アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
1月24日。
茂成「〜〜〜♪」
畦間茂成。モロスターアートに所属する青年画家。これまでの個展で成功を収める程の有名人。もう1つの顔は人気YouTuberで、更に4人組の大人気YouTubeグループ・Friendly Fortuneのメンバーでもある。この日の彼は、諸星財閥が運営する自動車教習所・モロスタードライブでAT限定大型二輪免許を取得したのだ。
茂成「いやぁ〜念願のAT大型二輪免許ゲットした〜♪AT普通二輪免許取得してから早3年。やっと大型二輪で高速道路が走れるぜ。」
AT普通二輪免許を取得してビッグスクーターに乗っていたが、AT大型二輪取得するまで高速道路に乗らないと決めて今に至ると言う。
茂成「さて、モロスターモーターショップへ行って狙っていたアレを買うか。」
モロスターモーターショップ。
茂成「あったあった。すみませーん!これ下さい!」
YAMAHAのTMAX560を購入。一週間程度に納車。
原宿。
茂成「暇が出来た。久々に原宿で遊ぶか。やっぱクレープ?それとも新作スイーツ?」
そんな浮かれていると。
茂成「うおっ!」
???「きゃあっ!」
1人の女性とぶつかった。
女性「痛たた・・・」
茂成「す、すみません!大丈夫ですか!?」
女性「あ、ありがとうございます・・・」
茂成「ん?あれ?カエデさん?」
カエデ「え?あ!茂成様!」
その女性は、モロメイドのカエデだった。
茂成「奇遇ですね。今日は非番ですか?」
カエデ「はい。本日休暇を頂いておりまして。茂成様は?」
茂成「俺はモロスタードライブでAT大型二輪免許取得した後原宿に来てまして。」
カエデ「まあ!おめでとうございます!」
茂成「カエデさんは原宿で満喫を?」
カエデ「はい。新作スイーツが発売されたと聞きまして。」
茂成「そうですか。・・・あの、カエデさん。俺も一緒に宜しいですか?」
カエデ「え?」
茂成「俺、優之や竜司達と一緒に遊ぶ事が多いんですが、女性と2人きりで遊ぶ機会って全く無いので・・・急な話ですみません。差し支えなければ・・・」
カエデ「・・・良いですよ。」
茂成「宜しいんですか!?」
カエデ「はい。実は私も1人だけで退屈しそうでしたので。茂成様で良ければ。」
茂成「あ、ありがとうございます!」
2人は原宿でプチデートする事に。
原宿の新作スイーツを食べる。
茂成「ん〜!美味い!」
カエデ「美味しい!」
茂成「やっぱ流行ってる物は美味いですね!」
カエデ「はい!」
原宿で流行りの服を試着。
カエデ「どうですか?」
茂成「おお!可愛い!似合いますね!」
今度は茂成が試着。
茂成「どうですか?」
カエデ「格好良いですね!似合いますよ!」
レインボーパンケーキ。
茂成「ふぅ〜。」
カエデ「美味しい〜!」
コーヒーでほっと一息してる茂成と、パンケーキを美味しそうに食べるカエデ。
茂成(デートってこんな感じなんだな。それにしても、カエデさんって可愛いなぁ〜。)
カエデ「ん?どうかされました?」
茂成「え?い、いえ何も・・・」
目を逸らしてコーヒーを飲む。
カエデ「?」
茂成(いかんいかん・・・カエデさんの笑顔に見惚れてしまった・・・)
その後。
カエデ「今日はありがとうございました。」
茂成「いえいえ。こちらこそ楽しかったです。またお会いしましょう。」
カエデ「はい!それでは。」
2人は別れて家路を歩く。
その日の夕方。畦間家・茂成の部屋でゲーム実況配信が始まった。
茂成「今日も来てくれてありがとうございます。なっくんでーす。さぁ今日から実況するゲームは、2010年に発売されたPlayStation3専用ソフトAnother Century's Episode:Rです。このゲームはですね、2005年から始まったバンプレストとフロムソフトウェアの共同開発ゲームAnother Century's Episodeシリーズの第4作目。通称ACEとも呼ばれています。このゲームはですね、俺が初めてプレイしたACEシリーズなんです。ストーリーや操作性はアレと呼ばれていますが、夢中にやった記憶がありますね。なので思い出を馳せながらプレイしていきます。今回は機動戦士ガンダムSEED DESTINYルートでストライクフリーダムガンダムでやって行きます。では始めましょう。」
多くの視聴者数が見守る中、次々とエネミーを倒しまくる。
実況プレイ中。
茂成「そうそう。今日ちょっとまた大人の道を歩み始めまして。今まで経験しなかった事を体験しました。恥ずかしかったけど、とても楽しかったですね。」
1月29日。畦間家にTMAX560が納車した。
茂成「おぉ〜。これで高速道路を難なく走れそうだな。今日は休暇貰ったし、行っちゃおうか。」
TMAX560に乗り、ツーリングを楽しむ。
中野区を走る。
茂成(凄いなぁ。これが大型バイクの馬力か。俺が乗ってるスカイウェイブと比べるとかなり走行性も完璧だ。アウトバーンで走るとどれ位快適なんだろうな?)
葛飾区を走る。
茂成(もう葛飾区に入ったか。大型って良いな〜。)
江東区で休憩を取る。
茂成「ふぅ〜。」
ホットココアを飲んでほっと一息。
台東区を走っていると。
茂成「さて、そろそろ昼飯に・・・ん?」
歩道で俯きながら歩いているカエデを発見した。
茂成「カエデさんだ。どうしたんだろう?何か俯いているようだが・・・」
心配になりカエデの近くに停車する。
茂成「カエデさーん!」
カエデ「あ、茂成様・・・」
ヘルメットを置いてカエデに駆け寄る。
茂成「どうしたんですか?」
カエデ「・・・・・」
しかしカエデは震えている。まるで何かに怯えているように。
茂成「あの、俺で良ければ何でも協力します。話して下さい。」
カエデ「実は・・・」
近くの公園に移動して、カエデが訳を全て茂成に話した。
茂成「脅迫?」
カエデ「はい。今朝お姉ちゃんからLINEが来まして。」
茂成「そうか。カエデさんお姉さんがいるって言ってましたね。確か朱美さんでしたっけ。」
カエデ「はい。それで送られた脅迫がこれなんですが・・・」
姉の茜から送られた脅迫文を見せる。
『お前の妹のせいで俺の人生は滅茶苦茶だ。俺はお前の妹に復讐する決意を固めた。もしお前が邪魔をすると言うなら、妹諸共殺してやる。諸星様も邪魔をするなら纏めて殺してやる。』
茂成「・・・送り主は?」
カエデ「お姉ちゃんの元婚約者の圭吾です。彼は高学歴に人一倍プライドを持っていて、中卒の私を見下したにも関わらず、難関大学を裏口入学した事が明るみになって高卒になってプライドが崩れて姿を見せてなかったんですが、突然脅迫文を送ってきて・・・」
茂成「成る程・・・それでカエデさんは何処へ行こうと?」
カエデ「お姉ちゃんの所へ行こうと・・・何処で圭吾さんに出会してしまわないか不安で・・・」
茂成「だったら俺が送りますよ。」
カエデ「え?」
茂成「丁度ツーリングしている最中ですし。ヘルメットも予備がありますので。俺で良かったら。」
カエデ「・・・またお世話になりますね。」
TMAX560の後ろにカエデを乗せて、彼女の姉の朱美の家へ向かう。
姉の朱美の家に到着。
カエデ「お姉ちゃん。」
朱美「カエデ!久し振り!よく来てくれたわ。具合はどお?」
カエデ「うん。私は元気だよ。」
朱美「あら?そちらの方は?」
茂成「あ、初めまして。畦間茂成です。」
朱美が2人を家に招いてお茶を出してあげた。
朱美「そうですか。モロスターアートの。カエデがお世話になっております。」
茂成「こ、こちらこそ。」
カエデ「お姉ちゃん。今朝送ってくれた脅迫文は?」
朱美「ああこれね。」
圭吾からの脅迫文をテーブルに置いた。
朱美「急に送られて来てビックリしたのよ。文通かと思ったらまさかカエデに対する脅迫文だったなんて。」
カエデ「やっぱり私のせいなのかな・・・?」
朱美「何言ってるのよ!カエデは悪くないわよ!悪いのは学歴だけで判断する圭吾の方よ!だから自分を責めないでね?」
カエデ「うん、ありがとうお姉ちゃん。それでお姉ちゃん、しばらくお姉ちゃんと過ごしても良い?圭吾さんから遠ざけたいの。」
朱美「う〜ん・・・私役員の仕事があるから一緒に居られないかも・・・あ!茂成さん!」
茂成「ん?」
朱美「しばらくカエデを預かっててくれませんか?」
茂成「え?ええ!?」
カエデ「お姉ちゃん!?」
朱美「カエデが男性と一緒なら圭吾に迫られず済むと思いまして。どうですか?妹の為、引き受けてくれますか?」
茂成「・・・ちょっと母に電話します。」
スマホを出して母に電話する。
カエデ「お姉ちゃん。私モロメイドなのに、急にそんな話をしたら諸星様が許してくれるか・・・」
朱美「大丈夫!諸星様には私から連絡しておくから心配しないで!妹の為ならどんな罰や責任を背負うつもりだから!」
カエデ「お姉ちゃん・・・」
母と通話を終えた茂成がこっちに向いた。
朱美「どうでした?」
茂成「招いちゃって。ですって。」
その後。茂成はカエデを自宅のマンションへ招いた。
茂成の母「あらお帰りなさい茂成。ツーリングどうだった?」
茂成「ああ。かなり快適。大型二輪はイイぞ。」
茂成の母「良かったわ。それで、その子がモロメイドの?」
茂成「そうそう。モロメイドのカエデさん。しばらくウチで過ごす事になった。カエデさん、こちら母の祥子です。」
カエデ「は、初めましてお母様。」
祥子「初めまして。茂成がお嬢さんを招くなんて珍しいわねぇ。結婚の話かと思ってたわぁ〜。」
茂成「んな訳ねぇだろ。」
祥子「私は奥で仕事しているからゆっくりしてってね。」
カエデ「は、はい。」
自分の部屋にカエデを入れて、クッキーやお茶を出した。
茂成「どうぞ。」
カエデ「ありがとうございます。・・・茂成様のお部屋素敵ですね。」
茂成「そうですか?俺の部屋はゲーム部屋みたいなもんなので。ここでゲーム実況したりYouTubeやニコニコ動画で動画や、アマプラやNetflixで映画とか見てるだけなので。あ後ゲームで満喫したりしてます。」
カエデ「何か憧れますね。男性のお部屋は自由だって聞いた事あります。」
茂成「それ人それぞれですよ?そうだ、カエデさんゲームしたりしてます?」
カエデ「いえ、ゲームはあんまりやった事は・・・」
茂成「少しの気分転換も大事ですよ。一緒にスマブラやりましょう。」
スマブラSPで対戦プレイ。だが。
茂成「うぎゃあああーーーー!!!」
カエデ「あ、勝てました。」
茂成「カエデさん強過ぎる・・・!ええい!もう1回勝負しましょう!」
再戦したが。
茂成「また負けたーーーーー!!!」
カエデ「し、茂成様・・・」
茂成「まさかカエデさんにメイドの他に秘められたゲーム才能があったとは・・・」
カエデ「あ、あはは・・・」
夕方。リビングで夕飯を食べる。
カエデ「ん〜!美味しいです〜!」
祥子「ウフフ♪沢山あるからお腹いっぱいになるまで食べてね。」
茂成「母さん今日の集客どうだった?」
祥子「相変わらずよ。多過ぎて今日も絶好調だったわよ。」
カエデ「集客?」
茂成「母さんは美容師なんです。自分で店を構えてて今でも大人気なんです。」
カエデ「美容師・・・凄いですね!」
祥子「実はカエデちゃん。あなたを見た瞬間イメージが湧いたの。明日協力してくれる?」
カエデ「え?は、はい。」
茂成「始まったよ母さんの暴走モード。」
夕食後。カエデが風呂を終えて上がった。
祥子「カエデちゃんさっぱりした?」
カエデ「はい。貸して頂きありがとうございました。茂成様は?」
祥子「部屋でゲーム実況配信やってるわ。」
一方の茂成は。
茂成「さて今回から全作品共通ルートミッションが始まりました。ミッションは春の祭典。敵組織シーズンの最初の刺客スプリング・ワンが操るシー・スタンドコアをぶっ壊しに行きます。ストライクフリーダムで行きます。ではスタート。」
実況中の茂成をドアの隙間から覗いてる2人。
カエデ「茂成様楽しそうですね。」
祥子「でしょ?私も息子が楽しむ声を聞いてるとこっちも嬉しくなるわ。」
茂成「そうだ皆。昨日話した経験した事のない事を体験したって話したじゃん?実は何か不吉な予感がすると思うんだよ。俺の知り合いが脅迫を受けていて、何れ殺されちゃうんじゃないかって不安に駆られているんだよ。こう言う時に俺はどうすれば良いのか、もしくは誰かに任せて自分は何もしない方が身の為の方が良いのか分かんなくて。この動画を見て下さってる視聴者の皆ならどうすれば良いのか教えてくれるかな?」
カエデ「茂成様・・・」
祥子「あらあら。カエデちゃんを助けるのに必死ね♪」
1月30日。朝7時。
茂成「今日も何が起こるか分からないな。・・・そうだ。」
早速スマホを出してある人物へ電話する。
茂成「あ、もしもし?」
一方の祥子は、自分の部屋でカエデの髪を手入れしようとしている。
祥子「カエデちゃんの髪はサラサラロングヘアーでとても綺麗ね。さてさて、髪を可愛く仕上げましょう!」
早速カエデの髪に手入れしてみる。
カエデ「あの、お母様。旦那様はいらっしゃらないのですか?」
祥子「え?主人の事?主人は静岡へ単身赴任しててね。」
カエデ「ご職業は?」
祥子「実は高校教員でね。今は静岡女子高等学校の教員をやってるの。」
カエデ「先生なんですね。」
祥子「主人は物静かだけど、凄く理解のある人なの。私はそんな主人に惚れて結婚したの。」
カエデ「素敵なお話ですね。」
祥子「さぁ出来たわ!」
再び茂成の方は、通話を終えていた。
茂成「これでOKだな。」
祥子「出来たわよ茂成!」
茂成「ん?はいはーい。」
リビングへ行くと。
茂成「・・・・・」
サラサラでウェーブの髪をしたカエデが立っていた。
カエデ「・・・・・」
祥子「うんうん!お母さんとっても良いと思うわぁ〜!とーっても可愛いわ〜!」
カエデ「そ、そうですか・・・?」
祥子「ほらほら茂成!可愛くなったカエデちゃんを見て何か感想はあるかな?」
茂成「え、えっと・・・カエデさん・・・す、凄く・・・似合ってます!」
カエデ「あ、ありがとうございます・・・!」
祥子「もう緊張し過ぎよ。」
茂成「当たり前だろ。・・・カエデさん、今日も俺モロスターアート休み貰ってます。カエデさんは今日はどうします?家でゲームします?」
カエデ「いえ、今日は外へ行きます。」
茂成「え?でも・・・」
カエデ「大丈夫です。茂成様が守ってくれると信じていますから。」
茂成「え・・・あ、ああ・・・」
祥子「ホラ茂成!男は度胸だよ!折角だしデートしちゃいなよ!」
茂成「・・・」
今日は渋谷でデートする事に。
カエデ「茂成様!この服はどうでしょうか?」
茂成「似合いますね。カエデさんにピッタリです。」
カエデ「もう1着試着してみますね。」
試着室のカーテンを閉めると、茂成がやけに周りを気にし始める。
茂成(何か妙に視線を感じるな・・・)
その周囲には、サングラスと黒い帽子を被った複数の女性が茂成とカエデに気付かれないように張り込んでいる。
服を買った後。
茂成「・・・カエデさん、ちょっとトイレ行って来ます。」
カエデ「はい。ここで待ってますね。」
茂成が1人トイレへ行った。カエデが1人で待っていると。
???「・・・・・・」
フードを被った1人の男がカエデの前に立った。
カエデ「え・・・?」
すると男は突然、カエデの胸ぐらを掴んだ。
カエデ「ウッ・・・!?」
???「テメェを殺してやる!!!」
カエデ(まさか・・・圭吾さん・・・!?)
その男の正体は、カエデに脅迫文を送った圭吾だった。
圭吾「お前のせいで俺の人生は台無しだ!!」
右手にナイフを取り出した。
周りの客達「きゃああああああああ!!!」
ナイフを握った圭吾を見た周りの客達が悲鳴を上げた。
カエデ「く・・・苦しい・・・!」
圭吾「フンッ!」
掴んでるカエデをその場に捨てた。
カエデ「コホッ!コホッ!」
圭吾「お前が中卒だったお陰で朱美に捨てられ・・・挙げ句の果てに諸星様に裏の顔が知られてしまった・・・それもこれも全てお前のせいだ!!お前が中卒だったのが悪いんだ!!!!」
カエデ「ッ・・・!」
圭吾「俺はお前より学歴が高いんだ・・・!だから中卒は高学歴の俺に従え!俺に殺されて罪を償ええええええ!!!」
ナイフを振り上げてカエデを刺し殺そうとする。
カエデ「・・・・・!!!」
目を瞑って殺される覚悟を決めた。すると複数の女性達が助けに行こうと走った。だがその瞬間。
???「ドルァ!!!」
圭吾「ぐはっ!?」
真横から誰かが盾的な何かを使って圭吾をタックルで突き飛ばした。突き飛ばされた圭吾は倒れ、その反動でナイフを手放した。ナイフは1人のサングラスの女性に回収された。
圭吾「だ、誰だテメェ!!」
???「誰って、俺様さ!」
助けた男の正体は、楠竜司だった。
カエデ「あ、あなたは・・・」
茂成「ナイスだぜ竜司!」
そこに茂成が戻って来て竜司を褒めた。
恵里佳「良いタックル。流石元フットボール部。」
麗子「でも結構度胸必要だったんじゃない?」
更に恵里佳と麗子がやって来た。恵里佳の手にはビデオカメラがあり、絶賛撮影中。
茂成「カエデさん大丈夫ですか?」
カエデ「こ、この方達は・・・?」
茂成「俺の親友です。カエデさんの為に協力してくれたんです。」
竜司「全く、白昼堂々と殺人を犯そうとするとはな。」
麗子「余程イカれた人みたいだね。」
圭吾「何だお前ら・・・!!邪魔をすんじゃねぇ!!」
懐から予備のナイフを出した。周囲が悲鳴を上げる。
恵里佳「あらら?予備があるなんて用意周到だね。」
圭吾「お前らそこを退け!!その女を殺さねえと気が済まねえんだよ!!」
茂成「・・・嫌だ。と言ったら?」
圭吾「お前らから先に殺してやるよ!!」
ナイフの刃先を前に向けて走り出す。
カエデ「危ない!!」
圭吾「死ねええええ!!!!」
”ガキン!!”
圭吾「・・・は?」
だがナイフは、竜司の持ってるコスプレ用のハイリアの盾の防御で簡単に折れた。
圭吾「な、何で・・・・・!?」
竜司「おぉ。流石ハイリアの盾。ミラーシールドとは訳が違うぜ。」
恵里佳「いやそれコスプレ用でしょ?COSボード詰め込み過ぎなんじゃない?」
竜司「正にべらぼうに強い盾だ。」
圭吾「こうなったら力付くだあああああ!!!」
今度は体当たりを仕掛けようと走り出したが。
竜司「おっとぉ!」
圭吾「っ!?」
竜司が背負ってる鞘からPROPLICAマスターソードを抜いて圭吾に剣先を向ける。
竜司「気を付けた方が良いぞ?近付いたら俺の退魔の剣が疼くぞ?」
麗子「本当竜司ってゼルダ好きねぇ。それ大丈夫?」
竜司「安心しろ。これは正当防衛だ。恵里佳、ちゃんと撮ってるか?」
恵里佳「ええ。証拠用にバッチリ撮ってるわ。」
圭吾「何だよお前ら・・・!!何でそんな中卒女をお前らは庇うんだよ!!その女は俺の人生を滅茶苦茶にした元凶なんだぞ!!ロクに学校へ行かずに中卒でメイド試験に合格してモロメイドになってチヤホヤされて!!オマケに俺の婚約者がソイツの姉だと!?諸星様が俺の実態を晒しやがって!!!!俺はお前らとは違って超有名大学を卒業した高学歴で頂点に立つなんだぞ!!!なのにその俺が中卒女より劣ってるなんて・・・こんなの許されて良いと思ってるのか!!!!」
茂成・竜司・恵里佳・麗子「・・・・・」
支離滅裂な言動に4人は黙るだけ。
圭吾「どうせお前らもあの女と同じくロクな大学に通ってない底辺なんだろ!?低学歴は低学歴らしく惨めに生きてればいいんだよ!!!!」
カエデ「・・・・・」
竜司「フッ。」
支離滅裂な言動に竜司が鼻で笑った。
圭吾「何が可笑しいんだ!!!」
茂成「そうだな。
竜司「俺ら3人は早稲田大学。今年で卒業だけどな。」
茂成「別に俺達の事をどう言われようと構わん。だが、カエデさんを傷付けた罪は計り知れないぞ。」
竜司「それにお前、以前ニュースで見たぞ。大学に多額の金を注ぎ込んで裏口入学したってな。親父さんは収賄罪で逮捕され、実質アンタは高卒の人間だってな。高卒の癖に高学歴を名乗るなんて草生えるな。」
圭吾「何だと・・・・・!!!!!!」
恵里佳「それにあなたさっき、高学歴は頂点に立つって言ったわよね?」
麗子「つまり私達3人が、あなたより頂点の人間って事になるね。」
竜司「それはありえるかもな!」
茂成「何かそれ、俺だけ仲間外れになった気分なんだけど。」
竜司「いやいやお前は例外だ。だってお前モロスターアートの画家で許可証があるだろ?それって諸星財閥がバックに付いてるって意味だろ?俺らより凄えって意味だよ。」
茂成「そっかぁ〜。それ聞いて安心したわ〜。」
圭吾「・・・けるなよ・・・・」
茂成・竜司・麗子・恵里佳「ん?」
圭吾「巫山戯るなよ!!!俺をコケにしやがって!!!!!」
すると圭吾は折れたナイフの刃を持って、近くに立っていたサングラスの女性を人質にした。
茂成・竜司「なっ!!」
圭吾「こうなったらこの女を人質だ!!」
茂成・竜司「クッ・・・!え?」
麗子・恵里佳・カエデ「あ。」
だが人質にされている女性を見て5人はキョトンとした。
圭吾「さあ俺に跪いで謝罪しろ!!さもないとこの女を!!!」
茂成・竜司・麗子・恵里佳「・・・どうするの?」
圭吾「は?どうするって・・・」
???「どうするのか・・・」
圭吾「え?」
明那「教えてくれますか?」
圭吾「は!?」
人質の正体はモロメイドの明那だった。
明那「フッ!」
素早くしゃがみ、キックで圭吾を転ばせた。
圭吾「ぐはあっ!!」
明那「確保!!警察を呼んで!!」
後輩メイド「はい!」
圭吾「は、離せ!!何だよお前!!」
茂成「明那さん。尾行してたんですか?」
明那「ええ。諸星様の命令でずっと変装してました。竜司様、麗子様、恵里佳様。お久し振りです。」
竜司「流石モロメイドですな。」
圭吾「モロ・・・メイド・・・!?」
恵里佳「あなた、モロメイドを人質にする程命知らずだったなんて。あなたの愚行を収めた証拠映像は警察に提出するから、大人しく警察でお世話になりなさい。」
圭吾「嫌だ嫌だ嫌だあああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!警察に行きたくないよおおおおおぉぉぉぉーーーーー!!」
茂成・竜司・麗子・恵里佳「え?」
突然圭吾が号泣し始めた。
圭吾「うわああああああああぁぁぁぁーーーーん!!!!!」
竜司「こ、こいつ・・・」
恵里佳「こんな小心者だったなんて・・・」
竜司「今までの威勢は何処へやら・・・」
麗子「何か、虚しいわね・・・」
茂成「カエデさん、終わりましたよ。」
カエデ「・・・・・・」
その後圭吾は、殺人未遂の現行犯で逮捕され事件は幕を閉じた。尚、竜司の行動は恵里佳が提出した証拠映像が決め手となり正当防衛と看做されお咎め無しとなった。
2月1日。諸星邸・リビング。
ニコ「茂成様。カエデさんを守って下さってありがとうございます。」
茂成「い、いえ。俺は当然の事をしただけですから。」
ニコ「竜司様も皆さんもありがとうございます。」
竜司「お役に立てて何よりです。」
麗子「相手があんなに器が小さかったなんて笑えるわ。」
恵里佳「高卒の癖に高学歴の私達に歯向かうとはねぇ。」
茂成「あの、カエデさんは?」
ニコ「もうすぐ来ますよ。」
そこにカエデが諸星と一緒に入って来た。
カエデ「お呼びですか?」
茂成「カエデさん!具合はどうですか?」
カエデ「はい。良好です。」
諸星「茂成君。皆もカエデを守ってくれてありがとう。心から感謝するよ。」
茂成「いえいえ。」
竜司「やっぱり諸星様はカリスマ的なオーラを感じるなぁ・・・」
恵里佳「あまり直視出来ない・・・!オーラが凄過ぎて・・・!」
諸星「竜司君。麗子さん。恵里佳さん。カエデを助けてくれたお礼に、これを進呈しよう。」
3枚の許可証を竜司達3人に進呈した。
竜司「これって・・・許可証!?」
恵里佳「って事は・・・私達諸星邸に自由に出入り出来るって事だね!」
麗子「人生何が起こるか分からないもんだね・・・!」
カエデ「あの、私はこれで失礼します。」
諸星「うん。」
茂成「あ・・・」
リビングを出て行こうとするカエデを見た茂成の脳裏に母の言葉を思い出した。
祥子『ホラ茂成!男は度胸だよ!』
その言葉を思い出し、思い切ってカエデに話す。
茂成「カエデさん!」
カエデ「はい?」
茂成「・・・・!」
緊張しながらカエデに寄る。
カエデ「どうされました?」
笑顔で問うカエデに茂成は緊張しっぱなし。
茂成「あ、あの・・・カエデさん・・・その・・・お、俺と・・・」
勇気を出して右手を出して高らかに言う。
茂成「俺と結婚を前提に付き合って下さい!!!」
カエデ「え・・・!?」
竜司・麗子・恵里佳「えええええええ!?」
ニコ「・・・・!」
茂成「俺・・・あの時カエデさんと一緒に遊んだ時・・・デートって楽しいって思ってました・・・実は俺・・・カエデさんと一緒に居ると・・・楽しさと心地良さ・・・あ、別に不快な意味じゃないです!ただ・・・あの時からずっとカエデさんに惹かれて・・・昨日もカエデさんを守る為に仲間達と一緒に必死に頑張りました・・・それで・・・もし良かったら・・・俺と付き合ってくれませんか・・・?勿論返事は自由です・・・!」
カエデ「・・・・・諸星様。」
諸星「決めるのはカエデの自由だよ。」
カエデ「・・・」
顔を赤くしながら、緊張しながら茂成の手を優しく握った。
茂成「ッ・・・!!」
カエデ「宜しくお願いします・・・!」
茂成「ッ!!!!」
告白成功。茂成は大いに喜んだ。
茂成「ありがとうございます!!!」
竜司「茂成ー!お前やるじゃねぇかー!」
恵里佳「私達より恋人を手に入れるなんて伊達じゃないわねー!」
麗子「ヒューヒュー!」
3人から祝福の声が溢れた。
諸星「茂成君。カエデを宜しく頼むよ。」
茂成「はい!」
その後朱美の家へ行って交際の報告をした。
朱美「そう。カエデに素敵な彼氏さんが出来たのね。」
カエデ「うん。ちょっと恥ずかしいけど・・・」
朱美「茂成君。妹を宜しくお願いします。」
茂成「はい朱美さん!お任せ下さい!」
朱美「実は私ね、弟も欲しいって思ってるの。だから茂成君、今日から私を朱美さんじゃなくお義姉さんって呼んでも良いのよ?」
茂成「いや早過ぎません!?」
朱美「そうかなぁ?」
そして畦間家で母祥子にも交際報告をした。
祥子「まさかこんな日が来るなんてね・・・!茂成!あなたは私の自慢の息子よ!」
茂成「泣き過ぎ泣き過ぎ。」
祥子「ずっと娘が欲しかったの・・・!カエデちゃん!今日から私の事はお義母さんって呼んでね!」
カエデ「は、早過ぎますよ・・・」
茂成「さっきと同じ台詞聞いたな・・・」
翌日。茂成はカエデとデートする事に。TMAX560で高速道路を颯爽と駆ける。
茂成「・・・・」
優之『俺、佑美さんと結婚して今年で2年目になるんですが。今後も仲の良い夫婦として上手く行けるかどうか心の奥で不安がして。ホラ、ニコさんも諸星様とのすれ違いと勘違いで離婚寸前まで追い込まれたじゃないですか。それ以来・・・』
ニコ『そうでしたか。優之様、夫婦円満の秘訣は私は持っていません。』
優之『え?』
ニコ『強いて言うのなら、お互いの気持ちを尊重してそれを理解する事。それが夫婦円満の秘訣で最も重要だと私は思います。優之様は佑美様と同じ趣味や好きな物があるじゃないですか。それがあれば、お2人は末長く幸せに暮らせますよ。』
優之『そうか・・・そうですよね!俺も佑美さんも同じ特撮オタクですし。ニコさんの言葉を聞いて安心しました。ありがとうございます。』
あの時の言葉を思い出した茂成はカエデに問う。
茂成「カエデさん、俺達が結婚したらどんな家庭にしたいですか?」
カエデ「ん〜・・・やっぱり笑顔が溢れる家庭にしたいですね。」
茂成「そうですか。」
カエデ「茂成様、急にどうされたんですか?」
茂成「あ、いえ。ちょっと聞いてみただけです。」
2人が結ばれるのは、そう遠くないかも?
『END』
キャスト
畦間茂成:上村祐翔
カエデ:???
楠竜司:岡本信彦
久住麗子:伊藤彩沙
宮園恵里佳:上坂すみれ
畦間祥子:佐藤利奈
圭吾:秋葉佑
諸星志揮:???
ニコ:???
明那:???
朱美:???
後輩メイド:月村あさみ
愛川優之:濱田龍臣
どっちが好き?
-
特撮
-
アニメ
-
どっちも好き