アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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49話・日野家のメイドさん

7月25日。モロスターアート。

 

優之「キタキタ〜。」

 

SKY ANGLEから給料明細が郵送された。

 

優之「ウヒョヒョ〜。」

 

給料の金額を見てウキウキしてる。

 

茂成「おい、顔きめェぞ。」

 

優之「今日は給料日なんだよ。SKY ANGLEから給料明細が来たらテンション上がるだろ?」

 

茂成「まぁ気持ちは分かる。」

 

紫「あ!2人共!」

 

アトリエに紫達3人が来た。

 

茂成「よう。今日は少し遅いな。」

 

結衣「紫が夏休みをだらけてて、少し寝坊してたんです。」

 

優之「そうか。殆どの学校は夏休みに入ったもんな。今頃学生さん達は海行ったり旅行行ったりしてるかな?」

 

紫「そうなんだよ〜。」

 

奈々「でも紫ちゃん?夏休みだからって浮かれてちゃダメだよ?宿題とか色々あるんだから。」

 

紫「うっ・・・頑張ります・・・あ、そうだ!2人共ちょっと良いかな?」

 

優之「俺達2人に?」

 

茂成「一体何を?」

 

紫「一緒に合宿しようよ!」

 

優之・茂成「合宿?」

 

奈々「実は紫ちゃんが、夏休み中に合宿しようって提案してくれて。折角だからお2人も一緒にどうかなって誘おうとしまして。」

 

優之「合宿かぁ。場所は何処だ?」

 

紫「結衣ちゃん家だよ。」

 

茂成「日野家か。でも良いのか?君達3人の合宿なんだろ?」

 

結衣「そうなんですけど、紫が大勢の方が楽しそうってお2人を誘ってるんです。」

 

優之「・・・なぁ、その合宿って同伴者OKか?」

 

紫「勿論だよ!佑美さんを連れて来てもOKだよ!」

 

優之「んじゃぁ・・・佑美さんを誘うか。」

 

茂成「それで、合宿日は何時だ?」

 

紫「明後日の午後12時。午前11時に秋葉原に集合ね。」

 

優之「OK分かった。」

 

 

 

 

 

 

7月27日。秋葉原に全員集合した。

 

佑美「皆さん、お久し振り。」

 

紫「佑美さん久し振り!」

 

優之「合宿に誘ったら昨日急遽休暇届だしたんだ。んで、今日から1泊2日か。」

 

奈々「はい。」

 

佑美「結衣ちゃんの家かぁ。確かメイドさんが居るんだよね?」

 

結衣「はい。私の家族です。」

 

紫「よーし!それじゃあ出発!」

 

6人は日野家へ向かった。

 

 

 

 

 

 

日野家に到着すると、1人のメイドが出迎えてくれた。

 

メイド「お待ちしておりました。」

 

優之「おぉ!メイドさんだ!」

 

紫「メイドさんの椎名渚さんだよ!」

 

茂成「初めまして。畦間茂成です。」

 

優之「愛川優之です。こちら妻の佑美さん。」

 

渚「お嬢様から話は伺っております。」

 

茂成「確か美大に通っていると伺っていますが。」

 

渚「はい。将来は画家になるのが夢なんです。」

 

茂成「諸星財閥のメイドさんは何度もお会いしてるけど、渚さんはお淑やかでザ・メイドさんって感じでイメージ通りですね。」

 

渚「恐れ入ります。どうぞお入り下さい。」

 

 

 

 

リビングで昼食。

 

渚「半熟オムライスです。どうぞお召し上がり下さい。」

 

茂成「おぉ!美味そう!」

 

半熟オムライスを実食。

 

茂成「ん〜!半熟で口の中がトロける〜。むっ!?このデミグラスソース、マッシュルームの代わりに干し椎茸を使ってる。しかもチキンライスの肉は比内地鶏を使ってる。なんて贅沢なオムライスなんだ。」

 

奈々(美味しい!このオムライスはこの前ニコさんに連れて行って貰った5つ星レストランの味に匹敵!と言うかそのもの!)

 

紫「渚さん!やっぱり料理上手!」

 

渚「いえ、作ったのは私ではありません。」

 

優之・佑美「え?」

 

渚「日野家御用達のレストランに注文しました。」

 

奈々「ビンゴ!」

 

佑美「普段は渚さんが料理作ってるんですか?」

 

渚「はい。普段は簡単ですが、何時も私が支度させて頂いています。」

 

結衣「それも美味しいんですよ。」

 

渚「ありがとうございます。」

 

優之「渚さん。そのレストランって何処なんですか?」

 

渚「FRENCH SHIMAMURAです。」

 

優之「やっぱり!食べた事ある味だと思っていたら。」

 

紫「FRENCH SHIMAMURA!5つ星のレストランとして有名じゃん!優之さん知ってるの?」

 

優之「いやぁ〜そのレストラン、ウチの義兄の裕樹さんの実家なんだ。」

 

紫「そうなの!?」

 

優之「皆もこの前会っただろ?嶋村双葉。」

 

奈々「そうか!双葉ちゃんのお父さんのご実家ですね!」

 

優之「そゆ事。」

 

茂成「凄えなぁ。お前の義兄さんが5つ星レストランの息子さんなんて。義兄さんもそこに?」

 

優之「いや、杉原カンパニーで働いてる。親父さんが引退して、今裕樹さんの兄さんがオーナーをやっててな。兄さんが引退したら裕樹さんにオーナーの座を譲るって決まってるんだ。」

 

紫「へぇ〜!私今度行ってみたい!」

 

優之「今度聞いてみるよ。」

 

 

 

 

 

 

昼食を終え、渚がアトリエへ案内する。

 

渚「こちらが、日野家のアトリエです。ご自由に使って下さい。」

 

茂成「広っ!」

 

優之「道具も全部揃ってるな。」

 

 

 

 

アトリエで絵を描く。

 

茂成「さて、今後の個展に備えて色々描くか。」

 

紫「ねぇねぇ、私達の個展はどんなコンセプトにする?やっぱり子供向けとかかな?」

 

結衣「親子連れが多そうね。」

 

奈々「じゃあさ、似顔絵個展とかどうかな?」

 

紫・結衣「似顔絵個展?」

 

奈々「来場したお客さんの似顔絵をその場で絵に描くって言うのはどう?」

 

紫「それ面白そう!諸星様に聞いてみよう!」

 

結衣「それまで似顔絵の特訓をしなきゃだね。」

 

茂成「ほほう。似顔絵個展か。」

 

優之「・・・・・・」

 

茂成「ん?優之どうした?」

 

優之「折角日野家にお邪魔してるんだし、渚さんの創作イラストを考えてるんだよ。」

 

茂成「今回はどんな創作が湧くんだ?」

 

優之「ん〜・・・難しいな。」

 

茂成「マジ?」

 

優之「渚さんの創作がピンと来ないんだ・・・」

 

茂成「お前の強敵現るか?」

 

優之「かもな。」

 

 

 

 

一方佑美は、渚と会話をしていた。

 

渚「優之様は創作イラストが得意なんですね。」

 

佑美「そうなんですよ。頭の中で思い浮かんだ景色や被写体の衣装とか全部頭の中で閃く特技を持ってるんですよ。創作イラストの私を見ますか?」

 

スマホから、優之が描いた佑美の創作イラストを見せる。英国のドレス姿で花園椅子に座ってる佑美のイラスト。

 

渚「わあ!素敵な絵ですね!」

 

佑美「彼は本当凄いんですよ!私の自慢の夫です!」

 

渚「お2人の馴れ初めとか聞いても宜しいですか?」

 

佑美「お話しますね。私達は特撮ファンで、彼が入社した時にこの人だ!って刺激が走ったんです。それで、神奈川でデートした時に私から告白したんです。彼は告白を受け入れ、結婚したんです。」

 

渚「趣味が合うお2人が結婚。素敵な馴れ初めですね。」

 

佑美「えへへ〜。」

 

 

 

 

 

 

午後3時のティータイム。

 

渚「お噂通りのお2人方ですね。」

 

優之「お噂通り?」

 

茂成「俺達がですか?」

 

渚「お2人の事、お嬢様方からよく伺っております。茂成様は観光地や風景を描くのが得意と。」

 

茂成「いえいえそんな。」

 

渚「優之様は創作イラストがお得意と聞いております。」

 

優之「ありがとうございます。」

 

渚「あの、宜しければ私に創作イラストを依頼したいんですが。」

 

優之「え?」

 

渚「佑美様から話をお伺いしまして。」

 

優之「あ、えっと・・・すみません。渚さんの創作が思い浮かばないんです。」

 

紫「え?」

 

結衣「難しいんですか?」

 

優之「紫達は英国風がピッタリなんだけど、渚さんの創作が難航してて・・・」

 

佑美「何か周りの物でアイディアが思い浮かばない?」

 

優之「周り・・・ん?」

 

窓の外の中庭を見た。

 

優之「中庭があるんだな。」

 

結衣「はい。父の趣味がガーデニングでして。両親が海外へ行っている間、渚さんが手入れをしているんです。」

 

優之「中庭・・・そうだ。結衣、ぬいぐるみとかある?」

 

結衣「え?あるにはありますけど。」

 

優之「持ってるぬいぐるみ、あるだけ全部持って来て。」

 

結衣「え?はい。」

 

 

 

 

持ってる動物のぬいぐるみをリビングに持って来た。

 

優之「ん〜・・・・」

 

そのぬいぐるみからどれかを選んでる。

 

紫「結衣ちゃんって可愛いんだね。」

 

奈々「可愛いぬいぐるみね。」

 

結衣「五月蝿い。」

 

佑美「どお?どれが良いか決まった?」

 

優之「・・・っ!コレだ!」

 

選んだのは、イルカのぬいぐるみ。

 

茂成「イルカのぬいぐるみ?」

 

優之「よし。中庭へ行こう。」

 

 

 

 

中庭にの真ん中に椅子を置いた。

 

優之「渚さん。このぬいぐるみを持って、そこの椅子に座って下さい。」

 

渚「はい。」

 

イルカのぬいぐるみを抱いて、椅子に座る。優之もキャンバスボードの前の椅子に座って渚を被写体にする。

 

優之「イメージ通りだ。」

 

そう言うと優之の筆がスラスラ動いた。

 

茂成「お!筆が動いた!」

 

佑美「創作が閃いたんだよ。」

 

優之「渚さんはお淑やか。そして美しい顔立ち。英国風や異界の姫様と創作してたが、イメージ通りにはならなかった。イルカのぬいぐるみを見て、渚さんは海の姫様にしようって閃いたんだ。出来た!」

 

創作イラストを見せた。海の中で貝殻を装飾した水色のドレスを身に纏った渚が、子供のイルカを優しく抱いてる絵。

 

渚「わあ!素敵ですね!」

 

優之「海の創作は初めてでしたので。」

 

茂成「創作に難航していると、周りを見てアイディアを取り入れる。お前のもう1つの長所か。」

 

優之「渚さんどうですか?この絵をプレゼントしますよ。」

 

渚「本当ですか?」

 

創作イラストを渚にプレゼントした。

 

渚「優之様はどんな時に創作が閃くんですか?もしコツとかあったら教えて下さい。」

 

優之「どんな時にですか?ん〜・・・まずは被写体となる人を見て、そこから頭の中で似合う衣装を選ぶ。どれでも良いです。そして背景を選んで、そのイメージ通りに描く。これが創作イラストが閃くコツですね。」

 

渚「成る程。」

 

さっきの言葉をメモに書いた。

 

渚「私にも出来るのでしょうか?」

 

優之「簡単ですよ。実際にやってみて下さい。」

 

渚「では、お嬢様。被写体をお願い出来ますか?」

 

結衣「ええ。」

 

被写体を結衣にし、渚が頭の中でイメージを膨らます。

 

渚「閃きました!」

 

閃いたイメージ通りに描く。

 

紫「どんな絵が出来るかな?」

 

奈々「楽しみだね。」

 

 

 

 

5分後。

 

渚「・・・出来ました!」

 

完成した絵は、森の中で小鳥と戯れる結衣の絵。

 

佑美「おぉ〜!凄い凄い!」

 

奈々「結衣ちゃん可愛い!」

 

結衣「これが、私・・・?」

 

渚「はい。誰にでも優しい妖精をイメージに描いてみました。どうでしょうか?」

 

結衣「ええ!凄く綺麗!ありがとう渚さん!」

 

茂成「確かに凄えな。おい優之、お前の生徒さんが現れたようだぞ?」

 

優之「いや俺、弟子取らない主義なんだよ。」

 

茂成「あらら。それは残念。」

 

賑わいと絵の見せ合いで楽しめた合宿だった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      畦間茂成:上村祐翔

       宗像紫:礒部花凜
      日野結衣:堀内まり菜
      坪川奈々:熊田茜音

      雨原佑美:伊藤美来

       椎名渚:花守ゆみり

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