アニメオタクだらけのシェアハウスで、俺は特撮に人生を捧げる。 作:naogran
火曜日。オールジャンル制作会社・
優之「・・・」
今日も優之はイラストの仕事に集中している。
木島「愛川君。」
優之「はい。」
木島「どれ位進んでる?」
優之「今は下塗りして着色中です。」
木島「今回の仕事は広告ポスターの制作依頼。愛川君って本当イラストのクオリティが高いのね。」
優之「母の影響を受けただけですよ。」
木島「謙遜する事ないわよ?皆愛川君を信頼しているんだから。」
優之「何か、大型新人の扱いを受けているみたいでちょっと・・・」
木島「うふふ。そろそろ休憩したら?」
優之「あ、はい。」
休憩所の自販機でココアを買って飲んでると。
???「優之。」
優之「あ。姉さん。」
主任で姉の嶋村冴子(旧姓・愛川)が来た。冴子は自販機でコーヒーを買った。
冴子「ここに入社して1ヶ月経ったね。仕事は慣れた?」
優之「まぁな。にしても姉さんがここの主任を務めてるなんて最初驚いたよ。」
冴子「ちょっとしたサプライズよ。お陰で今、IT企業の男性と結婚して娘も居るんだし。」
優之「姪が誕生して、俺が叔父になったか。」
冴子「明日遊びに行っても良いかしら?優之の住むシェアハウスがどんな感じか見たいし。」
優之「ああ良いよ。」
トミー「優之さん!」
フィオ「優之さん!」
休憩所にブライアン兄妹がやって来た。
優之「よう。」
トミー「あ、嶋村主任!お疲れ様です!」
冴子「トミー。フィオ。お疲れ様。」
フィオ「あの、優之さんとお知り合いですか?」
冴子「ええ。優之は、私の弟だもの。」
フィオ「え!?嶋村主任が優之さんの弟さん!?」
優之「姉さん結婚してるんだ。」
トミー「そうだったんですね!」
優之「そうだ。明日おあにた荘来るか?」
トミー「良いんですか?と言いたいですけど、明日は親と食事へ行く約束してまして。」
フィオ「明日はバイキングで色々食べて来ますので。」
優之「そっか。また今度遊びに来いよ。」
トミー「はい。」
冴子「楽しい同僚さんね。」
優之「ああ。俺と同じウルトラマンのファンだ。」
冴子「へぇ〜。そう言えば、優之の住むシェアハウスはアニメファンが多いの?」
優之「俺以外アニメオタクだ。」
冴子「そっかぁ〜。これは楽しくなりそうね〜。ウフフフ♪」
優之「・・・・・」
不敵な笑みを浮かべる冴子に、優之は少々苦笑いした。
翌日。仕事が終わり、冴子と旦那と娘がおあにた荘にお邪魔した。康介は不在。
優之「こちら、姉の冴子だ。」
冴子「初めまして。何時も弟がお世話になっております。」
優之「姉さんの夫で義兄の裕樹さん。」
裕樹「嶋村裕樹です。」
夫の嶋村裕樹。
冴子「そして、娘の双葉よ。双葉、ご挨拶して?」
双葉「こんにちは。」
5歳の娘の双葉。
真奈美「初めまして。おあにた荘の大家の東山真奈美です。」
淳一「日高淳一です。電気大学に通う生粋の大学2年生です。」
悠里「三峯悠里です!青山高校2年生です!」
有香奈「竹下有香奈です。東京大学2年生です。」
樹々「新田樹々。中学2年。」
真奈美「ごめんなさい。後1人帰ってなくて。」
冴子「いえいえ大丈夫です。」
康介「ただいま〜。」
丁度そこに康介が帰って来た。
真奈美「お帰りなさい康介君。お客様が来てるわよ。」
康介「お客様?ああ、昨日優之君が言ってたお姉さんとそのご家族ですか?」
優之「康介さん。こちら姉と家族だ。」
冴子「初めまして。姉の冴子です。」
康介「どうも。松浦康介です。」
裕樹「ん?康介?」
康介「え?あ!裕樹!!」
裕樹「お前ここのシェアハウスに住んでたんだな!」
康介「まさかお前が優之君のお姉さんの旦那さんだったなんて驚いたよ!」
有香奈「康介さん。お知り合いなの?」
康介「そうなんだよ。裕樹は僕の同僚だ。」
優之「マジで!?」
康介「4年前結婚したって言ってたけど、まさか優之君のお姉さんと結婚してたなんて。」
裕樹「それに今娘が居るんだ。ホラ、見てご覧?」
康介「うわぁ〜可愛いなぁ〜。良いなぁ〜。僕も結婚して子供作りたいなぁ。」
裕樹「いずれチャンスが訪れるさ。それまで頑張れ。」
康介「ありがとう。冴子さん、裕樹がお世話になっております。」
冴子「こちらこそ。主人がお世話になっております。」
優之「まさか裕樹さんが康介さんとお知り合いだったんて。」
淳一「何処かで偶然が生まれるか、分からないもんだな。」
真奈美「さて。お客様が来た事だし、ご飯の準備をしなくちゃ。」
有香奈「あ、真奈美さん。私手伝います。」
真奈美「ありがとう有香奈ちゃん。」
キッチンで真奈美と有香奈が料理を作る。
優之「双葉〜!」
双葉「おじちゃん!」
優之に近寄り、双葉が優之に抱き着いた。
優之「あ〜・・・やっぱり姪っ子可愛い〜・・・」
裕樹「優之君。素敵なお姉さんを持って良かったね。」
優之「ありがとう。俺も姉さんの旦那さんの裕樹さんが優しくて良かった」
裕樹「今後とも宜しくね。」
優之「ああ。義兄さん。」
双葉「おじちゃん。」
優之「ん?双葉どうしたの?」
双葉「あっちいきたい。」
優之「そうか。双葉、行ってらっしゃい。」
双葉が淳一達に向かって歩く。
淳一「お!双葉ちゃん来た!」
悠里「わぁ〜!双葉ちゃん可愛い〜!」
樹々「可愛い。妹みたい。」
優之「双葉は相変わらず人懐っこいな。」
冴子「そうなの。将来の成長が楽しみでしょうがないのよ〜。」
優之「この反応。もしかして親バカ?」
裕樹「あはは。ごめんね?冴子は双葉に溺愛中なんだ。」
優之「姉さん?双葉に溺愛するのは良いけど、一生溺愛し続けたら双葉がワガママになっちゃうから気を付けてよ?」
冴子「勿論よ。もし道を外れた時は優之。あなた。私を止めてね?」
優之「いや、それやっちまった前提で言うなよ。」
裕樹「まぁ止めるけど。」
優之「来年小学生になるんだっけ?」
冴子「ええ。」
樹々「お姉さんは好きなアニメとかある?」
悠里「どんなアニメが好きですか?色んなジャンルがありますよ?」
冴子「私はアニメって言うか・・・あなた。」
裕樹「うん。」
すると裕樹がタブレットを出して操作する。
裕樹「優之君。テレビにこれ繋げれる?」
優之「ああ、繋げれるよ。」
裕樹「ありがとう。」
有線ケーブルでテレビに繋ぐ。
淳一「どんなアニメなんだ?」
優之「いや、姉さんは・・・」
再生したのは・・・
仮面ライダーオーズ。
冴子「やっぱりオーズは最高ね!」
裕樹「分かる!」
淳一「まさかの仮面ライダー!?もしかして冴子さんはライダーファン?」
優之「そうなんだ。姉さんは生粋のライダーファンって言うか東映特撮ファン。スーパー戦隊とメタルヒーローも含む。」
康介「そこん所、優之君と真逆なんだね。」
優之「姉さんは子供の頃からライダーと戦隊に首っ丈でね。ニチアサは毎週欠かさず観てるんだ。」
樹々「そこ。私も同じ。私もプリキュア観てるから。」
優之「そう言えばそうだったね・・・」
冴子「でも復活のコアメダルは今も許せない。」
裕樹「うんうん。脚本どうにかしろって話。」
優之「復活のコアメダルに対する辛口評価・・・」
悠里「友達も言ってたよ?復活のコアメダルで意気消沈したって。」
優之「俺も観た事ある。あれは・・・ね。」
冴子「そうでしょ?優之も許せないでしょ?ストーリーは。」
優之「うん。でもテン・ゴーカイジャーは好きだったな。」
裕樹「分かる分かる!山田裕貴さんが出演発表した時は僕も歓喜したなぁ〜。」
淳一「あの、冴子さん。裕樹さんとの馴れ初め聞いても良いですか?」
冴子「見ての通りよ?私と主人は共に東映特撮ファン。4年前に映画村へ旅行へ行った時に出会って意気投合して結婚したの。」
裕樹「まさか僕と同じ趣味を持つ素敵な女性と出会えたなんて、僕って幸せだな〜。」
冴子「私も幸せだね〜。」
悠里「な、何か凄いインパクトを感じる・・・」
樹々「これが夫婦・・・」
優之「でも、姉さんと裕樹さんが結婚出来て良かったな〜。」
淳一「それで良いのか?」
夕食が出来た。皆が頂く。
冴子「双葉。あーん。」
双葉「あ〜ん。」
玉子焼きを双葉に食べさせる。
裕樹「うん!美味いな!東山さん、後でレシピ教えてくれませんか?」
真奈美「ええ。良いですよ。」
淳一「裕樹さん料理作れるんですか?」
裕樹「そうなんだ。僕料理が趣味でね。」
優之「裕樹さんの料理はどれも美味いんだよ。ご両親が都内でフレンチを経営しているんだ。」
淳一「へぇ〜。じゃあ裕樹さんはフレンチのご子息ですか?」
裕樹「そうなるね。」
優之「確か裕樹さんの実家は、FRENCH SHIMAMURAだったね。」
樹々「FRENCH SHIMAMURA。都内のフレンチレストランで5つ星の評価を得ている人気店。しかも辛口レビューからの評価も高い。」
優之「おお。樹々さんの長ゼリフ初めて聞いた。」
悠里「彼処中々行けないのよね〜。高校生の私には遠いレストランだよ。」
裕樹「良かったら今度父さんに頼んで招待しますよ。サービスを提供します。」
真奈美「良いんですか?」
有香奈「ありがとうございます。是非。」
悠里「やったー!FRENCH SHIMAMURA行ってみたかったんだよね〜!」
夕食後。皆でアニメを見る。今日は双葉が居るので、樹々のリクエストでハートキャッチプリキュアを鑑賞。
優之「双葉。樹々さんに懐いてる。」
双葉は樹々の膝に乗ってハートキャッチプリキュアを観てる。
冴子「樹々ちゃん楽しそうね。」
優之「樹々さん、少女アニメが好きだからね。」
冴子「優之。楽しい皆に囲まれて良かったね。」
優之「うん。でも皆アニメオタクだと聞いて驚いたな。」
冴子「そっかぁ〜。私ね?最初優之がシェアハウスへ引っ越すって聞いた時は不安だったの。」
優之「そうなの?」
冴子「ガラの悪い人が住んでるんじゃないかって心配して。」
優之「知ってたら今引っ越してるよ。」
冴子「もしくは・・・優之だけ男で他女性ばかりだったと思うと、弟が変な道へ進んじゃうんじゃないかって思うと・・・もう想像したくない!!」
優之「犬吠埼風かあなたは。」
有香奈「優之君。何の話をしているの?」
優之「世間話。かな?」
有香奈「そうなんだ。冴子さん。」
冴子「ん?何有香奈ちゃん?」
有香奈「私は一人っ子で、兄弟に憧れを持っているんです。優之君を、弟として見ているんです。」
優之「・・・はい?」
冴子「そうだったのね。有香奈ちゃん、弟を宜しくお願いします。」
優之「有香奈さん、俺の事をそんな風に見てたの・・・?」
有香奈「ごめんなさいね?中々言い出せなくて。他の皆も弟や妹、康介さんは兄と思っているわ。」
冴子「だったら有香奈ちゃんは、私の妹になるのかな?」
有香奈「そうなりますね。」
冴子「妹よ〜。」
有香奈「お姉ちゃ〜ん。」
2人は抱き合った。
優之「何だこれ・・・?そうだ姉さん。たまに親父と母さんに電話してるか?」
冴子「勿論してるわよ。テレビ通話で双葉に会わせてるわ。お父さんったら双葉に甘々なのよね〜。」
優之「念願の孫だしな。2人が帰省したら会いに行こうか。」
冴子「そうね。リアルの孫を見せてあげたいわ。」
夜9時。
冴子「お邪魔しました。」
裕樹「とても楽しかったです。」
真奈美「ありがとうございます。」
冴子「優之。楽しい毎日を過ごしなさいね?」
優之「勿論さ。」
裕樹「康介。また遊びに来るからな。」
康介「うん。何時でも待ってる。」
裕樹「優之君。また会おうね。」
優之「ああ。双葉、また叔父ちゃんに会いに来てね?」
双葉「うん。おじちゃんまたね。」
冴子「では、また遊びに来ますね。」
姉家族が帰って行った。
おあにた荘・リビング。
真奈美「とっても楽しいお姉さんだったね。優之君。」
優之「本当。」
淳一「しっかし、綺麗なお姉さんだったな。俺は妹が居るけど、やっぱり年上の兄弟に憧れるな〜。」
悠里「双葉ちゃん可愛かった〜。」
樹々「うん。とっても可愛かった。」
康介「僕も裕樹みたいに、素敵な彼女さんを見付けなきゃね。」
有香奈「頑張って下さい。康介さん。」
優之「応援しているよ。」
姉家族と再会し、おあにた荘を紹介した優之だった。
『END』
キャスト
愛川優之:濱田龍臣
日高淳一:宮田俊哉
三峯悠里:近藤玲奈
竹下有香奈:大西沙織
松浦康介:寺島拓篤
新田樹々:佐藤亜美菜
トミー・ブライアン:福原かつみ
フィオ・ブライアン:花井美春
嶋村冴子:友永朱音
嶋村裕樹:興津和幸
嶋村双葉:久野美咲
東山真奈美:後藤邑子
どっちが好き?
-
特撮
-
アニメ
-
どっちも好き