アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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41話・姪と両親

6月3日。モロスターアート。

 

茂成「よう。お3方。」

 

結衣「茂成さん。」

 

茂成「今日も絵の修行かい?」

 

紫「そうだよ!将来は立派な画家になる為に日夜励んでいるからね!」

 

結衣「日夜って、あなた夜は寝てるんじゃないの?」

 

紫「そんな事ないよ!」

 

奈々「遅くまで絵を描いてたんだよね?」

 

紫「そうだよ!やっぱり奈々ちゃんは分かってるね〜!」

 

結衣「もう、奈々は本当に紫に甘いんだから。」

 

茂成「完全に親子みたいだな。」

 

 

 

 

共同アトリエ。

 

紫「おはようございま〜・・・およ?」

 

茂成・結衣・奈々「ん?」

 

扉を開けた時、4人が下を見た。4人の目に映ったのは・・・

 

 

 

 

双葉「おはようございます。」

 

 

 

 

嶋村双葉だった。

 

紫「女の子?」

 

結衣「この子もモロスターアートの子なの?」

 

双葉に目線を合わせる為、奈々がしゃがむ。

 

奈々「こんにちは。私は坪川奈々だよ。お名前教えてくれるかな?」

 

双葉「嶋村双葉です。」

 

奈々「双葉ちゃんね。双葉ちゃんはモロスターアートに所属してる子なの?」

 

双葉「ううん。叔父ちゃんと一緒に居るの。」

 

奈々「叔父ちゃん?」

 

優之「双葉!」

 

双葉「はーい!」

 

そこに優之が来て、双葉が優之に抱き付く。

 

優之「驚かせてごめんな。」

 

茂成「その子、お前の姪っ子か?」

 

優之「そう。嶋村双葉。姉夫婦の娘。小学生。」

 

紫「へぇ〜、可愛いね!」

 

結衣「でもどうして姪御さんを?」

 

優之「姉夫婦が出張でな。しばらく俺が面倒見る事になって。今日は小学校休みで、最初親父達が面倒を頼もうって言ってたんだけど。」

 

奈々「優之さんのご両親も出張か用事があったんですか?」

 

優之「いや、親父が孫大好き過ぎてね。双葉を預けたら、親父の仕事に支障が出るんじゃないかって姉さんが言ってた。親父凄い落ち込んでた。『孫と遊べないなんて、アイツは鬼じゃ・・・』ってしくしく泣いてたって母さんが。」

 

奈々「あらら・・・」

 

優之「今日本当はおあにた荘で留守番させるつもりだったんだけど、双葉がどうしてもモロスターアートへ行ってみたいって言ってな。だから連れて来たんだ。」

 

茂成「成る程な。」

 

優之「双葉、ここへ来たのは良いけど邪魔はしないようにな?叔父ちゃんとの約束だ。」

 

双葉「うん!約束する!」

 

優之「紫、結衣、奈々。すまないけど、双葉の面倒を見てやってくれないか?俺、絵の続きを描かなきゃいけないから。」

 

紫「任せて!」

 

優之「双葉、お姉ちゃん達の言う事聞けるか?」

 

双葉「うん!」

 

 

 

 

 

 

しばらくの間、紫達3人は双葉の面倒を見る事にした。

 

双葉「お姉ちゃん達の絵、上手なんだね。」

 

紫「そお?ありがとう。」

 

双葉「お絵描きのお仕事をしてるの?」

 

奈々「まだお仕事じゃないけど、将来は画家になるんだ。だから今は見習いなの。」

 

双葉「あのね、お祖母ちゃんも画家をやっているんだ!」

 

結衣「へぇ〜。双葉ちゃんも画家になりたいの?」

 

双葉「ん〜・・・分からない。」

 

結衣「分からないんだ・・・」

 

双葉「お母さんからね、双葉がやりたい事をやっても良いよって言われてね。」

 

紫「良いお母さんを持ったね〜双葉ちゃん。」

 

双葉「ねぇねぇ、私も絵を描きたい!描いても良い?」

 

奈々「良いよ。」

 

余ってるペンと画用紙を双葉に渡した。

 

 

 

 

茂成「3人共、双葉ちゃんとすっかり仲良しだな。」

 

優之「良い事だ。双葉に新しい友達が増えるのは。」

 

茂成「今は小学生?」

 

優之「ああ。今年入学したばかりだ。」

 

茂成「年上の友達ばかりで大丈夫なのか?」

 

優之「心配するな。小学校の友達も多いって双葉言ってたぞ。」

 

茂成「そっか。」

 

優之「でも、何だろう。双葉があの子達と楽しく遊んでるのを見てると何か寂しくなるな。」

 

茂成「何だそれ?ヤキモチか?」

 

優之「それは認める。そうだ!」

 

キャンバスボードを紫達に向けて、彼女達を被写体にして描く。

 

茂成「何してんだ?」

 

優之「4人が楽しくやってるのを見て、創作が閃いたんだ。」

 

創作イラストを描く。

 

優之「出来た!」

 

茂成「早いな。中学の頃より早くなってね?」

 

優之「努力の賜物さ。コンセプトは、中世ヨーロッパの4人姉妹の戯れ。1つの家庭に生まれた4人の姉妹達が中庭の草木の上で遊ぶ光景を思い付いたんだ。」

 

茂成「4人のドレスから見ると、かなりのお金持ち生まれだな。若草物語みたいだな。あれはアメリカか。ん?」

 

スマホで電話をする優之を見た。

 

茂成「何処に電話するんだ?」

 

優之「親父だ。双葉と遊べなくてショックしてたから、帰りに寄ろうかと思って。あ、もしもし親父?」

 

 

 

 

 

 

夕方。優之が双葉を連れて、両親が住んでいる新橋のマンションへ遊びに行った。

 

宗太郎「会いたかったぞ〜双葉〜!」

 

双葉を見るなり、宗太郎が愛する孫を抱いた。

 

双葉「お祖父ちゃん苦しいよ〜。」

 

宗太郎「だって、久し振りに孫の顔が見れてお祖父ちゃん嬉しいんだよ〜!」

 

双葉「私も、お祖父ちゃんに会えて嬉しいよ。」

 

孫の天使のような笑顔を見て、宗太郎が号泣した。

 

宗太郎「双葉〜〜〜〜!」

 

優之「ああもう親父。泣くんじゃねぇよ。」

 

宗太郎「ありがとう優之!双葉を連れて来てくれて!」

 

優之「あの時親父ショックだったから、可哀想と思って今日来てやったんだ。」

 

双葉「お祖父ちゃんお祖父ちゃん!見て?これ、双葉が描いたんだよ!」

 

モロスターアートで描いた絵を見せる。その絵は、双葉と祖父母と両親、そして叔父の絵だった。

 

宗太郎「お〜!上手に描けてるね〜!上手いぞ双葉!将来は絵描きになれるかもだぞ?」

 

双葉「えへへ〜。」

 

優之「もうベタ褒め過ぎ。」

 

翠「うふふ。主人の元気がやっと戻って良かったわ。ありがとう優之。」

 

優之「母さん、俺は大した事はしてないさ。」

 

翠「今日は夕飯食べて行く?」

 

優之「そうだね。腹が減ったし。双葉もここでご飯食べて行くか?」

 

双葉「うん!お祖母ちゃんのご飯美味しいし!」

 

翠「それじゃ、今日は唐揚げを作りましょう!」

 

優之「マジで!?俺母さんの唐揚げめっちゃ好き!」

 

 

 

 

夕飯の唐揚げを食べる。

 

宗太郎「どうだい優之?モロスターアートの居心地は。」

 

優之「おあにた荘みたいにアットホームな所だよ。講師の人達も丁寧に教えてくれるし。」

 

宗太郎「本当、ワシらはとんでもない息子を持ってしまったな・・・」

 

翠「あの諸星様に気に入られてるんでしょ?少し怖いわ・・・」

 

優之「おい、ナチュラルに俺に対する嫌悪感抱くな。」

 

この日は、両親宅でご飯を食べた優之だった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      畦間茂成:上村祐翔

       宗像紫:礒部花凜
      日野結衣:堀内まり菜
      坪川奈々:熊田茜音

      嶋村双葉:久野美咲

     愛川宗太郎:高木渉
       愛川翠:ゆきのさつき

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