アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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62話・離婚寸前!?

9月23日。諸星邸で異常事態が起きていた。

 

ニコ「諸星様は分からず屋です!!」

 

諸星「分からず屋なのはニコの方だろう!?」

 

なんと、諸星とニコが過去最大の喧嘩が勃発していた。

 

ニコ「諸星様なんて大っ嫌いです!もう出て行きます!」

 

諸星「訳が分からない!もう帰って来なくて良いから!」

 

喧嘩の末、ニコが部屋を飛び出してしまった。

 

ソフィア「ニコ様は出産されたばかりの身ですし、すぐに追い掛けて仲直りをされては?」

 

彼女の名は、ソフィア。諸星邸の服メイド長を務めている。

 

諸星「・・・・・」

 

ソフィア「お互い意地を張っても、良い事ありませんよ。」

 

本当は諸星もニコと喧嘩したい訳じゃない。だが最近、何故か最近のニコは怒りっぽい。

 

 

 

 

 

 

一方、ニコはと言うと。

 

ニコ「もう信じられません!」

 

諸星の態度に耐えられず、娘のカイネとカイリと荷物を持って諸星邸を飛び出すと。

 

優之「おーいニコさーん!暇なので遊びに来ましたー!」

 

佑美「ヤッホーニコさん!カイネちゃーん!」

 

愛川夫妻が遊びに来た。

 

優之「って、あれ?ニコさん?そんな大荷物で何処へ行くんですか?休暇がてらの旅行ですか?」

 

カイネ「あのね・・・」

 

ニコ「諸星様と喧嘩して、諸星邸から出て行く所です!」

 

優之「あー喧嘩で家出ですかぁ。」

 

佑美「諸星様と喧嘩を。成る程成る程。」

 

優之・佑美「・・・って、ええーーー!?」

 

佑美「ち、ちょっと待って下さい!」

 

優之「お話し聞かせて下さい!」

 

怒っているニコの前に立ち、2人は優しく話を聞いた。

 

 

 

 

 

 

諸星『成る程・・・それなら・・・そうだ。』

 

ソフィア『諸星様なら・・・気に入って・・・』

 

ニコ(また2人で楽しそうにしている・・・)

 

ここ最近、諸星がメイド長のソフィア(元副メイド長)と仲良く話をしている所をよく見掛けた。

 

ニコ(諸星様・・・私やカイネやカイリを放って置いてソフィアと仲睦まじくなるなんて・・・もしかしてソフィアと・・・)

 

彼女は、2人の関係を怪しんでいた。明らかに2人は、ニコの目を盗んで話しているから。

 

 

 

 

 

 

諸星邸のフラワーガーデンのベンチ。

 

ニコ「諸星様が優秀な後継を残したい気持ちは理解しています。でも、今の私には余裕が無くて・・・」

 

優之「そっかぁ・・・ニコさん大変でしたね。」

 

佑美「でも、諸星様がニコさんを裏切るはずがないですよ!」

 

カイネ「そうだよママ!パパが裏切るなんてありえないよ!」

 

ニコ「私も信じたいのですが・・・中々気持ちが追い付きません・・・何だか怒りが先に来て・・・つい・・・」

 

優之「きっと諸星様も、急にニコさんが怒りっぽくなって戸惑ってるかも知れません。諸星邸に戻って、諸星様と話をしてみましょうよ。ね?」

 

ニコ「ですが・・・」

 

カイリ「ふぎゃー!ふぎゃー!」

 

突然カイリが大泣きし始めた。

 

佑美「ホラ!カイリちゃんがパパに会いたがってますよ!」

 

優之「カイネちゃん、パパに会いたいの?」

 

カイネ「うん!会いたい!」

 

ニコ「うぅ・・・そう言われると・・・」

 

優之「大丈夫ですよ!素直な気持ちを言えば、きっと和解出来ます!」

 

ニコ「・・・・」

 

2人の説得を聞いて、ニコは諸星邸を出て行こうとする足を渋々止めた。

 

ニコ「でもどうやって謝ったら良いでしょうか・・・」

 

優之「謝り方ですか・・・う〜ん・・・」

 

佑美「あ!だったら、サプライズで謝るのはどうでしょうか?」

 

 

 

 

 

 

寝室。

 

佑美「これなら、ニコさんも勢いで謝りやすいでしょ!」

 

ニコ「確かにこれは良い案ですね!とても可愛いです!」

 

優之「ここの風船は・・・ここに飾ろう。」

 

カイネ「お花は、ここが良いかな?」

 

3人の協力もあり、ニコは諸星邸へ戻って寝室の飾り付けを始めた。

 

ニコ「次は・・・お料理ですね。」

 

4人は諸星が好きな夕食を準備する為、キッチンへと向かった。

 

 

 

 

 

 

だが4人がキッチンを出て行った後、諸星が一度頭を冷やそうと外から戻って来て、寝室を見て目を疑った。

 

諸星「何だこれは・・・!?」

 

そこには風船やおもちゃが散らばっていた。

 

諸星「これはカイリのおもちゃ?何でこんな事に・・・」

 

彼は、寝室の飾り付けを10分で片付けてしまった。ニコ、カイネ、優之、佑美が準備したサプライズだとも知らずに。

 

諸星「うん、元の綺麗な部屋に戻った。」

 

だがそこへ、ニコ、カイネ、優之、佑美がキッチンから戻って来た。

 

カイネ「あ!パパ!」

 

ニコ「嘘!?全部片付けられている・・・!?」

 

優之「ありゃ!?俺達が居ない間に何かあったのか!?」

 

佑美「あ!諸星様!」

 

諸星「4人共、何でここに!?まさか寝室を散らかしたのは、ニコなのか?」

 

その言葉を聞いたニコが更に激怒した。

 

ニコ「勝手に片付けたんですか!?仲直りする為に一生懸命飾り付けしたのに・・・散らかしたなんて・・・」

 

諸星「俺はニコが準備してくれたと知らなかったんだ!」

 

優之・佑美・カイネ「あちゃー・・・」

 

ニコ「やっぱり私なんて・・・居ない方が良いのですね!分かりました!」

 

諸星「待ってくれ!ニコ!」

 

必死に誤解を解こうとする諸星だが、ニコは聞く耳持たず出て行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

結局、ニコはカイネとカイリを連れて諸星邸を完全に飛び出してしまった。

 

佑美「ニコさん待って!ストップストップ!」

 

ニコ「無理です!止まれません!」

 

優之「ニコさん、行く宛が無いのなら、俺達のシェアハウスへ来ませんか!?」

 

ニコ「え・・・?」

 

優之「流石にカイネちゃんとカイリちゃんを連れて歩くのは危ないでしょ?」

 

ニコ「はぁ、確かに・・・」

 

 

 

 

 

 

おあにた荘へ行くと、淳一達が居た。

 

淳一「よう!お2人さんおかえりー・・・って、ニコさん!?」

 

康介「カイネちゃんにカイリちゃんまで!?」

 

悠里「え!?どうしたんですか!?」

 

ニコ「まぁ・・・色々とありまして・・・」

 

真奈美「いらっしゃいニコさん。何か事情があるんですね?ゆっくりしていて下さい。」

 

ニコ「すみません、お邪魔します・・・」

 

カイネ「ここが優之お兄ちゃんが住むシェアハウス?」

 

優之「うん。」

 

カイネ「アットホームなお家だね。」

 

康介「あ、お茶淹れましょうか?美味しい紅茶があるんです。」

 

ニコ「ありがとうございます。頂きます。」

 

彩乃「この子がカイリちゃんですか。可愛いですね〜。」

 

 

 

 

淳一「おい優之、佑美さん、どうしてニコさん達を連れて来たんだ?」

 

優之「実は、ニコさんが諸星様と喧嘩して家出しちゃったんだ。」

 

淳一「なぬぅ!?」

 

有香奈「それでウチへ招いたって訳ね?」

 

佑美「そうなの。このままだとニコさんと諸星様の関係が終わっちゃって、離婚の危機が・・・」

 

樹々「大変な状況になってる・・・」

 

舞「それで、これからどうするの?」

 

佑美「優之君、私達がニコさんを見ているから、諸星邸へ行って諸星様を説得してあげて?」

 

優之「分かった。また行って来る。」

 

 

 

 

 

 

2人の喧嘩を食い止める為、再び諸星邸へ戻って来た。

 

優之「ん〜・・・諸星様も素直に謝れば事が収まるのに・・・ん?あれって・・・」

 

ある部屋で諸星がソフィアと仲睦まじく話している光景が目に映った。

 

優之(諸星様とソフィアさん・・・確かにニコさんの言う通り、距離が近いし、めっちゃ楽しそう・・・ニコさんが疑うのも無理はないかも・・・兎に角、何を話してるのはこっそり聞いてみよう。)

 

 

 

 

ソフィア「昨夜はとてもお上手でした。」

 

諸星「そうか、今夜も頼むよ。」

 

ソフィア「ふふふ、畏まりました。」

 

 

 

 

優之(な、何ィーーーー!?2人はもしかして・・・!?)

 

”ブーブー”

 

スマホのバイブ音が鳴った。

 

優之「ん?佑美さんからだ。」

 

佑美『もしもし優之君?どう?仲直りさせられそう?』

 

優之「あー・・・実は・・・仲直り出来ない方向になっちゃったかも・・・」

 

佑美に状況を伝えると、ニコの声が聞こえた。

 

ニコ『優之様、今の話、詳しく聞いても良いですか?』

 

優之「え!?ニコさん聞いてたんですか!?あー・・・えーっと・・・何の話でしたかな〜?ブレーザーの9話が神回過ぎて頭から離れられない話でしたかなぁ〜?」

 

ニコ『優之様?』

 

優之「ニコさん怖え・・・ごめんなさい・・・お話しします・・・」

 

圧に負けて、正直に話した。

 

ニコ『信じられません・・・!本当に私との約束を破るなんて!!』

 

今まで生きてきた中で1番と言って良い程憤慨中。

 

ニコ『すぐに諸星邸に行くので、諸星様にそうお伝え下さい!』

 

優之「り、了解しました!!」

 

佑美『待って!私達も行くよ!』

 

 

 

 

 

 

急いで諸星邸に戻ったニコ。突然ニコが戻って来た事に戸惑っている諸星だが、ニコにとってはそんな事は関係無い。

 

諸星「ニコ・・・」

 

ニコ「ソフィアとどうかお幸せになって下さい!それだけ言いに来ました!」

 

諸星「ソフィアとお幸せに・・・?ニコ、何の事だい?」

 

ニコ「もうしらばっくれなくてもいいです!証人も居るので!」

 

諸星「え?何を言っているのかが分からないんだが・・・」

 

それでも諸星は謝罪しなかった。ニコの限界は頂点に達した。

 

ニコ「もう2度と顔も見たくありません!」

 

諸星「本当に訳が分からないよニコ!そこまで言うなら勝手にすれば良い!!」

 

ニコ「言われなくてもそうします!!」

 

遂に2人の仲が切れてしまい、ニコが飛び出してしまった。

 

淳一「あ!ニコさん!・・・」

 

優之「諸星様・・・あんな言い方はありませんよ。」

 

諸星「優之君までニコの味方をするのかい?意味が分からないよ・・・」

 

優之「だって・・・諸星様はニコさんとカイネちゃんとカイリちゃん一筋で、3人を一生愛し続けるって。ニコさんとの約束を破ってしまったんでしょ?」

 

ソフィアとの事を諸星に話した。すると諸星は。

 

諸星「俺がソフィアと?それは誤解だ!」

 

優之「え?」

 

諸星「ソフィアと仲良くしていたのは・・・」

 

 

 

 

 

 

数日前。メイド寮でメイド服へ着替え終えた服メイド長のソフィアを尋ねた。

 

諸星『ソフィア、今1人かい?大事な話があるんだ。』

 

ソフィア『あ!諸星様!私に何の御用でしょうか?』

 

諸星『実は俺・・・カイリをお風呂に入れてあげたいんだ・・・出来れば、ニコに内緒で・・・』

 

実は諸星は、カイリが生まれた頃からずっと悩んでいた事をソフィアに相談したのだ。

 

ソフィア「それは実践あるのみですよ!今晩早速やってみませんか!?」

 

諸星「ああ、お願いするよ。」

 

こうして諸星は、ソフィアと一緒に毎晩沐浴の練習をこっそり始めたのだ。

 

 

 

 

そして先程優之が聞いた会話。

 

ソフィア『昨夜はとてもお上手でした。』

 

諸星『そうか、今夜も頼むよ。』

 

ソフィア『ふふふ、畏まりました。』

 

優之(な、何ィーーーー!?)

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

優之「成る程!あの時の会話ってそう言う意味だったんですね!」

 

淳一「カイリちゃんの為だったんですね!」

 

諸星「そうなんだ。カイネの時はニコがずっと世話してたから、俺も手伝わなきゃって思って。」

 

佑美「でも諸星様、そうだって事をニコさんに言わなきゃならないんじゃ?」

 

諸星「それは・・・」

 

樹々「プライドが許せない。そうなんですね?」

 

優之「何でも完璧でなきゃいけない。何か分かります。」

 

諸星「それで、君達にお願いがあるんだ。」

 

淳一「お願い!?何で御座いましょう!何でも引き受けますよ!」

 

佑美「食い付きが凄いね相変わらず・・・」

 

諸星「俺のせいで、ニコがここを出て行ってしまった。俺はニコに戻って来て欲しい。だから何としてもニコを連れ戻す為、協力して欲しいんだ。」

 

優之「分かりました。それで、どうすれば良いんですか?」

 

 

 

 

 

 

9月30日。おあにた荘。あれから1週間が経過した。

 

ニコ「今日もカイリはご機嫌ですね。」

 

彩乃「カイリちゃんいないいないばあ〜。」

 

カイリ「きゃっ!きゃっ!」

 

カイネ「カイリ〜。お姉ちゃんと遊ぼ〜?」

 

カイリ「きゃっ!きゃっ!」

 

諸星邸を飛び出したニコは今、おあにた荘で皆と暮らし始めたのだ。

 

真奈美「ニコさん、お茶をどうぞ。」

 

紅茶をニコに差し出した。

 

ニコ「ありがとうございます。・・・今頃、諸星様はソフィアさんと・・・」

 

真奈美「落ち込んでちゃダメですよ?カイリちゃんに見られたら、カイリちゃんが悲しみますよ?カイネちゃんも。」

 

カイネ「ママ・・・」

 

ニコ「真奈美様・・・」

 

康介「もう1週間が経過してますよ。そろそろお戻りになられた方が・・・」

 

ニコ「でも、今回のように諸星様は約束を破って・・・ソフィアさんも辛い思いをするのでは・・・」

 

淳一「ニコさん・・・・」

 

ニコ「このままじゃダメ。私が諸星財閥を変えなくては!」

 

悠里「え?変えるって!?」

 

するとニコがスマホを取り出し、彼女を信頼しているメイド達に電話した。

 

ニコ「皆さんへのミッションはただ1つ。諸星様とソフィア様の関係を暴く証拠を掴んで下さい。」

 

そしてスマホを切った。

 

有香奈「証拠を暴くって、そこまでしなくても・・・」

 

ニコ「諸星様が約束を破った事が分かれば、メイド達も気付くはずです。」

 

悠里「それでスパイ活動をさせる訳ですね?」

 

淳一・佑美「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

1週間前。

 

諸星『俺のせいで、ニコがここを出て行ってしまった。俺はニコに戻って来て欲しい。だから何としてもニコを連れ戻す為、協力して欲しいんだ。』

 

優之『分かりました。それで、どうすれば良いんですか?』

 

諸星『君達は、ニコの誤解を解いてあげてくれ。』

 

優之『誤解を解く・・・難しそうですね。』

 

諸星『大丈夫。君達にコレを渡しておく。』

 

モロスターテクノロジー開発のマイクロイヤモニと、高性能イヤホンカメラを渡した。これを使えば、ニコの状況を把握し、リアルタイムで指示する事が出来る。

 

有香奈『でもこれは、メイドさん達にやらせてあげた方が良いんじゃないでしょうか?』

 

諸星『ニコは君達のシェアハウスで暮らしている。君達ならニコの誤解を解いてくれると信じている。』

 

 

 

 

 

 

そして現在。

 

淳一「俺、ちょっとトイレ。」

 

トイレへ行く淳一。行く前に淳一は悠里達にアイコンタクトをした。

 

 

 

 

トイレのドアを閉めて、マイクロイヤモニを操作する。

 

淳一「諸星様、指示をお願いします。」

 

諸星『ニコは幼い頃から俺とよく遊んでいた。そこから何とか俺の話に誘導してくれ。』

 

淳一「了解。」

 

 

 

 

トイレから戻り、ニコに話し掛ける。

 

淳一「そう言えば、ニコさんは昔はよく遊んでいた元気っ子でしたよね?」

 

ニコ「ん?まぁ・・・子供の頃は何でも楽しかったので、全てが良い思い出です。」

 

淳一(諸星様の話は触れないな・・・)

 

その後も淳一は、諸星の指示通りに話を引き出そうとするが、ニコは諸星の話題に触れようとしなかった。

 

淳一(中々手強いな・・・)

 

その後も何度かトライするが。

 

淳一「えっと、ニコさん・・・」

 

ニコ「さっきから何なんですか!?」

 

淳一「うっ・・・!?」

 

彼女の癪に触ってしまい、事態は急変する。

 

ニコ「そもそも、何で淳一様が私の過去を知っているんですか?」

 

淳一「あ、それは、えっと・・・噂でお聞きしまして・・・みたいな?」

 

ニコ「この話は、私以外の皆さんは知らない情報です。」

 

淳一(あちゃー・・・盲点だった・・・ニコさんの優秀さが裏目に出ちゃった・・・)

 

ニコ「淳一様は、私と諸星様しか知らない情報を恰も見て来たかのように知っている・・・この2つが意味する事は・・・淳一様や、皆さんが諸星様のスパイとなっている事です。」

 

淳一「・・・流石ですね・・・完敗です・・・」

 

悠里「ごめんなさい・・・」

 

佑美「悪気は無かったんです・・・」

 

ニコ「諸星様!どうせ聞いているんですよね!?」

 

諸星『・・・ミッションは失敗だ・・・』

 

有香奈「ごめんなさいニコさん・・・」

 

淳一達は、マイクロイヤモニとイヤホンカメラを置いて謝罪した。

 

優之「ただいま〜!モンアツゴジラ(1954)買えた〜!って、おやぁ?」

 

丁度そこに、優之が帰って来た。

 

優之「はは〜。その様子だと、もうバレちゃったみたいだね。」

 

ニコ「優之様、あなたも諸星様のスパイになっている事はお見通しです。」

 

優之「流石ニコさん。素直に降参します。」

 

マイクロイヤモニとイヤホンカメラを外した。するとニコのスマホに、スパイメイドから写真が送られた。

 

ニコ(成る程、私が居なくなったから、堂々と仲を深め始めたのですね・・・)

 

諸星とソフィアが接触する写真が次々と送られた。諸星がニコとの約束を破ったと言う材料が着々と溜まっていく。

 

ニコ(でもこれだけでは、証拠として弱いです。)

 

困ったニコは、スパイメイド達に指示を出した。

 

 

 

 

 

 

諸星邸。スパイメイドにニコからの指示が送られて来た。

 

スパイメイドA(もっと決定的な写真か・・・リスクは高いけど、ニコ様の為にやらねば!)

 

 

 

 

ニコから指示を受けたスパイメイド達が諸星の様子を窺っていると。

 

スパイメイドB「2人が寝室に!」

 

スパイメイドC「チャンスよ!」

 

隠れながら寝室に侵入して行った。だが諸星とソフィアの様子は思ったものと違った。

 

 

 

 

赤ちゃんの人形を沐浴している諸星の光景があった。

 

諸星「ニコが出て行ってから1週間か・・・寂しい・・・折角ここまで上達したのに、実践する事はなさそうだな・・・」

 

ソフィア「諸星様、まだ希望はありますから。そう肩を落とさないで下さい。何時かニコ様も誤解だったと気付いて下さいます。」

 

 

 

 

スパイメイドB「えぇ・・・これはどう言う状況なんだろうか・・・」

 

 

 

 

 

 

おあにた荘。

 

淳一「なぁ優之、このままだと本当にお2人が離婚しちゃうよ・・・どうすれば・・・」

 

樹々「私達だけじゃ手に負えない・・・」

 

作戦が尽きた淳一達。だが優之は笑顔でニコを説得する。

 

優之「ねぇニコさん。本当に戻らないんですか?」

 

ニコ「当然です。私を裏切った諸星様が悪いんですから。」

 

優之「・・・それって、ニコさんの本心ですか?」

 

ニコ「え?」

 

優之「カイネちゃん。カイネちゃんはお家に帰りたい?」

 

カイネ「うん!私、パパに会いたい!お家に帰りたいよ!」

 

優之「確かに諸星様は裏切ってしまったかも知れません。ですが、前に言いましたよね?諸星様にもきっと何か事情があるんじゃないかって。それはニコさんが嫌いになってしまったとかそう言う意味じゃないんですよ。」

 

ニコ「・・・・・」

 

優之「あなたも、本当は諸星様と仲直りしたい。けど、カイリちゃんが生まれてから、ニコさんちょっと可笑しくなっているって気がするんです。」

 

ニコ「私が?そんな訳ないじゃないですか!」

 

怒るニコに、優之は説得し続ける。

 

優之「すぐに怒ってしまう所、きっとニコさんに原因があるんじゃないでしょうか?」

 

ニコ「え・・・?」

 

優之「気持ちを落ち着けば、きっとその時が来ますよ。俺を信じて下さい。」

 

ニコ「優之様・・・」

 

すると、ニコのスマホに電話が来た。

 

康介「ん?電話?」

 

ニコ「?」

 

不思議に思いながらも、電話に出てみる。

 

スパイメイドA『ニコ様、今すぐ諸星邸に来て下さい!』

 

ニコ「え?」

 

優之「どうやら、その時が来たかも知れません。行きましょう。諸星邸へ。」

 

ニコ「・・・はい!」

 

ゴールドウイングツアーにニコを乗せ、諸星邸へ向かった。

 

 

 

 

 

 

諸星邸に着いた。すると。

 

メイドA「ニコ様!」

 

メイドB「お越しいただきありがとうございます!」

 

ニコ「ど、どう言う事ですか?」

 

スパイだったメイド達に導かれ、ニコは真っ暗な部屋に通された。

 

メイドA「優之様もどうぞ。」

 

優之「はい。」

 

 

 

 

真っ暗な部屋にある椅子に座ると。

 

ニコ「え!?」

 

突然壁にプロジェクターで映像が映し出された。

 

 

 

 

そしてそこには、沐浴の練習をしたり、離乳食を作っている諸星の姿が映し出された。

 

 

 

 

ニコ「な、何ですか・・・この映像は・・・」

 

そこに、副メイド長のソフィアがやって来た。

 

ソフィア「ニコ様、誤解をさせるような行動をしてしまい、申し訳ございませんでした。諸星様は今までカイネ様の為に育児の勉強をしていたのです。」

 

ニコ「諸星様が・・・育児の勉強・・・何で私に言わなかったんですか?」

 

優之「見せたくなかったんですよ。」

 

ニコ「見せたくない・・・?」

 

優之「子育てを完璧に出来る姿をニコさんに見せてあげたい。諸星様のプライドでニコさんに相談しなかったんです。完璧に子育てが出来るまで、ソフィアさんと一緒に隠れて子育ての練習をしていたんです。諸星様から聞いたんです。カイネちゃんの時は、ニコさんやメイドさん達が世話してるのを見て、自分でも子育てを手伝いたいと言ってたんです。」

 

ニコ「そんな・・・じゃあ私は勝手に誤解して・・・」

 

真実を知ったニコは、諸星にとんでもない事をしてしまったと後悔し涙を流した。

 

ニコ「どうしましょう・・・私は・・・私は・・・」

 

するとそこに、諸星がやって来た。

 

諸星「ニコ・・・」

 

ニコ「諸星様・・・申し訳ございませんでした・・・!」

 

諸星「ニコが謝る事はないよ。ニコは『マタニティ・ブルーズ』だったんだ。」

 

ニコ「マタニティ・ブルーズ・・・?」

 

優之「はい。この前姉さんに聞いたんです。」

 

 

 

 

 

 

6日前。都内のカフェ。優之は姉の冴子にニコが出て行った事を話した。

 

冴子『そうなのね。ニコさんが諸星邸を出て行ってしまったのね。』

 

優之『ああ。姉さん、ニコさんが怒りっぽくなった理由、何か知ってる?』

 

冴子『ん〜・・・ニコさんって最近カイリちゃんを産んだのよね?』

 

優之『そうだ。』

 

冴子『それって、マタニティ・ブルーズじゃないかしら?』

 

優之『マタニティ・ブルーズ?姉さんも経験したあの精神状態だっけ?』

 

冴子『そう。産後2週間前後に現れる精神状態。気持ちが不安定になっちゃう事が多いの。私も双葉を産んでマタニティ・ブルーズになっちゃった事があるから、ニコさんの気持ちは分かるわ。』

 

優之『やっぱり、女性って子供を産んだ後も大変なんだな。』

 

冴子『そうよ。佑美さんもマタニティ・ブルーズになる可能性もあるわ。その時になったら、私に頼っても良いわよ。』

 

優之『教えてくれてありがとう。』

 

 

 

 

 

 

そして現在に至る。

 

優之「まさに今のニコさんの事ですよ。怒りっぽくなったのも、マタニティ・ブルーズの影響なんです。」

 

諸星「俺の理解が足りなかったばかりに、不安にさせてごめん。」

 

ニコ「諸星様〜〜!これからも着いて行きます〜〜!!」

 

2人はお互いを抱き締め、遂に和解を遂げた。

 

優之「これにて一件コンプリート。かな?」

 

 

 

 

 

 

おあにた荘。

 

淳一「もしもし優之?お2人が仲直りした?良かった〜!」

 

悠里「一件落着だね。」

 

 

 

 

 

 

諸星邸。

 

優之「ニコさん、これも姉さんから教わった事です。マタニティ・ブルーズになった時は十分な休息が必要です。今の諸星様なら、カイリちゃんを預けても大丈夫です。しばらくは自分の時間を作りましょう。」

 

ニコ「優之様、ありがとうございます!あの、先程は怒ってごめんなさい。」

 

優之「気にしないで下さい。お2人が和解したのならそれで十分ですよ。」

 

こうして諸星とニコはお互いの誤解が解けて和解し、何時もの夫婦に戻ったのだった。

 

 

 

 

 

 

その日の夕方。優之の部屋。

 

優之「やっと並べられた〜!マン兄さんとゴジラ!」

 

真骨彫ウルトラマンとゴジラ(1954)のクロスオーバーが実現出来たのであった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      諸星志揮:???
        ニコ:???
       カイネ:???
      ソフィア:???

      日高淳一:宮田俊哉
      三峯悠里:近藤玲奈
     竹下有香奈:大西沙織
      松浦康介:寺島拓篤
      新田樹々:佐藤亜美菜
       三峯舞:大空直美
      愛川佑美:伊藤美来
      松浦彩乃:佐藤聡美

      嶋村冴子:友永朱音

       メイド:月村あさみ
           伊香綾野
           音海奈々

     東山真奈美:後藤邑子

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