アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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56話・小説家と競馬女

8月29日。港区にある古本屋。

 

店主「お。いらっしゃい志歩ちゃん。」

 

志歩「こんにちは。」

 

彼女は星川志歩。優之の幼馴染みで、小説家にして、脚本家。彼女が出版した小説は毎回ベストセラーを記録している。この日は、彼女の行き付けの古本屋に来ている。

 

店主「今日も何かお探しかい?」

 

志歩「そうね。次の小説のアイデアを取り入れる為にね。」

 

店主「そう言や先月発売された志歩ちゃんの小説面白かったよ。もう既に500万部売り上げてる程人気だね〜。」

 

志歩「ありがとう。」

 

店主「もう高額印税入ってるんじゃないの?」

 

志歩「そうね。でも生活費と親の仕送り以外殆ど使わないし、あんまり気にしてないけど。」

 

店主「少しでも私に分けてくれないかなぁ〜?」

 

志歩「巫山戯ないでよね?」

 

店主「冗談冗談。」

 

志歩「もう。・・・あ、悪ノ大罪シリーズじゃん。しかも絶版前の奴。」

 

店主「最近入荷したんだ。今は復刻版が発売されてるけど、絶版前はここだけにしかないぞ?」

 

志歩「ふむふむ。店主、これ全部頂戴。」

 

店主「はいよ!毎度あり!」

 

悪の大罪絶版を全巻購入した。

 

 

 

 

 

 

古本屋を出た。

 

志歩「うっ・・・今日も暑いわねぇ・・・」

 

日差しが志歩を襲う。

 

志歩「夏だから仕方無いわね。」

 

そう言って麦わら帽子を被って歩く。

 

 

 

 

東京タワーの下から見上げる。

 

志歩「スカイツリーも良いけど、やっぱり外せないよね。東京タワーは。」

 

下から東京タワーを撮る。

 

 

 

 

サーティワンでアイスクリームを食べる。

 

志歩「ん〜。冷えるわ〜。」

 

ベリーベリーストロベリーとチョップドチョコレートのダブル。

 

志歩「やっぱり夏はアイスに限るわ〜。」

 

 

 

 

 

 

東京タワーに登り、東京の街を一望する。

 

志歩「日本アルプスが見えるわね〜。」

 

???「あれ?星川さん?」

 

志歩「ん?あ、澁谷さん。栗原さんも。」

 

そこで出会ったのは、澁谷胡桃と栗原良太の2人だった。

 

良太「ご無沙汰しております。」

 

志歩「ええ。」

 

胡桃「ここで会うなんて奇遇だね。何してるの?」

 

志歩「小説のアイデア探しに行きつけの古本屋に行った後ここ東京タワーに来たのよ。」

 

胡桃「そうなんだぁ〜。」

 

志歩「2人はここで何をしてるの?」

 

胡桃「あ、そうだった。実はこの後良太君と一緒に東京競馬場へ行くんだよ。」

 

志歩「今日も競馬なのね。最近勝ってるの?」

 

胡桃「それが凄いんだよ?先月3000万更新したんだよ?」

 

志歩「幸運の女神に取り憑かれてるのかしら?」

 

良太「アンジェリカのお陰らしいです。」

 

志歩「人気アイドルのあの子達ね。」

 

胡桃「そうだ!ねぇ、星川さんも一緒に行かない?」

 

志歩「え?私も?」

 

胡桃「この後何か予定とかあるの?」

 

志歩「いや、無いけど。」

 

胡桃「だったら行こうよ!楽しいよ!」

 

志歩「あ、ちょっと!」

 

良太「待って2人共!」

 

無理矢理胡桃に引っ張られ、東京競馬場へ向かう。

 

 

 

 

 

 

東京競馬場。

 

志歩「私、競馬なんてやった事ないんだけど。」

 

胡桃「大丈夫。私が教えてあげるから。えっとね?まずは・・・」

 

競馬の基本を志歩に簡単に教える。

 

胡桃「これが競馬の基本。分かった?」

 

志歩「ええ。何となく。」

 

胡桃「じゃあ早速馬券を買おう!」

 

志歩「ねぇ栗原さん。あなたも澁谷さんに誘われて競馬にハマってるの?」

 

良太「ええ。でも競馬は胡桃さんと一緒だけにしていますので。」

 

志歩「もう澁谷さんの彼氏みたいな言葉だねそれ。」

 

良太「え、えへへ・・・」

 

 

 

 

馬券を買って客席に座る。

 

志歩「・・・真夏なのに凄いお客さんね。」

 

胡桃「競馬はね、賭けだけじゃなく、お客さん達の熱狂も醍醐味なのよ。星川さんはどれ買ったの?」

 

志歩「この複勝って奴だけど。」

 

胡桃「1着から3着までを予想する奴だね。私と良太は単勝だよ。」

 

志歩「それって、1着する馬を予想する王道?」

 

良太「はい。僕達毎回これを選んでます。」

 

志歩「そうなのね。これって、買ったら後は当たるの待つだけ?」

 

胡桃「そうだね。宝くじだと思えば良いよ。」

 

志歩「そう。じゃあ私、今日買った絶版小説読んでおくから。」

 

良太「あれ?見ないんですか?」

 

志歩「私のは外れると予想してるから。ごめんけど、私の分まで楽しんで?」

 

馬券をショルダーバッグに入れて、先程買った悪ノ大罪を読む。

 

良太「あはは。自分の世界に入っちゃった。」

 

胡桃「まぁでも、星川さんの分も楽しもうかな。」

 

良太「あ、始まりますよ。」

 

胡桃「お!キタキタ!」

 

 

 

 

競馬場が盛り上がってる中、志歩は小説に夢中。

 

志歩(このシーン、新作のアイデアに使えそう。ちょっとアレンジして、主人公とヒロインのドロドロした展開に取り入れよう。ここはスカッとシーンのアイデアとして使おう。新作の悪役はかなりクズ野郎に設定しているから、読者が求めるスカッとを送らなきゃ。)

 

 

 

 

その後も、志歩は小説に夢中。

 

志歩「・・・・」

 

胡桃「星川さん。星川さん。」

 

志歩「ん?あれ?競馬もう終わった?」

 

良太「もう終わりましたよ。にしても、あの熱狂の中黙々と小説読んでましたものね。」

 

志歩「ごめんなさい。私、小説読むと止まらなくなる習性なの。」

 

胡桃「そっか〜。好きな物に集中するのも大事だよね。ねぇ、星川さんの馬券は・・・見てないか。」

 

志歩「ええ。外れてると思うけど、一応払い戻しして来る。」

 

 

 

 

 

 

換金しに行った。

 

胡桃「いやぁ〜、今日も勝った〜。良太君は?」

 

良太「僕も勝てました。」

 

胡桃「やっぱり、アンジェリカのご加護のお陰ですなぁ〜。あ、戻って来た。」

 

そこに志歩が戻って来た。まだ馬券を持ってる。

 

胡桃「あれ?星川さん。馬券持ってるけど、払い戻しの仕方が分からないの?」

 

志歩「いえ、私の馬券自動払い戻しされなかったのよ。」

 

良太「え?」

 

志歩「壊れてるのかしら?」

 

胡桃「・・・ん?」

 

彼女の持ってる馬券を見て、胡桃が凝視する。

 

胡桃「・・・え、嘘・・・」

 

志歩「ん?」

 

胡桃「星川さん、ちょっとその馬券見せて?」

 

志歩「え?ええ。」

 

持ってる馬券を胡桃に見せた。胡桃は馬券を見て、目を丸くした。

 

胡桃「やっぱり・・・星川さん、大当たりだよ・・・」

 

志歩「え?」

 

胡桃「ちょっと待って?オッズは?」

 

オッズを確認しに行って、5秒で戻って来た。

 

胡桃「星川さん!すぐに窓口行こう!急いで!」

 

志歩「え、ええ。」

 

 

 

 

 

 

窓口で払い戻し金を受け取った。

 

志歩「す、凄い・・・こんな大金初めてよ・・・」

 

1000万が入った封筒を持って戻って来た。

 

胡桃「凄いよ星川さん・・・!」

 

良太「初めての競馬で高額を手に入れたなんて快挙ですよ・・・!」

 

志歩「もしかして私、ギャンブルの才能があるのかしら?」

 

胡桃「す、凄い冷静だね・・・」

 

志歩「私、あんまりお金は気にしないタイプなの。趣味の小説が書ければそれで良いと思ってるの。」

 

良太「花より団子みたいなお人ですね・・・」

 

志歩「ん〜・・・ねぇ2人共、この後予定ある?」

 

胡桃「え?うん。何処か食べに行こうかと思って。」

 

志歩「そう。ねぇ、食べに行きたい場所行こ?私が奢ってあげるから。」

 

胡桃「え!?良いの!?」

 

志歩「競馬を教えてくれたお礼に奢らせてよ。」

 

良太「あ、ありがとうございます。」

 

胡桃「じゃあさ!お寿司行こうよ!お寿司!」

 

志歩「寿司ねぇ。最近食べてないから丁度良いわ。」

 

この日は、志歩の奢りで寿司を堪能した胡桃と良太だった。

 

 

 

 

 

 

夕方6時。ここは、諸星財閥が経営している会員制スポーツジム・モロスターフィット。

 

優之「よっ!はっ!」

 

会員の優之が、バク転の練習をしていた。

 

優之「ふぅ。」

 

インストラクター「良いですよ愛川さん。3週間でここまで上達しましたね。」

 

優之「インストラクターさんの教えが良かったからですよ。」

 

インストラクター「しかし、どうしてバク転をやりたかったんですか?」

 

優之「俺の場合、座って絵を描く事が当たり前だから、メチャクチャ運動しなきゃならないなーって思って。それでバク転やろうって思い付いたんです。」

 

インストラクター「目標がぶっ飛んでますね〜。」

 

優之「でも、これだけ動ければ自分でも上出来な気がします。」

 

 

 

 

モロスターフィットにはプロテインバーがある。優之がホエイプロテインを飲む。

 

優之「ぷはぁ〜美味い!」

 

 

 

 

 

 

モロスターフィットから出ると。

 

優之「いやぁ〜良い汗掻いた〜。ん?」

 

偶然に志歩を見掛けた。

 

優之「よう志歩。」

 

志歩「あら優之。奇遇ね。」

 

 

 

 

歩きながら会話する。優之は自転車を押して歩く。

 

優之「何時もの小説探しか?」

 

志歩「ええ。でも澁谷さんと栗原さんと会って競馬を初体験したわ。」

 

優之「先輩達と?そっかぁ。初めての競馬どうだった?」

 

志歩「それがね、高額払い戻し貰ったわ。1000万。」

 

優之「・・・マジ?」

 

志歩「マジ。」

 

優之「うっは〜・・・志歩にギャンブルの才能あったって事か?」

 

志歩「いいえ?適当に選んだら当たっただけよ。払い戻し金でさっき澁谷さん達に寿司を奢ってあげたわ。」

 

優之「寿司かぁ。最近食ってないなぁ。」

 

志歩「競馬楽しかったわ〜。またやろうかしら?」

 

優之「破産する奴の言い草だな。その金今後どうするんだ?何時もの貯金か?」

 

志歩「ええ。半分の500万は両親に仕送りするわ。将来の老後の生活を謳歌して欲しいから。」

 

優之「本当、親が好きなんだなお前。」

 

志歩「私に小説をススメてくれた大切な親だもの。親孝行しなきゃ気が済まないのよ。あ、家の近くに来たわ。」

 

優之「また会おうぜ。」

 

志歩「ええ。今度皆を誘って飲もう?」

 

優之「ああ。楽しみにしてる。じゃあな。」

 

志歩「じゃあね。」

 

彼女は家へ帰って行った。

 

"ピリリリン"

 

優之「ん?悟からだ。もしもし?・・・おう。おう。ああそれは大丈夫。準備完了してる。じゃあまた来週に。ああ。またな。」

 

通話終了。

 

優之「さて、早く帰って飯食わなきゃ。」

 

自転車に乗っておあにた荘へ帰って行く。

 

『END』




         キャスト

      星川志歩:鬼頭明里

      澁谷胡桃:山口立花子
      栗原良太:石谷春貴

        店主:田中進太郎
  インストラクター:加藤渉

      愛川優之:濱田龍臣

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