アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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1・5話・トラウマな生物

優之がオールジャンルの制作会社に入社する3日前。

 

悠里「うぅぅ・・・・」

 

優之「ん?どうした悠里?」

 

今日のおあにた荘は、優之と悠里の2人だけ。

 

悠里「優之さん・・・このアニメ見たんだけど・・・」

 

彼女が視聴したアニメのBlu-rayを見せる。

 

優之「エルフェンリート。ああ、1度だけ見た事がある。かなりグロシーンが多いアニメだろ?」

 

悠里「初めて見た時は本当にトラウマで、今再び見て克服しようとしたんだけど・・・もう断面が描かれていて・・・」

 

優之「克服出来なかったと・・・」

 

悠里「他にも色んなトラウマや鬱アニメを揃えているよ。」

 

優之「うわぁ・・・こんなにいっぱい・・・げっ、School days・・・!誠め・・・」

 

悠里「優之さんはどれがマシだと思う?」

 

優之「俺はやっぱり・・・まどマギかな?マミるシーンは今でもショックだけど。」

 

悠里「ねぇ、ウルトラマンでトラウマの奴とかあるの?」

 

優之「トラウマねぇ・・・色々あるけど、俺が挙げるとなると、ウルトラマンティガの第6話かな?」

 

悠里「ウルトラマンティガ?」

 

優之「そっ。1996年に放送がスタートした平成ウルトラマンの記念すべき第1作。主人公のマドカ・ダイゴを演じたのは、当時デビュー1周年を迎えたV6の長野博さん。主題歌はV6の4枚目のシングル『TAKE ME HIGHER』。因みにこの曲はウルトラマン主題歌ランキングで上位に挙がる色褪せない曲だ。俺もウォークマンで聴いてる。」

 

悠里「V6!お母さんが好きだったけど、解散しちゃったのは残念。」

 

優之「んで、ウルトラマンティガ第6話『セカンド・コンタクト』。これはトラウマの1つとして有名なんだ。」

 

悠里「どんな物語なの?」

 

優之「あ、見てから俺の解説いる?」

 

悠里「いや、解説からでお願い。」

 

優之「分かった。物語の序盤、電離層に生息するクリッターと言う生物が、人類の流す大量の電磁波やマイクロ波の影響を受けて、群れごと融合してガゾートと言う怪獣を誕生させた。因みにこのガゾート、平成ウルトラマンシリーズ初の人食い怪獣なんだ。」

 

悠里「ひ、人食い!?それ聞いただけで既にトラウマだけど・・・」

 

優之「余談だが、クリッターはクリオネと酷似している小さい生物なんだ。んで、神出鬼没の黒い雲が観測され、TPC(地球平和連合)はGUTSのホリイ隊員の恩師であるミズノ博士を中心とした調査チームを現地へ派遣したんだ。」

 

悠里「何か情報とか掴めた?」

 

優之「しかし、博士達を乗せた探査機のフィンチが消息を絶ってしまい、更にダイゴ隊員が搭乗するガッツウイング1号も、強烈な電磁波で連絡不能になってしまった。そして雲は繭状の姿に変形すると、そのまま市街地へ落下した。その繭からガゾートが姿を現した。更に繭の中にはフィンチの残骸と、機能を停止したガッツウイング1号の姿があったんだ。」

 

悠里「残骸って・・・殺されちゃったの・・・!?」

 

優之「ガッツウイング1号に搭乗したダイゴは意識を失っただけで大事には至らなかった。んで、ガゾートが謎の言葉を発しながら侵攻する。ホリイ隊員は動物用に開発したサウンドトランスレーターを使って、ガゾートと対話出来ないかと思い付いた。」

 

悠里「動物と対話出来る装置?」

 

優之「そうだ。ガゾートは人間を襲う為前進する。っで、サウンドトランスレーターで対話した結果、ガゾートは動きを止め、ホリイ隊員の姿が見えず困惑する。」

 

悠里「対話が成功したんだね?」

 

優之「ホリイ隊員は現場へ急行した。その間にガゾートは人間を捕食して服だけを吐き捨てた。そして、ホリイ隊員はガゾートと対話を試みた。」

 

悠里「ゴクリ・・・」

 

優之「『君は、何て言うんや?僕はホリイや!』その言葉を聞いたガゾートが動きを止め、ホリイ隊員の方に顔を向けた。『僕は君の敵やない!友達や!』するとガゾートが、『ガゾート、ココ、スキ。』と返したんだ。」

 

悠里「良かった!対話が出来たんだね!」

 

優之「『お願いや!暴れたり僕の友達襲ったりせんといてくれ!』『トモダチ?』『そうや!僕も君もこの星の同じ仲間や!』」

 

悠里「良かったぁ・・・これで解決ですね・・・」

 

優之「だが、ガゾートが返した言葉は予想しなかった言葉だった。」

 

悠里「へ?」

 

 

 

 

トモダチハ、ゴチソウ!
トモダチハ、ガゾートノ、タベモノ!

 

 

 

 

悠里「・・・・・・・!?」

 

衝撃的な言葉に悠里がショックを受けてる。

 

優之「話が通じたのに通じないと言う始末。」

 

悠里「ど、どう言う事!?何で友達を食べちゃったの!?」

 

優之「実はクリッターは元々小さい生物で、寿命が長くないんだ。そこでクリッターは電離層の中で自分達の仲間を共食いしたんだ。つまりクリッターにとって友達は、『自分の為に身を捧げて命を与えてくれる生贄』と言う間違った解釈を持ってしまったんだ。」

 

悠里「た、確かにクモやカマキリとサソリは共食いする習性があるけど・・・まさか自分達だけじゃ飽き足らず人間を食べるなんて・・・これ程までにないトラウマを持ってしまったかも・・・」

 

優之「ガゾートはホリイ隊員を『トモダチ』と認識して食べようとした時にダイゴがウルトラマンティガに変身してガゾートと戦うんだ。」

 

悠里「まさかこんな衝撃的な展開があるなんて・・・その回って観れるの?」

 

優之「観れるよ。ツブイマで独占配信中だからな。」

 

スマホを操作し、テレビにツブイマを繋げる。

 

ウルトラマンティガ第6話『セカンド・コンタクト』視聴開始。

 

 

 

 

 

 

視聴後。

 

悠里「ショッキング・・・優之さんの解説通り・・・」

 

優之「俺も何回も観てるからな。最初観た時は唖然としたけど。」

 

悠里「アニメだけじゃなく、特撮にもトラウマがあるんだね。」

 

優之「殆どのファンがトラウマを抱える切っ掛けを与える回があるからね。」

 

悠里「でも、ティガとガゾートの戦いは燃えました!格好良かった!」

 

優之「そうだろ?ティガは美しいデザインで、夜景が似合うウルトラマンでもあるんだ。」

 

悠里「それで、そのクリッターってまた現れるの?」

 

優之「今後の展開にお楽しみって事で。」

 

悠里「さっきのお話を観て、もう1度トラウマを克服しようと思う!」

 

優之「ああ。頑張れよ。」

 

 

 

 

その後。

 

悠里「うぅぅ・・・やっぱり無理ぃ・・・」

 

優之「あはは・・・こりゃあ、ムルチとシルバーブルーメは当分見せられないなぁ・・・」

 

トラウマ克服はまだ先のようです。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      三峯悠里:近藤玲奈

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