アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
7月18日・モロスターアート。
茂成「よし、これで全部かな?」
個展に出展する為の全ての絵をケースに入れ終えた。
優之「いよいよ明日か。お前の個展。」
茂成「テーマは、見えた景色達。佐賀へ引っ越した時や、東京へ引っ越した時の間に見た景色や観光地を展示するんだ。」
紫「沢山の人、来てくれるかな?」
茂成「どうだろうな。諸星様は大丈夫だって言ってくれてたし。」
結衣「場所は、諸星美術館でしたよね?」
茂成「ああ。最高峰の画家が個展を開く為に諸星様が創設した美術館。モロスターアートの人や、将来画家になる人の登竜門としても有名だ。」
奈々「私、明日絶対行きますね。」
茂成「ありがとう奈々。」
諸星「茂成君。支度は終わったかな?」
そこに諸星がやって来た。
茂成「はい。丁度終わった所です。皆が手伝ってくれました。」
諸星「よし。業者を手配したから、運ばせてあげて。」
茂成「はい。」
手配された業者が到着し、茂成の絵を運ばせた。
諸星美術館。業者が茂成の絵を慎重に飾る。優之達が美術館を見学する。
優之「初めて諸星美術館を見たんだが、結構デカかったな・・・」
茂成「ルーブル美術館と同等の大きさだったな。」
奈々「ここで明日個展が開かれるんですね。茂成さんの大きな一歩ですね!」
茂成「この調子で行けば、俺も世界の画家になれるのか?」
優之「お前の画力は流石だ。自信持て。」
茂成「サンキューな。」
夕方。おあにた荘。
優之「と言う訳で、明日諸星美術館へ行って個展の様子を見に行く。」
康介「個展かぁ。僕も地元の個展見に行ったなぁ。絵を買ってくれる人が沢山居たよ。」
佑美「私も茂成君の個展行きたかったな〜。休暇届出しとけば良かった〜。」
優之「個展の様子を撮影しとくから大丈夫。そう言や悠里、樹々ちゃん、アンジェリカ3人でアニメ出演が決まったらしいんだが。」
悠里「そうなの。来月からアニメ映画の妖精役としてゲスト出演する事になったの。」
樹々「アフレコ未経験・・・」
淳一「そうだろうな。俳優さんがアフレコやると棒読みになるから。だったらさ、ベテランの声優さんにアフレコのコツを伝授したらどうだ?」
樹々「アフレコのコツ?」
有香奈「良いアイディアね。キスマイの宮田さんや、SnowManの佐久間さんもベテラン声優さんにアフレコ演技を受けてたってニュースで見たわ。」
悠里「成る程。確かにそれは良いアイディアかも。明日諸星様にアフレコ演技を伝授したいから、ベテランの方を呼んで頂けませんかって伝えるよ。」
樹々「アフレコ前に出来る限りの準備をしたい。」
淳一「頑張れ2人共!響子ちゃんも!」
その日の深夜。何処かの家。
???「・・・・・」
1人の男が、真っ暗な部屋で畦間個展開催のページを閲覧していた。そして不適な笑みを浮かべ、キーボードを操作した。
7月19日。諸星美術館で畦間個展が開場された。だが。
茂成「どうなってるんだ・・・!?」
個展に来場客は1人も居なかった。
優之「可笑しい。今日開場なのに、誰も居ないなんて・・・なぁ、まさか日程間違えて個展を開いたんじゃ?」
茂成「そんなはずはない。諸星様と一緒にスケジュールを組み込んだはず。」
紫「茂成さーん!」
そこに、紫達3人が駆け込んで来た。
茂成「皆。」
奈々「これは一体どうなってるんですか・・・?」
茂成「俺にも分からない・・・何で誰も来ないんだ・・・」
結衣「もしかして、開催日時が知らないだけなんじゃ・・・」
優之「それだったら、俺がSNSで宣伝しよう。」
スマホでSNSを開いて宣伝しようとした時。
優之「ん?何だこのコメント?」
Twitterで呟かれたコメントを優之が睨む。
優之「おい茂成。個展に関係ありそうなコメント見付けたぞ。」
茂成「何?」
そのコメントを見せた。
茂成「『畦間個展は贋作だらけだ。皆騙されるな。彼奴は詐欺師だ。』・・・何だこれ!?」
紫「え!?茂成さんの絵は本物だよ!!贋作なんてありえないよ!!」
結衣「ん?茂成さん、このアカウント画像を見て下さい。」
茂成「アカウント?」
そのアカウントの画像は、蛇の画像。
結衣「このアカウントの持ち主は、YouTuberでもあるみたいです。」
そのアカウントの人物は、YouTuberとして活動しているらしい。茂成がその動画を見る。
茂成「まさか・・・仁科か!?」
紫・結衣・奈々「え!?」
優之「仁科?誰だソイツ?」
茂成「そうか。優之は知らなかったんだな。仁科浩信。嘗てモロスターアートに所属していた男だ。奴は素行が悪く、他人の描いた絵を自分の手柄にするなど卑劣極まりない奴だった。」
優之「マジで?」
茂成「マジだ。しかもそいつの父は議員でな。下手に逆らうと親の権力を使って脅す事もあった。だが不幸中の幸いか、諸星様がソイツの父と知り合いでな。諸星様が不貞行為を重く受け止め、奴をモロスターアートから追放したんだ。それから父に勘当を言い渡され消息不明になっていたんだが、まさかアンチ系YouTuberになっていたなんてな。」
奈々「仁科さんがあのコメントは、茂成さんが個展を開いた事に腹を立てたんじゃないでしょうか?」
茂成「ありそうだな。ずっと個展をやりたがっていたからな。しかも仁科のSNS、結構バズってやがるな。皆がコレを鵜呑みにして誰も来ないって事か。このままじゃ俺の個展が失敗に終わる・・・」
優之「諦めるのは早いぞ茂成。諸星様に電話しよう。」
すぐに諸星様に電話した。
優之「あ、諸星様。茂成の個展が・・・」
諸星『こっちも確認したよ。仁科君がまさかこんな事をするなんて思ってなかったよ。彼の事は俺に任せて。皆で個展を宣伝してあげて。』
優之「ありがとうございます。お忙しい中すみません。では。」
通話終了。
優之「仁科の事は諸星様が対処してくれるって。」
茂成「流石諸星様。仕事が早い。」
紫「でも茂成さん。このまま閑古鳥の個展じゃ成り立たないよ。」
優之「案ずる事はない。俺達で茂成の個展を宣伝しよう。俺のSNSで宣伝しまくろう!それと、贋作はガセだって事を報せよう。」
5人で茂成の個展の宣伝と贋作はガセと報せると、一気に注目の的となった。
30分後。多くの来場客が個展にやって来た。外では行列が出来る程になった。
茂成「結構人来てるなぁ・・・ありがとう優之。」
優之「良いって事よ。困った時は助け合い。だろ?」
結衣「これで、一件落着ですね。」
奈々「お客さん、茂成さんの絵を見ていますね。」
来場客は、茂成の絵を興味深く見ている。
茂成(俺の絵を見られると、何か恥ずかしいな・・・)
来場客A「すみません。」
茂成「あ、はい。」
1人の男性来場客に声を掛けられた。
来場客A「この絵は吉野ヶ里歴史公園ですか?」
茂成「そうです。中学の時に佐賀へ転校して、描いたんです。」
来場客A「ほほう。実は亡くなった私の父が佐賀出身でして、特にこの吉野ヶ里歴史公園が大好きだったんです。どうです?1枚売って頂けませんか?」
茂成「本当ですか!?ありがとうございます!」
来場客A「それで、お値段は幾らで?」
茂成「そうですね・・・1枚5万円でどうでしょう?」
来場客A「5万!?いやいや勿体無いです!50万で売って下さい!」
茂成「ご、50万!?」
来場客A「はい!君の絵は実に素晴らしい!もっと価値があるはずだ!」
茂成「俺の絵が・・・50万・・・!?」
来場客B「すみません!この雲海の絵を100万で売ってくれませんか!?」
茂成「え、ええ!?」
沢山の絵が、来場客の言い値で多く売れた。こうして、茂成の個展は無事成功を収めた。
その後、嘘のコメントを投稿した仁科浩信は、諸星の制裁によって警察に逮捕された。取り調べに対し、『自分がこんな目に遭っているのに、他の奴が個展を開く事に腹を立ててデマを流した』と供述した。仁科には、茂成の絵を贋作とデマを流した事で名誉毀損として訴えられた。
7月20日。モロスターアート。
茂成「諸星様。これが個展の売上表です。」
個展の絵の売上表を諸星に提示した。
諸星「凄いじゃないか!茂成君の絵が全部で500万売れるなんて!」
茂成「いやぁ、殆どがお客様の言い値なんですけど・・・」
諸星「それでも素晴らしい実績だよ。俺が保証する。これからも期待しているよ、茂成君。」
茂成「ありがとうございます。これからもモロスターアートの画家として精進します!」
紫「次は誰が個展開くんかな?もしかしたら、私達かな!?」
結衣「それはまだ早いんじゃないの?」
奈々「私達の個展の予定日はまだ分からないんだし。」
諸星「君達の個展は、早くても年末か来年辺りになるかな?」
紫「そうですか・・・」
諸星「次に個展を開くとしたら・・・」
紫・結衣・奈々「?」
全員が優之に顔を向ける。
優之「・・・え?俺?」
諸星「優之君の個展も楽しみだね。」
茂成「お前の場合、特撮向けの個展になりそうだな。」
優之「それ面白そうだな。」
茂成「やるんかい。」
『END』
キャスト
愛川優之:濱田龍臣
畦間茂成:上村祐翔
宗像紫:礒部花凜
日野結衣:堀内まり菜
坪川奈々:熊田茜音
日高淳一:宮田俊哉
三峯悠里:近藤玲奈
竹下有香奈:大西沙織
松浦康介:寺島拓篤
新田樹々:佐藤亜美菜
愛川佑美:伊藤美来
来場客:狩野翔
衣川里佳
諸星志揮:???
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