アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
2月2日。SKY ANGLE・イラスト部。
木島「愛川君。」
優之「はい。」
木島「来月から、オーディションが始まるね。」
優之「ああ、もうそんな時期ですか。アイドルオーディション。」
木島「ええ。それで、素晴らしいイラストを提供してくれた愛川君に、アイドル事務所の社長からこれを。」
1枚の用紙を優之に渡した。その用紙には、名前と現在の学歴が書かれている。
優之「オーディション参加者のリストですね。」
参加する女学生の名前を見る。
優之「高校1年が結構多いですね。」
木島「その中に、愛川君が知ってる子が居るわよ?」
優之「え?・・・あ!悠里に樹々ちゃん!」
リストの中に、悠里と樹々の名前が入っていた。
木島「三峯さんと新田さんも参加するなんて、驚いたわ。」
優之「まさか真奈美さんの言葉が伏線回収するとは。」
お昼。食堂。優之がトニーとフィオと昼食食べてる中、悠里と通話してる。
優之「まさか悠里と樹々ちゃんがオーディションに出るとはね。」
悠里『うん。私将来何をするか迷ってた時、新しい自分に挑戦してみようと思ってオーディション受けるんだ。樹々ちゃんを誘って。』
優之「樹々ちゃん迷惑じゃなかった?」
悠里『源一郎さんに相談してみたら、『やってみても良いんじゃないか?』って後押しされてね。』
優之「そっか。もし2人が合格したら、おあにた荘にアイドルが誕生するな。」
悠里『私達がアイドルになったら、優之さんをファン第1号にしてあげるね。』
優之「それだと淳一が反発しそうだな。まぁ、オーディション頑張れよ。」
悠里『うん!頑張るよ!じゃあね。』
優之「ああ。」
通話終了。
トミー「アイドルですかぁ。何か憧れますね。」
優之「でも女性アイドル限定だけどな。フィオがもし学生だったら受けたかった?」
フィオ「う〜ん・・・私はちょっと目立つのは。」
優之「そうか。フィオはスタイル良いし、アイドルかモデルに向いてそうだけどな。」
フィオ「や、止めて下さい・・・」
優之「照れてる。」
トミー「悠里さんと樹々さん、合格出来れば良いですね。」
優之「だな。」
午後3時59分。優之が休憩室でスマホを睨んでいる。
優之「後5秒・・・3・・・2・・・1!」
午後4時。スマホを素早く操作。そして。
優之「っしゃ!!メビウスのアーツ予約出来た!!」
今日はS.H.Figuartsウルトラマンメビウスの予約開始日。優之は無事予約完了。
優之「いやぁ〜、連続予約成功。この調子で行けるか、途中で失敗なるか。メビウス届いたら6兄弟と並べたい。後ガイアのアーツが出れば超ウルトラ8兄弟の再現が出来るな。」
午後5時過ぎ。イラスト部は優之だけになった。
優之「あ〜・・・やっと仕上がった〜。彩度と影の調整が難しかった〜。ん?」
周りを見ると、誰も居ない。
優之「この感じ、残業してる感じだ。んじゃ、俺も帰りますかな。」
イラスト部の戸締りをしていると。
???「愛川君。」
優之「あ、社長。」
社長の吉岡がそこに居た。
吉岡社長「珍しいね。君が遅くまで残ってるなんて。」
優之「彩度と影の調整に苦戦してましてね。けどやっと完成しました。では社長、お疲れ様です。」
吉岡社長「あ、愛川君。この後予定あるかい?」
優之「え?無いですけど。」
吉岡社長「少し、飲みに行かないか?」
優之「・・・ほえ?」
楽蔵・秋葉原駅前店。
優之(まさか社長から飲みの誘いを受けるとは・・・)
心の中で緊張している。
吉岡社長「愛川君は烏龍茶で良いかな?」
優之「はい。今日自転車で帰りますので。」
吉岡社長「愛川君。乾杯しよう。」
優之「あ、はい。」
グラスとビールジョッキを持って乾杯して飲む。
吉岡社長「ん〜旨い!」
優之「社長ってこうやって飲みに行かれる事あるんですか?」
吉岡社長「ああ。とは言っても、週に1回位。今日は宮本君と飲みに行く約束をしていたんだがな。」
優之「専務とですか?」
吉岡社長「今日は娘さんの誕生日なんだ。」
優之「宮本の妹さんですか。確か今年から入社するんですよね?」
吉岡社長「ああ。君と同じイラスト部だ。宮本君が言うには、お兄さんと違って優秀な妹だそうだ。」
優之「そうですか。何か宮本に対して本当辛辣だな。まぁあんな事のせいか・・・となると彼女は、俺の後輩になるんですね。」
吉岡社長「そうなるな。」
”〜〜〜♪”
M八七の着信音。
優之「あ、電話だ。失礼。もしもし?」
真奈美『優之君、今日は帰り遅いね。残業してるの?』
優之「あ、実は社長に飲みのお誘いを受けて居酒屋で焼き鳥食べてるんだ。だから少し帰りが遅くなる。」
真奈美『分かったわ。皆に伝えておくね。』
優之「うん。じゃあ。」
通話終了。
吉岡社長「真奈美さんかい?」
優之「ええ。」
吉岡社長「君の住んでるシェアハウス、とても楽しかったよ。」
優之「ありがとうございます。俺もあのシェアハウスに引っ越して毎日楽しいです。」
吉岡社長「そうだ愛川君。今週の土曜も何か予定はあるかい?」
優之「特に無いですけど。」
吉岡社長「実はね、その日私達は代々木公園でピクニックするんだ。美咲が君に会いたいと言ってな。」
優之「あれ?美咲さん産休終わるんですか?」
吉岡社長「来週に復帰するよ。」
優之「そうですか。俺も美咲さんに久々に会いたいです。分かりました。お誘いありがとうございます。」
吉岡社長「うん。また土曜日に。」
優之「はい。」
今週の土曜日。自転車で代々木公園へひとっ走りする優之の姿があった。
優之「美咲さん、久し振りに会えるな。まぁ去年の社長の誕生日パーティーに会ったばかりだけど。」
代々木公園に到着。
優之「社長達、まだ来てないか。早く来ちゃったみたい。」
吉岡社長「お待たせ愛川君。」
優之「あ!」
社長一家が来た。
優之「おはようございます社長。美咲さん、元気そうで何より。」
美咲「優之さんもお元気そうで。」
優之「早苗さん、充さん。ご無沙汰しております。」
充「お久し振りです優之さん。」
吉岡充。吉岡家の養子で美咲の夫。
早苗「去年の主人の誕生日パーティーを企画してくれてありがとうございます。」
吉岡早苗。達雄の妻で美咲の母。
優之「お、美咲さんその子が?」
美咲「はい。娘の夏美です。」
そしてこの黒髪の赤ん坊が、美咲と充の娘で達雄と早苗の孫の夏美。
優之「初めまして夏美ちゃん。優之おじちゃんだよ〜。」
指をパクパクさせて夏美に挨拶する。夏美は優之に笑顔を見せた。
優之「スクスク育ってるね。」
充「優之さん、あやすの上手ですね。」
優之「姪っ子が居るので。」
昼。お弁当を食べる。
優之「美咲さんがまた俺に会いたいとは。」
美咲「心配しちゃいけないと思って。」
優之「大丈夫だよ。社長から近況聞いているし。」
充「本当にすみません。」
優之「いえいえ。にしても、今日は天気が良いですね。」
吉岡社長「雲一つない快晴だな。」
優之「俺、ちょっと遊んで来ます。」
充「あ、僕も遊びたいです!」
優之と充が遊びに走った。
早苗「元気ね。」
美咲「うん。」
吉岡社長「若者は羨ましいな。私もあの頃に戻りたい位だ。」
???「・・・・」
背後から近付く人影。
優之「充さんサッカー上手いですね。」
充「中学の頃サッカー部に入ってましたからね。よっ。ほっ。」
綺麗なリフティングを披露した。
優之「おー凄え!・・・っ!美咲さん!!」
美咲「え?きゃっ!!」
???「動くな!!」
フードを被った男に捕まった。
充「美咲!!」
吉岡社長「美咲!!」
早苗「っ!?」
男「動くな!!」
ナイフの先を美咲に向けた。
男「お久し振りですね。社長。」
その男がフードを脱いだ。
吉岡社長「藤村!?」
早苗「え?」
優之「社長、知ってるんですか?」
吉岡社長「ああ。奴は我が社の元常務。3年前パワハラとモラハラを起こして私がクビにした男だ。」
優之「成る程。」
美咲「・・・!」
藤村「あなたのせいで、俺の人生は滅茶苦茶だ!!家族から絶縁され、挙句慰謝料請求されて借金地獄だ!!」
優之(元々アンタが元凶なのに責任押し付けんなよ。)
藤村「だから俺は、アンタに俺の苦痛を味合わせる為に来たんだ!!」
吉岡社長「止めろ!!娘を離せ!!」
藤村「安心してくれ。娘は殺さない。お前が余計な事をしなければ。」
吉岡社長「っ・・・!!美咲・・・!!」
美咲「・・・・!」
すると早苗に抱えられてる夏美が泣き出した。
藤村「ほう、お孫さんか。随分充実してるみたいだな。もし娘を返して欲しければ、この場で誠心誠意の謝罪をしろ。しなかったら、どうなると思う?」
吉岡社長「・・・・!!」
充「美咲・・・!」
緊迫した空気。だが優之が口を開いた。
優之「元々アンタが原因だろ?」
藤村「あ?」
吉岡社長「愛川君・・・?」
優之「アンタがパワハラとモラハラをしなければこんな事にならなかったのによ。」
藤村「何だお前は!!!」
優之「俺?SKY ANGLEの新入社員だけど?」
藤村「ハッ!新入社員の分際で常務の俺に楯突くのか!!」
優之「常務?クビにされても常務だと?バカかお前。」
藤村「っ・・・!」
優之「それにお前、人質が無いと相手をイキれない根性無しか?大の大人が人質取って何になるんだ?もしかして自分が勝った気になった感覚か?大人なら大人らしく素手で勝負すら出来ないのか?は〜情けない。」
得意の煽りで藤村を苛立たせる。
藤村「ば・・・バカにすんじゃねえ!!」
人質の美咲を手放した。
吉岡社長「美咲!」
倒れそうになる美咲を吉岡社長が受け止めて下がった。
藤村「この俺を苛立たせやがって!!上司が部下をコキ使うのが当たり前じゃないか!!!」
優之「それ何年前のルール?頭の中の時は止まってんの?今は昭和じゃなく令和だぞ?」
藤村「・・・お前を殺す!!!」
ナイフを強く握って優之に向かって走る。
藤村「死ねえェェーーーーー!!!ぐほあっ!?」
横からサッカーボールが飛び、藤村の顔に直撃した。
充「お義父さんの大切な部下に手を出すのは許しませんよ。」
優之「ナイス充さん!」
充「大丈夫ですか?優之さん。」
優之「何事にも気迫ですよ。」
充「流石ですね。美咲、大丈夫?」
美咲「ありがとうあなた。大丈夫よ。」
吉岡社長「充君。藤村を頼む。」
充「はい。」
藤村「く、クソォ・・・!」
充「あなたはとんでもない事をしましたね。妻だけでなく、お義父さんの部下まで殺そうとするとは。裁きの覚悟は出来てますか?」
藤村「裁き・・・だと・・・!?どう言う意味だ!」
充「言葉通りですよ!」
襟の弁護士バッジを見せた。
藤村「弁護士・・・だと!?」
優之「充さんは東京地裁で期待されてる大型新人弁護士だ。」
充「あなたには相応の罰を下しますので、覚悟して下さい。」
藤村「・・・負けた・・・」
負けを認め、手に持ってるナイフを落とした。
後日。藤村は東京地裁で人質による強要行為及び殺人未遂による罪で実刑判決が言い渡された。
SKY ANGLEでは、美咲が産休から復帰した。
トミー「美咲さんお帰りなさい!」
フィオ「元気そうで良かったです!」
美咲「ただいま皆さん。」
優之「やっと何時ものメンバーになったな。」
美咲「あ、優之さん。さっきお父さんが優之さんを呼んでくれって。」
優之「俺に?」
社長室のドアを4回ノックする。
吉岡社長「どうぞ。」
優之「失礼します。吉岡社長、お呼びですか?」
吉岡社長「愛川君。先週のピクニックでの事件、君を巻き込ませてしまい申し訳ない。」
優之「気にしないで下さい。俺から巻き込んで行っただけですから。」
吉岡社長「それで、私から君にお詫びを申したいと思って。愛川君、私にして欲しい事を何でもする。何か希望はあるかい?」
優之「・・・いえ、お気持ちだけで充分ですよ。先程言いました通り、俺は巻き込みに行っただけですって。社長が気負う必要なんて無いんですから。」
吉岡社長「・・・君は本当に優しい男だな。いやぁ、呼び出してすまない。戻って良いぞ。」
優之「はい。失礼します。」
彼は社長室から出た。
吉岡社長「良い社員を持ったものだ。」
秘書「はい。とても良いお方です。」
吉岡社長「今度また、飲みに誘おうかな?」
『END』
キャスト
愛川優之:濱田龍臣
トミー・ブライアン:福原かつみ
フィオ・ブライアン:花井美春
吉岡美咲:有村蓮
吉岡充:酒井広大
吉岡早苗:大原さやか
三峯悠里:近藤玲奈
木島凛花:水橋かおり
秘書:難波佑香
藤村:藤原侑聖
吉岡達雄:桐本拓哉
東山真奈美:後藤邑子
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