」

 

茂成「ああ。中学の時に普通にPIXIVに投稿した絵を諸星様が目を付けて俺をスカウトしたんだ。高校入学と同時に所属したな。」

 

優之「俺がお前に絵を教えてなかったら今頃モロスターアートに入ってなかったかもな。」

 

茂成「違ぇねえ。」

 

紫「優之さんも諸星様にスカウトされたんだよね?」

 

優之「ああ。淳一達同人サークルの合宿を同行した時、諸星様とニコさんの創作イラストを描いたら即スカウトしてくれてね。」

 

茂成「世界中、色んな逸材が眠っているんだな。」

 

紫「じゃあ次にやって来る人も、何かの逸材の持ち主なのかな?」

 

奈々「そうかもね。」

 

結衣「後輩に負けないように、先輩の私達も頑張らないとね。」

 

紫・奈々「うん!」

 

合併個展は成功を収めた優之達であった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      畦間茂成:上村祐翔

       宗像紫:礒部花凜
      日野結衣:堀内まり菜
      坪川奈々:熊田茜音

        ニコ:???

      日高淳一:宮田俊哉
      三峯悠里:近藤玲奈
     竹下有香奈:大西沙織
      松浦康介:寺島拓篤
      新田樹々:佐藤亜美菜
       三峯舞:大空直美
      愛川佑美:伊藤美来
      松浦彩乃:佐藤聡美
      愛川真吾:長谷川育美

     東山真奈美:後藤邑子

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