アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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#3部#
109話・上京ガール


4月2日。静岡県・静岡駅。

 

???「お父さん、お母さん、行って来ます。」

 

父「東京で大変な事もあるかも知れないが、梢なら乗り切れる。」

 

母「頑張ってね!応援してるわ!」

 

梢「うん!」

 

新幹線が停車し、梢と名乗る少女が新幹線に乗って東京へ行った。両親は上京する娘を見送った。

 

 

 

 

 

 

東京駅到着。

 

梢「わぁ〜・・・!」

 

初めて見る東京の街並みに、驚きが隠せない。

 

梢「これが東京・・・!都会だぁ・・・!えっと、住所は・・・」

 

とある住所を記したメモを見る。

 

梢「取り敢えずスマホで検索してみよう。」

 

スマホのGoogle Mapで住所を調べる。

 

梢「ふむふむ・・・こっちだね。」

 

 

 

 

御茶ノ水。ベンチで疲れてしまった。

 

梢「うぅぅぅ・・・結構遠いよぉ・・・やっぱ電車かタクシー使えば良かったかな?でもお小遣いは使っちゃったから乗れないし・・・お父さんとお母さんが住む寮の費用を払ってくれたけど・・・」

 

 

 

 

紫「ん?」

 

結衣「どうしたの紫?」

 

紫「困ってる人発見したよ。」

 

奈々「本当だ。」

 

 

 

 

梢「どうしようかなぁ・・・」

 

紫「もしもし。そこのお嬢さん?」

 

梢「え?」

 

紫「何かお困り事ですか?」

 

梢「え?あ、はい。今日上京したんですけど、今から行く場所が遠くて・・・ここなんですけど。」

 

住所のメモを見せる。

 

結衣「あら、ここって・・・」

 

梢「知ってるんですか?」

 

奈々「私達が案内しますよ。ここから近いですし。」

 

梢「本当ですか!?ありがとうございます!あ。私、橘梢と言います。16歳です。」

 

紫「16歳?凄い!私達の後輩だね!」

 

梢「え?先輩なんですか?」

 

奈々「そうだよ。」

 

 

 

 

 

 

歩いてその場所へ向かう最中。

 

紫「私は宗像紫。この春から高校3年生だよ。」

 

結衣「私は日野結衣。同じく3年生。」

 

奈々「3年生の坪川奈々だよ。」

 

梢「紫先輩。結衣先輩。奈々先輩。ありがとうございます。」

 

紫「いえいえ。梢ちゃんは何年生なの?」

 

梢「私、この春から2年生になります。」

 

結衣「2年生?って事は、転校生?」

 

梢「はい。」

 

転校先の高校名を言う。

 

紫「凄い!私達と同じ高校だね!」

 

梢「そうなんですか!?」

 

紫「うん!」

 

 

 

 

 

 

4人目的地に到着。

 

梢「ここがモロスターアート・・・!」

 

目的地は、モロスターアート。

 

結衣「何でモロスターアートに?先に引っ越し先へ行った方が良いのに。」

 

梢「あ、私このモロスターアートの寮で生活するので、先にここの中を見てみたくて。」

 

紫「内見だね?私達もここに所属してるから案内してあげるよ!」

 

 

 

 

 

 

モロスターアートにあるアトリエ。

 

優之「遂に新しい春が来たな。」

 

茂成「紫達は3年生。遂に受験生か。」

 

優之「3人は大学進学を目的としてるんだっけ?」

 

茂成「ああ。目指すは東京藝術大学って。」

 

優之「東京藝術大学。結構難関だな。結衣と奈々は兎も角、紫は悪戦苦闘する未来が見える。」

 

茂成「あの子マイペースだからな。まあ2人から教わって貰えれば乗り越えられそうだけど。」

 

優之「3人共モロスターアートに入ってるんだから就職でも良かったのに。」

 

茂成「東京藝術大学で美術を更に磨きたいって。ちゃんとモロスターアートに来るって言うから心配ない。」

 

優之「そうか。あ、茂成お前、カエデさんと今良い感じか?」

 

茂成「まあな。本当カエデさん可愛いんだよぉ。俺あの時勇気出して告白して良かった〜。」

 

優之「めっちゃ天狗になってる・・・」

 

茂成「あ、そうだ。4月からこのアトリエに新しい仲間が入るって聞いてたけど。」

 

優之「そうだった。この前ニコさんが言ってたな。確か静岡からって。」

 

紫「お2人さーん!」

 

優之・茂成「お。」

 

3人が帰って来た。

 

優之「昼飯済ませたか?」

 

紫「うん!御茶ノ水で満喫したよ!」

 

茂成「ん?その子は?」

 

梢「え、あ、えっと・・・」

 

紫「橘梢ちゃん!困ってた所を私達が案内して連れて来たんだ!」

 

茂成「じゃあその子がこのアトリエの?」

 

結衣「みたいですよ。」

 

 

 

 

アトリエに梢を招いて2人が自己紹介する。

 

優之「俺は愛川優之。モロスターアートのアーティストだ。気軽に名前で呼んでも構わないよ。」

 

茂成「畦間茂成。4人と同じモロスターアートのアーティスト。俺も茂成で呼んでくれ。宜しく、橘さん。」

 

梢「あ、はい・・・その・・・宜しく・・・お願い、します・・・」

 

優之「何か反応が薄いね。」

 

梢「す、すみません・・・私、幼稚園時代から女子校育ちで・・・お父さん以外の男性はあまり話した事なくて・・・」

 

優之「幼稚園時代からの女子校育ち。何か珍しいね。無理しなくて良いよ。少しずつ打ち解ければ良いよ。」

 

梢「あ、はい。ありがとうございます。」

 

茂成「橘さんは・・・」

 

梢「あ、梢で大丈夫です。呼び捨てで構いません。」

 

茂成「それじゃあ、梢は出身地は何処?」

 

梢「えっと、静岡県沼津市の内浦から来ました。」

 

茂成「沼津市の内浦!ラブライブサンシャインの舞台かぁ〜。」

 

梢「はい。私もラブライブサンシャインお好きなんです。」

 

結衣「もう結構打ち解けてる。」

 

奈々「そう時間は掛からないね。」

 

梢「あの、茂成さんでしたっけ?もしかして畦間先生の?」

 

茂成「父さんを知ってるの?」

 

梢「はい。通っていた女子校の教員でして。」

 

茂成「そっかぁ!父さん静岡の女子校に単身赴任に行ったから何処かなって思ったらまさか梢の通っていた女子校だったとは。」

 

梢「畦間先生にはお世話になりまして。」

 

茂成「そうか。元気そうで何よりだ。梢は都会は初めて?」

 

梢「はい、そうなんです。内浦の農家の生まれでして。」

 

優之「梢はどうしてモロスターアートに?」

 

梢「私は小さい頃から絵描きが好きで、ずっと絵を描き続けたんです。そして去年私の上達した絵を見た両親が私の描いた絵をSNSに投稿すると、それがモロスターアートの人の目に留まってスカウトされたんです。お父さんとお母さんが後押ししてくれて上京したんです。」

 

優之「スカウト。俺達と同じだな。」

 

梢「そうなんですか?」

 

優之「ここにいる全員、モロスターアートへスカウトされた逸材ばかりなんだ。」

 

梢「凄い!こんな偶然があるんですね!でも最初、上京する事を担任の先生から猛反対されたんです。」

 

紫「え?何で?」

 

梢「私、元の高校では成績優秀で担任から良い大学に入る事を期待していたんです。私がプレッシャーになってる事を知らずに。モロスターアートからのスカウトを受けた事を知った途端激情して取り消そうとしたんですが、両親と畦間先生の後押しを受けて上京したんです。」

 

茂成「父さんが。」

 

梢「今度帰省の時にお礼を言いたくて。」

 

茂成「そうか。今度俺も父さんに梢を助けてくれた事に感謝しないとな。」

 

奈々「良いお父さんを持ちましたね。茂成さん。」

 

優之「にしてもその担任、酷いな。生徒に無理強いをさせるなんて。」

 

梢「それで、モロスターアートってどんな事務所なのかまだ把握出来てなくて。諸星財閥が運営してる大手芸術事務所だって聞いてるんですけど。」

 

紫「そっかぁ。それじゃあ私達の先輩の茂成さん!梢ちゃんに伝授してあげて!」

 

茂成「よし任せろ!ここモロスターアートは、絵画や彫刻、更に合唱団やピアノやオペラ歌手やブラスバンドを含む音楽の卓越した才能を持つアーティストが所属する諸星財閥運営の最大手芸術事務所だ。そしてそれぞれのアトリエや音楽室が設けられていて、アーティスト達はそれぞれの部屋で一緒になって切磋琢磨して技術を磨いていくんだ。」

 

梢「凄い・・・!」

 

茂成「だが、所属するのは甘いなんて思ってるが大間違い。所属するには、自分達の絵や歌声や演奏技術を応募して、二段階の審査が通れば合格して所属。ただし例外があって、モロスターアートのスタッフさん、諸星財閥のメイド通称モロメイドや諸星様御本人の目に留まってスカウトされる事がある。因みにこのアトリエに入ってる俺達6人は全員スカウトされた逸材って訳。」

 

梢「って事は、他にもスカウトされたアーティスト達も沢山いるんですか?」

 

優之「勿論。中には不合格になったけど何度も応募して所属したアーティストもいるんだ。高校卒業前に何度も挑戦して入学を掴み取った宝塚の生徒さんみたいに。」

 

茂成「その例え微妙に分かり難いわ。」

 

優之「そして俺達はこれまで個展を開いたんだ。」

 

梢「個展!それを聞くと凄い緊張しますね・・・」

 

優之「個展はどんなテーマかを決めて、どんな絵を描くのがかポイントなんだ。そしてモロスターアートには野外活動って言う目玉イベントがある。」

 

梢「野外活動?外で絵を描くって事ですか?」

 

茂成「それだけじゃない。俺達でくじ引きか、モロメイドが希望する観光地へ向かって観光を楽しむのが野外活動なんだ。」

 

梢「え!?観光するんですか!?それだったら活動の意味は・・・」

 

茂成「諸星様が言ってたんだ。野外でアイディアを取り入れる事も必要。自分達が行きたい場所を赴いてインスピレーションを受け取り、絵や音楽に取り入れるって。」

 

優之「遊びの中に修行あり。エレハン・キンポーのお言葉通り。」

 

茂成「ゲキレンジャーネタはええわ。」

 

梢「エレハン?ゲキレン?」

 

紫「優之さんはね、大の特撮ファンなんだよ。」

 

梢「私特撮知らなくて。」

 

優之「あそこは大丈夫。少しずつ知識身に付ければ十分。」

 

茂成「この子にあんまり布教してやんなよ?頭がパニックになりそうだから。」

 

優之「OK。」

 

紫「ねぇ梢ちゃん。この後の予定は何かあるの?」

 

梢「えっと、モロスターアートの寮へ荷物を下ろしに行く予定です。」

 

紫「ねぇ。荷物下ろしたらさ、皆で東京観光しない?」

 

梢「え?良いんですか?」

 

紫「初めての東京を知るには丁度良いよ!」

 

 

 

 

 

 

モロスターアートの寮で荷物を置いて外へ出た。

 

梢「お待たせしました。」

 

紫「それじゃあ東京観光へレッツゴー!」

 

奈々「おー!」

 

6人で東京観光へ。

 

 

 

 

 

 

浅草。

 

梢「こ、ここが浅草・・・!テレビで何度も見てますが、生で見ると神々しいオーラが溢れてます・・・!」

 

茂成「ここの揚げまんじゅう美味いぞ?」

 

揚げまんじゅうを実食。

 

梢「わあ!美味しい!」

 

 

 

 

東京スカイツリー。

 

梢「凄ーい!あ!富士山が見える!わっ!ガラスの床!今にも落ちそうでスリル満点!」

 

 

 

 

銀座。

 

結衣「ここが銀座よ。」

 

梢「テレビで見覚えのある時計塔!」

 

 

 

 

渋谷。

 

優之「渋谷のスクランブル交差点。」

 

梢「人が多い・・・!」

 

 

 

 

新宿。

 

奈々「新宿に到着したよ。」

 

梢「これが東京都庁・・・!」

 

 

 

 

東京都庁・展望台。

 

梢「凄い眺めー!あ!スカイツリーと東京タワーが見えます!」

 

 

 

 

池袋・アニメイト池袋本店。

 

梢「色んなアニメグッズが揃ってるー!」

 

結衣「物凄いはしゃいでいるわね。」

 

奈々「でも楽しそうで良かった。」

 

優之「今年のウルサマも行ってやるぜ。」

 

 

 

 

秋葉原。

 

梢「ここがオタクカルチャーの聖地、秋葉原!」

 

茂成「ここに来れば、梢の好きなアニメグッズを堪能出来るぞ。」

 

梢「本当ですね!」

 

 

 

 

 

 

モロスターアートに戻った。

 

梢「はぁ〜。色々楽しめました〜。」

 

優之「それは何よりだ。」

 

???「橘梢様。」

 

優之「あ、ニコさん。」

 

そこにニコが訪れた。

 

ニコ「ご挨拶が遅れてすみません。」

 

梢「えっと、どちら様ですか?」

 

結衣「ニコさんは諸星様の奥様よ。」

 

梢「も、諸星様の奥様!?は、初めまして!橘梢です!」

 

ニコ「そんなに緊張しなくて大丈夫ですよ。梢様、本日はモロスターアートの所属おめでとうございます。」

 

梢「あ、ありがとうございます!」

 

ニコ「早速ですが、こちらの契約書の手続きをお願いします。」

 

梢「は、はい!」

 

モロスターアートの契約書にサインをして、判子を押した。

 

ニコ「これで手続き完了です。橘梢様、今後とも宜しくお願いします。」

 

梢「は、はい!こちらこそ!」

 

ニコ「皆さん、梢様を宜しくお願いしますね。」

 

優之・茂成・紫・結衣・奈々「はい!」

 

モロスターアートに新たに橘梢が仲間に加わった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      畦間茂成:上村祐翔

       宗像紫:礒部花凜
      日野結衣:堀内まり菜
      坪川奈々:熊田茜音
        橘梢:井上ほの花

        ニコ:???

       梢の母:津田美波
       梢の父:橘竜丸

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