アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。   作:naogran

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77話・姉弟デート

1月12日。東京駅。

 

冴子「・・・・・」

 

駅前で冴子が誰かを待っている。

 

冴子「あ。」

 

誰かを見付けた冴子が手を振った。

 

優之「姉さんお待たせ!」

 

それは、愛する弟の優之だった。

 

優之「支度に遅れちゃって。待った?」

 

冴子「ううん。今来たばかりだから。そろそろ電車が来るわね。行きましょ?」

 

優之「ああ。」

 

 

 

 

電車に乗って座席に座る。

 

優之「しかし姉さんからデートのお誘いとは。何か計画立ててるの?」

 

冴子「私達、結婚してからあんまり一緒になってないじゃない?だから今日は休暇を貰って、弟と一緒にデートしようって事よ。」

 

優之「姉弟デートって、昔を思い出すな。」

 

冴子「中学時代によくデートしてたものね。あなた当時彼女居なかったから。」

 

優之「五月蝿いな。でも初恋は居たぞ?」

 

冴子「穂花ね。あの時私、弟よ、早く穂花に告らないかな〜ってずっとうずうずしてたものよ。」

 

優之「初恋で憧れの先輩だったからな。緊張してたもんよ。」

 

 

 

 

 

TOHOシネマズ新宿でゴジラ-1.0/Cを鑑賞。

 

優之・冴子(おぉ〜!)

 

 

 

 

鑑賞後。

 

優之「カラーも良いが、モノクロだと恐怖感凄まじいな〜!」

 

冴子「初代ゴジラが令和に蘇った感じで良かったわ〜!」

 

優之「やっぱ相変わらずゴジラ怖かった〜。」

 

冴子「優之は今日で何回目?」

 

優之「俺?5回目。」

 

 

 

 

 

浅草。

 

優之「やっぱ雷門は立派だなぁ〜。浅草のシンボルだな。」

 

冴子「外国の方もいっぱい観光してるわね。」

 

 

 

 

浅草寺でお参りをする。

 

優之・冴子「・・・・・・・」

 

心の中で神様に感謝を伝える。

 

冴子「さて、神様に感謝を精一杯込めた事で、おみくじ引こっか!」

 

優之「切り替え早いな。」

 

 

 

 

おみくじを引く。

 

優之「お!中吉だ!姉さんは?」

 

冴子「大吉!今年幸先良いわね!」

 

優之「そう言や姉さん、今年の抱負を聞きたいんだが。」

 

冴子「あら。レディの秘密を知ろうとしてるの?」

 

優之「姉弟なんだから良いだろ?」

 

冴子「冗談よ。私の今年の抱負は、安産よ。」

 

優之「ほほう。・・・え?安産?」

 

冴子「そっ。言ってなかったけど、2人目を妊娠してるの。」

 

優之「マジで!?姉さんおめでとう!!え?性別は?」

 

冴子「女の子よ。」

 

優之「って事は、妊娠5ヶ月!?うわぁ〜!6月に俺と佑美さんに新しい姪っ子が産まれるのか〜!」

 

冴子「双葉も喜んでたわ。あの子ずっと妹が欲しかったって。」

 

優之「そうだったんだ。妊娠の事、裕樹さんや親父達に伝えたの?」

 

冴子「勿論よ。お父さん衝撃のあまり気絶してたわ。」

 

優之「孫が増える事に感極まったんだな。仕事に支障はない?」

 

冴子「当たり前よ。社長に話して、気分悪かったら早退しても良いって言ってたわ。」

 

優之「良かった。そうだ!ちょっと待ってて。」

 

冴子「?」

 

彼は何処かへ行った。

 

 

 

 

そして1分後戻って来て、冴子にある物を渡した。

 

優之「はいコレ。」

 

冴子「これって・・・安産のお守り?」

 

優之「妊娠しているなら、お守りを身に付けないと。新しい命を無事産んでくれよ。」

 

冴子「フフっ♪私ったら、頼もしい弟を持って良かったわ。あなたに可愛い姪っ子を見せてあげるわ。」

 

優之「その前に裕樹さんに娘の顔を見せてやりなよ。」

 

 

 

 

 

 

 

原宿。

 

女性店員「お待たせしました。」

 

優之「どうも。」

 

クレープを受け取った。

 

冴子「良いわねクレープ。私も食べたいな〜。」

 

優之「いやいや、妊娠中の姉さんはオレンジや柿食べなきゃダメでしょ。」

 

冴子「そうよね。オレンジジュース美味しいわ。」

 

優之「そう言や、SKY ANGLEの皆は元気してる?」

 

冴子「ええ。皆相変わらずよ。そうそう、トミー君と結子ちゃん、今年の3月に式を挙げるみたいよ。」

 

優之「お!遂に門出を祝う日が来るのか!」

 

冴子「宮本君がスピーチを務めるって。」

 

優之「ははっ。泣きながらスピーチする光景が目に見えるな〜。」

 

冴子「それと宮本君、こっちに復職するみたいよ。」

 

優之「え?マジで?」

 

冴子「専務が彼の働きぶりを見てね。深く反省しているなら、戻って来て良いって。」

 

優之「そっか。アイツが報われる日が来るとは。イラスト部に戻るのか?」

 

冴子「いいえ。撮影部に入るみたいよ。鍛えた体で、重たい機材を運んでアシスタントしたいって。」

 

優之「適材適所の道を選んだんだな。」

 

冴子「今でも思うわ。自意識過剰な彼が、あんなに謙虚に様変わりになっちゃうなんて。」

 

優之「俺も最初そう思ってたわ。」

 

 

 

 

 

 

東京タワー。

 

冴子「やっぱり東京は何時見ても壮観ね〜。」

 

優之「佐賀出身の俺らからしたら、本当に憧れの都会だもんな。」

 

冴子「ねぇ、最近募金してる?」

 

優之「してるよ。石川の地震災害。SKY ANGLEに設置されてる?」

 

冴子「設置されてるわよ。小銭やお札が沢山入ってね。私もお札募金したわ。そっちも募金箱ある?」

 

優之「モロスターアートに募金箱があってね。もう既にお札がはみ出る程大量に入ってた。俺も1万円札入れて募金したよ。」

 

冴子「流石諸星財閥が運営する芸術事務所ね。」

 

優之「何しろ石川県は淳一の出身地だからな。」

 

冴子「淳一君のご家族は大丈夫だったの?」

 

優之「ああ。家は半壊しちゃったけど、ご家族全員無事だって言ってた。そうそう、諸星財閥が被災地に多額の寄付したって聞いたな。」

 

冴子「やっぱり。諸星様は規模が大きいだけじゃなく、器も大きいよね。」

 

優之「色々物資とかも寄付してるってニコさんが。」

 

冴子「なら、私達も少しでも出来る事をやりましょ?」

 

優之「そうだな。でも姉さんは無茶するなよ?」

 

 

 

 

 

 

夕方・東京駅。

 

冴子「ふぅ〜。久々のデート楽しかったわ〜!」

 

優之「昔より超張り切ってたな姉さん。」

 

冴子「やっぱりね、弟を間近で見ると元気が出るのよ私。」

 

優之「姉さんのエネルギー源は、俺?」

 

冴子「フフッ♪さて、そろそろ帰らなきゃ。じゃあね優之。モロスターアート頑張ってね。」

 

優之「ああ。姉さんも安産祈ってるよ。」

 

 

 

 

 

 

家路を歩く優之は、頭の中で何かを考えている。

 

優之「姉さんと裕樹さんの娘・・・双葉の妹・・・親父と母さんの2人目の孫・・・俺と佑美さんの2人目の姪・・・これからも楽しい家族になりそうだ。」

 

『END』




         キャスト

      愛川優之:濱田龍臣
      嶋村冴子:友永朱音

      女性店員:月村あさみ

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