アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
12月11日。杉原カンパニー。
悟「ふぅ。」
部長「広瀬君、お疲れ様。そろそろ定時になるぞ。」
悟「はい。丁度終わった頃です。」
午後5時。悟が定時退社した。
悟「ふぅ〜。今日も完璧。帰って作りかけのガンプラを作るかな。ん?」
公園のベンチに座って、泣いているクールな女性に気付いた。
悟(あの人どうしたんだろう?キャリーバッグを持って、1人で泣いてる。これは声を掛けるべきか・・・いや、何か良からぬ事が起こるかも知れない。でも・・・)
泣いてる女性を見て、悟は悩んだ。悩んだ結果。
悟(やっぱり困り事は放っとけない!)
覚悟を決めて、泣いてる女性に声を掛けてみる。
悟「あの、すみません。」
女性「え・・・?」
悟「どうしたんですか?1人で泣いて。」
女性「・・・ぐすっ・・・」
悟「あ、すみません。俺は広瀬悟と言います。杉原カンパニーの社員です。」
女性「杉原・・・カンパニー・・・」
悟「あの、一応お名前聞かせて貰えないでしょうか?」
女性「・・・田代芹香です。」
悟「田代さん。どうして1人で泣いてたんですか?キャリーバッグを持って。もしかして、ご家族と喧嘩して家出したとか?」
芹香「ううん・・・夫に捨てられたんです・・・」
悟「捨てられた?」
芹香「うん・・・それで・・・ううっ・・・」
悟「うっ、寒くなって来た。あの、良かったらウチに来ませんか?」
芹香「え・・・?」
マンション。芹香と言う女性を招いた。
悟「ん?」
玄関に女性物のローファーがあった。
悟「あの野郎、また勝手に・・・」
リビング。兄のKeiがご飯を作っている。
Kei「おかえり悟!ご飯出来てるわよ〜!」
悟「何度も言ってるだろ?事前に断りぐらい入れろって。」
Kei「兄弟の仲だから良いじゃない。それと、そちらのお方は誰かしら?」
悟「え?ああ、田代芹香さん。ちょっと訳ありでな。」
Kei「そう。詳しい話はご飯食べ終えてからにしましょう。芹香さんもご一緒にどうかしら?」
芹香「え?あ、はい・・・」
夕飯。メニューはKei特製のチーズ煮込みハンバーグ。
芹香「・・・・」
Kei「どうぞ。冷めない内に召し上がって?」
芹香「あ、はい・・・・」
チーズ煮込みハンバーグを一口食べる。
芹香「美味しい・・・!」
Kei「良かった!」
悟「うん。やっぱり兄貴の飯は美味いな。」
芹香「え?お兄さんなんですか?」
悟「はい。こう見えて俺の兄なんです。コスプレイヤーやってて。」
芹香「そう・・・ですか・・・」
夕飯の後。食器を洗ってから芹香に事情を聞く。
悟「それで田代さん。夫に捨てられたって言ってましたけど。何があったんですか?」
芹香「・・・私の元夫の雄大は、大学時代から恋人同士。1年前に結婚して幸せな生活を送ったの。でも今朝・・・」
今朝。元夫の雄大が年下の女性を家に連れて来た。
雄大『芹香、お前は今日で終わりだな。』
芹香『え?何で!?』
雄大『だって俺、可愛い年下しか興味ないからw』
芹香『嘘でしょ!?あんなに順風満帆だったのに!!』
雄大『いや、お前が俺と離れたくないって言ってたから、仕方無〜く同棲生活してただけwだからお前に隠れてずっと不倫してたんだよ〜w』
芹香『酷い・・・私を騙してたのね!?』
雄大『いやいや、騙される方が悪いんだろw?兎に角お前とは今日で終わりwじゃあこれ離婚届w書いてから出て行ってね〜w!』
そうバッサリ切り捨てて、芹香を追い出した。
そして現在に至る。
芹香「それから裏切られた事にショックして、放浪したの・・・」
悟「何だよそれ・・・酷過ぎるだろ!?」
Kei「本当に酷い!人の気持ちが分からないなんて人間じゃない!!」
芹香「友達や家族に話したら、皆同情してくれて・・・」
Kei「あなた同情なら、私達もするわ!あんなクズ旦那の事なんか忘れて人生を謳歌すれば良いんですよ!」
悟「そうそう!嫌な事は水に流しましょうよ!」
芹香「・・・ありがとう・・・!」
2人に励まされ、元気が出た。
悟「芹香さん、これからどうするんですか?」
芹香「・・・私は、自分の人生を歩むわ。助けてくれてありがとう2人共。2人のお陰で自信が付いたわ。」
悟「元気になって良かった。今日はどうします?泊まって行きます?」
芹香「いえ、お気遣いありがとう。早速、お父さんに連絡して、迎えに来させるわ。」
悟「そう言や芹香さん、お仕事は何を?」
芹香「私?実は私、篠崎証券に勤めているの。」
悟「篠崎証券。ウチの会社の最大手取引先だ!ん?お父さん?芹香さんって何者?」
芹香「実は私、篠崎証券の社長令嬢の篠崎芹香です。黙っててごめんなさい。」
悟「マジか・・・!」
Kei「凄いじゃない悟!証券会社のご令嬢さんを助けるなんて!」
悟「凄いって言うか・・・・」
30分後。マンション前に1台のリムジンが停まった。
悟「わお、リムジン・・・!」
Kei「凄いわ・・・!」
リムジンの窓が開き、1人の男性が顔を出した。篠崎証券の社長だ。
篠崎社長「芹香。大丈夫だったかい?」
芹香「お父さん。心配掛けてごめんなさい・・・」
篠崎社長「いや、お前が無事ならそれで良い。」
悟「あ、あの。篠崎社長。杉原カンパニーに勤めている広瀬悟と申します。」
名刺を篠崎社長に手渡した。
篠崎社長「おお。杉原の会社か。彼とは昔からの親友でね。」
悟「そうなんですか?」
篠崎社長「娘が世話になったようだね。後日、改めてお礼しに伺いたい。」
悟「は、はい・・・」
芹香がリムジンに乗り、家へ帰って行った。
Kei「お礼だって。何が貰えるか楽しみだね〜♪」
悟「別に兄貴が貰う訳じゃないだろ?」
この日の深夜。離婚して不倫してる田代雄大は、不倫相手とベッドで寝ている。
不倫女「ねぇ雄大、私達の子供そろそろだねw」
膨らんでる不倫女のお腹。
雄大「ああ。お前に似て可愛い子だったら良いなw」
不倫女「あははw嬉しいな〜w」
”ピリリン”
雄大「お?新しいニュースの通知か。」
不倫女「もう雄大ったら、ニュースが好きね〜w」
ニュースの通知が来た。そのニュースを見て雄大が驚愕した。
雄大「は、はあ!?芹香が篠崎証券の社長令嬢だと!?」
ニュースの内容は、篠崎証券が本日で創業50周年を迎えたと言う内容。そこには、篠崎社長と娘の芹香の写真が掲載されていた。
不倫女「どうしたのぉ〜?そんなに慌てて〜。」
雄大(アイツ・・・俺に隠し事してたのかよ・・・!巫山戯やがって・・・!!俺を騙しやがって・・・!!!!許さねえ!!!!)
彼は心の中で怒りを燃やした。
12月12日。杉原カンパニー。
裕樹「悟君。これお願い出来るかな?」
悟「はい。分かりました。」
資料を貰った。
裕樹「わざわざすまないね。今日飲みに行くかい?」
悟「良いですね!」
するとそこに、部長が悟に。
部長「広瀬君。社長がお呼びだよ。」
悟「社長が?はい、すぐ行きます。」
社長室のドアを4回ノックする。
道茂『どうぞ。』
社長室のドアを開ける。
悟「失礼します。杉原社長、お呼びでしょうか?」
道茂「広瀬君。急に呼び出してすまないね。君にお客さんが来ているんだ。」
悟「お客さん?」
篠崎社長「広瀬君。」
ソファに座っている篠崎社長と芹香。悟は彼を見て背筋を伸ばした。
悟「し、篠崎社長!それに芹香さんまで!」
道茂「彼からお嬢さんの事を聞かされてね。是非君にお礼がしたいと言ってな。」
篠崎社長「広瀬君。昨日娘を助けてくれてありがとう。改めてお礼をしたい。」
悟「い、いえ篠崎社長!私は当然の事をしたまでですから!1人で泣いているお嬢さんが放っておけなくて・・・」
篠崎社長「ははは!謙虚なんだな君は。昨日娘から君の事を聞かされてね。」
悟「はあ・・・」
篠崎社長「そこでどうかな?今度は君が、娘を貰ってやってくれないだろうか?」
悟「ええ!?お嬢さんを私がですか!?」
篠崎社長「君は娘の恩人でもあるんだ。そして杉原から聞いたんだが、君は会社では優秀だと聞いてね。そんな君になら、娘の傷付いた心を癒してくれるだろうと考えたんだ。」
悟「・・・・」
芹香「悟さん。私で良かったら・・・」
悟「・・・芹香さん、俺は正直恋とか未経験な身です。・・・ですが!芹香さんの為なら、俺で良ければ宜しくお願いします!」
芹香「・・・はい!」
道茂「うんうん。」
篠崎社長「悟君、娘を末長く頼むよ。」
悟「はい!」
こうして悟は芹香と結ばれ、芹香は悟と再婚した。
夕方5時。
悟「ずっと社内で待ってたなんて、疲れてない?」
芹香「ううん。愛する旦那の為なら何時間でも待てるよ。」
悟「クールなのに健気だねぇ。」
???「芹香!!」
だがそこに現れたのは、元夫の雄大だった。その表情は怒りに満ちている。
芹香「雄大!?何でここに!?」
雄大「なぁ芹香、俺とよりを戻さないか?」
芹香「はあ?何言ってんの?アンタとはとっくに離婚してるんだけど!」
雄大「あの時は悪かったって!ちょっと魔が差しただけなんだ!」
芹香「私よりあの不倫女が良かったんじゃないの?」
雄大「あれはただの遊びなんだよ!だから・・・」
不倫女「ちょっと!!遊びってどう言う事!?私の方が好きって言ってたじゃない!!」
そこに不倫女がやって来て、雄大に怒った。
雄大「お、お前何で来てんだよ!!」
不倫女「急に朝から居なくなったから探したのよ!!そしたら何よ!!私と遊びだって!!」
雄大「お前が俺に誘惑したのが悪いんだよ!!」
不倫女「はあ!?あんなババアよりお前の方が好きって言ったのはアンタじゃない!!」
芹香「見苦しいわね。もうこんな光景見てられないわ。行きましょ悟さん。」
悟「ああ。行こうか。」
雄大「おい待てよ!!」
悟「何だよ。そろそろ行かせてくれよ。」
雄大「黙れ!!お前誰なんだよ!!俺達夫婦に関係ない奴は引っ込んでろ!!」
悟「誰って、芹香の旦那だけど。」
雄大「はあ!?」
芹香「あなたと離婚した後、彼と再婚したのよ。だから私達に関わらないで。」
雄大「ふ、巫山戯んじゃねえよ!!俺に言わずに何勝手に再婚してんだ!!この詐欺女が!!」
芹香「は〜あ。そんな言われても痛くも痒くもないわ。」
悟「それにアンタ、急に芹香とよりを戻そうと言ってるよな?大方、彼女が篠崎証券のお嬢さんだから、ここに来て手のひら返す発言してる。違うか?」
雄大「ぐっ・・・!」
芹香「ますます呆れるわ。私と再婚して逆玉の輿を狙おうとするなんて。」
雄大「そ、そもそもお前が悪いんだ!!お前が篠崎証券の娘だって教えたら離婚しなかったのによ!!!!こうなったのも素性を隠したお前の責任だ!!責任取れ!!」
不倫女「そうよ!!アンタのせいで雄大が可笑しくなったのよ!!責任はお前が取れ!!!もしくは金払え!!!!」
芹香「って言ってるけど、お父さんどう思う?」
篠崎社長「そうだな。これは由々しき事態だ。」
後ろから篠崎社長が現れた。
雄大「お、お義父さん・・・!?」
篠崎社長「貴様にお義父さんと呼ばれる筋合いはない!!!よくも私の娘を愚弄したな。この罪は重いぞ。」
雄大「ぐ、愚弄だなんてそんな・・・!!俺は騙されたんですよ!!!社長令嬢だって事を隠した芹香が悪いんですよ!!俺は悪くありません!!!」
不倫女「いいから早く金寄越しなさい!!社長なんだから簡単なんでしょ!!!!」
篠崎部長「黙れッ!!!!!!」
雄大「ヒィ・・・ッ!?」
物凄い怒号に、雄大と不倫女が怖気付いた。
篠崎社長「これ以上娘と悟君に近付くな。もしそれが出来ないなら法的措置、もしくは裁判で決着を付けようか。」
雄大・不倫女「くっ・・・!!」
芹香「それと雄大。あなたとその女の子供のDNA鑑定した方が良いわよ。」
雄大「は?」
芹香「その女、色んな男と遊んでるって噂よ。まぁ、信じるか信じないかはあなた次第ね。」
篠崎社長「それと貴様には娘を愚弄した事と不倫した事による慰謝料を請求する。勿論不倫相手の貴様もだ。悟君、娘を頼むよ。」
悟「はい。行こうか。」
芹香「ええ。」
2人は家へ帰って行った。
その後。雄大と不倫女は破局した。理由は勿論、不倫女が芹香とよりを戻そうとした雄大に失望した事。そしてもう1つは、なんと不倫女のお腹に眠る赤ちゃんのDNAは、別の男との子供である事が判明。芹香の言う通り、不倫女は幾つもの男と浮気・不倫をしていたのだ。不倫女は芹香に慰謝料を支払うハメになった。そして家族や親族、友達から完全絶縁され、誰からも助けて貰えず狂乱し、子供を中絶させ消息不明。雄大も不倫した慰謝料を支払い、多額の借金を背負い酒に溺れた。だがその後飲酒運転を繰り返した挙句、交通事故に遭い、長期入院生活を送るハメになったのだ。
12月13日。午後5時の広瀬家。
Kei「結婚おめでとう悟!」
悟「結婚って言うか、芹香の再婚相手って形になったけど。」
Kei「再婚と言っても、結婚は結婚。必ず幸せにするんだよ?」
悟「分かってる。」
Kei「芹香さん。弟を末長く宜しくお願いします。」
芹香「はい!お義姉さん!」
悟「おいそこはお義兄さんだろ?」
芹香「でも私から見たら、お義姉さんだよ?」
Kei「芹香ちゃんは正直者だね〜!お義姉さん嬉しいよ〜!」
笑顔で芹香を抱き締めて頭を撫でる。
芹香「うふふ〜♪」
悟「ったくもう。」
楽しく話すKeiと芹香に微笑んだ悟であった。
同時刻。秋葉原。
佑美「ふぇ〜。寒いね〜。」
優之「もう冬だからね〜。」
愛川夫婦が歩いていた。2人はこの後、ある事態に巻き込まれてしまう。
『END』
キャスト
広瀬悟:浦和希
広瀬芹香:末柄里恵
嶋村裕樹:興津和幸
篠崎社長:咲野俊介
杉原道茂:速水奨
部長:山本祥太
田代雄大:田所陽向
不倫女:音海奈々
愛川優之:濱田龍臣
愛川佑美:伊藤未来
どっちが好き?
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