アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
1月12日。東京駅。
冴子「・・・・・」
駅前で冴子が誰かを待っている。
冴子「あ。」
誰かを見付けた冴子が手を振った。
優之「姉さんお待たせ!」
それは、愛する弟の優之だった。
優之「支度に遅れちゃって。待った?」
冴子「ううん。今来たばかりだから。そろそろ電車が来るわね。行きましょ?」
優之「ああ。」
電車に乗って座席に座る。
優之「しかし姉さんからデートのお誘いとは。何か計画立ててるの?」
冴子「私達、結婚してからあんまり一緒になってないじゃない?だから今日は休暇を貰って、弟と一緒にデートしようって事よ。」
優之「姉弟デートって、昔を思い出すな。」
冴子「中学時代によくデートしてたものね。あなた当時彼女居なかったから。」
優之「五月蝿いな。でも初恋は居たぞ?」
冴子「穂花ね。あの時私、弟よ、早く穂花に告らないかな〜ってずっとうずうずしてたものよ。」
優之「初恋で憧れの先輩だったからな。緊張してたもんよ。」
TOHOシネマズ新宿でゴジラ-1.0/Cを鑑賞。
優之・冴子(おぉ〜!)
鑑賞後。
優之「カラーも良いが、モノクロだと恐怖感凄まじいな〜!」
冴子「初代ゴジラが令和に蘇った感じで良かったわ〜!」
優之「やっぱ相変わらずゴジラ怖かった〜。」
冴子「優之は今日で何回目?」
優之「俺?5回目。」
浅草。
優之「やっぱ雷門は立派だなぁ〜。浅草のシンボルだな。」
冴子「外国の方もいっぱい観光してるわね。」
浅草寺でお参りをする。
優之・冴子「・・・・・・・」
心の中で神様に感謝を伝える。
冴子「さて、神様に感謝を精一杯込めた事で、おみくじ引こっか!」
優之「切り替え早いな。」
おみくじを引く。
優之「お!中吉だ!姉さんは?」
冴子「大吉!今年幸先良いわね!」
優之「そう言や姉さん、今年の抱負を聞きたいんだが。」
冴子「あら。レディの秘密を知ろうとしてるの?」
優之「姉弟なんだから良いだろ?」
冴子「冗談よ。私の今年の抱負は、安産よ。」
優之「ほほう。・・・え?安産?」
冴子「そっ。言ってなかったけど、2人目を妊娠してるの。」
優之「マジで!?姉さんおめでとう!!え?性別は?」
冴子「女の子よ。」
優之「って事は、妊娠5ヶ月!?うわぁ〜!6月に俺と佑美さんに新しい姪っ子が産まれるのか〜!」
冴子「双葉も喜んでたわ。あの子ずっと妹が欲しかったって。」
優之「そうだったんだ。妊娠の事、裕樹さんや親父達に伝えたの?」
冴子「勿論よ。お父さん衝撃のあまり気絶してたわ。」
優之「孫が増える事に感極まったんだな。仕事に支障はない?」
冴子「当たり前よ。社長に話して、気分悪かったら早退しても良いって言ってたわ。」
優之「良かった。そうだ!ちょっと待ってて。」
冴子「?」
彼は何処かへ行った。
そして1分後戻って来て、冴子にある物を渡した。
優之「はいコレ。」
冴子「これって・・・安産のお守り?」
優之「妊娠しているなら、お守りを身に付けないと。新しい命を無事産んでくれよ。」
冴子「フフっ♪私ったら、頼もしい弟を持って良かったわ。あなたに可愛い姪っ子を見せてあげるわ。」
優之「その前に裕樹さんに娘の顔を見せてやりなよ。」
原宿。
女性店員「お待たせしました。」
優之「どうも。」
クレープを受け取った。
冴子「良いわねクレープ。私も食べたいな〜。」
優之「いやいや、妊娠中の姉さんはオレンジや柿食べなきゃダメでしょ。」
冴子「そうよね。オレンジジュース美味しいわ。」
優之「そう言や、SKY ANGLEの皆は元気してる?」
冴子「ええ。皆相変わらずよ。そうそう、トミー君と結子ちゃん、今年の3月に式を挙げるみたいよ。」
優之「お!遂に門出を祝う日が来るのか!」
冴子「宮本君がスピーチを務めるって。」
優之「ははっ。泣きながらスピーチする光景が目に見えるな〜。」
冴子「それと宮本君、こっちに復職するみたいよ。」
優之「え?マジで?」
冴子「専務が彼の働きぶりを見てね。深く反省しているなら、戻って来て良いって。」
優之「そっか。アイツが報われる日が来るとは。イラスト部に戻るのか?」
冴子「いいえ。撮影部に入るみたいよ。鍛えた体で、重たい機材を運んでアシスタントしたいって。」
優之「適材適所の道を選んだんだな。」
冴子「今でも思うわ。自意識過剰な彼が、あんなに謙虚に様変わりになっちゃうなんて。」
優之「俺も最初そう思ってたわ。」
東京タワー。
冴子「やっぱり東京は何時見ても壮観ね〜。」
優之「佐賀出身の俺らからしたら、本当に憧れの都会だもんな。」
冴子「ねぇ、最近募金してる?」
優之「してるよ。石川の地震災害。SKY ANGLEに設置されてる?」
冴子「設置されてるわよ。小銭やお札が沢山入ってね。私もお札募金したわ。そっちも募金箱ある?」
優之「モロスターアートに募金箱があってね。もう既にお札がはみ出る程大量に入ってた。俺も1万円札入れて募金したよ。」
冴子「流石諸星財閥が運営する芸術事務所ね。」
優之「何しろ石川県は淳一の出身地だからな。」
冴子「淳一君のご家族は大丈夫だったの?」
優之「ああ。家は半壊しちゃったけど、ご家族全員無事だって言ってた。そうそう、諸星財閥が被災地に多額の寄付したって聞いたな。」
冴子「やっぱり。諸星様は規模が大きいだけじゃなく、器も大きいよね。」
優之「色々物資とかも寄付してるってニコさんが。」
冴子「なら、私達も少しでも出来る事をやりましょ?」
優之「そうだな。でも姉さんは無茶するなよ?」
夕方・東京駅。
冴子「ふぅ〜。久々のデート楽しかったわ〜!」
優之「昔より超張り切ってたな姉さん。」
冴子「やっぱりね、弟を間近で見ると元気が出るのよ私。」
優之「姉さんのエネルギー源は、俺?」
冴子「フフッ♪さて、そろそろ帰らなきゃ。じゃあね優之。モロスターアート頑張ってね。」
優之「ああ。姉さんも安産祈ってるよ。」
家路を歩く優之は、頭の中で何かを考えている。
優之「姉さんと裕樹さんの娘・・・双葉の妹・・・親父と母さんの2人目の孫・・・俺と佑美さんの2人目の姪・・・これからも楽しい家族になりそうだ。」
『END』
キャスト
愛川優之:濱田龍臣
嶋村冴子:友永朱音
女性店員:月村あさみ
どっちが好き?
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