アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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46話・新たな恋

6月29日。東京タワー。

 

優之「千葉の居心地はどうだ?伊織。」

 

伊織「うん。凄く良い所だね。私の好きなきんいろモザイクの舞台となった場所だから運命感じるよ。」

 

優之「そうか。そう言えばお前、東京本社へ異動するって志歩から聞いたんだが。」

 

伊織「そうだよ!私ずっと真面目に勤務してたから、一目置かれる存在になったのよ?支店長さんからね、『君の能力を是非東京で活かすべきだ』と誉めてくれてたんだ。」

 

優之「流石だな。」

 

伊織「にしても、本当に見晴らし良いね!流石東京タワー!」

 

優之「スカイツリーじゃなく東京タワーに登りたかったんだな。」

 

伊織「東京って言ったら東京タワーじゃん?今度はスカイツリーに行く予定だから。おぉー!スカイツリー見える〜!」

 

優之「東京に初めて来た田舎の人みたいなテンション。」

 

伊織「え?私達佐賀出身だから、このテンションが普通なんじゃない?」

 

優之「それな。」

 

 

 

 

東京タワーを降りた。

 

伊織「いやぁ〜景色堪能出来たし、そろそろ昼ごはん食べない?」

 

優之「あ、良い店あるぞ。彼処の蕎麦屋美味いぞ?」

 

伊織「え?本当?食べたい!ん?」

 

優之「どうした?」

 

伊織「あの子、何か落ち込んでるみたいだよ?」

 

優之「ん?」

 

フードコート前のベンチで落ち込んでる様子の女の子を見付けた。

 

伊織「迷子かな?」

 

優之「あれ?あの子。」

 

女の子に見覚えがあり、優之が女の子に寄る。

 

伊織「え?ちょっと優之?いきなり近付くと不審者になっちゃうよ!?」

 

優之「梨奈ちゃーん!」

 

梨奈「あ!優之お兄ちゃん!」

 

伊織「あ、本当だ!梨奈ちゃん!」

 

梨奈「伊織お姉ちゃん!」

 

伊織は梨奈と知り合い。優之と佑美の結婚式に1度会ってる。

 

優之「梨奈ちゃん、1人で何してたの?パパと一緒じゃないの?」

 

梨奈「あのね、パパトイレが長くてここで待ってて疲れてるだけなの。」

 

優之「ありゃそうなの。」

 

雅春「梨奈ーーー!!」

 

梨奈「あ!パパ!」

 

トイレから雅春が戻って来た。

 

雅春「いやぁーごめんごめん。ん?優之!」

 

優之「やぁ雅春先輩。生で会うのお久し振りだね〜。」

 

雅春「ああ。何時もリモートで会ってるしな。」

 

優之「先輩も休暇?」

 

雅春「ああ。今日梨奈の学校特別行事で休みなんだ。」

 

伊織「雅春さん、お久し振りです。」

 

雅春「伊織さん!優之と佑美の結婚式以来ですね。」

 

”グゥ〜〜〜”

 

伊織「あ、お腹空いちゃった・・・」

 

優之「そうだな。彼処の蕎麦食おうぜ。」

 

梨奈「パパ。お兄ちゃん達とご飯食べたい。」

 

雅春「一緒に食べようか。優之、一緒に良いか?」

 

優之「ああ。」

 

梨奈「伊織お姉ちゃん、早く行こう?」

 

伊織「え?ちょっと梨奈ちゃん引っ張らないで〜。」

 

 

 

 

 

 

昼食後。近くの公園のベンチに座る。梨奈が野良猫と遊んでる。

 

伊織「梨奈ちゃん可愛いですね。雅春さんは奥さん居るんですか?」

 

雅春「え?それは・・・」

 

優之「結婚式の時に言ってなかったな。雅春先輩、奥さんの不倫で離婚したんだ。」

 

伊織「え?」

 

優之「去年だったな。奥さんの麗花さん、梨奈ちゃんの幼稚園の保護者の男性と不倫していてな。専業主婦なのにも関わらず、梨奈ちゃんに目もくれず不倫相手ばかり夢中になっててな。」

 

伊織「それで離婚を?」

 

雅春「そうなんだ・・・でも梨奈は俺と一緒に暮らしたいって言ってくれて。離婚後は俺と義家族で梨奈を育てているんだ。」

 

伊織「そうだったんですね・・・」

 

雅春「でも、お義父さん達は梨奈を愛してるから。俺が仕事の時はお義父さんとお義母さんが面倒見てくれてるから梨奈を安心させてるし。」

 

優之「その証拠に、梨奈ちゃんは元気に遊んでるし。」

 

伊織「雅春さん、大変な日々を送ってたんですね。」

 

すると梨奈が、伊織のスカートの裾を引っ張った。

 

伊織「ん?」

 

梨奈「伊織お姉ちゃん、遊ぼ?」

 

伊織「うん、良いよ!」

 

ベンチから立ち、梨奈と一緒に遊ぶ。

 

優之「伊織、梨奈ちゃんにすっかり懐かれてるな。」

 

雅春「だね。・・・」

 

優之「ん?先輩どうした?」

 

雅春「俺、再婚しようか迷ってて・・・」

 

 

 

 

 

 

遊んだ後。

 

伊織「いやぁ〜遊んだ遊んだ〜。」

 

優之「めっちゃ汗出てるやん。」

 

伊織「そりゃあ初夏だしね。」

 

雅春「ん?梨奈、帰るからこっちに来なさい。」

 

梨奈「やだ。伊織お姉ちゃんとまだ遊びたい。」

 

伊織「え?」

 

雅春「我儘言っちゃいけません。」

 

伊織「梨奈ちゃん?お姉ちゃんそろそろ帰らなきゃいけないから、また今度遊ぼうね?」

 

梨奈「・・・伊織お姉ちゃんがママなら毎日遊べるのに。」

 

雅春・伊織「へ・・・?」

 

梨奈「伊織お姉ちゃんはね、昔のママみたいにいっぱい遊んでくれるの。パパ、伊織お姉ちゃんがママになっちゃ嫌?」

 

雅春「梨奈・・・」

 

優之「梨奈ちゃん。もしかして、ママが居なくなった事に少し落ち込んでるの?」

 

梨奈「うん。ママが1番悪いけど、やっぱりママが居なくなると寂しいの。」

 

雅春・伊織「・・・・・」

 

優之「お2人さんはどうしたい?このまま結んで新しい家族になるか、それとも別の人と出会って家族になるかは、2人の自由だ。」

 

伊織「・・・雅春さん。」

 

雅春「はい?」

 

伊織「私、昔から素敵な男性と出会って結婚して幸せな家庭を持つのが夢だったんです。でも、梨奈ちゃんが私にママになってくれって言われたら・・・」

 

雅春「・・・・・」

 

伊織「だから、その・・・あなたの妻になりたいんです!」

 

頭を下げて右手を伸ばす。

 

雅春「・・・伊織さん。」

 

伊織「は、はい!!」

 

雅春「正直俺は、離婚した後も麗花の裏切りがたまに頭に入って来るんだ。もしかしたら、再婚しても麗花みたいに不倫してしまうかも知れないって思ってて。」

 

伊織「そんな事しません!!私は雅春さんの力になりたいから、こうして右手を伸ばしてるんです!!もし私が裏切ってしまったら、即刻捨てても構いません!ですから・・・お願いします!」

 

雅春「・・・伊織さん。」

 

伊織「はい!」

 

彼女の右手を雅春が握った。

 

雅春「そんなに僕を思ってくれてるなんて嬉しいよ。ありがとう。俺は君と再婚するよ。」

 

伊織「・・・やったー!!」

 

こうして伊織は、雅春への告白に成功した。

 

 

 

 

 

 

6月30日。伊織は雅春の義家族へ挨拶へ行った。

 

伊織「あの、皆さん・・・この度、雅春さんと結婚する事になりまして・・・その・・・」

 

繁「そうか・・・伊織さん。」

 

伊織「は、はい!?」

 

繁「雅春君は素晴らしい男だ。彼を死んでも愛し続ける覚悟はあるかい?」

 

伊織「はい!あります!何があっても、私は雅春さんを愛し続けます!」

 

繁「そうか。君のような女性が雅春君の新しいパートナーになる事は、とても頼もしいな。伊織さん、雅春君を宜しくお願いします。」

 

伊織「は、はい!お任せ下さい!」

 

美子「伊織ちゃ〜ん!」

 

伊織「ちょ!?美子ちゃん!?いきなり抱き付かないで下さい!!」

 

美子「だってだってぇ〜!私ず〜っと妹が欲しかったのよ〜!伊織ちゃんが妹になってくれて良かったよ〜!」

 

晋太郎「また僕に妹が出来たみたいだね。」

 

晴子「あらあら。今日はお祝いしなきゃね。」

 

 

 

 

 

 

7月1日。伊織は、雅春の再婚相手として正式に結婚した。そして結婚を祝福してくれた支店長からの辞令で千葉支店から東京本社へ異動。栗田家で順風満帆な生活を手に入れた。

 

 

 

 

 

 

7月5日。おあにた荘。優之は部屋で伊織に電話してる。

 

優之「どうだ?結婚生活は。」

 

伊織『うん!とっても幸せだよ!もう梨奈ちゃんが可愛くてしょうがないのよ〜!』

 

優之「それは良かった。」

 

伊織『でも、美子さんが私にべったりしててね。』

 

優之「美子さん、ずっと妹が欲しかったって言ってたもんな。」

 

伊織『でも義家族の皆さん、良い人達だね。繁さんは梨奈ちゃんに溺愛してるけど。』

 

優之「孫が可愛くてしょうがないからな。伊織、大変な事があるかも知れないが、頑張れ。」

 

伊織『ありがとう。じゃあね。』

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      栗田伊織:赤崎千夏

      栗田雅春:梶原岳人
      栗田梨奈:和多田美咲

         繁:間宮康弘
        晴子:倉田雅世
       晋太郎:赤羽根健治
        美子:真堂圭

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