アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
7月上旬。日差しが差す東京を走る自転車があった。
優之「ふひぃ〜・・・今日もあっついなぁ〜・・・まさか梅雨が早く明けるなんて、前代未聞だなぁ。まぁでも、こうしてサイクリング出来てる訳だし。」
再び自転車を漕ぐ。
途中で自転車を止めた。
優之「ん?」
前を歩くSKY ANGLE社長令嬢の吉岡美咲の姿が見えたのだ。
優之「美咲さんだ。1人でお出掛けかな?」
自転車を漕いで、美咲に近付こうとすると。
優之「ん?」
彼女の前に、ヒゲを生やした男が立ち塞がった。
優之「何だ彼奴?新手のチンピラか?」
ナンパ「ねぇ君、俺と一緒に遊ばない?」
美咲「え、えっと・・・大丈夫です・・・」
ナンパ「そんな事言わずに、俺と遊ぼうよ〜♪」
優之(何て恐ろしい光景なんだぁ〜・・・ここで見捨てたら最後。ここは敢えて偶然を装ってみるか。)
自転車を漕いで、ナンパされてる美咲の横に止まる。
優之「あれ?美咲さん。偶然だね。」
美咲「あ、優之さん。」
ナンパ「あぁ?何だお前?」
優之「アンタこそ誰?白昼堂々と若い女性をナンパするなんて何が楽しいの?ナンパした後は何すんの?一緒に遊ぶ事か?それともホテルへ連れてアレコレするのか?他の人を誘拐しちゃダメってお母さんから襲わなかったの?もしここで誘拐したら警察に通報するけど、それで良いの?ねぇ?ねぇ?ねぇ?」
ナンパ「す・・・すみませんでした!」
正論で何も言い返せず、謝罪して走り去った。
優之「意外と小心者だな。」
美咲「あの、優之さん。ありがとうございます。」
優之「いや、実はさっき偶然そこに居てさ。ナンパしてる所を見て、敢えて偶然を装ったんだ。」
美咲「そうだったんですね。」
優之「美咲さんはお出掛け?」
美咲「はい。今日はカフェへ行こうかと思いまして。」
優之「そっか。」
美咲「あの、優之さんもどうですか?」
優之「え?俺も良いの?」
美咲「はい。さっき助けてくれたお礼です。お時間はありますか?」
優之「ありがとう。今日の俺、ただサイクリングしてるだけだし。特に何の予定も無いよ。」
美咲「そうですか。では、一緒に行きましょ?」
優之「うん。それで、何処のカフェへ行くの?」
美咲「私の行き着けです。」
こうして優之は、美咲の行きつけのカフェへ行く事になった。
そのカフェへ到着。
優之「へぇ〜。良い雰囲気だね〜。」
店員「いらっしゃいませ。あ、美咲さん。今日も来てくれたんですね。」
美咲「はい。今日も来ちゃいました。」
優之「凄いな。店員さんと顔馴染みだなんて・・・ん?」
悠里「あ!優之さん!偶然だね!」
優之「悠里!」
店員が悠里だと気付いた。
優之「悠里、ここでバイトしてたんだね!」
悠里「うん!雰囲気が良くて働き易いよ!このカフェ、真奈美さんの友達が経営しているの。」
優之「そうか。そう言ってたね。」
美咲「優之さん、お知り合いなんですか?」
優之「俺が住んでるシェアハウスの住人の三峯悠里さんだよ。青山高校2年生。」
悠里「優之さん、美咲さんと知り合いなの?」
優之「実は美咲さん、俺が勤めてる会社SKY ANGLEの社長令嬢なんだ。」
悠里「え!?そうなの!?あ、あの美咲さ・・・いえ!吉岡様!」
美咲「そ、そんなに畏まらないで下さい。いつも通り美咲で結構ですよ。」
カフェのテラス。
優之「都会が見えるね。」
美咲「このテラスで景色を見るのが、私のお気に入りなんです。」
優之「へぇ〜。」
ココアが入ったカップを手に取る。
美咲「優之さんはココアがお好きなんですね?」
優之「恥ずかしながら、コーヒーが苦手で。カフェではココアを飲んでいるんだ。」
ココアを啜る。
優之「あぁ〜。旨い。」
美咲「あの、優之さん。好きな物とかあるんですか?」
優之「俺?俺は特撮、特にウルトラマン。子供の頃からずっと首っ丈で。」
美咲「そうなんですね。ウルトラマンは父が好きでして。」
優之「そうなんだ!社長もお好きとは。美咲さんは何かアニメとか見るの?」
美咲「私、ジブリとディズニーが好きでして。」
優之「ジブリとディズニーかぁ。俺も好きだなぁ〜。ジブリはラピュタともののけ姫で、ディズニーは、ピクサーが好きだな。」
美咲「ジブリとディズニーは、お母さんの影響で見始めたんです。初めて見た時は、心惹かれるかのように。」
優之「やっぱりこの2つは不朽なんだよね〜。帰って色々見返そうかな?」
美咲「ふふふ。」
優之「美咲さんってもしかして、休日はカフェ意外も?」
美咲「はい。ディズニーリゾートへ行くんです。月に多ければ15回程。」
優之「す、凄え・・・ディズニー通だねぇ・・・」
美咲「今月も行く予定です。」
優之「あはは。予定と言ったら、俺も来月予定があるんだな。」
美咲「え?」
優之「あ、おあにた荘で一緒に暮らしてる日高淳一って言う大学生が居てな。コミケの抽選が当たったから、来月コミケへ行くんだ。」
美咲「楽しそう。どんな感じなのですか?」
優之「めっちゃ規模が凄い。かな?」
2時間後。カフェを出た。
優之「すっかり長話になっちゃったね。」
美咲「でも楽しかった。では優之さん、また会社で会いましょう。」
優之「うん。じゃあね。」
2人は別れた。
おあにた荘。優之がラピュタを鑑賞中。
淳一「珍しいな。お前がラピュタを見るなんて。」
優之「いやぁ、何か久々に観たくなっちゃって。」
有香奈「何かあったのかしら?」
悠里「実は優之さん、会社の社長のご令嬢様とカフェで楽しく会話してたの。」
康介「お?遂に優之君に恋が芽生えたのかい?」
樹々「だとしたら、お祝い。」
優之「いや全然。ただ長話しただけだよ。自分の好きな物を聞いてる内に、急にジブリ観たくなっちゃっただけ。」
真奈美「青春ねぇ〜。」
淳一「真奈美さんも、恋とかしたの?」
真奈美「ん〜。秘密♡」
優之「そうだ淳一。来月はコミケだよな?」
淳一「ああ。俺達電気大学同人誌サークルが作った同人誌を販売するんだ。優之、お前はその手伝いと、生のコミケを思う存分堪能してくれ。」
『END』
キャスト
愛川優之:濱田龍臣
日高淳一:宮田俊哉
三峯悠里:近藤玲奈
竹下有香奈:大西沙織
松浦康介:寺島拓篤
新田樹々:佐藤亜美菜
吉岡美咲:有村蓮
ナンパ:浜添伸也
東山真奈美:後藤邑子
どっちが好き?
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