アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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36話・遺産は誰の手に?

5月3日。あるニュースが流れた。

 

女性アナウンサー『昨日午後7時。都内に住む男性が、祖父の葬式で暴行を行った行為で逮捕されました。調べに対し男性は、『俺だけ遺産が貰えないのが可笑しい。パチンコやギャンブルの借金をチャラに出来ると思ってたのに』と供述しているとの事です。』

 

優之「遺産か。あの男、自分のお祖父さんに何1つ恩返ししなかったんだろう。」

 

真奈美「怖いわねぇ。遺産を借金に使おうとするなんて。」

 

悠里「有香奈さんはどう思う?遺産を欲しがる人って。」

 

有香奈「不愉快で気持ち悪いに決まってるわよ。」

 

樹々「私のお祖父ちゃん、遺産たっぷりあるかも。」

 

康介「樹々ちゃん、洒落にならない言い方だね・・・」

 

淳一「・・・・・」

 

舞「淳一お兄ちゃん?どうしたの?」

 

淳一「遺産って言や、俺にも1回あったな。」

 

優之「え?そうなのか?」

 

淳一「中学2年の時だったな。俺の祖父ちゃんが大病を患って入院生活を送る事になって。」

 

康介「淳一君のお祖父さんも遺産持ってたの?」

 

淳一「ああ。石川県を誇る実業家だったからね。でも、俺の従兄夫婦がクソな人間でな。表は出来る夫婦と評判なんだが、裏ではギャンブルとかで多額の借金を背負ってたんだ。」

 

樹々「あのニュースの男と同じ。」

 

淳一「でも役職は結構偉い方でな。将来は社長の座に就くんじゃないかって言われてるんだ。んで、祖父ちゃんが大病を患った時に・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石川県の病院。

 

淳一『祖父ちゃん。見舞いに来たよ。』

 

淳一の祖父『おぉ、淳一と麻美か。今日も来てくれたのか。』

 

淳一『当たり前だろ?祖父の見舞いを孫の俺達が行かなくてどうするんだよ。』

 

麻美『そうだよ。お祖父ちゃんが居なきゃ私寂しいよ。』

 

彼女は日高麻美。淳一の妹で当時中学1年生。

 

淳一の祖父『ハハハ。ワシは立派な孫を持ったもんだな。そうだ、お前の従兄夫婦はどうじゃ?』

 

淳一『ああ、かなり喜んでたよ。祖父ちゃんが入院生活を送ってしばらくすれば遺産が手に入るって。』

 

淳一の祖父『全く、ワシの長男夫婦は常識人なのに、何故次男の息子夫婦はあんなになってしまんじゃ・・・』

 

麻美『多分伯父さんと伯母さん、どっかで育て方を間違えたんじゃない?』

 

淳一の祖父『今度あったらまた厳しく説教しないとな。』

 

淳一『説教は良いけど、あんまり無理してると病気が悪化するよ?』

 

淳一の祖父『そうじゃな。お前達が見舞いに来てくれたお陰で気持ちが晴れたよ。ありがとう。』

 

淳一『いいって。』

 

麻美『お祖父ちゃん、今日学校で面白い事があってね。』

 

それから淳一は、毎日祖父の見舞いに行ったりもした。たまには両親と妹を連れて。

 

 

 

 

そんなある時。

 

麻美『ねぇお兄ちゃん、前から気になってたんだけど、私達の家の敷地内にあるあのボロい小屋あるじゃん?あれってお祖父ちゃんの大事な物なんだよね?』

 

淳一『ああ、昔からそう言ってたし。』

 

麻美『何であの小屋を大事にしてるんだろう・・・不思議に思うんだ〜。』

 

淳一『また見舞いに行った時、祖父ちゃんに聞いてみようよ。』

 

 

 

 

祖父の入院生活から1週間が経った。

 

淳一の祖父『もうワシの命はこれまでかもな・・・』

 

淳一『祖父ちゃん、まだ未練があるんじゃないのか?』

 

麻美『お祖父ちゃんを慕ってくれてる人達に会いたいんじゃないの?』

 

淳一の祖父『アイツらなら見舞いに来てくれているよ・・・』

 

淳一『そっか。ん?』

 

テーブルにある1枚の封筒がある。

 

淳一『祖父ちゃん、その封筒は?』

 

淳一の祖父『ん?ああ、これか・・・これはワシの遺言じゃ・・・この中に遺産に対する事も書いてある・・・』

 

麻美『そうなんだ。』

 

淳一の祖父『じゃが、お前達に良い事を教えてやろう・・・』

 

淳一・麻美『良い事?』

 

2人は祖父から良い事を耳打ちで教えられた。

 

 

 

 

 

 

そして祖父は他界し、葬式が挙行された。その中には従兄夫婦も居る。2人は内心喜びながら葬式に参加している。

 

淳一(・・・・・・)

 

麻美(お兄ちゃん抑えて。あの2人は後で今に痛い目見るわよ。)

 

 

 

 

 

 

そして和室で、遺産相続の話が始まった。

 

弁護士『それでは、お祖父さんの遺言書を読み上げます。』

 

封筒から祖父の遺言書を取り出して読む。

 

弁護士『お祖父さんの遺産の1000万は、全て従兄夫婦に相続するとの事です。』

 

全員『・・・・!?』

 

従兄『よっしゃーーー!!』

 

従兄妻『流石あなたのお祖父さん!』

 

伯父『そんな・・・父さんどうして・・・』

 

伯母『何で私達の子供に相続させたの・・・』

 

従兄『父さん母さん!祖父ちゃんはね、借金を背負ってる俺達に助けを与えてくれたんだよw!』

 

従兄妻『私、あなたと結婚して良かったわぁ〜w!』

 

淳一『そんな・・・俺と麻美は毎日欠かさず見舞いに行ったってのに・・・』

 

従兄『おいおいw見舞いしただけで祖父ちゃんがお前みたいなオタクに相続させてくれると思ってんのかぁ?』

 

従兄妻『まっ、社会人になってコツコツと安い金で過ごす事ねw!』

 

従兄『俺達は勝ち組確定だーw!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

優之「酷い従兄夫婦だな。」

 

有香奈「裁判でも起こしたい程ムカムカするわね。」

 

淳一「そう思うだろ?実はあの話には続きがあるんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遺産相続の話の後解散し、従兄夫婦は家へ帰って行った。

 

淳一『・・・いやぁ〜、あんなに喜んでくれて良かった〜。』

 

残った全員が何故か笑顔と安堵の表情になった。

 

淳一『あの2人に演技を見せるの疲れたわ〜。』

 

麻美『何も知らずに受け取っちゃって〜。もうお兄ちゃん笑い堪えるのに必死だったね〜。』

 

 

 

 

葬式の時、淳一が従兄夫婦を見て我慢してたのは、怒りではなく笑いだった。

 

 

 

 

淳一『さて、あの小屋を見に行きますか。』

 

 

 

 

祖父が大事にしていたと言うボロボロの小屋の中へ。

 

淳一・麻美『おぉ〜〜〜!!』

 

小屋の中にあったのは、古い美術品や陶芸品やアンティーク物が沢山飾られてあった。

 

伯父『父は昔からアンティーク等の歴史的な物をコレクションするのが趣味でね。』

 

伯母『息子達は『汚い物に興味ない』って言ってくれたお陰で壊されずに済んだわね〜。』

 

淳一の祖母『本当、どれも素敵ね〜。』

 

 

 

 

 

 

時は遡り、病室。

 

淳一の祖父『じゃが、お前達に良い事を教えてやろう・・・』

 

淳一・麻美『良い事?』

 

2人は祖父から良い事を耳打ちで教えられた。

 

淳一の祖父『実は、この遺言書は遺産1000万を記した表向きの遺言書。これはワシがこの日の為だけに作った端金じゃ。』

 

淳一『え、そうなの?その1000万は何処で手に入れたの?』

 

淳一の祖父『FXに使ったんじゃ。』

 

淳一『祖父ちゃん投資にも詳しかったもんな。』

 

麻美『もしかして、その表向きの遺産を従兄達に相続させるの?』

 

淳一の祖父『御名答w。そしてお前達兄妹には、あの小屋の中の宝を相続させるんじゃ。これは2人を除いた妻とお前の両親と息子達に話して了承済みじゃw。勿論ここにお前達宛ての本命の遺言書もある。』

 

麻美『あのボロボロの小屋に何かあるの?』

 

淳一の祖父『ワシが趣味で集めたアンティーク物や美術品や陶芸品があるんじゃ。ワシのコレクションを全てお前達兄妹に譲渡する。』

 

淳一『アンティーク・・・売れば高いんじゃ・・・』

 

淳一の祖父『勿論コレクションするなり売るなり好きに使いなさい。未来ある若者のお前達2人に、ワシからのプレゼントじゃ。』

 

 

 

 

 

 

そして、淳一達は祖父のコレクションを全て売った。その買取金額は10億円に達した。淳一と麻美は頭の中パニックになったが、冷静を取り戻した。従兄夫婦に内緒で両親と伯父夫婦と祖母に山分けしようとしたが、『お前達兄妹のお金だ。祖父からの遺産を大切に使いなさい。』と言われ、10億の遺産は正式に淳一・麻美兄妹の物となり、兄妹で半分の5億円を受け取った。

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

淳一「これが、祖父ちゃんが残した遺産のお話だ。」

 

優之「凄えな。従兄達に内緒で歴史的な物をコレクションしてたなんて。」

 

有香奈「人間、真面目に生きていけば天の恵みが舞い降りて来るって事ね。」

 

康介「それで、従兄さん夫婦はそれからどうしたの?」

 

淳一「手に入れた1000万の遺産で豪遊している最中に、俺達が10億の遺産が手に入った事を知って憤慨。俺の家に凸して来たんだ。けど、待機していた警察に暴行して公務執行妨害で逮捕された。執行猶予付きで釈放された。んで、俺が憧れの東京の高校に合格して上京した頃に2人は蒸発して行方知らず。」

 

悠里「まさか、淳一さんを探す為に探し回ってるんじゃ・・・」

 

淳一「それはないよ。父さん達に俺の居場所を教えないでって言っておいたから。」

 

康介「なら安心だね。」

 

優之「妹さんは大学生?」

 

淳一「ああ。地元の大学に通ってる。妹は祖父ちゃんの遺産を医大の学費に使ってる。俺も妹もまだ祖父ちゃんの遺産は大量に残ってるしな。」

 

優之「じゃあ、これからも有意義に使わないとだな。」

 

淳一「そのつもりさ。」

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      日高淳一:宮田俊哉
      三峯悠里:近藤玲奈
     竹下有香奈:大西沙織
      松浦康介:寺島拓篤
      新田樹々:佐藤亜美菜
       三峯舞:大空直美

      日高麻美:高田憂希

     淳一の祖父:家中宏

        従兄:田所陽向
       従兄妻:小若和郁那

       弁護士:橘龍丸
  女性アナウンサー:水谷麻鈴

        伯父:山本祥太
        伯母:衣川里佳
     淳一の祖母:仲村かおり

     東山真奈美:後藤邑子

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