アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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5話・危ないオタク

あれから1ヶ月後。5月真っ只中。

 

 

 

 

東京都・秋葉原。

 

優之「さてと、何か良いお宝はないかなぁ〜?」

 

今日の優之は、おたちゅう。秋葉原へ来ていた。

 

優之「まだ手に入れてないウルトラアーツとかあったら良いな〜。ん?」

 

階段を駆け上がる太ってる男を見た。

 

優之「何だあの人?何かアニメTシャツや缶バッジやキーホルダー身に付けてたな。本場のラブライバーみたいだったな。」

 

 

 

 

おたちゅう。秋葉原・ウルトラマンコーナー。

 

優之「ん〜・・・どれも殆ど持ってるなぁ〜。殆どプレ値化してるのあるけど。レプリカはどうだ?」

 

ウルトラレプリカ。

 

優之「やっぱりどれも高いなぁ。」

 

???「よう優之!」

 

優之「ん?淳一!有香奈さん!」

 

偶然淳一と有香奈と会った。

 

有香奈「ここで何をしているの?」

 

優之「何か俺が欲しいお宝がないか探してたんですよ。」

 

淳一「へぇ〜。フィギュアーツのウルトラマン、こんなにあるんだな。」

 

優之「殆どプレ値化してるけどな。でも殆ど持ってるし。2人はどうしてここに?」

 

淳一「今日の講義が終わったからな。さっきそこで有香奈さんと偶然会ったんだ。有香奈さんも講義が終わったから。」

 

有香奈「寄り道序でにここに来たの。」

 

優之「成る程。」

 

淳一「そうだ!優之、俺と有香奈さん2号店行って来るわ!」

 

優之「そう?分かった。後で合流しとく?」

 

有香奈「ええ。」

 

2人はトレカがある2号店へ向かった。

 

優之「カードかぁ。遊戯王やデュエマやったの思い出すなぁ。お、そうだ!モンスターアーツ見てみるか!」

 

 

 

 

S.H.MonsterArtsコーナー。

 

優之「ウルトラアーツも良いけど、モンスターアーツも捨て難いな。うわっ、メカキングギドラ高・・・ん〜・・・よし、これにするかな!」

 

手にしたのは、S.H.MonsterArtsのビオランテSpecial Color Ver.。

 

優之「ビオランテをウルトラアーツと戦わせるか。」

 

S.H.MonsterArts・ビオランテSpecial Color Ver.を購入。

 

 

 

 

おたちゅう。から出た。

 

優之「さて、帰って飾るか。ん?」

 

遠くに階段を駆け上がった先程の男が、不自然にキョロキョロしていた。

 

優之「何だあの男?挙動不審な動きしてるし。」

 

淳一「おーい!」

 

そこに2人が戻って来た。

 

淳一「お待たせ〜。」

 

優之「淳一。あの男何か可笑しい動きしてるんだ。」

 

淳一「あの男?・・・ゲッ!」

 

その男を見た途端、淳一がビビった。

 

有香奈「淳一君?」

 

優之「おいどうした?」

 

淳一「帰りながら話そう。」

 

 

 

 

おあにた荘へ帰る途中。

 

優之「どうしたんだいきなり?」

 

淳一「優之。有香奈さん。あの男は関わらない方が良いぞ。」

 

優之「何で?」

 

淳一「奴の名は清水真。俺の小学校時代の同級生だ。」

 

有香奈「え?淳一君の幼馴染み?」

 

淳一「幼馴染み・・・って言うのは違うかな?まぁ悪い意味で間違ってないかも・・・」

 

優之「それで、彼はどんな人なんだ?」

 

淳一「何考えてるか分からないちょっと厄介な奴でな。ただ、アニメに関しては人一倍好みだ。何かと周りの人にアニメ好き?アニメ好き?みたいな事を繰り返している。」

 

優之「それはちょっと鬱陶しいなぁ。」

 

淳一「だがな優之。お前だけは関わらない方が身の為だぞ。」

 

優之「何で?」

 

有香奈「まさか、優之君がイケメンだから嫉妬を買ってしまうとか?」

 

淳一「それもあると思うけど・・・まぁ、兎に角関わらない方が良い。」

 

優之「わ、分かった。近くに居たとしても無視しとけば大丈夫かな?」

 

淳一「そうしてくれ。」

 

優之「ってか、お前石川出身だろ?小学校時代の友人が何で上京してるんだ?」

 

淳一「友人から聞いたんだ。彼奴、高校の時神奈川へ引っ越ししたんだ。」

 

優之「成る程な。」

 

 

 

 

 

 

おあにた荘に帰宅。優之は部屋にビオランテSpecial Color Ver.を開封し、ウルトラアーツの真骨彫ティガ、Zオリジナル、レオ、ジャックと戦わせた。それを撮影してインスタに投稿した。

 

優之「やっぱモンアツも良いな。お、もういいねが増えた。・・・」

 

 

 

 

淳一『だがな優之。お前だけは関わらない方が身の為だぞ。』

 

 

 

 

アマゾンプライムでゴジラVSビオランテを視聴する。

 

優之(どう意味なんだ本当?まさかイケメンだから嫉妬を買ってしまうのかな?)

 

 

 

 

 

 

翌日。優之はサイクリングしていた。

 

優之「今日も天気が良いな。ちょっと遠くへ行ってみるか。」

 

 

 

 

 

 

40分後。東京ビッグサイト会場棟前。

 

優之「ビッグサイトまで来たな。ちょっと汗掻いた。そう言や、今年の夏にコミケがあるな。初めてだし、行ってみようかな?・・・」

 

パソコンの画像で見た列の光景を思い出した。

 

優之「いやぁ、あの規模だと入るのに時間費やしちゃうなぁ・・・」

 

昨日キョロキョロしていた清水と言う男が、ビッグサイト会場棟前に立って笑顔を見せていた。

 

優之(あ、昨日淳一が言っていた清水と言う男か。何か怖いし、淳一の言う通りにするか。)

 

その場から去ろうとした瞬間。

 

優之「?」

 

後ろを見ると、清水が優之に近付いて来てる。

 

優之(ほえ?)

 

清水「ねぇ君、アニメ好き?ねぇアニメ好き?」

 

優之(な、何だいきなり?初対面の人にアニメ好き?って尋ねるその姿勢・・・怖過ぎるんだけど・・・)

 

清水「ねぇ?どうなの?ねぇ?」

 

優之「あ・・・あ〜・・・うん、好きだよ?」

 

清水「よしよし。」

 

満足した顔して歩いて行った。

 

優之(本当に怖いなぁ・・・)

 

”ピリリリ”

 

優之「ん?トミーだ。もしもし?」

 

トミー『優之さん。今何処ですか?』

 

優之「俺、東京ビッグサイト前。」

 

トミー『ゆりかもめで行ったんですか?』

 

優之「いや、サイクリングで。」

 

トミー『す、凄いですね・・・かなりの長距離なのに・・・』

 

優之「久々の長距離サイクリング楽しかったな。んで、どうしたんだ?」

 

トミー『来週公開するシン・ウルトラマン一緒に観に行きませんか?』

 

優之「え?良いよ!シン・ウルトラマン、3年前から待ち望んでたんだよな〜!」

 

清水「っ?」

 

優之「いつ観に行く?」

 

トミー『公開初日の夜でどうでしょうか?』

 

優之「良いね。たまには夜の鑑賞も良いよな〜。あ、淳一達も誘って良いか?」

 

トミー『大歓迎です!皆さんで一緒に観ましょう!』

 

優之「ああ。来週楽しみにしてる。じゃあな。」

 

通話を切った。

 

優之「いやぁ〜、シン・ウルトラマン楽しみだ。ん?」

 

先程の清水が、満足した顔から怒りに満ちた顔になっていた。

 

優之「・・・へ?(な、何だいきなり?そうだ!淳一!)」

 

急いで淳一に電話する。

 

淳一『もしもし優之?どうした?』

 

優之「淳一、お前が昨日話してた清水って男が目の前に居るんだけど・・・」

 

淳一『え、マジで!?』

 

優之「何か、凄え怖い顔でこっち見てるんだけど・・・」

 

淳一『あ〜・・・マジか。秘密教えるわ。そいつアニメ好きだけど・・・特撮が大の苦手だ。』

 

優之「・・・はい?」

 

淳一『だから、彼奴の前で特撮の話をするとな、何故か怒りに満ちて相手に暴力を振るおうとするんだ。』

 

優之「何だそれ?どんな性癖だよ?」

 

淳一『彼奴の特性だろ。兎に角お前、早く逃げた方が良いぞ。』

 

優之「そ、それもそうだな。今両拳を絶賛振り上げ中だ。」

 

淳一『お、俺から言える事は、気を付けて帰って来い。じゃあな。』

 

優之「お、おう。」

 

通話を切った。

 

優之「さて、逃げるか。」

 

すぐに逃げる。

 

清水「おい待てやゴルァ!!」

 

逃げる優之を清水が追う。

 

優之(ひえぇ〜!凄え怒号!!)

 

清水「特撮が好きってどう言う事!!ねぇ!!」

 

優之「もうしつこい!!」

 

 

 

 

駐輪場。

 

優之「よし!」

 

自分の自転車に乗って逃げ出した。だが。

 

”ガシッ!!”

 

優之「へ!?」

 

自転車のリアキャリアを清水が掴んだ。

 

優之「嘘だろ!?」

 

清水「ねぇ!!何で特撮が好きなの!?アニメ好きって嘘だったの!?ねぇ!!教えてよ!!」

 

優之「お、落ち着いて!」

 

清水「ねぇ!!何でなの!?ねぇ!!」

 

優之(だ、ダメだ・・・全然話が通じねえ・・・一体彼の頭の中で何が湧いてるんだ・・・!?)

 

???「真!!」

 

清水「・・・!?」

 

優之「ほえ・・・?」

 

そこに現れたのは、2人の人物だった。

 

清水「お父さん・・・お母さん・・・?」

 

清水の母「アンタまたこんな所に居たの?」

 

清水の父「しかも、他の人に迷惑掛けてるとはどう言うつもりだ!」

 

自転車から息子を引っ張った。

 

清水「だって!!だって!!」

 

清水の父「お前はアニメの見過ぎだ!!すみません、ウチのバカ息子がご迷惑をお掛けしてしまって。」

 

優之「だ、大丈夫です。あの、息子さんはどう言うお方なんですか?」

 

清水の父「すみません。実は息子は、知的障害者なんです。」

 

優之「そうなんですか?」

 

清水の母「はい。子供の頃からアニメの見過ぎで、何時の頃からか、アニメは僕の全てだって言うようになってしまって・・・」

 

優之「変わった生い立ちですね・・・」

 

清水の父「襲われたって事は、あなたは特撮がお好きなんですか?」

 

優之「えぇ。特にウルトラマンが。」

 

清水の父「そうでしたか。何故か特撮を嫌うんですよ。私達も手を焼いてまして・・・」

 

清水の母「あの、お怪我はありませんか?」

 

優之「あ、それは大丈夫です。寧ろ、息子さんを厳しく叱ってやって下さい。」

 

清水の父「そのつもりです。ホラ帰るぞ。」

 

清水「嫌だ嫌だ!!この人と話がしたいの!!ねぇ!!何でなの!?アニメが嫌いなの!?ねぇ!!」

 

優之「いや寧ろ、質問を繰り返す君が苦手だね。」

 

清水の母「では、お気を付けて。」

 

3人は帰って行った。清水は泣きながら父親に引っ張られながら帰って行った。

 

優之「・・・はぁ・・・知的障害者かぁ。彼の等級はA2辺りかな?まぁ、あんまり刺激を与えると脳に影響を及ぼしちゃうからな。清水君、お元気で。」

 

 

 

 

 

 

その日の夕方。淳一はカードを開封しながら優之から今日の事を聞いた。

 

淳一「そうか。ご両親が来て丸く収まったんだな。」

 

優之「まさか、清水君が知的障害者で特撮嫌いだったとは。俺が彼に関わるなって言ったのはそれだったんだな。」

 

有香奈「怪我がなくて良かったわ。」

 

優之「ありがとう。お、そうだ!なぁ淳一。」

 

淳一「ん?」

 

優之「俺さ、コミケ初めてなんだ。今年の夏に行く予定とかある?」

 

淳一「ああ、電気大学の同人誌サークルで参加するんだ。」

 

有香奈「私はコスプレイヤーとして参加する予定なの。コスプレネームはYu-Naよ。」

 

淳一「当日、お前を要介助者として入れるぞ。」

 

優之「ありがとう。列の画像見たんだけど、めっちゃ凄いんだな。」

 

有香奈「そう思うでしょ?生で見たら凄いわよ?」

 

優之「楽しみだね。そうだ、来週の金曜の夕方に映画観に行かないか?」

 

淳一「映画?五等分の花嫁?あ、それは再来週か。」

 

優之「トミーから、シン・ウルトラマン観に行かないかって誘われてね。」

 

有香奈「シン・ウルトラマン。結構話題沸騰中の映画ね。」

 

淳一「あ、俺も気になってな。一緒に行こうって?」

 

優之「ああ。もし都合が悪かったら・・・」

 

淳一「いや、観に行く!どんな映画か気になるし!」

 

有香奈「私も行くわ。」

 

優之「そっか。じゃあトミーにLINE送っとく。」

 

淳一「OK。ん?おおおおおおォォォ!!!」

 

優之「ど、どうした!?」

 

淳一「見ろよこれ!!青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)が出た!!しかも初期の奴だぜ!!」

 

買ったカードの中に、激レアの青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)が入っていたのだ。

 

優之「えええーーー!?マジで!?凄えじゃん!!!」

 

有香奈「本物!?凄ーーーい!!」

 

淳一「クゥ〜!幼少の頃からの憧れがここで舞い降りて来た!!これは後世への宝にしよう!!」

 

優之「良かったな淳一。所で、初期の青眼の白龍(ブルーアイズ・ホワイト・ドラゴン)ってどれ位の相場なんだろう?」

 

有香奈「軽く100万位行くんじゃないかな。」

 

優之「す、凄え・・・流石世界で3枚しかない超ウルトラレア・・・」

 

大変で楽しい1日を過ごした優之なのだった。

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣

      日高淳一:宮田俊哉
     竹下有香奈:大西沙織
 トミー・ブライアン:福原かつみ

       清水真:安里勇哉

      清水の父:野瀬育二
      清水の母:難波佑香

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