アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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51話・初恋先輩

8月13日。優之が自転車に乗って東京を走ってる。

 

優之「会社もお盆休みに入ったなぁ。モロスターアートもお盆休みがあるなんて凄いな。まぁ諸星様が仰るには・・・」

 

 

 

 

諸星『休み中にインスピレーションを取り入れるのも芸術家の仕事だからね。』

 

 

 

 

優之「茂成達も休み中に何かインスピレーションを取り入れてるだろう。さて、今日は1人か。佑美さんは中学時代からの親友と遊びに行ってるし。淳一達はそれぞれ用事や遊びがあるって言ってたな。さて、また秋葉原で遊びまくるか。」

 

 

 

 

秋葉原に到着し、おたちゅうで掘り出し物を探したが、何もなかった。クレーンゲームで英雄勇像ウルトラマンティガ~輝けるものたちへ~を獲得した。TAMASHII STORE TOKYOで展示品を見た。

 

 

 

 

スマイリークレープのテリヤキチキンたまごソースを食べる。

 

優之「さて、今日も色々見て来たし。お台場行こうかな?」

 

???「優之君!」

 

優之「お。有香奈さんに深雪さん。」

 

偶然、有香奈と深雪と出会った。

 

深雪「今日はお1人?」

 

優之「佑美さんは中学校時代の親友と遊びに行ってるから、今日は1人。」

 

有香奈「そっか。淳一君達は夏コミに行ってるし。」

 

優之「有香奈さん、今日の夏コミはいいの?」

 

有香奈「ええ。昨日思いっきり楽しんだし。今日は深雪とたっぷり遊ぶの。」

 

深雪「ねぇ〜。」

 

有香奈の腕を深雪が抱く。

 

優之「2人って本当仲良しだなぁ・・・」

 

深雪「当然!大学1年生からずーっと仲良しなのよ!」

 

優之「もう恋人みたいだね・・・」

 

???「あれ?愛川君!?」

 

優之「え?」

 

そこにやって来たのは、ロングポーニーテールの綺麗な女性だった。

 

女性「やっぱり愛川君だ!」

 

優之「え?ええ!?淡島先輩!?」

 

淡島「こんな所で会うなんて偶然!まさかあなたも東京に居るなんて!」

 

優之「お、お久し振りです。偶然会えるなんて思ってなかったです。」

 

淡島「あら?そちらのお2人は、愛川君の友達?」

 

優之「友達って言うか・・・」

 

有香奈「優之君、このお方は?」

 

優之「淡島穂花先輩。俺の中学、高校からの先輩で・・・俺の初恋。」

 

有香奈・深雪「初恋!?」

 

優之「先輩、今慶大に通ってるんですよね?」

 

穂花「ええ。」

 

優之「今3年生ですよね?」

 

穂花「いえ、飛び級して4年生なの。」

 

優之「飛び級!?スゴッ!」

 

穂花「そしてなんと先月、司法研修生を卒業したの!」

 

優之「本当ですか!?じゃあもう弁護士に!?」

 

穂花「その通り!見て?」

 

服の襟の弁護士バッジを見せた。

 

優之「おめでとうございます!」

 

穂花「小さい頃からの夢の弁護士になれたって思うと、今でも胸がドキドキするの。もう事務所の内定は決まってるわ。来年所属するの。」

 

優之「先輩、学生の頃から物凄い成績優秀で生徒会長を務めてましたもんね。」

 

 

 

 

 

 

近くの広場。

 

穂花「愛川君、左手の指輪はもしかして?」

 

優之「はい。結婚したんです。」

 

穂花「そうなんだ〜!おめでとう!」

 

優之「ありがとうございます。」

 

有香奈「深雪。あ〜ん。」

 

深雪「あ〜ん。」

 

イチゴソフトクリームを深雪に一口食べさせた。

 

深雪「ん〜美味しい〜!有香奈も。」

 

有香奈「あ〜ん。」

 

メロンソフトクリームを有香奈に一口食べさせた。

 

穂花「恋人みたいな2人だね。」

 

優之「ええ。」

 

穂花「竹下さんと三枝さんは何処の大学に通ってるの?」

 

優之「2人共東大なんです。」

 

穂花「凄い!愛川君は何処の大学?」

 

優之「いえ、今SKY ANGLEに勤めています。」

 

穂花「SKY ANGLE?あのオールジャンル制作会社の?」

 

優之「はい。そのSKY ANGLEの先輩社員と結婚してまして。そして今在宅ワーク優先です。」

 

穂花「在宅?」

 

優之「俺実は、モロスターアートに所属しているんです。」

 

穂花「モロスターアート!?諸星財閥が経営している芸術の才能がある若者を育成する事務所じゃない!え?愛川君が応募して所属したの?」

 

優之「違いますよ。実はSKY ANGLEの大株主が諸星様で、俺のイラストを諸星様が気に入ってくれたんです。その縁で諸星様が俺をスカウトしてくれたんです。」

 

穂花「凄いな〜!愛川君の絵はどれもクオリティ高いから、諸星様が気に入るのも納得だよ。もしかして、今でも創作イラスト描いてたりする?」

 

優之「勿論してますよ。」

 

穂花「あの頃も凄かったよね。あなたの絵が話題になって、全校生徒から依頼が殺到してたもんね。」

 

優之「はい。中にはお金払いたいって言う生徒も居ましたし。」

 

穂花「それだけ、あなたの絵が認められたって言う証拠だよ。それにしても凄いよね〜。あの諸星様のお墨付きを彫られているんだもん。」

 

優之「いやいや。俺はただ普通に仕事してるだけで、何故かこう言う運命に巡り合っただけなんですから。」

 

穂花「謙遜しないの。」

 

深雪「ねぇねぇ優之君!」

 

優之「うおあっ!ビックリした!!」

 

深雪「淡島さんとの出会いは何が切っ掛けだったの?教えてくれない?」

 

優之「ええ・・・」

 

穂花の方を見る。穂花は優之に優しい笑顔を見せた。

 

優之「初めて会ったのは、俺が中学1年の頃だったかな?その時先輩は3年生でしたよね?」

 

穂花「そうだね。」

 

優之「先輩は、成績優秀でスポーツ万能。容姿端麗で誰にでも優しい先輩。生徒会長を務めていて、皆から天使のような人って言われてて大人気の生徒だったんだ。そのお陰か、ファンクラブまで作られたんだ。」

 

有香奈「ファンクラブがあったなんて凄い!」

 

優之「俺も先輩に一目惚れした1人だった。でも、ある時先輩がイジメの標的にされたんだ。」

 

深雪「イジメに?誰から?」

 

優之「先輩と同じ3年生の3人の女子生徒。成績が良い先輩に嫉妬して、陰湿なイジメを行ったんだ。」

 

 

 

 

 

 

中学時代。穂花は3人の女子生徒から陰湿なイジメを受けていた。机を削られたり、教科書やノートを破かれたりもした。

 

 

 

 

 

 

優之「でも先輩は、それを気にしてないのか、何時も笑顔を絶やさなかった。でもある時・・・」

 

 

 

 

 

 

中学時代。

 

優之『さぁ〜てと、部活終わったしそろそろ帰りますかな?』

 

当時中学1年生の愛川優之。イラスト部の部活が終わり帰り支度をしていた。

 

 

 

 

その帰り道。

 

優之『ん?』

 

公園のベンチに座って、夕陽を眺めてる穂花が居た。

 

優之『淡島先輩?』

 

穂花『ん?あなたは・・・』

 

優之『1年の愛川優之です。どうしたんですか?夕陽を眺めて。』

 

そう言って穂花の隣に座る。

 

穂花『今日も夕陽が綺麗だなぁ〜って。』

 

優之『先輩、毎日夕陽を眺めてるんですか?』

 

穂花『ええ。子供の頃、お父さんとよく夕陽を眺めてたの。だから今もこうして。』

 

優之『そうなんですね。・・・あの先輩。』

 

穂花『ん?』

 

優之『毎日イジメに遭ってて、辛くないですか?』

 

穂花『ん?どうして?』

 

優之『毎日イジメに遭ってて、それでいて笑顔を絶やさない。それで良いんですか?』

 

穂花『・・・大丈夫よ。私なら大丈夫。』

 

優之『そうでしょうか?では、この腕は?』

 

穂花の制服の腕を袖を捲った。腕に痣が出来ていた。

 

穂花『・・・!』

 

優之『あの3人から暴力を受けてたでしょ?悟と茂成が目撃して、それを俺達に教えてくれたんです。悔しくないんですか?イジメの標的にされた事を皆にひた隠しにして、このまま卒業するまで受け続ける気ですか?』

 

穂花『・・・・・・』

 

優之の言葉を受け、穂花が涙を流した。

 

穂花『本当は私・・・誰かに相談したかった・・・でも・・・それが出来なかった・・・あの3人は・・・佐賀の議員の娘達なの・・・反抗したら親の権力を使って脅して来るの・・・皆あの3人が怖いの・・・だから・・・』

 

優之『相談しようにも出来なかった。あの先輩達は親のコネを利用するクズですからね。』

 

穂花『だから私・・・このまま我慢しながら学校生活を送る事しか出来ない・・・でも私は・・・私は・・・』

 

泣きじゃくる穂花を、優之が優しく抱いた。穂花は優之の胸の中で泣いた。

 

穂花『うわああああああーーん!!』

 

優之『先輩・・・俺に任せて下さい。』

 

穂花『え・・・?』

 

優之『先輩を助ける唯一の方法がありますので。』

 

 

 

 

 

 

現在。

 

有香奈「それからどうなったの?」

 

優之「俺の親友で、松宮財閥の令嬢の絵梨子に相談した。絵梨子はその相談を承諾して、探偵を紹介してくれた。松宮財閥があの3人の父親の不正を暴いてやったんだ。3人の議員には、収賄罪や横領罪の疑いがあったんだ。そして絵梨子は顧問弁護士を俺達に紹介してくれて、3人の議員を徹底的に追い詰めた。」

 

 

 

 

 

 

中学時代。3人の父親の不正がニュースで大々的に報道された。これにより、3人は警察に逮捕され議員を辞任せざるを得なかった。3人は家族が払ってくれた保釈金によって釈放された。

 

 

 

 

娘A『パパが辞職なんて絶対認めない!!!!あのニュースは偽物だ!!!!あれはパパじゃない!!!!』

 

娘B『こうなったのも全部お前達のせいだ!!!!お前達のせいで私達の人生が台無しだ!!!!!!』

 

娘C『責任取れクソ野郎!!!!!!!死んで詫びろ!!!!!!』

 

 

 

 

優之「議員を辞職した3人の娘達はそのニュースを見て自暴自棄になり、学校で暴れ回ったんだ。バットを持って廊下のガラスや教室の机、果てには校長室までも壊したんだ。だが当然、父親を逮捕された事で権力は使えず警察に逮捕され、退学処分になった。今は何処かへ引っ越して行方を眩ませてる。事件が収束し、先輩はようやく本来の自分を取り戻したんだ。」

 

深雪「そんな事があったのね。」

 

 

 

 

 

 

あの事件から翌日。

 

穂花『愛川君!』

 

優之『ん?』

 

穂花『ありがとう!助けてくれて!』

 

優之『いえ。俺は当然の事をしただけですから。それに、不正を暴いてくれたのは親友の絵梨子なので。』

 

穂花『ううん。あなたが居なかったら、私は今も苦しんでたかも知れない。だからお礼を言わせて?本当にありがとう!』

 

優之『あ、あはは・・・どういたしまして。』

 

 

 

 

 

 

現在。

 

穂花「本当に今でも感謝してるわ。あなたが居なかったら、今の私はなかったかも。」

 

有香奈「素敵なお話ね〜。」

 

優之「それから俺と先輩は、同じ高校に進学し、先輩は慶大を受かった為上京した。そして俺も、SKY ANGLE入社の為に上京した。そう言えば先輩、どうして弁護士になったんですか?高校の時、弁護士になりたいって言ってましたよね?何か理由が?」

 

穂花「松宮さんが紹介してくれた顧問弁護士さんに憧れを抱いたの。だから私、何時か弁護士になって世の為人の為の力になりたいって思って弁護士になろうって決めたの。」

 

優之「そうだったんですか。先輩なら、誰からも頼れる立派な弁護士になれますよ。応援してます!」

 

穂花「ありがとう愛川君。」

 

深雪「あら。そろそろお昼ね。」

 

有香奈「ねぇ、一緒にお昼食べない?」

 

優之・穂花「え?」

 

有香奈「折角だし、お2人もどうかしら?」

 

優之・穂花「・・・・・」

 

穂花「そうね!是非呼ばれて貰うわ!」

 

優之「折角だし、学生の頃の話もしたいし。」

 

有香奈「決まりね!」

 

その後優之は、初恋の先輩の淡島穂花と学生時代の話をして盛り上がったと言う。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

     竹下有香奈:大西沙織
      三枝深雪:尾崎由香

      諸星志揮:???

      淡島穂花:中村繪里子

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